小嶋陽太郎のレビュー一覧

  • 友情だねって感動してよ

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    「甲殻類の言語」 「ディストラクション・ガール」「或るミコバイトの話 」

    「象の像」「恋をしたのだと思います」 「友情だねって感動してよ」

    6話収録の短編集。

    1991年生まれの若い作家さん。

    始めましてだったけれど、言葉のセンスが絶妙で好きな文章だった。

    少しのファンタジーに幾ばくかのリアルが加わり、若者たちの自意識やプライド
    揺れ動く気持ちが細やかな心理描写で瑞々しく描かれていた。

    「或るミコバイトの話 」には、すっかり翻弄されてしまったが
    それもまたオツな感じで面白かった。

    これからも読んでみたいと思えた作家さん。

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    2023年02月12日
  • ぼくらはその日まで

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    ネタバレ

    「ぼくのとなりにきみ」を読んで面白かったので、その続編も読んでみました。今回は、ハセ、サク、チカの三人が夏合宿に出かけるお話でしたね。そこで出会った桐子さんの話は、すごく驚きました。三人が桐子さんにまた会えるといいなぁ…。肝試しのシーンでは、すごくドキドキして、ただのドッキリだったと知ったときは、すごく安心しました。すごくおもしろいです!

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    2022年07月31日
  • こちら文学少女になります

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    ネタバレ

    2022/2/4
    最初あまりに敬意のない主人公に好感持てなかったけど、私が彼女を知るとともに彼女が周りを知っていくにつれて好きになれた。
    周りも彼女を知ったし。
    お仕事小説の情熱って日常に結構効くのよね。
    私も頑張ろうって思える。ありがたい。

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    2022年02月06日
  • 悲しい話は終わりにしよう

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    ネタバレ



    市川と佐野、2人のストーリーが交互に描かれており、市川は大学生、佐野は中学生と関連性が無く、最初は「この2人に共通するのは三角関係って事かなあ?」などとぼんやり考えていました。
    ですが、途中から市川=佐野であることを間接的に匂わせる表現が入ってきて、最後の晃との会話の部分で確定した…って感じでしたよね?
    途中で同一人物であると気付いた時は震えました。笑

    市川でのストーリーも、佐野でのストーリーも、
    最初はただただ"日常"感が強く、穏やかな気持ちで読めていたのですが、段々と不穏な空気が混ざって来て…最終的に1番怖かったのが、佐野が父の部屋を見て奥村の家に行かなければなら

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    2021年08月20日
  • こちら文学少女になります

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    青年漫画編集者になった漫画を読まない文学少女。

    最初はうるさいキャラだなあと思ったが、
    変化し、トラウマを乗り越えていく姿は
    読んでいて、ぐっときた。

    周りの先輩方の漫画への熱い思いも
    鬱陶しいけど、ぐっとくる。

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    2021年07月10日
  • 放課後ひとり同盟

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    一人でも大丈夫。皆一人なんだから。と、現役の高校生に読んでもらいたいです。同調圧力の強いこの日本で、一人一人が自立していく過程で助けになる著書だと思います。

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    2021年05月05日
  • 行きたくない

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    会社に行きたくない、学校に行きたくない、断れない誘いに本当は行きたくない…そんな「行きたくない」をテーマにしたアンソロジー。行きたくないという感情はしかし、本人ですら自覚できていなかったり、理由がわからなかったりするものなのですね。それゆえなかなかに奥が深いストーリーばかりでした。渡辺優さんと住野よるさんのお話はSFっぽくてユニーク。小島陽太郎さんの『シャイセ』も良かったです。

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    2021年03月06日
  • ぼくのとなりにきみ

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    楽しく読めた。
    探検、謎解き、友情、淡い恋、家族、全部バランスよく、サクとハセ男子二人、チカ女子一人もちょうど良い感じで、さらさらと読めた。
    少しずつ相手を知って行く過程は丁寧に書かれていて、きちんとサクの気持ちについていけた。 

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    2021年02月02日
  • こちら文学少女になります

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    118業界のことは知らんけど、登場するみんなが楽しく苦しんでる姿が生き生きしてていいね。文章もストーリーも破綻なくスッキリ読めました。次作もあるのかな

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    2020年12月24日
  • 行きたくない

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    ネタバレ

    行きたくないというテーマからよくこんなに物語を発展させることができるなぁと感嘆する。まだ読んだことのない作家の物語も楽しめたので徐々に広げていきたいなぁ。

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    2020年11月29日
  • 行きたくない

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    手軽にサクサク読める。

    ピンポンツリー
    終末のアクアリウム
    コンピレーション

    の3作品が割と良き。
    コンピレーションは世にも〜的な感じしたけど。

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    2020年10月13日
  • 友情だねって感動してよ

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    『放課後ひとり同盟』に続いて、またも短編集。
    物語自体は個々に独立しているが、神楽坂にある神社と公園という舞台設定をい共有している構成も前作と同じ。
    しかし、本作の方が私の好きな小嶋陽太郎の鬱屈した感じが出ていたように思う。


