筧裕介のレビュー一覧

  • 人口減少×デザイン ― 地域と日本の大問題を、データとデザイン思考で考える。

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    本書は、人口減少問題について、大きく2つの側面からアプローチしている。
    それは、
    ①人口減少問題の本質を捉えること
    ②地域に問題解決の行動を呼び起こすことである。

    また、本書が斬新なのは、人口減少問題に関して、「デザイン」をかけあわせているところである。

    著者は、デザインについて、「デザインとは、複雑な問題の本質を一挙に捉え、(中略)社会に幸せなムーブメントを起こす創造的行為」と定義している。
    私たちは、「デザイン」の持つ意味合いをここまで考えたことがあるだろうか。著者の斬新なアイデアに脱帽した。

    まず、本書は、人口減少問題の本質について、インフォグラフィックスの手法を用い、わかりやすく

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    2015年07月12日
  • ソーシャルデザイン実践ガイド――地域の課題を解決する7つのステップ

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    なかなかの良著。ソーシャルデザインの取り組み方の道のりだけではなく、具体的な調べ方に至るまで丁寧に教示してくれている。

    <メモ>
    ソーシャルデザイン実践の流れ
    ①森を知る 森の中を歩き、先人の知恵を学び、全容を理解する
    ②声を聞く 森の住民、管理者、活動家の声を聞き、課題を自分ごとにする
    ③地図を描く 自分の目と耳と足で手に入れた情報を手掛かりに森の全容を地図にする
    ④立地を選ぶ どこに道をつくるべきか、選択・決定する
    ⑤仲間をつくる 住民や専門家など道づくりに協力してくれる仲間を集める
    ⑥道を構想する どんな道をつくるべきか、アイデアをみんなで多数出し、検証し、具体化する
    ⑦道をつくる 仲

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    2014年08月30日
  • 地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデア

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    社会問題についてデザインで解決しようというissue+designの本。参考になります。
    <メモ>
    ・孤独死は年間26821人。郊外化により人と人の距離が遠ざかったり、多世帯化で同居家族人数が減り、一人暮らしが地域との接点を失うなど、日本の社会的孤立度の高さは世界有数。孤独死70歳代男性が最も多く30.4%。その次に65~70歳男性が17.6%と圧倒的に男性が多くなっている。
    ・生涯未婚率は男性30%、女性23%に。
    ・集落の人の日常が都会住民の非日常。
    ・大人資源の活用→放課後アフタースクール
    ・親子健康手帳 母子手帳の改良版。
     妊娠・出産・育児のセーフティネットがコンセプト。
     お父さん

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    2014年05月17日
  • ソーシャルデザイン実践ガイド――地域の課題を解決する7つのステップ

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    5巻で観察するには、あいうえおが大切。
    activity,人や物の動き、時間の経過。経路、
    interanction,人同士やものとの相互作用。交流。
    user,その場所を利用している人のタイプ、
    environment,雰囲気、設備、私的な部分と公的な部分との協会。
    object.もの。独特なもの、ないもの。
    把握と言う面では、インタビューは多様性と特殊性の人にすると良い。
    ペルソナ、あの人ならどう考えるだろうかと思う事。
    ビジネスモデルキャンパスで抜けをなくすことができる。
    意見が分かれやすい話題は盛り上がる。
    負のデザイン。

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    2014年01月13日
  • 地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデア

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    日本の抱える30の問題をわかりやすく記載している。その後、それらを解決するためのデザインの事例を紹介。
    高知県おっこう屋。
    ハマチャリは放置自転車をレンタサイクルにという取り組み。
    八戸うわさプロジェクトは噂を店の前に吹き出しで貼る。
    他の自治体でもやっていることが事例として出ていると思ったが、やっていることとできていることは別で、主観評価か、客観的に認められているかという違いがあるということ。
    継続とPRが必要でもあると感じた。

