【感想・ネタバレ】地域を変えるデザイン ― コミュニティが元気になる30のアイデアのレビュー

あらすじ

人口減少、育児、エネルギー、格差……世の中の課題を美しく解決して幸せなムーブメントを起こす、みんなのための「デザイン」実例集。

・ボランティアと被災者をつなぐ できますゼッケン
・妊娠・出産・育児のセーフティネット 親子健康手帳
・市民が発電を体験・体験できる ふじさわ発電ゲート
・わりばしから始まる中山間地域循環システム 和RE箸
・人と人との絆をつなぐ、まちのうわさ 八戸のうわさ
・町民と行政職員が一体で作った 海士町総合振興計画
……私たちの創造力が、課題先進国ニッポンを救う!

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Posted by ブクログ

今更の登録ですが、、地域を元気にするアイデアの詰まった1冊。後ろ向きなニュースを聞くことが多い世の中で全国のいろんな地域でそこにいる人たちと、そこにある課題にみんなで取り組んでいる様子が伝わってきます。自分たちの地域でも応用できそうだと思える事例やヒントが散りばめられていて、バランスのいい1冊だと思いました。

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2015年05月02日

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2年以上積ん読状態になっていた『地域を変えるデザイン』。2013年9月にスタートした「こすぎの大学」を照らし合わせながら読んでました。とても多くの気づきと学びが得られた一冊。永久保存版の一冊が増えました。

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2014年11月24日

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2013年01月 01/01
定期的に読み返す一冊。デザイン思考って大切だと思うので、その事例が載っているのはわかりやすいです。思考のプロセスを追いながら、読み込んでいきたいところなのですが、さらっと流しているところがあるので、まだまだです。

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2013年01月21日

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イラストが多様されており、これからの課題解決型の思考を学びたい人の入門書として適切。
「デザイン」を「アイデア」と置き換えてよい事例がほとんどのなので、タイトルで読者層を絞ってしまっているのが残念。

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2012年10月08日

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特に最終章の筧氏の「地域を変えるデザイン思考」は参考になり、共感しました。
事例が多くてよいが、その分一つ一つの内容が薄まってしまったのは残念。もう少し深く知りたかった。

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2012年05月25日

Posted by ブクログ

「issue+design project」による地域デザインについて書かれた本。
ビジネスの世界ではグローバル展開に目が行きがちだけれど、今日本に起きている事、これから起こるであろう事をしっかりと理解し、自分ができる事から初めたいと思わせてくれる内容。

前半1/3は前提となる「キーイシュー」20個の説明。
課題先進国と言われる日本には人口減少、高齢化、自殺、食料自給率の低下、エネルギー問題など多くのイシューを抱えている。
これらを前提として各地域で実行されている事例を後半で説明。

デザインの説明に関しても、アルビン・トフラーの『第三の波』の説明で分かりやすい。

第一の波・・・農耕社会(農業革命後)
主に伝統工芸品。人の手の技を凝縮し生活を彩り、手足の役割を果たす。

第二の波・・・工業社会(産業革命後)
プロダクトデザイン、建築デザイン。大量生産に美的な付加価値を与えるもの。

第三の波・・・脱工業化社会(情報革命後)
コトのデザイン。地域に眠る人材、コンテンツ、技術、産業、空間などの有形無形の資源を組み合わせて作る地域ならではの仕組み。


コトのデザインに必要な「デザイン思考」に関しても特殊能力ではなく、訓練で習得できると位置づける。
共感する技術(他人事を自分ごとにする)、発見する技術、拡散する技術(数を出して、質を高める)、統合する技術(混ぜて、つなげて、化学反応を起こす)、表現する(具体化・改良を繰り返す)。
そしてこれらを活かすチームワーク。

なんだか全てが仕事に通じる要素ですね。


今住んでいる東京で抱えている課題、出身地で抱える課題。
できる事からコツコツと。

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2012年03月25日

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ネタバレ

たくさんのアイデアがissueにもとづいて書かれていた。
こういう事例を踏まえた読み物はなかなかない。
楽しいの一言。
どんどん実践と自治体からのアイデア発信、もっともっとおもしろいアイデアの開発。
そういうことをやっていきたい。

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2012年02月06日

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ちょっとした社会勉強の一環としてこの本を選んでみた。
本の最後の章では、デザインやコミュニティを作る方法について書かれていて、勉強になる点も多かった。
最後の章に書かれてる、デザインの発見方法に問題の発見やら既存のデザインを見てみるなど、前章で取上げた内容が書かれている。
この本をきっかけに新しいデザインを見つけるよう読者に呼びかけている

