石川結貴のレビュー一覧

  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    「長年暮らした家で死ねたらいいな」「ピンピンコロリ」は誰しも願う事ではあるが、そうした願望とは裏腹に在宅介護の難しさが随所に書かれていた。
    当事者と家族との意思の違いによる治療決定の困難さ、介護保険の認定結果と実際の容体とのズレ、無償のケアテイカーとしての負担など、問題が山積みだと感じた。
    こうした問題は他人事ではなく、特にこれからの時代においては誰の身にも降りかかることであるので、在宅介護の一実体験として本書を読めて良かった。

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    2025年11月18日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    在宅介護のリアル。
    私の立場からは見えていなかった部分。
    求められるのは、こういう生活レベルの知識かもしれない。

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    2025年10月26日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    介護に直面し、よくわからない中で手探り状態…。そんな時に読むのにまさにぴったりの内容!
    ジャーナリストだから、具体的なありのままを、世の中の課題や現実に照らし合わせ、時には視野を広げて書いてくれている。
    陰洗やお風呂のこと、駐車場のこと、ヘルパーさんのこと、余った介護用品のお裾分けの話、エンゼルケアのことなど、みんなが直面してるけど、あんまり表には出てこない話も多くて、それらもとてもいい内容。医師が書いた在宅看取りの話もいいけど、こういう具体的な生活の話がもっと世の中に出回ってもいいと思う。

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    2025年08月23日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    ネタバレ

    昔は家で死ぬのが当たり前だった(と思う)けど、今は家で死ぬのが大変なことがわかった。
    介護やケアの問題はもちろんだが、終末期から臨終までの話があまりにも知られていないと思った。「枯れるように静かに逝った」という話をよく聞くが、そんな話ではなかった。特に死に際、本人は壮絶に苦しむ。その様子を家族は見ていられないと書かれていた。ここで救急車を呼ぶと病院で看取ることになる。救急車を呼ばずに耐えられるか。耐えたとしてトラウマにならないか。
    亡くなった後も大変だ。死体を運び出す問題がある。例えばマンションだった場合はエレベータを使えるのか(充分な広さがあるか、苦情がこないか)。一軒家でも同様の問題がおき

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    2025年02月16日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    題名の通り ジャーナリストの著者が 仕事を持ちながらの遠距離介護、看護のリアルな三年間を自分自身の経験を元に書いた作品である。 

    「親を看取ると言うこと」
    「家で死ぬと言うこと 」
    綺麗事では済まない三年間だった。
    親も子も予想外の事柄に振り回される三年間だった。

    親にとっても子にとっても 全てが初めのこと。
    介護保険や医療のことも その場になって見ないとよくわからない。文字通り手探り状態。

    ジャーナリストらしい視点から 介護、看護
    介護保険、医者の立場、患者の立場、子の立場、   
    親の気持、子の気持、経済問題などなど 今現在の視点から問題提起を。

    とても考えさせられる本だった。

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    2024年09月23日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    私の父は末期がんで要介護3。筆者の父は要支援2。介護認定がちがうとこんなに苦労するのかといたたまれなかった。介護サービスは思う存分受けさせてほしい。行政は無駄な訪問看護には踏み込めないのに偏りすぎてる。ケアマネが探してくれた訪問医療の医師が素晴らしい。訪問医療を受けていたら救急車を呼ぶなとか医療業界の勝手なルールは患者置き去りで怒りを覚える。

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    2024年08月04日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    病院のベッドで見ず知らずの医者や看護師に囲まれ、身体中にチューブを刺されて、死ぬなんてゴメンだ。死ぬなら住み慣れた我が家の畳の上で死にたい。

    そんな一人暮らしの父の願いを叶えるため、介護問題に詳しいジャーナリストである著者は、父親の在宅介護と死を看取る決心をする。医師や介護士、隣人、家族の助けを得ながら、自分の生活とを両立させての介護。そのドキュメントはドラマや小説のような美しい感動のストーリーではない。

    排泄物の処理、入浴や着替えの補助、様々な介護保険申請。介護する側の介護が必要と思えるほどの、多くのミッション。在宅介護というのは、介護者の人生を犠牲にしている。

    これら著者の経験は今の

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    2024年06月17日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    大屋壮一賞の候補となったとのことで手に取ってみた。
    著者のデビュー直後の本は何冊か読んだことがあったが、描写にいささかの違和感があり、しばらく読んでいなかった(プロに対して不遜ですが)。

    タイトルから受ける「在宅死」って、あまりにも知らなかった。テレビや映画で描かれる、ほんわりとした穏やかなものだと思っていたけれど、そうではないという事実。かなり衝撃で読み進めるのがつらかったし、親を重ねてしまって読むのをやめようかと何度も思った。ただ単に在宅で看取ることのむずかしさってことでなく、父と娘との関係、子どもの頃の記憶とか、お兄さんのことなども描かれていて胸に来た。
    最後は本当に声出して泣けた。

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    2024年05月22日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    ピンピンコロリ、なかなか難しいだろう。自分の死さえままならないのに、親の介護なんて出たこと勝負以外ない。
    この本を読む前に、小笠原医師の本を2冊読んだ。あちらを読んでなんとかなると思えたが、この本を読んで不安になると共に、勉強になり覚悟することのいくつかが浮かび上がった。
    苦しむ親を救急車呼ばずに看取れるか、インセンができるのか…。

