アゴタ・クリストフのレビュー一覧

  • ふたりの証拠

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    ネタバレ

    双子の兄弟クラウスに国境を越えさせてからのリュカの物語。父親の子を抱えたヤスミーヌ、障害を持った子マティアス、反逆罪で無実の夫を殺されたクララ、党書記のベテール、本屋のヴィクトールと色んな人間たちが面白い。とても引き込まれて行く物語で一気に読んでしまった。

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    2025年12月29日
  • 第三の嘘

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    今、語っているのはいったい誰なのか?
    虚構と現実が入り乱れ、文字列に振り回されるような読書体験が面白かった。

    いってしまえばフィクションは本来すべて“嘘”だが、私たちは物語の内側に入り込み、登場人物と一緒に一喜一憂したりする。
    ところがこの三部作には、没入したはずの自分自身をも俯瞰し、これは信じていいのか?と立ち止まらせる。 そんな、視点が二層にズレるような奇妙な感覚があった。

    1作目では、双子が「ぼくら」という1つの器官のように振る舞い、感情を排除した淡々とした文体で悲劇を記録する。 その無表情さがかえって不気味な、インパクトのある作品だと感じた。

    しかし三作を読み終えるころに

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    2025年07月08日
  • ふたりの証拠

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    悪童日記では名前の分からなかった少年の名前がわかり双子のひとりの視線で物語が進んでいく
    人間の感情を持たないようなサイコパスな少年だった彼が人間らしい感情を持っていたので安心した
    嫉妬で自死する7歳の少年の感情が恐ろしかった
    とにかく続きが早く読みたい終わり方だった
    本当に彼ら双子は2人いたのだろうか

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    2025年06月04日
  • 第三の嘘

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    ネタバレ

    最後の一行が…悲しい
    タイトルに第三の嘘とあるように、この話も「嘘」なのかもしれない。そう考えるとよくわからなくなってくる。けどそこが面白いと思う。
    この小説の内容は作者の戦争孤児の実体験を元に書かれたものだそうだ。その内容を知れるだけでも貴重なものだと思う。

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    2025年05月20日
  • ふたりの証拠

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    おもしろい。
    前作に続きリュカの話。
    前作よりも文章的には読みやすく、離れ離れになってから愛する子を得て失うまでの心の動きが人間らしかった。
    続編が気になる。

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    2025年02月24日
  • ふたりの証拠

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    ネタバレ

    街に残った方の双子リュカ視点の話。
    前作の悪童日記は日記風の文体だったが、今回は通常の物語の書き方だった。

    その影響もあるのか前作では淡々としていたリュカがだいぶ人間らしくみえた。

    子供を失ったところから、クラウスが出てくるまで怒涛の展開だった。急に時が流れ初老になっていて驚いた。最終巻は一体どんな展開が描かれているのか楽しみ。

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    2024年12月27日
  • ふたりの証拠

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    悪童日記の続編。

    前作には出てこなかった双子の名はリュカとクラウス。町に残ったリュカがその後どのように過ごしたかが語られている。

    悪童日記を読んで、双子がその後どうなったのかとても気になったので読んでみた。予想外のラストでさらに続きが読みたくなった。

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    2024年09月08日
  • 第三の嘘

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    本当も嘘も何もわからない。たどり着いたところは失望とも絶望とも違う、あえて言うなら「疲れちゃったよ…」
    こんな陰鬱な物語がその昔、景気の良かった日本で大ヒットしたのはなんでだろう。宗教による救いも無い世界が日本人にフィットしたんだろうか。

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    2024年08月18日
  • 第三の嘘

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    「悪童日記」の続編。
    「ふたりの証拠」のラストにはかなりの衝撃を受けたけど、この「第三の嘘」では更に物語が二転三転する。クラウスとリュカの物語がパラレルワールドのように展開していき、まるで入れ子細工みたいな物語だった。
    この三冊目を読んで、リュカと血の繋がらないマティアスが不気味なほどリュカに似ていた理由がわかった。クラウスはリュカでもあってマティアスでもあったんだな。
    「悪童日記」も嘘「ふたりの証拠」も嘘、そしてこの三作目のタイトルが「第三の嘘」なんとも意味深。作中、リュカは手記の不要な部分は削除し書き換えている、というようなことが書かれていたので、今私が読んできた一連の物語は、クラウス、も

