石川結貴のレビュー一覧

  • 毒親介護

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     一緒にいて子供に悪影響を与える毒親を介護するようになった場合、どのように対処すればいいのか。豊富な事例とともに紹介してくれる1冊だった。
     毒親とは、単純に子供に対して暴力や暴言を与えていた親だけではなく、子供のやることに過干渉だったり、自分の老いを盾にして負担を強いてきたり、肉体的・精神的・経済的に子供に悪影響を与える親全般を指している。
     嫌いな親であれば見捨てればいいと思ってしまうが、大嫌いだったからこそ最後に自分のことを認めてほしい、愛してほしい、そういった感情を抱く子供も少なくないようだ。
     具体的な介護で苦労している人の話は読んでいて、こんな親なのによく介護する気になったな、と思

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    2021年08月13日
  • スマホ廃人

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    読む前から内容がだいたいわかってしまう感じのタイトル。
    スマホに依存しすぎることの弊害はすでに、よくわかっているつもりだし、冷静に周りを見ていれば気づくことがたくさんある。朝夕、スマホを片手に自転車に乗っている人をいつも見る。車を運転しながらスマホいじってる人もけっこういる。すごく怖い。
    赤ちゃん泣いてるのにスマホ、授乳しながらスマホ、ゲームに課金しすぎて破産、中高生のラインのトラブル、SNSでのプライバシー侵害、差別的な情報発信などなど、よく見聞きするし、ありそうな話だと思うけど、人はいかにして廃人にまで至るのか!?と思って手に取ってみました。
    知っていると思っていた内容も、あまり知らなかっ

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    2019年12月14日
  • スマホ廃人

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    スマホが人間に及ぼす負の影響について書いた一冊。

    実際にスマホが普及して10年ほどになるが、その功罪が明らかになってきた現在、とても怖く感じた。

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    2019年07月24日
  • スマホ廃人

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    中高生はラインによるイジメ。
    スマホゲーのガチャでレアキャラが欲しいので財布を盗む学生がいる。
    母親は子供を見ている時間よりスマホを見ている時間が長い。

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    2019年07月01日
  • スマホ廃人

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    育児アプリとかゲームとか、自分がやらない興味ない系のものは全く知識が無かったのでとても参考になった。自分の子供が育児をする頃にはまた変わっているんだろうなぁ。

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    2017年12月05日
  • スマホ廃人

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    ネタバレ

    「ママのスマホになりたい」

     シンガポールの小学生が作文に書いたこの言葉…みなさんは、この言葉の意味が分かりますか?
     彼のママは日々スマホに夢中。スマホに自分がなればママに見てもらえる、だからスマホになりたいと彼は作文に書いたのです。これは、シンガポールの子どものみならず、今の日本の子どもたちにも重なる部分があるのかもしれません。
     スマホネグレクトという言葉を提唱している人がいるように、親自身もスマホとの付き合い方を考えなければいけない時にきているのだと考えさせられました。

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    2017年10月18日
  • ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

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    383人。2014年の居所不明児童の人数である。1961年から2014年
    までの累計では約24,000人になる。

    神奈川県厚木市で白骨化した男児の遺体が発見された事件が
    あった。両親は離婚し、父親が男児を引き取ったが週に数回、
    コンビニの弁当やパンを置いて来るだけで、育児を放棄した。

    男児が発見されるまで8年。その間のどこかで救いの手を差し伸べる
    機会はなかったのか。

    この事件は勿論、本書ではかなり衝撃的なケースを取り上げている。
    詠めば「ああ、あの事件か」と思い出すものばかりだ。

    地域から、学校から、忽然と姿を消した子供たちがいる。そんな子供
    たちが発見されるのは

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    2017年08月21日
  • ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

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    ネタバレ

    ほんと気の毒だ。そもそも虐待で子供を殺した親への刑罰が少なすぎると思う。そして事件を忘れるのは早い。ここに載ってる事件を検索してたら虐待をまとめたサイトがあって、県別になってたので見たら、糸魚川の65歳と28歳妻の連れ子との子供を殺す、というのを見つけて、こんな大事件を忘れてた、と思った。その後続報が一切ないのは性虐待がからむからか。障害があったからなのか。

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    2017年01月19日
  • ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

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     親の育児放棄や虐待などのために、住民登録がなく就学せず所在も不明の「居所不明児童」の実態を追ったノンフィクション。全面にわたって著者の「もどかしさ」が伝わる。親の幼稚さや関係者の怠慢への批判は厳しいが、他方でこの問題が小手先の対症療法でどうすることもできない現代社会の構造的矛盾の集約点であることも浮き彫りになっている。

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    2016年07月05日
  • ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

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    切り込みが甘い。
    国家権力に対し、今後のジャーナリスト人生を考えたとき、ある程度仕方なく、突っ込めないのはわかるが、、、
    もっと厳しく指摘して欲しかった。
    みながどうしょうも無い職員ではない。
    ほんの一部であろうけど、教員、児相、福祉事務所職員はガンバっている。

    さて、お上には、制度や財源手当に深刻さがまったくもってもらえない。
    それは、政治的に“票”にならないからだ。

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    2015年08月09日
  • ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

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    家庭・教育問題、児童虐待、などをテーマに
    綿密で豊富な取材実績を誇るジャーナリスト、石川結貴さんの新刊です。
    sashaさんが既に素敵なレポを書かれています。

    居るはずなのに学校にも来ないし、
    住民票にある住所にも住んでいないという、
    居所不明児童について、実際に起こった事件を追い、
    複雑な家庭事情や社会の落とし穴が鮮明に見えてくる作品でした。

