石川結貴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
こんな目を引くタイトルあるか?
『歴史の本棚』の紹介から興味を持って読む。
こんな読んでて辛い本ある?
本書の2/3ほどを占める、親にいじめられた幼少期、介護する立場になってもワガママな老いた親に苦しめられ続けるエピソードは読んでいられず、胸糞悪さ全開である。
「一度くらい感謝の言葉がほしい」という気持ちで隘路に陥る。
最後に解決策編が少しだけあり、全体の暗澹たる内容に一筋の光を差すが、まだまだいやな後味が残る。
認知症の話のはずが、対人関係一般にも使えそうな法則があったのでメモしておく。
【認知症の九大法則】
1記憶障害に関する法則
→現在から過去にかけて忘れる
2症状の出現強度に関する法則
→より身近な人に強く出る
3自己有利の法則
→自分にとって不利なことを認めない
4まだら症状の法則
5感情残像の法則
→言ったり聞いたりした記憶はすぐ忘れるが、そのとき抱いた感情だけは残存する
6こだわりの法則
7作用・反作用の法則
→介護者が強く対応すると、強い反応が返ってくる
8認知症の了解可能性に関する法則
→老年期の知的機能低下から、すべての認知症の症状が理解、説明できる
9衰弱の進行に関する法則
→認知症の人の老化の進行は早く、介護する期間はそう長くない
【激しい言動を理解するための三原則】
1本人の記憶になければ本人にとって事実ではない
2本人の思ったことは本人にとっては絶対的な事実である
3認知症が進行してもプライドがある -
Posted by ブクログ
いろいろな例を知ることができたし、毒親介護に取り組む際のアドバイスも役立ちそうで、よかった。
第4章以降が興味深かった。
P191
健康的なあきらめについて。
「親との関係性を突き詰めて考えるのではなく、いい意味での、健康的なあきらめも大事です。親はもうおいている、今さら仕方ない、そんなふうにできる範囲で受容してみると、また違った向き合い方もできるはずです。」
P201
「毒親」と向き合う子ども側に苦悩があることは当然だが、一方で親の「老い」に関しては客観的な視点も必要だろう。親の問題のすべてを「毒」だと片づけるのではなく、心身の不調や加齢がもたらす問題と捉えることがあってもいいはずだ。」
そして最後の最後、著者自身の介護経験が語られるが、これがすごい。二世帯住居で暮らす義母の施設入居が決まった直後に夫と離婚、複雑な事情により介護を担うことのできない夫の母親(義母)を赤の他人となった著者が担ったという話。I became speechless. 言葉を失ってしまった。すごい人が世の中にはいるものだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ教員として、GIGAスクール構想が進められ、公立学校に携帯電話の持ち込みが許可できる裁量権が自治体に与えられるなど、子どもを取り巻くスマホ事情を知りたいと思い、購入。自分自身、中3でスマホを持ったが、今は小学生でも持っているし、フォートナイトなどのオンラインゲームは普通に帰宅後に友だちと時間を合わせてやっている状況である。
しかし、本書にもあるが、フォートナイトは対象年齢が17歳以上である。そうした事実を知っている大人はどれだけいるのだろうか。恥ずかしながら自分も知らなかった。
まずは、知り、そして子どもの声に耳を傾けてスマホルールをともにつくりあげていかなければ、ますます子どもの健全な発達が妨げられることになる。
多くの教育委員会や自治体でも、一律に時間制限を設けているが、それを守っている子どもや家庭がどれだけあるか。あまりないのであれば意味はない。より実効性のあるルールづくりをしていかなければならない。
いずれにせよ、親子できちんと話し合い(学校であれば子どもと教員が話し合い)、ルールを決めて運用しないと、押しつけになって、負の連鎖になるだけである。
保護者との懇談などでも、積極的に伝えていきたい内容も多くあった。。 -
Posted by ブクログ
スマホ利用に対する警鐘は以前から頻繁になされており、こういった類の本は珍しいものではないが、いわゆる「デジタルネイティブ」ではない親世代にもわかるように実際の被害・対処法がまとめられていたため、大変読みやすかった。
例えば、ご自身の子がいつまでもスマホを触ってしまうときに皆さんはどういう声掛けをするだろうか?