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    2024年05月01日
  • ふたりの証拠

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    「悪童日記」の続編。
    前作では一貫して「ぼくら」という描写しか出てこなかった双子だけど、国境を越え隣の国へ行った方がクラウス、元の国に留まった方がリュカという名前で登場する。本作はリュカの物語。リュカは国境を越えたクラウスの戻りを待ちながら、手記を書き続けている。
    リュカは色んな女(男も)に愛されているけど、リュカが本当に愛したのはヤスミーヌの子供のマティアスだけだったように思う。リュカとマティアスは血は繋がっていないけど、不気味なほど似ている。自分の子供時代を重ねて見ているのかな…なんて思って読んでいたら、ラストの展開には驚かされた。えっそういうこと…???前作の物語が続編で丸っと覆るような

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    2024年04月29日
  • ふたりの証拠

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    前作とは異なり、本作では登場人物の一人一人が名前を持って現れる。身分証明書、労働、財産、子育て、と主人公の成長に従って取り巻く環境は社会性を帯び、登場人物たちの背負う人生の悲哀にしても、政治性が強いものが増える。しかし、双子という一人称複数形の特殊さがありながら「世界」は確固たるものだった前作とは異なり、本作では…一体この物語はどこに辿り着くのだろう。すぐに次作を読む。

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    2024年04月02日
  • ふたりの証拠

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    悪童日記の続編。悪童日記で別れた双子のうち地元に残った方のその後が綴られる。

    ・感想
    飾り気のない平坦な文章は相変わらずだけど日記形式の前回とは違った形態で、それがふたりで完結していたそれまでの世界との違いを感じた。
    相変わらず出てくる登場人物がみんな二癖くらいある人達で、唯一の良心(?)のペテールも実在してるの??してないの?
    前作の最後もあっと驚いたけど今回もあれは結局どういうことなの…そういうことなの?ってなった。
    なので読み終わったその日に続編を購入。

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    2024年03月06日
  • 第三の嘘

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    ふたりの証拠の最後で「えーっ?」と思って急いで読み始めた第三の嘘。疑問がするする解けると思いきや、更にえっ?あれ?と混乱。どこまでも陰鬱で、心を削られるような哀しみが続くのに読まずにはいられない魅力がある。

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    2023年12月05日
  • ふたりの証拠

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    悪童日記では感情を持たないのかと思ったけれど、今回は小さなマティアスを慈しむ様子が意外であり救いにも思えた。とはいえみんな闇の中であることは変わらない。タイトルの意味が最後の方でつながったと思ったら、「あれっ?」・・・すぐ次の「第三の嘘」を読みます!

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    2023年12月02日
  • ふたりの証拠

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    悪童日記の続編。
    国境を越えなかったリュカのその後の生活を描いている。
    悪童日記と比べ、ザ戦争描写は表立ってないが、
    初めて女性、子供を愛すること、そしてその葛藤等が綴られてる。
    と思ったら最後のどんでん返し!

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    2023年07月09日
  • 第三の嘘

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    「悪童日記」「ふたりの証拠」と3冊一気読みして、読後ゾワッとした。時系列、人物描写、思い出して辻褄合わせようとしてもグルグル合いそうで合わない、繋がらない。再読しても完全に理解できるかどうか…。作者の闇を感じたのは私だけかな。

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    2023年05月15日
  • 第三の嘘

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    予想を裏切る展開と、ラスト。
    三部それぞれが、物語として成立していながら、通して読んだ時の、新たなる発見がすごい。
    2人のどちら側からの視点なのか、実際なのか創作なのか、その全部が、層になっていて、切ない。
     匂いや 温度 視覚を感じる描き方だった。

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    2023年03月01日
  • 第三の嘘

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    えらい本を読んでしまった
    アゴタ・クリストフさん怪物やでぇ…



    物語として素晴らしい完結をしていたと思っていた悪童日記がグラついて、ずっと夢の中にいる感覚

    悪童日記は完結していた
    でも3部読んだとき、全く別の完結が見られる

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    2022年03月19日
  • ふたりの証拠

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    リュカに焦点を当てて話が展開されていく…
    《悪童日記》からの続編と言う事で兎に角面白い!
    3rdstageはどんな展開が待っているのだろうか?

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    2023年06月25日
  • 第三の嘘

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    三部作の第三巻です。本書は、双子の物語の解答編なのか、それともタイトルの通り三番目の嘘なのか?糸井重里 がMOTHER というゲームの主人公にリュカとクラウスとつけたそうですが、三部作の影響を強く受けたそうです。本当に面白かった。ただし、未成年には決して読むことを勧められない大人の童話です。

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    2025年12月21日