アゴタ・クリストフのレビュー一覧

  • 第三の嘘

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    悪童日記三部作の完結作。離れ離れになった兄弟のその後が描かれる。これまでの2作で語られた時系列や人間関係が入り乱れ、ますます読み手を混乱させる。
    今作で語られる話が必ずしも事実かどうかは分からず、どこまでが嘘でどこからが事実か、読み終えてからも謎なまま…。
    なるほどそういう締め括りかぁ…何とも言えない仄暗いラストの一文に溜息ひとつ。

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    2026年01月12日
  • ふたりの証拠

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    戦争が終わり、過酷な時代を生き延びた双子の一人は国境を越え、一人は故国に留まる。書き連ねた手記の意味とは。
    前作とは語り口が変わる、視点が変わる、双子はふたりではなくなる、証拠・記録・書かれたものの意味が揺らぐ。
    読後感としては前作より派手さはない、ただ精神的な不安定さが増す。この話をどこからどこまで信じていいのか分からず、戸惑う。とにかく読みながらずっと気持ち悪い感じ。
    これはちゃんと次作で着地するのか…?

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    2026年01月11日
  • 第三の嘘

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    本当のことではなく第三の嘘だという設定で、どこまでが本当でどこからが嘘か全然よくわからなくなった。悪童日記だけで十分なフィクションだったのにな、と思う。

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    2025年12月21日
  • ふたりの証拠

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    当時の世相を反映したものになっているのかなとも思いました。いろいろなエピソードを入れ込んでいますが、これが最終巻でどのように収めてゆくのかなぁと。

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    2025年12月05日
  • 第三の嘘

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    「悪童日記」「ふたりの証拠」に続く三部作の最終巻
    正直、「悪童日記」があまり好みではなかったので続きは読まなくていいかもと匙を投げかけたが、そういう人にこそ最後まで読んでほしい
    すべてを読み終えた今、「悪童日記」は救済の物語であったようにも思える

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    2025年11月21日
  • ふたりの証拠

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    なるほど、何を書いても何かしらのネタバレに触れてしまいそうだが、一つ言えるのは悪童日記とは明確にテイストが異なるということ
    前作のあの不気味で異様な平板さ、読者を突き放すような距離感とは違い、本作にはじわじわと迫ってくる現実味を帯びた不穏さがある
    次の最終巻はいったいどこへ着地するのか、いやでも気になってしまう

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    2025年11月20日
  • 第三の嘘

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    前回とは打って変わって、全く違う方向に話が進み、一体何が正しいのか、よくわからなくなってしまった。
    正しいことは、それぞれの中にある。
    そういうことなのかもしれないが、それを本にしてしまうと何が何だか分からなくなってしまう。

    作者という立ち位置にあぐらをかいたように思えてしまったのは、奇抜な書き方が見慣れないからだろうか。

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    2025年09月22日
  • ふたりの証拠

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    やはりか…という結末で終わってしまったのは残念だが、3作目でこの「やはり」が間違っている可能性も否めないので、次作を楽しみにする。

    ただ、もし、次作で「やはり」じゃありませんでした!
    となると、本作の冒頭はいったい何だったんだという話になるし、そもそもどこからどこまでを切り取っているのかよく分からなくなってしまう。

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    2025年09月10日
  • 第三の嘘

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    悪童日記の三部作目
    悪童日記を読んだのが少し前なので詳しい内容を思い出し思いだし読んでみたけど、なんだか様子が違う?
    双子はどこへ?
    もしかしてあれが嘘だったというの?
    頭が混乱してきた
    誰の話か、いつの話か、どれが本当の事なのか分からないまま最後までいった
    不思議すぎる

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    2025年09月04日
  • ふたりの証拠

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    ネタバレ

    マティアス、いじめには負けなかったのに…
    見てくれに対する劣等感?嫉妬?絶望?
    前作では冷酷なスーパーマンみたいに感じた双子達が徐々に人間くさい感じ

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    2025年02月02日
  • 第三の嘘

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    ネタバレ

    今までの話は全部嘘で双子の創作だったとは・・・三部作だけど、それぞれの世界が繋がっていないうえに、登場人物が同じ名前で別人として登場するので、最初はなかなか頭の整理が追いつかなかった。

    「第3の嘘」というのは、クラウス?がリュカ?に他人だと告げたことなのか?