    「甲殻類の言語」☆☆☆
    似た者同士の性根の腐った幼馴染だことで。
    でも、彼女たちの言語と同様に、彼女たちにしか分かり合えない世界があるんだろうな。
    京一も実は腹黒かったりするんだろうか。

    「ディストラクション・ガ-ル」☆☆☆
    誰かの言葉あるいは存在によって自分の自我が確立されるという感覚はわかる。
    しかし、爽やかに終わったように思えるのは表面上のことだけだ。
    松岡は

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    2020年10月07日
  • ぼくのとなりにきみ

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    中学一年生の男子二、女子一の三人のお話し
    楽しく読みました
    それぞれのキャラクターが面白い
    先生も絡んできて
    サラッと楽しみました

    古墳 冒険
    ちょっと無理がありましたが
    ドキドキさせてもらいました

    ≪ 悩むこと 見方を変えて また進む ≫

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    2020年08月01日
  • こちら文学少女になります

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    ネタバレ

    文学大好きな友梨が配属されたのは、ゴリゴリの青年漫画編集部だった。

    これまでの人生で漫画とまったくの無縁だった友梨が
    男だらけの青年漫画ヤングビートを担当することになり、戸惑う連続の日々。

    ヤングビートの柱ともいえる大御所漫画家を激怒させ、突然の連載終了宣言。
    童貞漫画の担当になり人気が落ちていくことへの焦り。

    漫画家の代理としかやりとりさせてもらえない人気漫画の主人公が、ある日から友梨の目の前に姿をあわらしたこと。

    心が折れそうになることもありながらも
    容赦ない言葉を浴びせてくる上司や先輩に同期など

    そして漫画の主人公キヨの存在にもときに救われながら
    自分のトラウマだった過去を受け

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    2020年05月21日
  • 行きたくない

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    同じ「いきたくない」でも、様々な形がある。
    何となくいきたくない人もいれば、確固たる意志を持っていきたくない人もいる。ある人ににとっては「いきたくない」のではなく、「ここでいきたい」なのかもしれない。

    一人一人の作家さんがそれぞれの解釈で世界を描いていて、私はとても豊かな気持ちになった。

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    2020年01月19日
  • 行きたくない

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    後輩におすすめしてもらった。
    チープかな、と思っていたけど、読んでみると、日常で思う・感じる微妙なものを、物語の中で消化できて、なかなかよかった。
    お礼を言おう

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    2019年12月08日
  • 行きたくない

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    「行きたくない」

    この言葉だけで、色々なストーリーがあるのだなと感じた一冊でした。面白かったです。


    個人的には、「ピンポンツリースポンジ」と「シャイセ」か良かったです。
    お二人の他の小説も読んでみたくなりました。

    きっと色々な人が、色々な「行きたくない」を抱えて生きているんだろうなあ。
    一話読むごとに、「自分だけじゃない、今日も頑張ろう」と前向きにさせてくれました。

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    2019年11月03日
  • 今夜、きみは火星にもどる

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    自分を火星人だと言い張る佐伯さんと、彼女は火星人だと信じる国吉くん、火星人なんかじゃないと言い張る高見さん、佐伯って誰と言い放つ水野くん、そして担任の山口先生と、数学の谷先生。みんなとても魅力的です。

    何もやりたいことがなく、佐伯さんの付き人になると決めたら張り切る国吉くんは、いずれやってくる「佐伯さんが火星にもどる日」のために準備を怠りません。でもそれは、何者かになりたくて、でもなれないと思ったからではないでしょうか。校舎を出て砂利道を歩くとき、どんなに気をつけても音が出てしまうのに、佐伯さんは特に気をつけてる風でもないのに音を立てずに歩くから、特別な佐伯さんの特別になりたかったのかもしれ

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    2019年08月29日
  • 行きたくない

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    ネタバレ

    住野よるさんのお話が斬新で面白かった。欲しかったのに手に入れるとすぐに飽きちゃう、そんな自分が嫌になる。という感じの言葉が印象的。嬉しいはずなのに、楽しめてない感じがすることあるなって。あとから思えば、あのときは楽しかったんだと言えるように、今を楽しんでると思い込むことが大切と誰かのインタビュー記事で見たのを思い出した。

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    2019年08月09日
  • 友情だねって感動してよ

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    女子高生2人、男子高生2人、男子大学生1人、OL1人をそれぞれ主人公とした6話を集めたオムニバス形式の小説。いずれの小説も神楽坂の象公園や現代的な神社が舞台の1つとなり、また、なんらかの三角関係が描かれている。
    「いま、そこに確かに存在する若者たちの情動と煌めきが詰まった、生傷だらけの群像劇」というキャッチコピーが、まさにぴったりの内容で、あまり人に知られたくない自分の一面をえぐられるような感覚になる描写もままあった。
    正体不明の不思議な能力を持つ謎の男がたびたび登場したり、象の像がしゃべったりしたが、そのようなファンタジー要素はない方がよかったと思う。

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    2019年07月21日