あらすじ
「なにか護身術習えば?」痴漢に遭った女子高生の林は、友人にそう提案されるがまま、パルコの屋上にいる「蹴り男」に会いに行く。その男は、降ってくる不幸を阻止するために、空に向かって蹴りを続けていると言うが……(「空に飛び蹴り」)。離婚寸前の両親、体と心の性別の不一致、永遠に叶わぬ恋。一人きりで悩んで今にも心が爆発しそうな時、この本はきっとあなたの味方になる! 青春連作短編集。
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Posted by ブクログ
読んでいてわっ、こういうことだったんだ…!ってなる切り口が斬新で面白い。
感情が明確に書かれているわけではないのに、登場人物たちの思いが汲み取れる描写があってステキだなあと思った
Posted by ブクログ
一人でも大丈夫。皆一人なんだから。と、現役の高校生に読んでもらいたいです。同調圧力の強いこの日本で、一人一人が自立していく過程で助けになる著書だと思います。
Posted by ブクログ
思春期の頃の悩みが気持ち良く描かれている。短編に出てくる人同士が少しずつ絡み合いながら。個人的には、もう少しそれぞれの物語が影響し合うのかと思っていたので、そこは少し残念。登場人物としては出てくるが、それぞれの物語となっていた。
Posted by ブクログ
「誰かのこと好きになると、ちゃんと女になりたくなるんだって気づいた」
「いまのおれは、男でも女でも、林以外の人は好きにならないよ」
ストーリーテラーもよかったし、なにより最後の「僕とじょうぎとぐるぐると」がめちゃくちゃ好きなやつでした