石川結貴のレビュー一覧
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プライバシーや人権への配慮が叫ばれる社会で,声を上げることのできない子供たちをどう発見し助け出すのか。行政介入の難しさがもどかしい。
中心として描かれる少年のケースが印象に残る。貧困の中,実母とその愛人に支配され,小学校にも通えなくなり,野宿を含め居所を転々とした少年。産まれた赤ん坊の世話や金策を押し付けられ,果てに母親の教唆によって金のために祖父母を殺害してしまう。こんな悲劇に至る前に,劣悪な環境から解放してあげられていれば…と思わざるを得ない。
課題は地域を越えた学校,児相,警察の連携。特に学齢の子供がほぼ必ず通う小中学校段階で家庭状況をしっかり把握し追跡することが最も効果的だと思うのだが,それには多くのマンパワーを要するし,保護者の壁も厚い。財務省も教員削減などと言ってる場合ではないんじゃないだろうか…。 -
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約2万4000人。
これは、1961年から2014年までの54年分の居所不明者の累計数である。ちなみに2014年の居所不明者数は383人である。この人数をどう捉えるかは人によって異なるだろうが、決して少ないとはいえない。またこの統計上の数字には計上されていない事例も数多くあるものと思われる。本書に登場する亮太(仮名)も統計には出てこない居所不明者の一人だった。
亮太は幼い頃に母と父が離婚し、その後は母と共に各地を転々とする生活をおくる。母の愛人と一緒に暮らしたり、母とその恋人とラブホテルで一夜を過ごすような生活をおくることになる。そんな彼は十七歳の時に強盗殺人の罪を犯している。実母から祖父母に金を無心するように要求されたうえでの犯行だった。
彼は11歳から学校に通えていなかった。だから、学校なり教育委員会なりが異変に気付いてもよさそうなものである。しかし、実際には異変は察知されず、最終的に彼は罪を犯してしまうことになる。住む場所もままならず、学校に行けない子どもがどうして社会から認知されず、助けられないまま厳しい人生を歩まなくてはならないのか。その原因はどこにあるのか。それが本書の主題である。
縦割り行政、公的機関の対応の不徹底、学校の教員数削減と評価システム、児童相談所の疲弊…。数多くの問題が複雑に絡まりあい解決を困難なものにしている。ここ数年、「子どもの貧困」や「虐待」に関する著書が多く出されているが、それらの著書とともに本書も子どもが置かれている不幸な現実を認識するうえで読んでおきたい1冊だといえる。 -
誰か助けて 止まらない児童虐待
- カート
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試し読み
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たまたま予約した図書を借りに行ったら、私が借りる本の隣でこの本が借主を待っていた。
代理婚活かー聞いたことはあるけど、子どもの結婚に親がしゃしゃり出るなんて想像もつかない!と怖いもの見たさ?で、その場で予約して帰ってきた。
代理婚活なんて、どんだけ過保護な親なんだ!と勝手に思い込んでいたが、それは偏見でしかなかった。そこに至るには、それなりの理由があるのだと、少し理解できたような気がする。
人間関係も複雑になってきた現代では、結婚は向こう見ずな若い時でないと簡単にはいかず、年齢を重ねれば重ねるほどにハードルが上がってくるのだろう。
結婚したいけど今じゃない人、結婚したくても気に入った相手のいない人、結婚しなくても困らない人、結婚したくない人、選択の自由が広がることは好ましいことだ。
中には諦めざるを得ない人もいるだろう。
ただ、結婚が人生の全てではない。結婚したが為に不幸になる人もいる。
あとは親子のコミュニケーションが大事。可愛い我が子を安売りするわけにはいかないのだから。
本人が幸せなら、結婚しようがしまいが、その生き方を応援するのが親であり、子の幸せを願うのが親なのだ。
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結婚相談所の成約率は10%程度らしい。ジャム効果と言われてそうだよなと思った。リアルに知り合ったこの人と結婚するかどうか検討するのと,登録者全員の中からどの人と結婚するかを比較検討するのでは,後者の方が意思決定が回避されるだろう。
特定の相手がいない人に「結婚する気があるのか?」と聞くのは愚問である。車を持っていなくて,今後車を買えるかどうかも分からない人に,「運転しないのか?」と聞くのと一緒だ,という筆者の息子の意見に賛同する。
しかしまぁ,「結婚というもの」に対する願望の正体は何なんだろう?相手がいて,お互い法的婚姻関係にメリットがあれば結婚するかと考えるだけの話ではないのか。これだけ個人化が進んで,非婚の割合も高まっているにも関わらずである。結婚が個人の選択に過ぎなくなったと言われていることと,結婚願望の強さとの齟齬が謎である。 -