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2022年06月14日

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PART1では、地域を変えるキーイシューとして、気候変動から生活習慣病まで幅広い社会課題が、わかりやすい図・グラフ・イラストで提示されている。「わかりやすいデータは地域の共通認識を作るために便利」とされているように、地域の課題を漠然ととらえるのではなく、データに基づき、見える化することが、課題解決の第1歩だと感じた。
PART2では、全国各地で取り組まれている地域づくりの実例が30紹介されている。特にいい事例だなぁ、すぐに取り組めそうだなぁと思った事例に、「お医者さんへの感謝の気持ちを届ける ありがとうカード」「人と人との絆をつなぐ、まちのうわさ 八戸のうわさ」がある。
PART3では、issue+designの筧さん、studio-Lの山崎さんが、PART2の事例を体系的に整理、解説しており、デザインについて理解を深めることができる。
具体例と体系的整理を一冊にまとめた地域づくりの良書だと思う。

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2017年05月25日

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ネタバレ

社会問題についてデザインで解決しようというissue+designの本。参考になります。
<メモ>
・孤独死は年間26821人。郊外化により人と人の距離が遠ざかったり、多世帯化で同居家族人数が減り、一人暮らしが地域との接点を失うなど、日本の社会的孤立度の高さは世界有数。孤独死70歳代男性が最も多く30.4%。その次に65~70歳男性が17.6%と圧倒的に男性が多くなっている。
・生涯未婚率は男性30%、女性23%に。
・集落の人の日常が都会住民の非日常。
・大人資源の活用→放課後アフタースクール
・親子健康手帳 母子手帳の改良版。
 妊娠・出産・育児のセーフティネットがコンセプト。
 お父さんお母さんの声から生まれた現代版。
 ①子供衣料歴や薬歴を成人まで残す健康カルテ機能
 ②必要な情報を厳選、わかりやすく編集した必見必読機能
 ③育児の喜びを増やし不安を減らす癒し励まし機能
 ④お父さんも参加できる男女共有機能。
 ⑤知識・経験を伝え次の親を育てる育次機能。
・海士町総合振興計画。通り一遍とうではなく、内部で作る、気軽に開ける愛読書計画。計画策定4チーム「ひと」「産業」「暮らし」「環境」
・「ワンデイシェフ」一つのレストランで地域の住民が日替わりでシェフをする仕組み。売上の70%をシェフが残りは運営費。2人以上が厨房に入ること。寡黙に一人で料理をするのではなく、協働作業することで新たな関係構築を目指す。
・issue+design 社会の課題に、市民の創造力を。避難所、食の安全性、自転車通勤、住宅耐震性の4つのテーマに今まで取り組んでいる。共創→競争→実現のプロセス。ワークショップとコンペを融合している。プロジェクトで生まれたデザインは実用化につなげていく。「できますゼッケン」「注意喚起シュシュ」「食品衛生管理紙」
・デザイン思考とは ①地域が抱える社会課題の本質を心、身体、頭で直感的、身体的に捉える行為。②多種多様なステークホルダーがともに持続可能な美しい未来の姿を思い描き、地域に眠る資源を活用した新しい仕組みや経験を創出する行為。
5つの技術①共感する技術 ひとごとをじぶんごとに ②発見する技術 異和感を言語化し、課題解決の糸口を探る。
③拡散する技術 数を出して、質を高める いろんな問いを出す
④統合する技術 混ぜて、つなげて、化学反応を起こす。
・コミュニティには同じ地域にすむからこその地域コミュニティと、興味が同じなので集まって活動するテーマコミュニティの二つがある。
・既存の地域コミュニティにデザイン思考を持ってもらう場合、一人でも多くインタビューをする。なにができて、何を考えているか。将来どんな生活がしたい。インタビューを行う事で、知ることができるのみならず協力者になってくれる。
・コミュニティの活動は「やりたいこと」「できること」「求められること」の三つを組み合わせて企画することが重要。必要であれば他のコミュニティと協働しながらプロジェクトを推進すること。
・いざカエルキャララバン。綿密な情報収集と、共感をよびその気にさせるシステムとコンテンツ。そしてオープンソース。