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    2014年01月13日
  • ソーシャルデザイン実践ガイド――地域の課題を解決する7つのステップ

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    ソーシャルデザインとは最近すごく興味があるけど、取り組むに当たっての考え方とか方法とかが整理して書かれていて良書でした。

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    2013年11月25日
  • 地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデア

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    現代が抱える問題が改めてわかりやすく示されており、課題先進国という言葉がはまってしまうのがわかる。
    その中で色んな地域の団体の事例が示されており、まちづくりの参考やワークショップの参考になりそうな本だった。
    ただ、その書き方は地域の人が主導したように見えるが、実際はファシリテーターの力が大きいのではと思う。
    知識とコミュニケーション力を持ったファシリテーターになるのはなかなか難しいだろうから、すぐに何かを始められるのかは少し疑問である。

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    2013年09月22日
  • ソーシャルデザイン実践ガイド――地域の課題を解決する7つのステップ

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    問題解決の全体を俯瞰できる「必携」の書

    「何らかの課題を解決しようとする人」がその解決の流れ全体をつかむために使える本である。

    ボランティアや会社での仕事を考えると「課題を見つける」「問題解決する」がその主なところである。しかしながら、学校でそれを直接的に教えてくれることはなかったと思う。

    この本で良いと思ったのはその要諦をコンパクトにまとめているところである。そして、重要な点をきちんと残しているところはとても好感を持てる。いくつかの新旧の「道具」が挙げられているが、どれも実際的で効果が出やすいものが選ばれていると感じる。

    読者のメンタルについてもとても配慮されている。「第1章 森を知

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    2013年09月20日
  • 地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデア

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    色んな地域を活性化する商品のデザインが載っているのかと思ったら1章では色々な社会課題(イシュー)をわかりやすくレイアウトして掲示。でも見たかったのはこんなのじゃないんだけどなーと進んでいくとそれを踏まえた上でその課題をクリアする為には何をデザインすればよいか、デザインとは視覚化することと考えている人が多いが、この本でいうデザインとは「地域に眠る人材、コンテンツ、技術、産業、空間などの有形無形の資源を組み合わせて作る地域ならではの仕組みや経験、すなわちコトのデザイン」というかなり高等なデザイン思考を要求している。一般的にいうとディレクターとかの部類に入るのかなーと思った。私も“デザイン=視覚化”

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    2013年09月04日
  • 地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデア

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    デザインってきくと、おしゃれなイラストだったり、奇抜なファッションなんかを連想していまいますが、本書でいうデザインとは、以下のように定義されます。

    ・問題の本質を一挙にとらえ、そこに調和と秩序をもたらす行為
    ・美と共感で多くの人の心に訴え、行動を喚起し、社会に幸せなムーブメントを起こす行為

    本書は3部構成になっており、1部では日本の現状を知るための各種データがわかりやすいビジュアルで掲載されている。
    そして2部では今の日本が抱える課題を実際に解決しようと取り組んでいる事例を30紹介している。そして、3部ではこれからの時代に必要となるデザイン思考の考え方、コミュニティデザインの方法、行政のあ

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    2013年01月04日
  • 地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデア

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    岡本太郎は「キャンパスからはみ出せ」と言ったけれど、デザインとはTVやポスターに収めるためのものではなく、それに触れた人が、何を想い何をするかということで、それは人を幸せにするための機能美なのだと思う。そのデザイン集。ワクワクします。

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    2012年08月17日
  • 地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデア

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    はじめに本書ではデザインを”問題の本質を一挙に捉え、そこに調和と秩序をもたらす行為”と”美と共感で多くの人の心に訴え、行動を喚起し、社会に幸せなムーブメントを起こす行為”と定義しています。地域が直面している20の社会イシューのデータを示した後、その解決に挑んでいる30のデザイン事例を紹介しています。最後の章では、地域を変えるデザインに必要な思考プロセス等の方法論がまとめられています。地域を変えるデザインの実践例を知ることができ、自分も参加してみたくなる取り組みがたくさんありました。(2012.1.16)

