筧裕介のレビュー一覧
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「地方創生1.0」が始まった2015年発行。
目的は「1 人口減少問題の「本質」を理解する」ことと「2 地域でできる「アクション」を知る」こと。「1」については女性デザイナーによる可愛い図表とともにわかりやすく解説されている。
「地方圏から大都市圏への過度な人口移動は日本全体の多様性を損なうという質的な面だけでなく、人口減少を加速するという量的な面でも、日本全体にとってマイナスです(p75)」
後半の「2」では、
提言1 女性中心の小さな経済をつくる
提言2 縁を深めるローカルシステムを築く
提言3 会社員女子をハッピーに
提言4 ふるさと愛を最大化する
提言5 非地位財産型幸福をまちづくりのKPIに(p117 )
の5提言とそれを実現するための具体的アクションが提示されている。
今年(2025)は「地方創生2.0」が閣議決定された。地域連携プラットフォーム(やまがた社会共創プットフォーム)担当として大いに活用したい。 -
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タイトル通りちょっとした旅行気分で
認知症という病気のポイントを抑えることができました
認知症予備軍の当人にも面白く知識が得られるかも
ただ忘れてるだけなのかと思っていたけど
こんなにも不安でしんどい世界なのかと驚きでした
戸棚の中身が想起できないとか
考えてる通りに体が動かないとか
自分だけタイムスリップしちゃってるとか
ただの物忘れとは違うんだということが
分かりやすく、そして面白く学ぶことができました
まだ家族は大丈夫だけど
もしなったら気付くポイントがたくさん
明日の自分にメモを残すとか時間術の本にあったけど認知症になってしまったらそのメモの内容すら理解できないっていうことなのだという絶望も感じられました。
予防していきたいな、、、 -
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デザイン性がとても良くて、読みやすい本だった。
特に認知症“世界の歩き方“として、当事者の声を旅人の声と表記しているのは、好感が持てた。
当事者としても意図せず様々な症状が降り掛かってきて未知の世界に飛び込む者であり、当事者でない人間も予期せず自身も突然旅に放り出される場合もあるし、既に旅を始めている旅人の声に耳を傾ける。
ミステリーバス、
ホワイトアウト渓谷、
アルキタイヒルズなどなど、症状別にユーモアある名前がついているのも表現がやわらかくなって良い。
症状によっては施設に頼らないとパニックの日々で大変そうだなと思いながら読んでいたら、どうやらそれでもまだ工夫して自立した生活をおくっているようで、そんな人は全く珍しくはないのだろうけど驚きである。
認知症カフェなるものを知り、地元で調べてみたらお寺や公民館が多かった。低額で提供するため自然とそうなるのだろうが。場所によっては月1しか開催されておらず。もっと増えたらいいが…
混乱を生まない生活デザインが紹介されており、これは認知症でなくても脳が疲れにくい仕様の部屋であるとも言え、参考にしたい。
床や壁の色・素材などなるべく統一する、
トイレの便器や便座、ドアノブなどはっきり色分けする(白い壁や床、扉と同じ色のドアノブなどNG)、
複雑な柄や模様のインテリアは避ける、
なるべく操作が単純なものを使う、など。
時間の感覚が鈍った人はタイマーを見ながら食事をするという工夫を話されていて面白かった。
症状例
色んな音が聞こえすぎて会話に集中できない、
距離感や空間感覚が鈍って階段が降りられない、
熟語など文字が読めても意味の認識ができない、
便器の白が壁や床の白と同化して便器が見えず、大理石の床だと水浸しに見える、
特定の場所へ向かっている最中にどこに向かっていたか忘れる、この停留所で降りなきゃいけないと分かっているパターンでもなぜか降車ボタンが押せないなど -
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介護福祉士の頃に見知って学んだ知見の他にも、何か自分の知らない盲点があるかもしれないと手に取ってみた。
