第三の嘘

第三の嘘

小説・文芸
1,320円 (税込)

6pt

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ベルリンの壁の崩壊後、双子の一人が何十年ぶりかに、子どもの頃の思い出の小さな町に戻ってきた。彼は少年時代を思い返しながら、町をさまよい、ずっと以前に別れたままの兄弟をさがし求める。双子の兄弟がついに再会を果たしたとき、明かされる真実と嘘とは? 『悪童日記』にはじまる奇跡の三部作の完結篇。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    早川書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ハヤカワepi文庫
  • タイトル
    :
    第三の嘘
  • タイトルID
    :
    284017
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年10月06日
  • コンテンツ形式
    :
    .book
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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第三の嘘 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『悪童三部作』の最終巻を読み終えました。すべてが虚構の「嘘」でありながらも、双子の感情には言葉にできない確かな生々しさと真実がありました。戦争という過酷な状況下での苦悩を超え、むき出しの生存戦略や普遍的な孤独は、平和な時代を生きる私たちにも深く通じるものがあります。冷徹で無機質な筆致でありながら、人間の奥底にある業と感情の真実を容赦なく暴き出す、不思議で圧倒的な名作でした。

    0
    2026年06月06日

    Posted by ブクログ

    敢えて辻褄の合わなさを逆手に取ったようなこの第三部。悲劇に違いないのに、何だろううこのクールな終わり方は。静かな衝撃が持続している。

    0
    2024年12月01日

    Posted by ブクログ

    凄まじい三部作だった。
    『悪童日記』『ふたりの証拠』そして本作『第三の嘘』と、それぞれの作品に異なる衝撃があり、そして二作目を読めば一作目の、三作目まで読むとシリーズ全ての、見方や印象がガラリと変わってしまう。
    「真実」がどうであるのか考察することにさほど意味はないだろう。重層的かつ撹乱するような複数の物語を貫く、強烈な孤独感と、無理矢理引き裂かれ揺らぐアイデンティティ。亡命者である著者が故国と移住国に抱く感情の、言葉にし難い生々しい領域の、わずかな一端に触れた思い。

    0
    2024年04月03日

    Posted by ブクログ

    二人の証拠のラストで、エエェ!
    てなった後の本作。
    悪童日記や二人の証拠であった若々しさ等はなく、
    老いたリュカとクラウスの話。
    全体を通じ、悲哀に満ちていて、なんとも言えない気分に。
    内容が悲哀に満ちているのもそうだが、一人称の私が、リュカとクラウスどっちがどっち?てなることもあったのでもう一度読みたいと思う。
    間違いなく名作。

    0
    2023年07月09日

    Posted by ブクログ

    「んっ?」ってなって、「あぁ。」ってなって、最後は「えぇぇぇっ?」ってwww
    もしかしたら、コレも嘘かもしれない。

    0
    2023年02月23日

    Posted by ブクログ

    ストーリーの整合性を予め確保した、一般的な小説を目指し書いたのではなく、自身の内側に漂い続けているものを小説という形をとって表現したのだと思う。
    訳者の解説が巧みで素晴らしかった。


    双子の、「でも、あなたは、今しがたおっしゃいましたね。〝苦しみは減少し、記憶は薄れる〟って」という言葉に対し、不眠症の男の「そう、確かに私は、減少する、薄れると言った。しかし、消え失せるとは言わなかったよ」という一言が印象的だった。

    理不尽な力によって本来の自分から引き剥がされ、本来ならばそこに存在したはずの自分、家族、自然、国といった幻の中をさまよいながら、完治することのない傷と共に生き続ける人間の強さ、脆さ、悲しさが物語の随所に滲んでいた。
    緑色の鎧戸の家を見つめながら涙を流す双子の描写が辛く、なかなか読み進めることができなかった。

    忘れられない本になった。

    0
    2022年10月01日

    Posted by ブクログ

    読みながら「スクラップ・アンド・ビルド」という言葉が頭に浮かんできた。
    『悪童日記』『ふたりの証拠』に続く三部作の完結編ということになっているが、普通の小説の三部作とは全く違う。何が違うのかは実際に読んで確かめて欲しいし、そもそも感想を綴るのが非常に難しい作品ではあるのだが、あえて書くとすれば、本作のタイトルにもなっている「嘘」とは何か?という点が物語全体を通した鍵であるということと、大ヒットした作品の続編でこの仕掛けをやったのは凄い、という点に尽きるかな。
    まさにこれこそ「スクラップ・アンド・ビルド」。