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2014年05月17日

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日本の抱える30の問題をわかりやすく記載している。その後、それらを解決するためのデザインの事例を紹介。
高知県おっこう屋。
ハマチャリは放置自転車をレンタサイクルにという取り組み。
八戸うわさプロジェクトは噂を店の前に吹き出しで貼る。
他の自治体でもやっていることが事例として出ていると思ったが、やっていることとできていることは別で、主観評価か、客観的に認められているかという違いがあるということ。
継続とPRが必要でもあると感じた。

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2014年01月13日

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現代が抱える問題が改めてわかりやすく示されており、課題先進国という言葉がはまってしまうのがわかる。
その中で色んな地域の団体の事例が示されており、まちづくりの参考やワークショップの参考になりそうな本だった。
ただ、その書き方は地域の人が主導したように見えるが、実際はファシリテーターの力が大きいのではと思う。
知識とコミュニケーション力を持ったファシリテーターになるのはなかなか難しいだろうから、すぐに何かを始められるのかは少し疑問である。

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2013年09月22日

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ネタバレ

色んな地域を活性化する商品のデザインが載っているのかと思ったら1章では色々な社会課題(イシュー)をわかりやすくレイアウトして掲示。でも見たかったのはこんなのじゃないんだけどなーと進んでいくとそれを踏まえた上でその課題をクリアする為には何をデザインすればよいか、デザインとは視覚化することと考えている人が多いが、この本でいうデザインとは「地域に眠る人材、コンテンツ、技術、産業、空間などの有形無形の資源を組み合わせて作る地域ならではの仕組みや経験、すなわちコトのデザイン」というかなり高等なデザイン思考を要求している。一般的にいうとディレクターとかの部類に入るのかなーと思った。私も“デザイン=視覚化”と思ってる部分が大きかったので「活動体」「仕組み」のデザインというのは衝撃でした。後、女子大生の強みは「とどまらない発想力」「思わず共感してしまう力」というのは目から鱗だったけど納得!ブレインストーミングには最適らしいですw

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2013年09月04日

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デザインってきくと、おしゃれなイラストだったり、奇抜なファッションなんかを連想していまいますが、本書でいうデザインとは、以下のように定義されます。

・問題の本質を一挙にとらえ、そこに調和と秩序をもたらす行為
・美と共感で多くの人の心に訴え、行動を喚起し、社会に幸せなムーブメントを起こす行為

本書は3部構成になっており、1部では日本の現状を知るための各種データがわかりやすいビジュアルで掲載されている。
そして2部では今の日本が抱える課題を実際に解決しようと取り組んでいる事例を30紹介している。そして、3部ではこれからの時代に必要となるデザイン思考の考え方、コミュニティデザインの方法、行政のあり方などがうまくまとめられている。

各事例に共通するのは、地域の問題を行政任せにせず、自分たちで解決していこうとしていることと問題を発見し、対策を練り、計画を立て、行動に移していくというプロセスにおいて、ファシリテーターがかなり重要な役割を果たしているであろうということ。

自分の好きな街が抱える問題を住民で解決し、手に負えない場合は専門家を巻き込むなどして解決し、さらに住みやすい街にしていく、同時に自分が役立っているという自己承認感も持つことができる生き方ってどんなに幸せだろうと思う。

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2013年01月04日

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岡本太郎は「キャンパスからはみ出せ」と言ったけれど、デザインとはTVやポスターに収めるためのものではなく、それに触れた人が、何を想い何をするかということで、それは人を幸せにするための機能美なのだと思う。そのデザイン集。ワクワクします。

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2012年08月17日

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はじめに本書ではデザインを”問題の本質を一挙に捉え、そこに調和と秩序をもたらす行為”と”美と共感で多くの人の心に訴え、行動を喚起し、社会に幸せなムーブメントを起こす行為”と定義しています。地域が直面している20の社会イシューのデータを示した後、その解決に挑んでいる30のデザイン事例を紹介しています。最後の章では、地域を変えるデザインに必要な思考プロセス等の方法論がまとめられています。地域を変えるデザインの実践例を知ることができ、自分も参加してみたくなる取り組みがたくさんありました。(2012.1.16)

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2012年05月14日

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ネタバレ

引用に入れた「デザインとは何か?」の言葉通り、問題の本質を捉え、その問題を解決する術としてのデザイン。

シビックプライドにおけるデザインとも共通する答えだな、と。

和RE箸や、ご当地クリーンエネルギー、ふじさわ発電ゲート、できますゼッケン、君の椅子といったものから、「仕組みをデザイン」する放課後NPOやハナラボ、障害者発プロジェクトやマルヤガーデンズ、issue+design。

