小嶋陽太郎のレビュー一覧

  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    「行きたくない」がテーマのアンソロジー。

    いやあ。
    行きたくない、分かる分かる。
    住野よると奥田亜希子が目に入って購入したけど、星四つか五つか迷うくらい、どれも印象に残るお話だった。

    以下、ネタバレ含む注意。



    「ポケット/加藤シゲアキ」
    友達が不登校になって、周りからは浮いた存在になってしまう。
    そんな彼に、優しく声をかける俺、という優越感が形になる後半が面白い。
    実は自分には出来ないこと、知らない世界を開いていた友達に、自分自身の狭量さを感じさせられる主人公。その描写に、青春を感じる。

    「ピンポンツリースポンジ/渡辺優」
    ロボットが「したくない」と言うのはオカシイ、という着眼点が

    0
    2019年09月07日
  • 今夜、きみは火星にもどる

    Posted by ブクログ

    自分を火星人だと言い張る佐伯さんと、彼女は火星人だと信じる国吉くん、火星人なんかじゃないと言い張る高見さん、佐伯って誰と言い放つ水野くん、そして担任の山口先生と、数学の谷先生。みんなとても魅力的です。

    何もやりたいことがなく、佐伯さんの付き人になると決めたら張り切る国吉くんは、いずれやってくる「佐伯さんが火星にもどる日」のために準備を怠りません。でもそれは、何者かになりたくて、でもなれないと思ったからではないでしょうか。校舎を出て砂利道を歩くとき、どんなに気をつけても音が出てしまうのに、佐伯さんは特に気をつけてる風でもないのに音を立てずに歩くから、特別な佐伯さんの特別になりたかったのかもしれ

    0
    2019年08月29日
  • 友情だねって感動してよ

    Posted by ブクログ

    女子高生2人、男子高生2人、男子大学生1人、OL1人をそれぞれ主人公とした6話を集めたオムニバス形式の小説。いずれの小説も神楽坂の象公園や現代的な神社が舞台の1つとなり、また、なんらかの三角関係が描かれている。
    「いま、そこに確かに存在する若者たちの情動と煌めきが詰まった、生傷だらけの群像劇」というキャッチコピーが、まさにぴったりの内容で、あまり人に知られたくない自分の一面をえぐられるような感覚になる描写もままあった。
    正体不明の不思議な能力を持つ謎の男がたびたび登場したり、象の像がしゃべったりしたが、そのようなファンタジー要素はない方がよかったと思う。

    0
    2019年07月21日
  • こちら文学少女になります

    Posted by ブクログ

    面白いなぁと思う物語はどのキャラクターも生き生きその風情が目に浮かぶ動きや感情を描写されている。これもそう。直前に「ヌードが分かれば美術が分かる」を読んで、次にこの「エロと向き合う」エピソードというのも面白かった要因か。女の裸は男にとって云々。主人公が堂々と下ネタも口に出せてしまう辺りは男性作家所以か。

    0
    2019年01月02日
  • 悲しい話は終わりにしよう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この作家さんの作品もはじめて。「ぼくのとなりにきみ」など、中学生にどうかな?と思っていたのだが、この本をどなたかの本棚で発見し、書かれている感想もなかなかだったので最初に読むことにした。
    まず、中学生には少し重い内容かな、と感じた。
    身近な人の死を二度に渡り経験し、その記憶から前へ進めない主人公。終盤まで雨雲が低く垂れ込めたような重苦しい流れだが、最後の最後に光が差してくる。
    交互に出てくる登場人物の名前はなんだろうと思っていたが、途中からそうだったのか、と分かる伏線である。なかなかワザあり。

    0
    2018年04月29日
  • おとめの流儀。

    Posted by ブクログ

    弱小部活の廃部の危機って話はよくあるものですが、よくあるドタバタ劇にはならずに、主人公を含む中学生達の成長の物語になってるところがいいですね。恋愛話に持って行かないのもいい。たまにはこういう清々しい話もいい。

    0
    2018年02月03日
  • ぼくのとなりにきみ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「ぼくらはその日まで」を読んでから、その内容にも触れられていた洞窟の暗号についてのこの本を読みました。「ぼくら」が爽やかで甘酸っぱい夏休みの思い出でしたが、この本ではちょっとサクの闇な、面倒な部分が前面でちょっと途中まできつい感じがしました。でも先生も絡んできた暗号の解読、合唱を通した恋愛模様など後半は期待通りでした。

    0
    2017年10月29日
  • こちら文学少女になります

    Posted by ブクログ

    主人公の出だしの冷めた感じからは、この熱さは想像できなかったな。
    伏線も謎もあったりで一気読み。
    好きだな、熱のあるお仕事小説!

