三池ろむこのレビュー一覧
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小五かよっ!攻
残念なお知らせです、とでも言いたくなります。二本木は格好良くて仕事も出来るのに言動に難あり!あまりにストレートな物言いに、職場の空気を凍りつかせたり、温めたり。否定や拒絶は容赦ないけれど、褒めるときは素直に褒める。すがすがしいほど腹に溜め込まない性質。反感は買うが、少数ながらシンパもいる。垣内は揉めないに越したことはない、波風は立たないに限るという主義。垣内は、他人の悩み事を聴くこともしばしば。他人への配慮を全くしない二本木に、正面きって苦言を呈することになる。さて、垣内はドナという猫を溺愛し、部屋には可愛いものがあふれ、フリルやコットンの下着が可愛らしいからというだけの理由で下着パブに足を向ける男。
二本木が猫を愛しながらも極端に嫌われることに悩んでおり、垣内の家に来るようになる。そこで、垣内は分かってきた。二本木は小五程度の精神構造しかもっていない、残念な二枚目だということ!それでも、飽きずに諭し続けるうちに、二人の関係に変化が訪れるのだ。
このお話は、ひとえに小五な攻、二本木を許容出来るかにかかっている。成長はするので、保護者目線で見守って欲しい。
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Posted by ブクログ
雑誌で読んだ時に涙腺崩壊したのに、またもや涙が止まらなくなってしまいました…
センセの初のシリアスな駆け落ちものだそうです。最初からでき上がってるcpも初めてなのでは?
大病院の息子の大学生と年上の看護師が、兄弟と偽ってさびれた海辺の町でひっそり暮らし始めますが、深山は洸生の約束された人生を奪ってしまったのではないかと自責の念にかられ、彼をいつか失うことにおびえる気持ちが消えることなくて。
洸生の将来と自分の恋心との間で葛藤する深山の気持ちが切なかったです。大人の常識や分別で物事を考えなくてはと思い、洸生に本心を言わず自分一人で決着をつけようとする深山。洸生の医者としての将来を潰したくない気持ちはもちろんだけど、すごく愛してるから捨てられたら生きていけなくなるのではと不安になる気持ちの方が大きいのです。
自分は年上だし、彼は若くてモテるノンケなので。
ハタチそこそこの相手じゃ不安になるのも仕方ないですね…
でも、そんなおびえきってる年上の恋人へ、洸生が見せた揺るぎない気持ちがすごくて。胸がいっぱいになりました。
センセのシリアス作品で久々に涙腺決壊…!
得意の砂原節展開だとわかってるんだけど、それでもこれは切なくて愛が深くて泣けました。
海辺の廃れた町の風景が自然に目に浮かぶような描写もすごく印象的でした。
書き下ろしの「世界のつづきを君におくるよ」は、そのすぐ後の話でした。
二人で幸せになるためにあえて選んだ道ではあるけれど、それでも恋する二人にとってはなかなか辛い日々だったことが改めてわかります。
周囲の反応も微妙なのがシビアです…
でも、二人はラブラブなので会えば燃え上がるwww
エロ的にはかなりHシーン多めで萌えます。
センセのHシーンはとても私的ツボにヒットします。
15年目の記念すべき作品にふさわしい、味わい深い一作だと思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ後書きで作者が桜並木を書きたくて書いたお話だと言っているとおり、桜のため息が出るような美しい風景描写が何度も登場します。他の方のレビューを読むと、好きと嫌いと分かれていたので、大好きな作家さんだけど、過剰な期待をしないで読みましたが、私はかなり好きです。とにかく毎度のことだけど、読者にはとうの昔に心のうちはお見通しなのに、ぐるんぐるん悩み続ける主人公、そしてジレジレと進展しない恋。高校の同級生同士の微妙な三角関係。みんながみんな、相手を思うあまりやさしさで相手を傷つけて、少しづつ自分も傷ついていくみたいな。結末は最初に見えてしまっているのに。さなぎが羽化するのをじっと見守るように、ただ息をつめて待っているこのもどかしさよ!栗田が送ろうとして送れなかったPCメールのくだりで、泣けてしまった。どうかこのメールが高遠の気持ちを救ってくれますようにと。ラストの『心は、記憶に宿る~』からの心理描写が秀逸。何度も読み返してしまった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ突然人の心の声が聞こえるようになってしまった、エリート会社員の
転落人生からスタート。
人間不信に陥り、会社も辞め、引き籠もりになり、なんとか社会復帰を
したものの、家電量販店の契約社員。そこで知り合った他部署の社員、
長谷部の心の声が聞こえてしまうんですね、余村のことが好きだって。
心理描写が滅茶苦茶うまい。
基本、全編通して受けの余村視点なんですが、心の動きが丁寧です。
だから、余計にせつない。『声』が聞こえることを打ち明けたあたりから
ラストまで、随所で胸がきゅうきゅうしますよ。
場所によっては目頭熱くなる。
あれだけ疎んじたはずの『声』が聞こえなくなってしまった朝…。
そこからの余村の苦悩が、またたまりません。
いやぁ…ホント、萌えました。
せつなく甘い。 -
Posted by ブクログ
【あらすじ】
3年前、他人の心の声が聞こえるようになってしまったことがきっかけで人付き合いを避けてきた余村。
ある日同じ仕事場の男に倒れたところを助けられ、彼が自分を好きだという心の声を聞いてしまう。
【所感】
本音と建前。表の顔と裏の顔。
人が紡ぐ言の葉と、実際に心で考えていることがいつも同じとは限らない。
それはきっと誰もが当たり前だと思うことだけれど、そう思えるのは相手の心の声を聞くことができないから。
もし相手の心の声が聞こえるようになってしまったら?
笑顔の裏の、恐ろしい本音が垣間見えてしまったら?
Ifの世界が切なく展開していく様に、まるでお伽噺を聞かされているような印象を受けます。
余計な装飾のない短い文体は読みやすく、登場人物の心の機微が端的に伝わってきました。