一度、この問いに真剣に向き合ってからこの本を一読していただくと、大変有用なものを得られると考える。
子供のスマホ依存に限らず、リーダーシップやマネジメント、恋愛関係など、人生における人間関係の悩み事は数多く存在するが、そこにはやはり共通項がある。
「相手と対話すること」だ。
この因数分解を行った後に、初めて具体的な方法・メソッドに向き合えるものだと思う。
むろんこの本は「スマホ危機」についての概説と実践的ノウハウを教えてくれるが、そこにはスマホ危機以外にも向き合うためのヒントが隠されている。 -
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一緒にいて子供に悪影響を与える毒親を介護するようになった場合、どのように対処すればいいのか。豊富な事例とともに紹介してくれる1冊だった。
毒親とは、単純に子供に対して暴力や暴言を与えていた親だけではなく、子供のやることに過干渉だったり、自分の老いを盾にして負担を強いてきたり、肉体的・精神的・経済的に子供に悪影響を与える親全般を指している。
嫌いな親であれば見捨てればいいと思ってしまうが、大嫌いだったからこそ最後に自分のことを認めてほしい、愛してほしい、そういった感情を抱く子供も少なくないようだ。
具体的な介護で苦労している人の話は読んでいて、こんな親なのによく介護する気になったな、と思うものが数多く紹介されていた。
介護をするにあたって頼れる機関やサービスがあること、認知症や老いによる変化への心構えがあるのも良かった。
一番重要だと思ったのは「親を『捨てる』」選択肢があるということだ。第6章の最初の数ページでしか紹介されていないが、あまりにも親が酷い場合は、見切りをつけることも大事というのは新鮮な考えだった。ただ、親と縁を切る場合、ちゃんと行政に引き継いでおく必要があることも覚えておいた方が良いだろう。 -
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読む前から内容がだいたいわかってしまう感じのタイトル。
スマホに依存しすぎることの弊害はすでに、よくわかっているつもりだし、冷静に周りを見ていれば気づくことがたくさんある。朝夕、スマホを片手に自転車に乗っている人をいつも見る。車を運転しながらスマホいじってる人もけっこういる。すごく怖い。
赤ちゃん泣いてるのにスマホ、授乳しながらスマホ、ゲームに課金しすぎて破産、中高生のラインのトラブル、SNSでのプライバシー侵害、差別的な情報発信などなど、よく見聞きするし、ありそうな話だと思うけど、人はいかにして廃人にまで至るのか!?と思って手に取ってみました。
知っていると思っていた内容も、あまり知らなかったイマドキの就職活動とSNSの関係などの内容もあり、興味深かったです。 -
Posted by ブクログ
383人。2014年の居所不明児童の人数である。1961年から2014年
までの累計では約24,000人になる。
神奈川県厚木市で白骨化した男児の遺体が発見された事件が
あった。両親は離婚し、父親が男児を引き取ったが週に数回、
コンビニの弁当やパンを置いて来るだけで、育児を放棄した。
男児が発見されるまで8年。その間のどこかで救いの手を差し伸べる
機会はなかったのか。
この事件は勿論、本書ではかなり衝撃的なケースを取り上げている。
詠めば「ああ、あの事件か」と思い出すものばかりだ。
地域から、学校から、忽然と姿を消した子供たちがいる。そんな子供
たちが発見されるのは既に死に至ってからというケースのなんと多い
ことか。
何故、子供たちを救えなかったのか。一番の問題点は親であろう。
子供を育てるということがどういうことなのか分からない親たち。
貧困の中で「助けて欲しい」との声を上げられない親たち。そして、
「命」への無関心。
例え行政が子供の不安定な生活を把握していても、情報共有が
旧態依然としている現状では居住地域を離れてしまえば追跡調査
が出来ないという。今時、不明児童のデータがFAXってなんだよ。
実際に起こったいくつかの不明児童のケースを追い、教師、社会
福祉士、児童相談所への取材を行っている。
誰が、どこまで踏み込むか。線引きは難しいのだと思う。でも、救えた
かもしれない命は確かにあった。
この世に誕生したのは確かなのに、どこにいるのか分からない子供
たち。出生届さえ出されていない子供を統計に加えたら、実際の居所
不明児童の人数はもっと増えるのだろうな。
社会から零れ落ちてしまう子供をなくすことを、もっと真剣に考えない
といけないんじゃないか。 -
Posted by ブクログ
家庭・教育問題、児童虐待、などをテーマに
綿密で豊富な取材実績を誇るジャーナリスト、石川結貴さんの新刊です。
sashaさんが既に素敵なレポを書かれています。
居るはずなのに学校にも来ないし、
住民票にある住所にも住んでいないという、
居所不明児童について、実際に起こった事件を追い、
複雑な家庭事情や社会の落とし穴が鮮明に見えてくる作品でした。
この作品で取り上げられている事件は、全て現実に起こった事件です。
親しか頼るものがない幼い子どもたちは、
どんなに親から冷たい仕打ちをされても耐えるしかなく、
その結果行き着くところは、「死」でした。
周りの人たちや行政機関の人々が
居るはずなのに存在感がない子供に気が付いて
「おかしい」と思っても、助けてあげられなかったもどかしさ。
これが現代社会の現実なのでしょう。
なぜ助けてあげられなかったのか。
引っ越しから引っ越しと遊牧民のように移転する親。
所在する県が異なれば、
県から県への連絡も遅くなったり行く届かなかったり。
キチンとした親ならば
その都度手続きはちゃんとするはず。
それが出来ないのは、
やはり生活の困窮と親としての自覚の無さなのでしょう。
遊牧民族は家族の絆は強いようです。
同じように移転をくり返していても、全く違いますね。
「居所不明児童」を世に生み出したのは「大人」の責任と思え、
今後少しでもこのような子供たちを救ってあげたいと思いました。