    0
    2017年07月29日
  • こちら文学少女になります

    Posted by ブクログ

    漫画を読まない文学少女が配属されたのは青年漫画誌。ちょっとファンタジーありのお仕事小説。大御所先生との関係が面白かった。

    0
    2017年05月14日
  • こちら文学少女になります

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いいものはいい、悪いものは悪い、と大御所にでもはっきり言ってしまう新人編集者の山田や、一見チャラい大沢。表面的には眉間にシワを寄せたくなるようなクセのあるキャラクターがわんさか登場する、とある出版社が舞台の話ですが、仕事に信念、情熱を持っている人ってとても惹かれる。

    不覚にも編集者、章の柳沼先生とのやりとりのところで変化した山田に自分の姿を重ねてしまい、それまでさくさくと読んでいたのに、あーこういう思いを仕事でたくさんしてきたんやったなぁ、と、不覚にも涙。

    ここからはレビューでも何でもない個人的な話。ワークとライフのバランスを取ろうとすればするほどバランスってナニ?となってくる。継続ではな

    0
    2017年04月28日
  • こちら文学少女になります

    Posted by ブクログ

    漫画好きの小説嫌いな人にもオススメしたい。出版社の漫画編集に配属された文学少女、山田友梨。不本意な部署配属やセクハラに怒りつつも同僚や漫画家との間で交わされる軽妙な会話とか、内心のツッコミとか楽しめます。漫画編集という自分にとっての未知の世界を垣間見ることが出来るし、お仕事小説のような印象でした。著者の他の作品も読んでみたい。

    0
    2017年01月20日
  • 友情だねって感動してよ

    Posted by ブクログ

    6つの短編が収録されている。何れも青木神社、象公園、という舞台が使用されている。6つを読み通して思ったのは、もっと神様を前面に押し出したほうが面白かったのでは?という感想です。読前の予想を裏切り、かなりダークな思考と世界観が色濃く打ち出されたお話が多く、今まで読んだ小嶋作品とは陰陽のバランスが違っていて、そこにちよっと驚いたというか、あまり魅力を感じることができなかったというか。このバランスって微妙で難しいなと感じてしまいました。
    とは言え、最初の「甲殻類の言語」はものすごく好きで、好きで好きでたまらないくらいには好きでした。

    0
    2026年02月04日
  • ぼくのとなりにきみ

    Posted by ブクログ

    なんかいつもより子供っぽい文章だな?キャラもひねりも弱いな?対象が明らかな子供向けなのかな?と思っていたら、どうやら「朝日中高生新聞」というものに連載されていたものらしい。なるほど。悩ましい劣等感にも言及しつつ、とんとんといろんなことがうまくいって心温まるストーリーではあったけれど、やはりあまりにも子供っぽくて物足りなかった。
    次に期待しよう。

    0
    2026年01月16日
  • こちら文学少女になります

    Posted by ブクログ

    めずらしく小説。しかも初めて読む作家。
    以前読んだ『ほんのよもやま話 ~作家対談集~』から、
    気になるものをメモしておいたうちの1冊。
    漫画を読まない文学少女が配属されたのは青年漫画誌の編集部。
    という設定が面白そうで読んでみた。
    文体、セリフ回しも最初の数ページで慣れ、登場人物たちも違和感なく、
    複数のエピソードがうまく絡みながら進んでいく。
    これはドラマに出来そう。

    0
    2025年05月13日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    積読本。
    加藤シゲアキさんのが読みたくて買ってあった。
    渡辺優さんの「ピンポンツリースポンジ」が良かった。
    もしかしたら20年後くらいにはありそう。

    0
    2025年01月21日
  • カンフー&チキン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    少年の悪者やっつけストーリーの王道。主人公たちのキャラも分かりやすいけど浅すぎず、兄弟の話もリアリティあってよかった。

    0
    2024年10月23日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    6人の小説家によるアンソロジー。住野よるさん目当てで買ってみたが、その他の作者さんの話もとても面白かった。まず住野よるさんのコンピレーションは、少しSFチックで他の住野よるの物語と比べて珍しい内容だった。会話の表現やテンポ感が住野よるさんらしくて実家のような安心感だった。他にも近未来の話やバッドエンド風な話など、同じ「行きたくない」というテーマにも関わらず、十人十色で、全然違った味わいがあり、アンソロジーの醍醐味だなと感じました。

    0
    2024年08月17日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    どの話もよかった。特に好きなのは、「シャイセ」と「コンピレーション」かな。名前を知らなくて、お互いにあだ名をつけてる関係って素敵だなと思った。ベッドから落ちて目覚めて、下の人からつつかれるのを、挨拶してるみたいと感じていたのが可愛かった。毎晩、違う友達が家で待っててくれるのもいいなって思った。本当の世界とかよくわかんないけど、今の暮らしを幸せだって思えて、行きたくないのなら、それでいいと思った。「ピンポンツリースポンジ」の機械が、行きたくないっていうのも可愛かったな。

    0
    2024年08月01日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    「行きたくない」をテーマとした、若手作家達による短編集。どの作品も個性的でちょっぴり異世界が入ったお話しで楽しく読めました。 それぞれの作家のセンスが伺える、 新しい作家さんに出会えた1冊でした。

    0
    2023年10月09日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    加藤シゲアキさんが好きなのでポケットのみ読んだ。加藤シゲアキワールドだなぁという作品で理解するのに時間がかかる少し不思議な話だった。加藤シゲアキさんは短編より長編の方が面白いかなと思った。

    0
    2023年10月08日