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    2012年05月14日
  • 地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデア

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    引用に入れた「デザインとは何か?」の言葉通り、問題の本質を捉え、その問題を解決する術としてのデザイン。

    シビックプライドにおけるデザインとも共通する答えだな、と。

    和RE箸や、ご当地クリーンエネルギー、ふじさわ発電ゲート、できますゼッケン、君の椅子といったものから、「仕組みをデザイン」する放課後NPOやハナラボ、障害者発プロジェクトやマルヤガーデンズ、issue+design。

    様々な課題や事例も分かりやすく面白い一冊。とても参考になった。

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    2012年03月17日
  • 地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデア

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    事例が豊富で、地域の可能性、デザインの可能性を強く感じた。はじめの章のグラフのデザインがいちいちかわいい。

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    2012年01月21日
  • 持続可能な地域のつくり方――未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン

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    既知の内容多めだったが改めて対話の重要性とその際のKSFを抑えることができた。
    以下所感。

    ・因果関係図(ぐるぐる図)をSDG'sサークルに関連して整理する手法はわかりやすい。
    ・5年前の本からかやや事例やテーマが古いのが残念
    ・問いをたてるための観察ポイント(31個)、参考になる
    ・地域はgive>takeが成り立ってるからこそ交流(広義のビジネス)が途絶えない というのは面白い分析

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    2025年11月12日
  • 認知症世界の歩き方

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    わかりやすく書いてあると思うが、この本の内容を自分で読んで理解で、て対応できる認知症初期のかたはどれぐらいいるのだろうかと思った

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    2025年08月08日
  • 認知症世界の歩き方

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    認知症。誰でも可能性がある。認知症がどのようなものか知っておきたいと思ったので読んでみました。症状は人それぞれ、程度も人それぞれなようですが、生活で困ることがたくさんあるのですね。少しですが認知症について分かったと思います。

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    2025年07月08日
  • 認知症世界の歩き方

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    再読。初めて読んだときは認知症に多様な症状があることを具体的に知ることができて、目からウロコでした。ただ、再読してみると、やや踏み込み不足、掘り下げ不足の印象で、入門書なのだなと感じました。

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    2025年05月06日
  • 認知症世界の歩き方 実践編――対話とデザインがあなたの生活を変える

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    具体的にはどうすればいいのよ、と本編を読んでモヤモヤしていた気持ちは多少解消されたけど、別のモヤモヤも浮かんできている。
    いずれ老後に暮らす家を建てようと思っていて、対策出来ればいいな、という気持ちで読んでいたけど、
    トイレの床は周囲の床と同系統、壁と床の境目はくっきり分かる様にした方がよくて、便座の座る所は分かりやすくマークした方がいいのね?
    膝が痛いけど畳の生活したいから、小上がりを作って収納も作れたらばっちり、と思ってだけど、段差がない方がいいの?
    見える収納にすると防災面は?ガラスじゃなくて透明プラスチックを利用?
    結局、個別にそれぞれ対策していくしかないってことなんだろうか。

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    2025年04月16日
  • 認知症世界の歩き方

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    実際にわたしの母が徐々に認知機能が低下していることもあり、認知症世界はどんな感じか知りたかったのでこの本を選びました。

    認知症の方の日常目線で描かれているので、読者からすると別な世界にいるような感覚になるように構成されていました。

    目から入ってきた二次元情報を三次元情報に変換できないサッカク砂漠が面白かったです。
    電車とホームのわずかな隙間が深い谷のように見え怖い。しかし「ぴょ〜んっ!」と心の中で叫ぶとホームに降りられたというエピソードがとても可愛いですね。

    お風呂に入りたくないと嫌がる、七変化温泉では、人によって感覚の違いもあり認知症とは言っても、入りたくない理由もさまざまあることが分

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    2024年12月23日