小嶋陽太郎のレビュー一覧

  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今どきで自己啓発本みたいなタイトル『行きたくない』。カトシゲと住野よるさん目当てで購入したが、カトシゲさんの「ポケット」はちょっとよく分からなかったぞw住野さんの「コンピレーション」はSF(少し不思議)な感じがして面白かった。一番は渡辺優「ピンポンツリースポンジ」。ロボットも人間と同じ。小島陽太郎「シャイセ」の女二人の関係も嫌いじゃない。

    0
    2023年01月14日
  • 放課後ひとり同盟

    Posted by ブクログ

    思春期の頃の悩みが気持ち良く描かれている。短編に出てくる人同士が少しずつ絡み合いながら。個人的には、もう少しそれぞれの物語が影響し合うのかと思っていたので、そこは少し残念。登場人物としては出てくるが、それぞれの物語となっていた。

    0
    2022年07月28日
  • カンフー&チキン

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    良い高校に行き、良い大学に行き、歯科医を次ぐことを父親からきつく試走されている主人公、兄はその道を挫折し引きこもり中。塾の帰りに主人公は「夜明スネーク」なるチーマーもどきの連中に殴られカツアゲされるが、そこにクラスでも浮きまくった同級生が奇声をあげつつ助けに入るが…

    久々に小島陽太郎を読んだ。作者らしい軽快で青春で分かりやすい勧善懲悪モノ。でもこの手の作品だとついつい越谷オサムと比較してしまう…越谷作品と比べると何かちょっと一味弱いような気がするねんなぁ。

    0
    2022年06月05日
  • 放課後ひとり同盟

    Posted by ブクログ

    「誰かのこと好きになると、ちゃんと女になりたくなるんだって気づいた」
    「いまのおれは、男でも女でも、林以外の人は好きにならないよ」

    ストーリーテラーもよかったし、なにより最後の「僕とじょうぎとぐるぐると」がめちゃくちゃ好きなやつでした

    0
    2022年01月18日
  • ぼくらはその日まで

    Posted by ブクログ

    「死んじゃったからコミュニケーションがとれないより、生きてるのにコミュニケーションがとれないほうがつらいかもしれない」

    サクがすき

    0
    2022年01月15日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ネタバレあり。
    いろんなものの「行きたくない」お話。
    「ロボ」のお話では、自分も「ロボ」のいる世界で過ごしてみたい。と思ったが、よくよく考えると今の世の中も様々なものが人間以外のものに制御されてそうなりつつあるのでは?近い未来、起こり得ることかも。
    「佳緒」のお話は、ちょっと心に来るものがあった。自分と夫だけで完結できる世界を自分も望んだときがあったので、その居心地の良さから出て行きたくない、でも人生先に進む必要があり、そこから出て行く必要がある、という気持ちを思い出した。

    0
    2021年11月21日
  • ぼくのとなりにきみ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大人っぽいサクとスポーツが得意なハセ、不思議な行動をとるチカの3人が町の古墳に行き、謎の暗号を拾い、解読する話です。サクは、お父さんが水泳選手だったことで1年生からスイミングスクールに通いますが、全然上達しなかったので、辞めてしまいました。けれども、妹はどんどん上達し、メダルをたくさん獲得していました。部活にもあまり顔を出せずにいましたが、そんなサクと同じようにチカも姉のことで苦しんでいました。しかし、謎の暗号を解読しているうちに、サクもチカもそれぞれの苦しみを克服しました。この話を一言で言うと、成長物語だと思います。

    0
    2021年10月29日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    どれも薄ぼんやりした世界。人やロボットが「行きたくない」をにじみ出す。ふとした言葉で、行動で、心の中で。
    あぁこの人、行きたくないんだなあ、と気がつくとつい笑みがこぼれていた。そんな日もあるし、それでもいいんだと思えた。

    0
    2021年10月22日
  • 気障でけっこうです

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    キエちゃんがとてもいい味を出しています。正直最初の公園から入院のあたりまではちょっと退屈でしたが、最後のあたりでキエちゃんが大活躍するところはよかったかな。ハムスターとのやり取りも面白かったです。

    0
    2021年09月12日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    印象に残ったのは住野さん。

    SFみのある話はあんまり好きじゃないけど
    なんともいえない世界観。
    でも暗くないところがよかった。

    0
    2021年08月14日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    ネタバレ




    それぞれの感想をすこし....