    この作品で取り上げられている事件は、全て現実に起こった事件です。
    親しか頼るものがない幼い子どもたちは、
    どんなに親から冷たい仕打ちをされても耐えるしかなく、
    その結果行き着くところは、「死」でした。

    周りの人たちや行政機関の人々が
    居るはずなの

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    2017年11月09日
  • ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

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    居所がわからない子どもが少なくないことを知り驚いた。
    居所不明児童が楽しく平和に過ごせているとは思えない。
    本に出てきた児童は、祖父母を殺してしまったのだが、背景を知ると児童に罪はないのでは? という気持ちさえする。

    児童相談所、学校、どこも忙しすぎて、なかなか一人の児童にかかりっきりになれない。どうしたらいいのだろうか……と考えさせられた。

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    2015年06月26日
  • ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

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    プライバシーや人権への配慮が叫ばれる社会で,声を上げることのできない子供たちをどう発見し助け出すのか。行政介入の難しさがもどかしい。
    中心として描かれる少年のケースが印象に残る。貧困の中,実母とその愛人に支配され,小学校にも通えなくなり,野宿を含め居所を転々とした少年。産まれた赤ん坊の世話や金策を押し付けられ,果てに母親の教唆によって金のために祖父母を殺害してしまう。こんな悲劇に至る前に,劣悪な環境から解放してあげられていれば…と思わざるを得ない。
    課題は地域を越えた学校,児相,警察の連携。特に学齢の子供がほぼ必ず通う小中学校段階で家庭状況をしっかり把握し追跡することが最も効果的だと思うのだが

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    2015年05月19日
  • ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

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    約2万4000人。

    これは、1961年から2014年までの54年分の居所不明者の累計数である。ちなみに2014年の居所不明者数は383人である。この人数をどう捉えるかは人によって異なるだろうが、決して少ないとはいえない。またこの統計上の数字には計上されていない事例も数多くあるものと思われる。本書に登場する亮太(仮名)も統計には出てこない居所不明者の一人だった。

    亮太は幼い頃に母と父が離婚し、その後は母と共に各地を転々とする生活をおくる。母の愛人と一緒に暮らしたり、母とその恋人とラブホテルで一夜を過ごすような生活をおくることになる。そんな彼は十七歳の時に強盗殺人の罪を犯している。実母から祖父

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    2015年04月24日
  • 誰か助けて 止まらない児童虐待

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    児童虐待の当事者、そして取り巻く人びとをインタビュー形式で描きます。特に堅苦しいデータはなく、本人の気持ちがさしはさまれる文章。寒々しく、そして厳しい現状がストレートに伝わってきます。今月(11月)はオレンジリボンの月だから、読んでみました。生きられる子が、子どもらしく生きられる社会に少しでも近づいていきますように。

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    2011年11月15日
  • 毒親介護

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    介護で自分の人生が消えて行く。
    毒親の介護をして面倒を見ているうちに、自分自身が老齢になってくるが、貯金もなければ、年金もほとんど無い。そんな状態でどうやって生きていけば良いのか?

    まさに、8050問題だ。

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    2025年09月14日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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     たいていの人が、最期は自宅で迎えたいと希望します。私の父もそうでしたねぇ…だけど、入院中にどんどん体調が悪くなって、自らやっぱり家に帰るのはやめたよと訴え、最期は病院で迎えました。なかなか、思い通りにはいかないものですよね…。もう、何年も前の話なんですけどね…。

     でもこの作品の著者の石川結貴さんは、ご自身のお父様をの気持ちを最優先し、自宅で最期を看取られています。お父様が、転倒したり慢性腎不全の治療(人工透析)を拒んだり、身体機能が低下して排泄の失敗が多くなったり…最期には寝たきりになるんだけれど、そのすべてを受け入れて、看きれたのはやっぱり石川結貴さんだからってことだと感じましたね…。

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    2024年02月01日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    住み慣れた家で死ぬ、ピンピンころり。なんという耳障りの良い言葉だろうか。しかし実際はとても厳しいもののようだ。だからと言って制限だらけの病院や施設で迎える最期は幸せとは限らない。どちらを選んでも正解はない。ただ、在宅死は全然簡単なものではないし、周りの協力が無ければなんともならないハードルの高いものであるとは驚きだ。特に駐車場問題は思いもよらなかったな。確かに訪問してくれる人は車だもの…在宅死は理想とは程遠いもののようだ。

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    2023年12月10日
  • 毒親介護

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    自分の他にもこのように苦しんでいる人がいると分かっただけでも良かった。
    読んでいて暗くなるのでなかなか読み終わらなかったが、逃げ道もあるということが分かった。その逃げ道(相談する人とか)を知っておくのは重要だと思った。

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    2023年05月22日
  • スマホ廃人

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    ネタバレ

    〈全体の感想〉
     スマホが人に与える影響について、あらゆる人を想定しているところがこの本の持ち味だ。赤ちゃんと母親の話から始まり、若い男の子や女の子、おじいちゃん、おばあちゃん、主婦、サラリーマン、就活生と非常に幅広い人を対象としている。
     その一方でスマホ依存になってしまう原因についても科学的かつ論理的に述べられており、説得力がある。

    〈面白かったところ〉
     日本での普及率の高いチャット・通話サービスのLINEの開発時の話がはじめに書かれている。そこではLINEの有名な機能の一つである「既読」についての逸話が記されており、個人的に印象に残った。これは東日本大震災を受けて、すぐに返信ができな

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    2021年11月06日