あらすじ
スマホが手放せない! その先に待っているのは……
10代のスマホ普及率は9割を超え、シニアでも約半数が活用するスマートフォン。
圧倒的な便利さから「手放せない」人が多いのではないでしょうか。しかし、その裏には、「手放せない」のにはたくさんの理由があることが、綿密な取材から明らかになりました。
■スマホに管理される子育て
・母子手帳がアプリ化。子育ての相談はAIが24時間体制で応じてくれる
・アプリが授乳のタイミングをお知らせしてくれる。子育ての悩みは掲示板へ
・母親の目線を集めたい子供を描いた絵本『ママのスマホになりたい』がヒット
■がんじがらめの学生生活
・風呂の間も、寝るときも……すぐに返事をしなければならない「LINE」の恐怖
・グループから外されたらいじめがスタート
・「直接殴るのは怖いけど、LINEなら『死ね』って言えちゃう」手軽さ
■たこつぼ化するコミュニティ
・ソーシャルゲームの中だけでは「勇者」でいられるという孤独
・ゲームコミュニティーの居場所を維持するために課金を続ける人々
■いじらせ続ける、その秘訣
・動くモノを追いかけてしまう人間の心理
・トイレまでスマホを持っていく人の数とは?
廃人にならず、賢くスマホと付き合う方法とは何か? スマホの論点が分かる一冊!
目次
◆第1章 子育ての異変
◆第2章 スクールカーストとつながり地獄
◆第3章 すきま時間を埋めたくなる心理
◆第4章 エンドレスに飲み込まれる人々
◆第5章 「廃」への道
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
スマホに依存している方が圧倒的に増えている中で、頭では分かっていてもやめられない実情がありましたら。
スマホ脳で有名なアンデシュ•ハンセンの本なども含め、どれだけ害があるのか?なぜそのようなマイナスの効用をもたらすのかを感覚ではなく理論で知ることは自分にとって可視化できるきっかけとなりました。
Posted by ブクログ
スマホは手軽であること、身体感覚とマッチすること、感覚への刺激が得られやすいことから、依存症になりやすい。
依存症の種類には、①オンラインゲーム依存 ②きずな依存、③コンテンツ依存 ④ギャンブル依存 等の類型がある。
スマホもソシャゲ業者も営利企業であり、顧客を中毒化させ、利益を得たいというインセンティブが否応なしに働く。無防備な子供達が易々とその餌食になってしまうのは、ある種企業側の思惑通りのことである。(なお、依存症になるのは子供に限った話ではなく、成人・高齢者等全世代共通である)
子供にとってスマホはインフラであり、もはやそれを手放すことは困難であるが、適切な距離感を保てるよう、大人が様々なリスクを言語化していくほかない。
Posted by ブクログ
スマホによる対人関係の希薄さ、欲や怠惰など人間の虚しさを感じる書籍だった。
スマホは便利な反面、これでいいのかと疑問に思う。5年前の書籍だが、今の状態はもっと深刻なのではないか。
悪い面にフォーカスしているが、そういう現実があることを知れてよかった。
Posted by ブクログ
言い古されたスマホ「廃」への道。赤ちゃんから老人まで大変な状況だが、個人的にいちばんイヤで危機感覚えるのは「指導者たる大人」が耳も塞いで、ながら歩きしている事。社会で進む不寛容、閉塞感が「スマホネグレクト」の原因ではないが、相乗効果で悪化しているのは危惧すべきこと。暮らしの僅かなスキマ時間こそスマホで埋めず、思索や五感に充てられないのか?人間続けるなら。精神論では済まないが…。
Posted by ブクログ
読む前から内容がだいたいわかってしまう感じのタイトル。
スマホに依存しすぎることの弊害はすでに、よくわかっているつもりだし、冷静に周りを見ていれば気づくことがたくさんある。朝夕、スマホを片手に自転車に乗っている人をいつも見る。車を運転しながらスマホいじってる人もけっこういる。すごく怖い。
赤ちゃん泣いてるのにスマホ、授乳しながらスマホ、ゲームに課金しすぎて破産、中高生のラインのトラブル、SNSでのプライバシー侵害、差別的な情報発信などなど、よく見聞きするし、ありそうな話だと思うけど、人はいかにして廃人にまで至るのか!?と思って手に取ってみました。
知っていると思っていた内容も、あまり知らなかったイマドキの就職活動とSNSの関係などの内容もあり、興味深かったです。
Posted by ブクログ
スマホが人間に及ぼす負の影響について書いた一冊。
実際にスマホが普及して10年ほどになるが、その功罪が明らかになってきた現在、とても怖く感じた。
Posted by ブクログ
中高生はラインによるイジメ。
スマホゲーのガチャでレアキャラが欲しいので財布を盗む学生がいる。
母親は子供を見ている時間よりスマホを見ている時間が長い。
Posted by ブクログ
育児アプリとかゲームとか、自分がやらない興味ない系のものは全く知識が無かったのでとても参考になった。自分の子供が育児をする頃にはまた変わっているんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
「ママのスマホになりたい」
シンガポールの小学生が作文に書いたこの言葉…みなさんは、この言葉の意味が分かりますか?