    それにしても『悪童日記』は大抵の書店に置いてあるのに、『ふたりの証拠』『第三の嘘』が全然見つからないというのは一体どういうことなのか。一作だけ選ぶのであればそりゃ『悪童日記』になるのだろうけど、個人的にはシリーズとして読まれるべき作品だと思う。早川書房、頑張れ!

    0
    2026年01月19日

    Posted by ブクログ

    今、語っているのはいったい誰なのか?
    虚構と現実が入り乱れ、文字列に振り回されるような読書体験が面白かった。

    いってしまえばフィクションは本来すべて“嘘”だが、私たちは物語の内側に入り込み、登場人物と一緒に一喜一憂したりする。
    ところがこの三部作には、没入したはずの自分自身をも俯瞰し、これは信じていいのか?と立ち止まらせる。 そんな、視点が二層にズレるような奇妙な感覚があった。

    1作目では、双子が「ぼくら」という1つの器官のように振る舞い、感情を排除した淡々とした文体で悲劇を記録する。 その無表情さがかえって不気味な、インパクトのある作品だと感じた。

    しかし三作を読み終えるころには、個々の出来事や心の傷にフォーカスしていた視点が、だんだんぼやけていった。 誰がどんな目にあったか、何が真実で何が虚構なのかは、どうでもよくなってくる。
    戦後の国家や民族、家族、一人の人間の心に至るまで、何もかもが分断された悲しみが混ざり合っているように思えた。

    人生の分岐点で、どの道を選んでも行き着く先は行き止まりのような鬱々とした内容ながら、意外と読後に重さは残らない。
    読んでいるうちに、双子の“練習”と同じように、私の心にも耐性がついていたのかもしれない。

    0
    2025年07月08日

    Posted by ブクログ

    本当も嘘も何もわからない。たどり着いたところは失望とも絶望とも違う、あえて言うなら「疲れちゃったよ…」
    こんな陰鬱な物語がその昔、景気の良かった日本で大ヒットしたのはなんでだろう。宗教による救いも無い世界が日本人にフィットしたんだろうか。

    0
    2024年08月18日

    Posted by ブクログ

    「悪童日記」の続編。
    「ふたりの証拠」のラストにはかなりの衝撃を受けたけど、この「第三の嘘」では更に物語が二転三転する。クラウスとリュカの物語がパラレルワールドのように展開していき、まるで入れ子細工みたいな物語だった。
    この三冊目を読んで、リュカと血の繋がらないマティアスが不気味なほどリュカに似ていた理由がわかった。クラウスはリュカでもあってマティアスでもあったんだな。
    「悪童日記」も嘘「ふたりの証拠」も嘘、そしてこの三作目のタイトルが「第三の嘘」なんとも意味深。作中、リュカは手記の不要な部分は削除し書き換えている、というようなことが書かれていたので、今私が読んできた一連の物語は、クラウス、もしくはリュカが後から手を加えたものなのかもしれない。どこからがクラウスで、どこからがリュカが書いたものなのか、どちらがクラウスでどちらがリュカなのか、何が本当で何が嘘なのか、わからなくなってくる。まるで迷宮のような本。
    リュカもクラウスもどっちも不幸だ。こうあってほしかった、と願って描いた物語が「悪童日記」だったのかな。崩壊した悲しい家族の物語だった。
    一作目を読んだときはただただ不気味な子供の物語としか思わなかったけど、まさかこんな展開が待っていようとは。いやー面白かった。

    0
    2024年05月01日

第三の嘘 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 海外小説
  • 出版社
    :
    早川書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ハヤカワepi文庫
  • タイトル
    :
    第三の嘘
  • タイトルID
    :
    284017
  • ページ数
    :
    272ページ
  • 電子版発売日
    :
    2014年10月06日
  • コンテンツ形式
    :
    .book
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

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