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    2024年04月28日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    全編にわたって「ほんと、そう!ほんと、それ!」
    という感じでした。次から次へと一難去ってまた一難。きれいごとでは済まないリアルが書かれていました。介護中の人、介護終わった人、きっと共感できると思います。

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    2024年04月16日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    ・一般社団法人 全国銀行協会
    銀行業務に関する相談や消費者との仲裁を行う

    ・在宅死を叶える、全国各地の在宅療養支援診療所(訪問診療クリニック)は「日本訪問診療機構」HPで検索できる

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    2024年04月09日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    父親を自宅(実家 遠距離)で看取ったジャーナリストの記録。人は簡単には死ねないのだなとリアルに実感した。私も80過ぎの老父、老義父を抱える身なので、とても勉強になった。

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    2024年03月07日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    ネタバレ

    3作続けて終末期医療や看取りがテーマのものを読んだ。(小説2、ノンフィクション1)自分自身の自宅での親の介護と看取りの経験を、今でも折にふれ何度も何度も思い返してあれでよかったのかと自問自答している。つまり死に方を見せてくれた親には感謝と尊敬しかないが介護していた自分の未熟さや傲慢さを自覚しているのでいまだに思い出として落とし込めていないから、このような本を読んでみたくなるのだと思う。この石川さんの本は本当にリアルで経験したものなら深くうなづけることばかりだった。あとがきで「亡くなった人は生きている人の中で生き続ける」とあった、よく言われることなのだがこうして書かれたものを目にすると持つべき思

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    2024年02月26日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    一人暮らしの父親を遠距離で自宅(実家)で看取った3年の筆者の記録。
    大腿骨骨折からはじまった看取りの経緯が、病院やケアマネ他関わる周囲の人々とのやりとり、それに対する父当人の反応、自分の気持ちなどが綴られる。
    単にこんなことが起こり大変だったというのではなく、死ぬということの意味、体が衰えていき死に至る過程をどこで過ごすかにより受け取れるメリットデメリットなどが率直に綴られている。
    まだ元気だが自宅で死にたい90オーバーの父を持つ自分にとって人事とは全く思えず、涙がとまらなかった。
    そして、両親のことだけでなく、自分自身もどういう最期になるのが望ましいのか考えさせられる。

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    2024年02月07日
  • スマホ廃人

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    スマホに依存している方が圧倒的に増えている中で、頭では分かっていてもやめられない実情がありましたら。
    スマホ脳で有名なアンデシュ•ハンセンの本なども含め、どれだけ害があるのか?なぜそのようなマイナスの効用をもたらすのかを感覚ではなく理論で知ることは自分にとって可視化できるきっかけとなりました。

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    2023年10月06日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    今の時代家で死ぬ事は大変な事だ。終末医療、特に自宅に来てくれる医師も数少なくなっている。訪問介護のヘルパーさんもなり手も少なくなり困っている。それでいて介護を必要とする高齢者は増える一方だ。介護認定審査会がスタートした時審査委員になり審査した経験からまあ大変な家庭がある事例を知っている。介護付き老人ホームなどに入居することも考えないといけないかな。

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    2023年10月03日
  • 家で死ぬということ ひとり暮らしの親を看取るまで

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    看取る側の立場で読み出したけど、いつのまにか看取られる側として、気をつけなくてはいけない事を頭の中でピックアップしていた。

    その時になったら、すっかりボケて忘れてるだろうけどね

    良い勉強になりました。

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    2023年09月29日
  • スマホ危機 親子の克服術

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    著者が数多くのトラブルを調査
    具体的な事例、対応策が実践的
    トラブルに陥る親子の心理状況の元凶まで取り扱っている

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    2022年04月13日
  • 誰か助けて 止まらない児童虐待

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    ネタバレ

    サクサク読み進められた。ただ、虐待を巡る事実を生々しく取材を通して描いているのでぐっと苦しくなってしまう方はいるかもしれない。

    面白いなぁと感じたのは加害者(虐待した本人)から焦点を当てていくこと。筆者が加害者の裁判から児童虐待について触れていくのが興味深い。(被害者主体の話は1番最後に少しある程度だ)

    取材を進めていく様が、私の偏った知識や経験からするとパズルのピースをはめて行くような感覚を覚えた。私や周囲の友人たちは圧倒的に被害者で助けられることなく大人になった。
    その視点からだと大人に対する憎しみばかりが先走りがちだ。それを最後に持ってきたことで私は冷静に読み進めることが出来た。

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    2019年10月27日
  • ルポ 居所不明児童 ――消えた子どもたち

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    担任の先生など、当該児童と密接に関わっている(いた)人の中には所在不明児童がどうしているのか真剣に調査し、関わろうとする人もいるが、それ以外の人・担当者はプライバシーなどを理由に「臭いものにふた」で終わらせてしまう。
    そもそも所在不明児童には親身に関わってくれる大人が存在するケースが少ないのであり、社会としてどうやってこういう子どもたちを救いだしていくのか、考えなくてはならない。

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    2015年08月13日