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たいていの人が、最期は自宅で迎えたいと希望します。私の父もそうでしたねぇ…だけど、入院中にどんどん体調が悪くなって、自らやっぱり家に帰るのはやめたよと訴え、最期は病院で迎えました。なかなか、思い通りにはいかないものですよね…。もう、何年も前の話なんですけどね…。
でもこの作品の著者の石川結貴さんは、ご自身のお父様をの気持ちを最優先し、自宅で最期を看取られています。お父様が、転倒したり慢性腎不全の治療(人工透析)を拒んだり、身体機能が低下して排泄の失敗が多くなったり…最期には寝たきりになるんだけれど、そのすべてを受け入れて、看きれたのはやっぱり石川結貴さんだからってことだと感じましたね…。石川結貴さんのルポライターらしい行動力には、感服しました。
この作品を読んでいて心に残ったのは、排泄の失敗が多くなってきたお父様に手をやいた石川結貴さんが、ALSで日常生活全般に介護が必要な状態であるお兄様に、紙オムツの使用をすすめてほしいとお願いした場面です。お兄様は、多少汚れてしまっても自分で洗濯ができたりトイレに行けるのならもう少し様子を見てはどうか?排泄の介助を受けることは自分でもいちばん受け入れがたかったことだから…と話されたことです。ハッとさせられましたね…排泄に不安がある、時々失敗してしまうくらいで安易に、紙おむつをすすめるのはその人を傷つけてしまうということ、それを再確認できたことはよかったです。 -
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ネタバレ〈全体の感想〉
スマホが人に与える影響について、あらゆる人を想定しているところがこの本の持ち味だ。赤ちゃんと母親の話から始まり、若い男の子や女の子、おじいちゃん、おばあちゃん、主婦、サラリーマン、就活生と非常に幅広い人を対象としている。
その一方でスマホ依存になってしまう原因についても科学的かつ論理的に述べられており、説得力がある。
〈面白かったところ〉
日本での普及率の高いチャット・通話サービスのLINEの開発時の話がはじめに書かれている。そこではLINEの有名な機能の一つである「既読」についての逸話が記されており、個人的に印象に残った。これは東日本大震災を受けて、すぐに返信ができない状態でも生存はしているということを伝えることができるいわば安否確認のための機能だった。
このように、コロナ禍によってリモートワークが見直されたように、災害や社会問題が生じ、人間が追い込まれて初めて、テクノロジーは進化するのだなと感じた。そのあとは、そのテクノロジーとうまく付き合っていく方法を模索していく必要があるだろう。
〈反論・疑問点〉
ソシャゲ廃人になってしまった青年の例が出されていたが、心療内科の先生はソシャゲ廃人についての理解が足りず、相手にしてもらえなかったという。どうすれば正しい治療を受けられるのか、また、誰に相談するのが正しいのかを知りたかった。 -
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子供から大人まで、はたまた高齢者にまで広がっているスマホ依存。
様々なスマホ依存のケースを紹介していて、いかに現代がスマホに支配されているかが書かれている。
そして誰しもがなんとなくスマホの使いすぎは害だと分かっているけれど、具体的にどのくらい使ったらどういう害が及ぶかがいまいちわからない。
スマホやゲームに没頭しすぎることはよくないとされる一方、例えば寝る時間や食べる時間も惜しんで読書に没頭したとしてもそれはよしとする人が多い気がする。
この違いは?
ただあとがきに書いてあった1日3時間スマホを使ったら(長い日だとそれくらいは無意識のうちにいってしまう)1年で45日も費やしてしまうことになる、という数字にドキッとした。
なんとなくみてしまうニュースやSNSで大事な時間を浪費しないようにしたい。 -
Posted by ブクログ
ダラダラ見てしまう、ネットの中毒性が怖くて読んでみた。
現実には若者だけではなく、お年寄りまでゲームにハマってしまい、ゲームに依存してしまう。もちろんゲームもそういう仕組みで作られているので、なかなか抜け出せない。
韓国では「シャットダウン制」という年齢によって深夜にゲームにアクセス出来なくする試みをしたという。しかし、ゲーム産業が大打撃を受けたことによる経済損失をもたらしたとして、強制ではなくなってしまう。
でも本当に怖いのはやっぱりSNSだと思う。今、自分が学生じゃなくて本当に良かった。
この本からは結局どうしたらいいかは、読み取れなかった。
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