馬渕睦夫のレビュー一覧
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権力を持つものが、自らに有利になるよう、できる限り影響力を行使しようとするのは必然である。そうした権力者が表立たずに世界レベルの出来事に関わっている可能性は、当然ある。だから陰謀論と切り捨てるのは間違い。だが、無根拠に何もかも権力者に結びつけて考えるのもまた、思考停止だろう。歴史が全て彼らの計算通りに進むとは限らないし、複数関係者の利害が常に一致するものでも無い。世の中は、表も裏も、単純ではないからだ。
ルイスブランダイス。ヤコブシフ商会の顧問弁護士で、日露戦争で高橋是清を助けた銀行投資家。アメリカを第一次世界大戦に参戦させる事、それを望むイギリス側との交換条件として、イギリスの外務大臣アー -
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この本を何もかも信じるのは危うい。対話録の形式だが、二者の理解が共通の了解事項として読者を置き去りに会話が進む。そのため真偽や出所が不明でも明らかな事実として論理展開されてしまう。エビデンスを示すのは難しいだろうが、常に反証を考えながら、思考の自衛が必要。洗脳されずに真実を見抜くという、本来的な読書を要する。
この本では、とにかくトランプ前大統領を悪のディープステートと戦う存在として、ディープステートを世界を支配する悪という単純な善悪の図式で語り、ディープステートのシナリオに沿って歴史が動いていると主張される。
トランプはFRBを潰すつもりだった。FRBをつぶせば連邦所得税が必要なくなる。 -
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今振り返るとトランプは落選して、岸田総理になり、でも世の中は著者が心配した方向へは悪くなっていないなと。ただウクライナ戦争が起きてしまったが。
本人も自覚しているとおり、いわゆるユダヤ陰謀論的な考え方で、グローバリスト、ディープステートの工作にのらず自国ファーストを貫くべしという主張。トランプ推し。自国ファーストは自国以外どうでもいいとかって思っていたが、自国を大事に思うなら当然指導者は自国民を大切にすべきで、他国も同様に自国を大切にした上で調和するという、「なるほどそういう見方があったか」という意味では視野が広がった。
予想に反して東京オリンピックは開催できたし、スウェーデンのウィズコロナも -
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昨年(2017)初めに出版されて、夏頃に読み終わった本です。レビューを書く機会を失っていて、読み終わってから時間がかなり経過してしまいましたが、せっかく読んだ本でもありますので、当時気になった点をアップしておきたいと思います。
以下は気になったポイントです。
・エスタブリッシュメント層の代弁者、代理人として国民をコントロールしてきたのがメディアであったが、今回の大統領選挙ではそのシステムが瓦解した、選挙戦の最大の敗者はヒラリーではなくメディアであった(p13)
・トランプの掲げる政策は、グローバリズム(プアホワイトは1973-98にかけて賃金が26%減少)から反グローバリズムであり、アメ -
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世界主義レベルから観た大統領選の動向を分りやすく描いた。
終盤近くになって、何でまた共和党で候補が立候補したのかを私的には理解出来ませんでした。
当時は「まあいいのか・・こういうのもアリか?売名行為とか目的で」そうじゃなかったんですね。
トランプ候補への嫌がらせだったんですね。
その意味が初めて理解出来ました。クリントン女史の
メール問題の意味もようやく理解できました。
当時の自分は「いいんじゃね?メンドくさくなって家族宛のメールうってるんだろ?公務室なう。とかで」程度に思っていました。恥ずかしいす。そういうことなのねと。
<追記>
この辺りから、せっせと氏の著作物を追いかけるようになりました