認知症というと、一番特徴的なのは記憶のトラブルなわけだが、まず記憶のトラブルに関連して、今目に見えてるものですら戸を閉めたりして見えなくなると存在が記憶から消えてしまうようなパターンや、レジで聞いたり見たりした金額の数字が財布に目を落とした瞬間に消えるパターンなど、あらゆるシーンで困難が起きることはあまり認識しきれていなかった。
さらに記憶のトラブルだけではなく、計算が出来ない、言葉が理解できない、どうしたら良いか分からないといった理解や判断のトラブルや、身体がうまく動かせないという行動のトラブル、音や光に過剰に反応してしまう、温度や触感が変化するといった知覚に関するトラブルなどが並行して起きるというのもまた認識が甘かった。
認知症患者にはこういった多くのハードルが日常生活に潜んでいて、それと日夜闘っていることを知っておくことは高齢化社会の中で他者をよく受容するためには欠かせない。
同時にまた、実は隠しているだけで目の前のレジに並んでいる人がまさに困っているという可能性や、自分自身が数年後数十年後に同じ困難に直面する可能性も充分ありうるわけだ。
他者の理解はもちろんのこと、自分自身が認知症になった際に困難を軽減させる方法や、自分の家族や周囲の社会に迷惑をかけないために事前にできることは何だろう、というのもまた考えさせられる。
とりあえずは目下、私の祖母も認知症状が進んでいて困難が生じているので、得られたこの知見をもとにより生きやすい環境づくりや対応に活かしていきたい。 -
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多くの人を巻き込んで、成果を上げるためにはどんな行動をし続ければ良いのかを学べる本。持続可能な地域づくりを志す人々に向けた書籍。SDGsを軸にした街づくりを提唱している。多くの人を巻き込むために必要なスキルもわかりやすく解説している。
スキル1は地図を描く技術
ここでは、南三陸町戸倉地区の牡蠣養殖漁業者の実例を紹介している。種付から収穫まで3年かかっていた養殖方法だったが、震災で3年分の養殖が消えた。ここから、漁業者との対話が始まり、新しい養殖法が導入されることになる経過を垣間見れる。
他のスキルは以下の通り。
スキル2 対話の場を作る技術
スキル3 声を聴く技術
スキル4 未来を表現する技術
スキル5 問いを立てる技術
スキル6 発想する技術
第2章で、SDGsに関する日本の実態をデータから学ぶことができる。
例えば、SDGs目標6:安全な水とトイレを世界中に
全ての人々の水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保するというものがある。
本書では、日本の水不足の実態が示されている。1983年から2012年までの期間で渇水による上水道の減断水がどの都道府県で発生しているかがわかる。この目標6は他の目標にも互いに影響しあっており、目標2、13、14、15、17がそれに当たる。
このように、日本の現状とともに、SDGsについてもより身近に学べるのが、良い。
遠い国のことではなく、今暮らしている場所で取り組むべき課題を想像できる。
社会とのつながりは、働く場所でのみではなく、日常の場でも作れる。
まずは住んでいる町の現状を考えることから始めてみたらどうだろうか?そんな気持ちにさせてくれた一冊。 -
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PART1では、地域を変えるキーイシューとして、気候変動から生活習慣病まで幅広い社会課題が、わかりやすい図・グラフ・イラストで提示されている。「わかりやすいデータは地域の共通認識を作るために便利」とされているように、地域の課題を漠然ととらえるのではなく、データに基づき、見える化することが、課題解決の第1歩だと感じた。
PART2では、全国各地で取り組まれている地域づくりの実例が30紹介されている。特にいい事例だなぁ、すぐに取り組めそうだなぁと思った事例に、「お医者さんへの感謝の気持ちを届ける ありがとうカード」「人と人との絆をつなぐ、まちのうわさ 八戸のうわさ」がある。
PART3では、issue+designの筧さん、studio-Lの山崎さんが、PART2の事例を体系的に整理、解説しており、デザインについて理解を深めることができる。
具体例と体系的整理を一冊にまとめた地域づくりの良書だと思う。