ふたりの証拠

ふたりの証拠

748円 (税込)

3pt

※こちらの作品は、Android端末と、他のOS端末の間でしおり同期ができません。

戦争は終わった。過酷な時代を生き延びた双子の兄弟の一人は国境を越えて向こうの国へ。一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、別れた兄弟のために手記を書き続ける。強烈な印象を残した『悪童日記』の続篇。主人公と彼を取り巻く多彩な人物を通して、愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて共感を呼ぶ。

...続きを読む

ふたりの証拠 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月07日

    一作目の最後、国境を超えなかった「ぼく」の物語。「ぼく」は名前を持つことで、前作とは違った雰囲気を感じる。戦後下の厳しい環境で生きていく主人公は、他人に手を差し伸べながらも、常に孤独を抱えている。地の文に、主人公の感情は一切ない。それでも、彼の心情は、読者へ強く伝わってくる。予測できない展開に、はら...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月03日

    悪童日記がおもしろくて2作品めのふたりの証拠を完読しました。

    やっぱり純粋にリュカという人物を好きにはなれなかった…。いくら戦争を体験している可哀想な生い立ちだったとしても、大人として自分勝手でサイコパスなのは前作と変わらず、恐怖でした。マティアスを大事にし愛しているように見えて結局自分のことばか...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月12日

    悪童日記の第二部。ここでようやく兄弟の名前が明かされ、村の人々の固有名詞が少しずつ出てくる。第三部の第三の嘘まで読んだが、これらは一気に読んだ方が良い。3冊に分かれているが、これら三つで一つの話が完結する。悪童日記の続きが二人の証拠であり連続性があるが第三の嘘になると様子が全く変わってくる

    0

    Posted by ブクログ 2022年03月03日

    双子がいつ会えるのか。幸せになれるのかと、読み進めていたのに。。。ラストの驚き。我慢できずに深夜に第3巻に突入!

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月08日

    「大きな帳面」からはおよそ人間らしい感情を読み取れなかった「ぼくら」の片割れリュカが人間的に成長できたのはマティアスによるところが大きいだろう。もっともリュカが本当に成長したと言えるのかは分からないが。リュカの物語は小説の主体として十分に堪えられる物だが、正直に言って本書を読み進めた理由は『悪童日記...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年07月15日

    「悪童日記」続編(三部作のうち二作目)を早速読んでしまった。「悪童日記」の画期的な小説スタイルは保持されてないけど、感情表現を削ぎ落とした文章はそのまま。同じく推測の読み応えがある。

    「ふたりの証拠」とのタイトルだけど、証拠になり得るものはなんだろう?そもそも存在の証とは?アイデンティティとは?と...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年02月08日

    独特な文体に引き込まれた前作『悪童日記』の興奮が冷めやまぬうちに、ページをめくった。
    淡々と進む物語に、ストレートに何も考えずに読み進めたが、最後にしてやられた。 底が見えない深淵にはまったというか、それとも茫洋の海に放り込まれたような…そんな気分。
    ここで止めては読者泣かせというもの。
    続きが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月02日

    前作とは異なり、本作では登場人物の一人一人が名前を持って現れる。身分証明書、労働、財産、子育て、と主人公の成長に従って取り巻く環境は社会性を帯び、登場人物たちの背負う人生の悲哀にしても、政治性が強いものが増える。しかし、双子という一人称複数形の特殊さがありながら「世界」は確固たるものだった前作とは異...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月02日

    悪童日記では感情を持たないのかと思ったけれど、今回は小さなマティアスを慈しむ様子が意外であり救いにも思えた。とはいえみんな闇の中であることは変わらない。タイトルの意味が最後の方でつながったと思ったら、「あれっ?」・・・すぐ次の「第三の嘘」を読みます!

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月09日

    悪童日記の続編。
    国境を越えなかったリュカのその後の生活を描いている。
    悪童日記と比べ、ザ戦争描写は表立ってないが、
    初めて女性、子供を愛すること、そしてその葛藤等が綴られてる。
    と思ったら最後のどんでん返し!

    0

ふたりの証拠 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

ハヤカワepi文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す