様々な課題や事例も分かりやすく面白い一冊。とても参考になった。

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2012年03月17日

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事例が豊富で、地域の可能性、デザインの可能性を強く感じた。はじめの章のグラフのデザインがいちいちかわいい。

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2012年01月21日

Posted by ブクログ

初版が10年前ということもあり載っているデータは少し古いが、指摘されている地域のありようはそこまで変わっていないように思える。PART3のデザイン思考についての章だけでも読む価値はある。行政の思考に対するもやもやが少し説明された気になる。

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2022年07月22日

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前半はデータで見る日本という感じ、後半は、地域を変えるデザインの例がたくさん紹介されていた。
自分たちで島の魅力を考えるのは難しいから、島外から人に来てもらって魅力を発掘してもらう取り組みとか、割り箸を作って、使用後回収して、それをさらに再利用できる仕組みとか、被災地でボランティアがつける「できますゼッケン」とか、いろんな取り組みが紹介されていて面白かった。

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2022年03月18日

Posted by ブクログ

これ有名な本なの?こんなに読んだ人が多いとは…。地方自治を学ぶとっかかりとしてとても良いと思った。単に事例集としてではなく、その事例を生み出すための思考方法までしっかり講義してくれていて、包容力がすごい。

こういうの、どんな些細であっても一度バカにしたらおしまいだと思ってる。良いところ参考にして取り入れて、自分の自治体でもできないかなってまずやってみる力を持った行政スタッフが必要なんですよって著者の気持ちが伝わってくるかのよう。地方自治と地方行政のあり方を考えたり知識を深める上でも、総合振興計画は読み比べたりしてみたいなと思いました。関連書籍読んでみます。

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2021年06月01日

Posted by ブクログ

様々な地域で様々な取り組みがなされていることはうれしく思う。
ただ、その「結果」はどうなんだろう?
前半で「事実をもとに活動方針を決めなきゃ」みたいな話をしていたので、本書にある取り組みが結局のところどうなったか、の「結果」を知りたいと思った。

ただ冒頭に掲げたように、ちょっとうれしくなって元気が出る本だし、アイデアのレシピ集と考えれば良書。

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2014年11月02日

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 この本は、山崎亮さんがどのように関与しているか、よくわからないが、山崎さんが提唱しているコニュニティデザインの実践例が一杯。

 どれもこれも共感できる。

 異論もないし、応援もしたいと思うのだが、三つコメントがある。

(1)コミュニティ・デザインというと、一定の地域の共同体を相手にしているように誤解しがちだが、一定のテーマ、目的に賛同した人の集まりの力を活かすということ。いわば社会学でいうところの、コミュニティではなくアソシエーションに近い活動だなという、こまなか感想。

(2)土田さんの景観への厳しい指摘を踏まえ、また復興まちづくり事業が迫っている時点では、建築学徒は、ハードの景観いついても、もう一度関心をもってほしい。ハードとそのメインテナンスとしてのアソシエーション的活動が大事だと思う。

(3)いわゆるアソシエーション型の活動、一定の目的をもってそれに賛同する地域の人が集まって行う活動をこれからさらに発展させていくためには、やはりビジネスとして成り立っていくということが大事。運営経費などを公的資金に頼っている物がどれだけあるかわからないが、自分の力でビジネスとして成り立って行かないと、長続きはしないと思う。

 あえて、コミュニティ・デザインの活動について、賛同しつつ、気になる点をあげてみる。

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2012年07月02日

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ネタバレ

地域の抱える課題にサステイナブルな形でどう取り組んでいくかについての本。へ〜良いアイデアだなぁと感じたものから、本当に役に立つのかなぁというものまであるが、みんなで幸せに暮らすヒントがたくさんあって素敵な人達だと感じました。

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2012年05月31日

Posted by ブクログ

現在の日本では何が問題とされていて、過去にどのような取り組みが行われていたかをさらっと知るための本という感じ。
成功事例の実際のインタビューをしているようだが、一事例につき1ページもしくは半ページほどだったので、あまり深く書かれていない印象。
この本をきっかけに、自分の取り組み課題は何で、どういった事例があるのかを知り、また別の資料で研究するというきっかけになりそう。

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2012年05月09日

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