    「悪童日記」と「ふたりの証拠」どちらを読んでも双子の片割れを大事に思っていることが伝わる。離れていてもお互い大事に思いあっていたのは確かに感じる。


    そのうえで、あのラストは絶望というしか他にない。「電車か。いい考えだな」という最後の一文があまりにも救いがなさすぎて辛い。

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    2025年02月02日
  • ふたりの証拠

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    ストーリーも文体も前作とはがらっと変わったがおもしろかった。
    前作が傑作で期待しすぎてしまった部分はある。
    作品を真実だと思い込んで読み進めていた自分を滑稽だと笑われているようで恥ずかしさを覚えた。

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    2025年01月15日
  • ふたりの証拠

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    悪童日記とは趣きが変わり、ドストエフスキー的な登場人物をもっと性的に、暴力的に描いたような印象。だと思ってたら最後の章でさらに意外な展開に。
    3部作全て読んでからまた振り返りたい。

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    2024年08月17日
  • ふたりの証拠

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    どんな過酷な状況も、感じるより慣れることで飄々と乗り越えてきた双子の少年。その青年期となる本書ではそれなりに愛情や絶望に囚われる。

    リュカを取り巻く登場人物も多彩で、それぞれがドラマチックだった。
    現状を変えたくても、自分では変えられない、変われない。それゆえに生じる苦しみを何パターンも見せられているような感じだった。

    にしても、ラストは謎過ぎる。
    3作目も近いうちに借りよう。

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    2024年01月05日
  • ふたりの証拠

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    悪童日記の続編。国境を越えなかった双子の片方、リュカのお話。
    悪童日記ほどの引き込まれ感は無かった。
    全体的に陰鬱な印象。

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    2023年07月23日
  • 第三の嘘

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    悪童日記から続く物語の最後となる3作目。2作目と異なり、語り口は一人称視点に戻るが、「私」は明確に2人となり、描かれる年齢や時代も悪童日記から大きく変わる。
    その変化のせいだろうか、社会の残酷さや生きることの難しさ、悲哀という根底にある空気感は変わらないものの、悪童日記とは異なる読後感であった。
    悪童日記の「ぼくら」は戦中・戦後真っ只中を生きており、生々しい戦禍の生活や雰囲気も相まって、癒えていない傷口を直視しているような、グロテスクとさえ思える不気味さを覚えていた。
    一方、本作で語られるのは、あくまで悲哀に満ちた「過去」である。悲哀に満ちた、残酷な物語であっても、どこかふさがった傷口の中にあ

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    2023年06月02日
  • 第三の嘘

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    ネタバレ

    三部作完結篇。
    何と言うことだ。様相がまたもや変わった。

    この三部作は、合間を開けずに一気に読むことをお勧めする。最終巻を読んでいる時に多忙で途切れ途切れに読んでしまい、内容がきちんと把握できなかった。予想を裏切る展開に頭が混乱して理解できない。

    戦争の中、子供達が生き残るためにいかに過酷であったか。引き裂かれた愛を取り戻すことがいかに難しいか。クリストフは、双子という形で自己の分裂を表現したのか。

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    2023年03月31日
  • ふたりの証拠

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    ネタバレ

    双子の片割れリュカは祖母の家に残った。
    一心同体だった二人がなぜ別々に生きることにしたのか。リュカたる人物が『あの双子』とは思えない程丸くなっている。何故?寂しさからか?私の頭は分からない事だらけだ。
    そして不遇の子マティアス。なんと賢く忍耐強いことか。『双子』が自分達に試練を加えて鍛えていた頃を彷彿とさせるが、マティアスの心はあくまで清らかだ。常に愛を求めていた子供であった。
    この小説は、上中下巻の『中巻』のようで、この先を読むしか私を納得させる術はない。

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    2023年03月25日
  • 第三の嘘

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    ネタバレ

    三部作の最後ということだけれども、先の二作と比べたとき、双子の関係性が一番不幸で、悲しくなった。

    一、二作目の『悪童日記』と『二人の証拠』では、リュカとクラウスという双子の兄弟を巡って、全く違った物語が語られつつも、二人の関係は、一心同体のものとして描かれていた。『悪童日記』の二人は、理不尽な生活の中にあって、協力し合いながら、強かに生きていたからこそ、最後、国境を隔てて別れるシーンに感動があった。『二人の証拠』では、双子の二人が、実は同一人物であることが仄めかされて、クラウス=リュカにとって、双子の兄弟の物語は、妄想であるからこそ、理想的な兄弟だった。

    だからこそ、二人の関係が、修復しが

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    2023年03月18日
  • 第三の嘘

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    ■ Before(本の選定理由)
    「悪童日記」「ふたりの証拠」に続く3作目。

    ■ 気づき
    明かされる真実。これまでの物語を根底から覆すような真実。これは果たして真実なのだろうか?虚実入り混ざるような、不安とアンバランスさを感じさせる。

    ■ Todo
    どうして著者は、前作の続きとしてこの本を描かざるを得なかったのか?それがもっとも気になる。

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    2022年08月10日