田島列島のレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
いい作品
奇妙な因縁に結ばれた男子高校生とOLの淡々としたシェアハウスライフを描いた第1巻。
主人公の熊沢直達は高校進学を機に学校から近い母方のおじの家に世話になることに。
しかし叔父には同居人の若い女性がいた。
彼女かと思ったらなんとルームシェアをしていたという叔父。
しかも彼は漫画家だった。
その女性、榊さんはO Lをしているらしい。
淡々としているが優しい彼女に少し違和感を感じる直達。
ある日、他の同居人達とバーベキューパーティーをした日に榊さんが同居人の教授と話している内容に驚く。
それは直達の父親と榊さんの母親がW不倫の末に駆け落ちしたという衝撃的な事実だった。
不倫した2人 -
Posted by ブクログ
昨年の今頃2巻までの感想を書いた。令和の「めぞん一刻」だとこうなるのか、非日常の日常系マンガだ、等々の感想を述べて「おじさんはよくわからん」と結んだ。
思いもかけず、物語はたった3巻で終焉し、おじさんにも共感が生まれた。高校生男子目線からのお話。10歳上の女性に恋をして、気持ちを慮(おもんばか)り、遠慮しまくる構造は、もちろん男には永遠の憧れの構造だからよくわかる。女性の気持ちは、台詞から(高校生には難しいけど大人には)誰でも想像できるようにはなっているけれども、決定的な気持ちは最後の頁まで持ち越される。うん、なるほど、これはやはり「めぞん一刻」だ。
線はシンプルで、顔の表情は記号的に省略 -
Posted by ブクログ
2008年から17年にかけての7作品を収録した初短編集。『水は海に向かって流れる』で魅了され、『子供はわかってあげない』を経て、ここまで来てしまった。同様の人は少なくないはず。
表題作「ごあいさつ」と「おっぱいありがとう」が特に印象的。あと「官僚アバンチュール」も。ほかSFチックなものや初恋的なものなど、多様である。
と同時に、贈与や手助けを通じた感情のやり取りや、セリフやト書きに頼りすぎない繊細な心理描写など、のちの作品に通底するものも各話で垣間見られる。なかでも後者は、『水は』でさらに徹底されていった。きっと、読者を信頼されているのだろう。