    *加藤シゲアキさん
    シゲアキさんらしく、のめり込みやすく、読みやすい短編。
    これで小説1本書いて欲しい、メキシコに行ったあとの条介の話も読みたいと思った。

    *阿川せんりさん
    タイトルの わたしの嫌いなセカイ をまさに感じてしまった。
    短篇の終わる頃には千春にイライラしかしなかった。
    先生も含め、人の気持ちを考えられない人しか出てこなくて理解しがたかった。
    結愛ちゃんがむしろ先生の言う同類(?)なんじゃないかな。その言い方も嫌だけど......
    ほかの阿川せんりさんの小説を読んで、私にとっての阿川せんりさんの本はどうなのか.....を知りたい。

    *渡辺

    0
    2021年05月06日
  • 放課後ひとり同盟

    Posted by ブクログ

    色々抱えている10代の子たちのお話。登場人物が少しずつリンクしていて、短編集だけどゆるいつながりを感じます。
    不安感や、性別に対する違和感、家族との関係、恋愛…。ままならない状況でもがいている子たちにちょっとだけ希望の光がさすような物語。読んでいて心がヒリヒリして時々泣きそうになっちゃった。
    最後の話が特に好き。最年少10歳の男の子のお話で優しいお兄ちゃんや同級生のぐるぐる(心の闇みたいなものかな)に気づいちゃう。この子も優しい子で…
    繊細で敏感で危うくて優しい、思春期特有の感覚がつまった一冊。

    0
    2021年04月15日
  • 悲しい話は終わりにしよう

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2つのお話が交互に語られるという構造になっていて、登場人物達が抱える闇が少しづつ見えてくるが、面白いところで2つの話が繋がってくる。

    0
    2021年02月03日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    加藤シゲアキ、奥田亜希子、住野よる(以上すべて敬称略)目当てで手に取ったのですが、奥田さんがグッときた。年齢設定がマッチしてるからかな。子供が欲しいと思わない、生みたいと思わないのは異常なのか。わたしも割と妙齢ですがすごく欲しいと一度も思ったことありません。子供が欲しいからどうしような本サイトはたくさんあるのに、子供が欲しいと思うには、子供が欲しくなる方法なんてどこにもないよねー。っていう繊細なラインをなぞってきて、おおおって思った。やっぱり奥田さん好き。

    0
    2020年12月07日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    個人的に良かったのは『シャイセ』と『終末のアクアリウム』と『ピンポンツリースポンジ』
    特にシャイセがとても良かった。

    『ポケット』と『コンピレーション』は良くも悪くもミュージックビデオ見てるみたいな話だなと思った。描写や言葉選びは美しいけどもそれだけという感じ

    『あなたの好きな/わたしの嫌いな世界』はTwitterとオタク女のお気持ちnoteで100回くらい見た

    0
    2020年10月11日
  • 気障でけっこうです

    Posted by ブクログ

    私の好きな小説家として小嶋陽太郎を挙げておきながら、デビュー作を読んでいないというのはさすがにまずいかと手に取った本作。
    やはり小説家として書いている最近の作品と、「とにかく書いてみた」という感じの本作とでは大分方向性や作品のレベルが違う。

    まず、序盤の純文学かと勘違いするような言葉の羅列に戸惑った。
    中盤以降はエンタメ寄りの文章に落ち着いていくが、これは序盤だけ印象付けるための策だったのか、それとも力尽きたのか。
    味があって構わないのだが、他の作品にはほとんど見かけないところからすると、自分の作品には合わないと判断したのだろうか。

    そして、主軸となるテーマ・主張が最近の作品に比べるとぼん

    0
    2020年10月07日
  • こちら文学少女になります

    Posted by ブクログ

    漫画を読んだことのない友梨が漫画家や編集者と関わり合いながら、徐々に漫画編集者として成長していく物語。

    漫画家にも編集者にもそれぞれ仕事に懸ける思いがあって、どの登場人物もしっかりと内面が描かれていた。

    でも、それ以上の思うところがあまりなくて、並のお仕事小説の域を出ない。

    漫画家なら柳沼先生が好き。
    編集者は……誰も好きになれなさそう。
    登場人物みんなクセ強い!

    0
    2020年10月07日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    行きたくないってら気持ちがさらに増幅した!!!!
    2つ目の話はイライラが止まらんかった…。
    全体的に不思議な空気を纏った小説だった。

    0
    2020年07月14日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    加藤シゲアキ 阿川せんり 渡辺優
    小嶋陽太郎 奥田亜希子 住野よる
    6人の作家さんが手がける
    それぞれの『行きたくない』短編集です。

    渡辺優の『ピンポンツリースポンジ』は
    1人に1台所有するAIロボットが
    朝、突然「行きたくない」とエラー表示を起こす
    という不思議なお話。
    ちょっと近未来的な、
    この先有り得てもおかしくなさそうなストーリーで
    とても好きだなぁと思いました。

    加藤シゲアキ以外は初見の作家さんばかりだったので、
    それぞれの代表作を
    今後読んでみようと思います。

    0
    2020年05月02日
  • 行きたくない

    Posted by ブクログ

    行きたくない、そんなときが誰にでも。

    立ち止まっていることに対して、マイナスのイメージがあるのはなぜだろう。「行きたくない」けれど、別にここにいたいとか、ここが好きとかではない。明確にことばにできないけれど、「行きたくない」ときがある。逃避と言われても、目をそらしていたいことがある。各短編の登場人物それぞれに、「行きたくない」理由がある。結末は、前向きに立ち止まるようなものが多い。進んではいないけれど、進んでいるような。決して、読後が暗い作品ではない。

    渡辺優「ピンポンツリースポンジ」将来、もっとロボットが発展したら、なんとなく理由はないけれど行きたくないと言い出すロボットが出て来るかもし

    0
    2019年10月23日