筧裕介のレビュー一覧
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介護福祉士の頃に見知って学んだ知見の他にも、何か自分の知らない盲点があるかもしれないと手に取ってみた。
認知症というと、一番特徴的なのは記憶のトラブルなわけだが、まず記憶のトラブルに関連して、今目に見えてるものですら戸を閉めたりして見えなくなると存在が記憶から消えてしまうようなパターンや、レジで聞いたり見たりした金額の数字が財布に目を落とした瞬間に消えるパターンなど、あらゆるシーンで困難が起きることはあまり認識しきれていなかった。
さらに記憶のトラブルだけではなく、計算が出来ない、言葉が理解できない、どうしたら良いか分からないといった理解や判断のトラブルや、身体がうまく動かせないという行動 -
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NHKでこの本に基づいた番組が時々放送されている。
認知症の世界を、旅人がめぐっていくというストーリー仕立てになっているものだ。
いい番組だと思ったので、まとめて内容を知りたいと思い、本のほうも読んでみることにした。
「認知症の課題解決はデザイナーの仕事」、認知症の人たちが暮らしやすいよう、生活をデザインするといいのだ、という考え方に、共感する。
それから、認知症への理解も深まった。
認知症というと、徘徊とか、家族の顔がわからなくなる、といったイメージがある。
ところが、認知症の現れ方は人それぞれだし、同じ「徘徊」という現象でも、その人ごとになぜそうなってしまうのかの原因は異なる。
しかし -
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Posted by ブクログ
多くの人を巻き込んで、成果を上げるためにはどんな行動をし続ければ良いのかを学べる本。持続可能な地域づくりを志す人々に向けた書籍。SDGsを軸にした街づくりを提唱している。多くの人を巻き込むために必要なスキルもわかりやすく解説している。
スキル1は地図を描く技術
ここでは、南三陸町戸倉地区の牡蠣養殖漁業者の実例を紹介している。種付から収穫まで3年かかっていた養殖方法だったが、震災で3年分の養殖が消えた。ここから、漁業者との対話が始まり、新しい養殖法が導入されることになる経過を垣間見れる。
他のスキルは以下の通り。
スキル2 対話の場を作る技術
スキル3 声を聴く技術
スキル4 未来を表現する技 -
Posted by ブクログ
PART1では、地域を変えるキーイシューとして、気候変動から生活習慣病まで幅広い社会課題が、わかりやすい図・グラフ・イラストで提示されている。「わかりやすいデータは地域の共通認識を作るために便利」とされているように、地域の課題を漠然ととらえるのではなく、データに基づき、見える化することが、課題解決の第1歩だと感じた。
PART2では、全国各地で取り組まれている地域づくりの実例が30紹介されている。特にいい事例だなぁ、すぐに取り組めそうだなぁと思った事例に、「お医者さんへの感謝の気持ちを届ける ありがとうカード」「人と人との絆をつなぐ、まちのうわさ 八戸のうわさ」がある。
PART3では、iss