彼のママは日々スマホに夢中。スマホに自分がなればママに見てもらえる、だからスマホになりたいと彼は作文に書いたのです。これは、シンガポールの子どものみならず、今の日本の子どもたちにも重なる部分があるのかもしれません。
スマホネグレクトという言葉を提唱している人がいるように、親自身もスマホとの付き合い方を考えなければいけない時にきているのだと考えさせられました。
Posted by ブクログ
〈全体の感想〉
スマホが人に与える影響について、あらゆる人を想定しているところがこの本の持ち味だ。赤ちゃんと母親の話から始まり、若い男の子や女の子、おじいちゃん、おばあちゃん、主婦、サラリーマン、就活生と非常に幅広い人を対象としている。
その一方でスマホ依存になってしまう原因についても科学的かつ論理的に述べられており、説得力がある。
〈面白かったところ〉
日本での普及率の高いチャット・通話サービスのLINEの開発時の話がはじめに書かれている。そこではLINEの有名な機能の一つである「既読」についての逸話が記されており、個人的に印象に残った。これは東日本大震災を受けて、すぐに返信ができない状態でも生存はしているということを伝えることができるいわば安否確認のための機能だった。
このように、コロナ禍によってリモートワークが見直されたように、災害や社会問題が生じ、人間が追い込まれて初めて、テクノロジーは進化するのだなと感じた。そのあとは、そのテクノロジーとうまく付き合っていく方法を模索していく必要があるだろう。
〈反論・疑問点〉
ソシャゲ廃人になってしまった青年の例が出されていたが、心療内科の先生はソシャゲ廃人についての理解が足りず、相手にしてもらえなかったという。どうすれば正しい治療を受けられるのか、また、誰に相談するのが正しいのかを知りたかった。
Posted by ブクログ
子供から大人まで、はたまた高齢者にまで広がっているスマホ依存。
様々なスマホ依存のケースを紹介していて、いかに現代がスマホに支配されているかが書かれている。
そして誰しもがなんとなくスマホの使いすぎは害だと分かっているけれど、具体的にどのくらい使ったらどういう害が及ぶかがいまいちわからない。
スマホやゲームに没頭しすぎることはよくないとされる一方、例えば寝る時間や食べる時間も惜しんで読書に没頭したとしてもそれはよしとする人が多い気がする。
この違いは?
ただあとがきに書いてあった1日3時間スマホを使ったら(長い日だとそれくらいは無意識のうちにいってしまう)1年で45日も費やしてしまうことになる、という数字にドキッとした。
なんとなくみてしまうニュースやSNSで大事な時間を浪費しないようにしたい。
Posted by ブクログ
「スマホって便利だけどそれに依存するのは良くないよね、特に幼児や子供に長時間使わせるの危なくね?」
という内容。
若年層のスマホ依存、主婦層のスマホ依存、高齢者のスマホ依存、子育て世代のスマホ依存など、様々な年代、性別のスマホ依存について説明されている。
実際にインタビューした内容なども盛り込まれていて、体験談も多い。
しかし、「ネトゲ廃人」のようなやけに不安をあおるタイトルなのは流行らせようとしてる意図でもあるんだろうか。
Posted by ブクログ
ネットとかゲームとか、まあ以前から依存性や危険性を指摘されてきたものの話。ちょっと煽り気味のところもあるけど、基本的には冷静なレポートだったと思う。
Posted by ブクログ
スマホは許された危険なのか?そんな印象を受けました。これだけ公衆電話が減った現在だと、持たない危険もあるでしょう。というか、後戻りはできないかと。
学校などにおいて、所持していない人の排除なんかもあるのでしょうか。そのあたりも言及してほしかったです。
P36 小児科医の意見を鵜呑みにしないのは、むしろ、好印象
P96 単に、ハズレの心療内科医にあたっただけというのも
P147 スマホと同調圧力について:持っていない人もいますけど
P152 スマホの小さな画面:タブレットを使えと
Posted by ブクログ
ダラダラ見てしまう、ネットの中毒性が怖くて読んでみた。
現実には若者だけではなく、お年寄りまでゲームにハマってしまい、ゲームに依存してしまう。もちろんゲームもそういう仕組みで作られているので、なかなか抜け出せない。
韓国では「シャットダウン制」という年齢によって深夜にゲームにアクセス出来なくする試みをしたという。しかし、ゲーム産業が大打撃を受けたことによる経済損失をもたらしたとして、強制ではなくなってしまう。
でも本当に怖いのはやっぱりSNSだと思う。今、自分が学生じゃなくて本当に良かった。
この本からは結局どうしたらいいかは、読み取れなかった。
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