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戦争は終わった。過酷な時代を生き延びた双子の兄弟の一人は国境を越えて向こうの国へ。一人はおばあちゃんの家がある故国に留まり、別れた兄弟のために手記を書き続ける。強烈な印象を残した『悪童日記』の続篇。主人公と彼を取り巻く多彩な人物を通して、愛と絶望の深さをどこまでも透明に描いて共感を呼ぶ。
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Posted by ブクログ
悪童日記でもそうだったのだが、双子は元々悪魔の素質は持っていたかもしれないけれどこの環境でなければ…と思ってしまう。今回も様々な登場人物が出てきた。人間って自己責任だけでは片付けられない問題があると思う。どんな人だって学んだことがなければ、親がいなければどんな人生になっていたか、今のように生きられていたのか。自分の人生は自分が選んだ選択肢によって紡がれてきていて、それはあくまでも自分が想像できる範囲内の選択肢であるから、環境にもそこそこ恵まれていたからそこここいい人生を送っているのだと感謝の気持ちが芽生えてきた。前回の悪童日記でもそうだが、いい人生を生きたほうがいいだとか教訓めいたことは一つも書かれていないのに感じとれる学びや衝撃は大きいものがある。
Posted by ブクログ
『悪童日記』の続編で、前作のラストで生き別れとなった双子の片割れのその後が描かれている。
戦争を背景にした悲劇の物語というベースの設定は変わらないものの、前作とは打って変わり、5ページ前後だった一章あたりの長さがどんと増えたことが特徴的で、ともなって主人公を含めた登場人物の造詣に厚みが加わったように思う。語り手も双子から三人称のものへと変わり、客観的な描写が主になったので読んでいてずいぶん印象が異なる。
またよく読むと、特に主役が変わる最終章で顕著なのだが、前作と辻褄が合わない箇所が出てくる。これは次作に繋がる意図的な仕掛けなのだが、読者は面食らうかもしれない。
総じて『悪童日記』の衝撃度には及ばないものの、本作はまた違う意味で印象に残った一冊になった。ヒット作の続編ということで、普通に考えると前作と同じような作風にするのが安パイなんだろうけど、あえてそうしなかったところも評価されているのかなと思う。
Posted by ブクログ
「悪童日記」の続編。
前作では一貫して「ぼくら」という描写しか出てこなかった双子だけど、国境を越え隣の国へ行った方がクラウス、元の国に留まった方がリュカという名前で登場する。本作はリュカの物語。リュカは国境を越えたクラウスの戻りを待ちながら、手記を書き続けている。
リュカは色んな女(男も)に愛されているけど、リュカが本当に愛したのはヤスミーヌの子供のマティアスだけだったように思う。リュカとマティアスは血は繋がっていないけど、不気味なほど似ている。自分の子供時代を重ねて見ているのかな…なんて思って読んでいたら、ラストの展開には驚かされた。えっそういうこと…???前作の物語が続編で丸っと覆るようなどんでん返しは初めて読んだかもしれない。鳥肌立ちました。
これ続編どうなるんだろう…続きも読みます。
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ビジネス・実用
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