前作『子供はわかってあげない』で鮮烈デビューを果たした田島列島、
待望の新作!
前作以上の盛り上がりと言いますか、巷での絶賛ぶりに
正直、若干あまのじゃくな気持ちを抱きつつ読みました。
読み終わった今、
あまのじゃくだった自分を殴りたい気持ちしかないです。
個性豊かな住人たちとのボロアパートでの暮らし、
というめちゃくちゃ王道なシチュエーションに
訳アリ臭プンプンな年上のお姉さんに淡い想いを抱く主人公、
そしてエキセントリックで可愛い女装キャラ…
ファンを惹きつけてやまない小ネタにも
さらに磨きがかかっています。
内緒にしていたことがうまく内緒にできていなかったり、
言わなきゃいけないことをいつまでも言えてなかったりする
ちょっと間抜けで可愛い人々が
これからどう変わっていくのでしょうか。
謎めいたタイトルも気になります!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年07月11日
知識があると気付ける小ネタも、話の合間に挟まれていてなんだか楽しい。気づけたときには気持ちもスッキリする。
この物語も登場人物達がいろんな事実や気持ちに気付きながら話が進んで行く。
気付いているつもりで気付けてなくて、気付けた時に最もスッキリ出来るのは自分の心なのかもしれないなぁ。
Posted by ブクログ 2021年03月08日
怒ってるとか、自罰的になってるとか、諦めているとか、
言葉に還元できないのが人間だと思うし、
榊さんやこの漫画の登場人物にはそう感じるから
人間臭くて面白いんだろうな。
Posted by ブクログ 2021年01月22日
3巻まで読んだけれど、消化しきれないので読み返す。再読の度に新たな発見のある本に出会えることは、うれしい。
たとえば、泉谷さんの「今グレてるのは 誰に甘えてるの?」という直達への問いかけ。答えはやっぱり榊さんだろう。1巻では「俺よりひどい目に遭った榊さんがマトモに生きてる以上 俺がグレるワケにいか...続きを読むない」と言ってたのに、今度は「榊さんがマトモに生きてない以上 俺がまともに生きなきゃなんない理由はないよ」とか呟いてるのだから。
榊さんが「マトモに生きてない」ことに気づき始めた2巻の直達は、榊さんの荷物を「半分持つ」ために、不器用ながらも榊さんにわがままを言い出すようになる。つまり、今までいい子だった直達が、榊さんには甘えられるようになる。
素敵だなと思ったのは、マトモではなくても一生懸命生きてきた榊さんが、そんな直達を完全には突き放さなかったこと。完全に突き放してたら、飲み屋に誘ったり、「怒って大丈夫だよ」と励ましたり、ついには一緒に早朝から遠出したりはしない。この積み重ねの結果として、3巻では榊さんにも大きな転機が訪れる。直達も、榊さんにもっと本音を言えるようになる。
この話の主旋律は、榊さんの止まった時計が動き出すプロセスなのだろうけれど、決して直達→榊さんという一方通行の関係だけが描かれているのではない。直達と榊さんとがお互いに相手を直視しようとするなかで、自分自身の心の置き場を得られるようになり、2人の関係性も変化していく。この過程に、心を打たれる。2人を見守る教授やニゲミチ先生も温かい。そして、胸ぐらをつかんでしまうくらい直達のことを想う泉谷さんの直向きさも、初読時より一層眩しく感じられた。
Posted by ブクログ 2020年12月10日
ダヴィンチ、プラチナ本から。前作が、評判ほどには好きになれなかったので、本作も当初は読む予定がなかった。でも、2020年のオブジイヤーとなると、話は変わってくる。3巻完結の2巻まで読んだけど、奇妙奇天烈な共同生活の中で、ぎこちないながらも築き上げられていく人間関係が興味深い。早くクライマックスまで読...続きを読むみたい。
「うで玉子」は隠されたメッセージだろうかと思い調べてみると、正しい日本語でした。
うだる暑さっていうもんね。
引き続きいいテンポで小ネタが挟まれていて飽きません。
Posted by ブクログ 2019年12月18日
相変わらずネームがいい!!ゲラゲラ笑いながら切ない。このバランスがとても好き。あと、素っ頓狂なキャラがよく出て来るけど人間の枠を超えないのがとてもいい~変人過ぎないの~ツボ~
Posted by ブクログ 2022年10月03日
怒りたいときに自分が我慢してすませてしまう事はよくあると思うが、自分にとっても相手にとってもいいことなのかということを考えさせられる。
そのほかにも日常の何気ない生きる術に気付かされる。
Posted by ブクログ 2022年02月11日
直達君の父親むかつく。奥さんも子どもも傷つけておいて、自分はいい人でいたいみたいで。もっと怒りをぶつけられる存在でいなきゃダメじゃん。
榊さんの母親もふざけんな。嫌いで出ていったんじゃない?なに言ってんの。
とにかく2人には幸せになって欲しいわ。
あと、楓ちゃんかわいい。
Posted by ブクログ 2022年02月09日
ゆるふわな雰囲気と絵なのに内容がシリアスで密度が高いのがいいな。負けヒロインであろう泉谷さん、あまりスポットが当たっていないけど好き。登場回数の少ない人物にも魅力がつまっている。
Posted by ブクログ 2022年01月01日
登場人物たちのギャグセンというか、はちゃめちゃっぷりがこの話の深刻さを極限まで薄めてくれている。これだけマイルドに生きることが出来たらなぁなんて絵空事。
Posted by ブクログ 2021年09月15日
触れそうで触れないぎりぎりのドキドキ感、でもホントいやらしくないんだよなぁ。言葉は少なく、すぐに読めるがすごい勢いで話が展開していく。ラストが楽しみ。
Posted by ブクログ 2021年08月13日
榊の荷物を半分持ちたいと思う主人公
恋愛をしないと決めている榊を模倣し、自分も恋愛をしないと決める
それを知り苦しむ主人公に恋心を抱く泉谷
主人公の父が責任を感じ、榊の母を探偵に探させ発見する
主人公と榊で彼女を怒りに行こうとするが、平和そうに暮らすのをみて躊躇する
Posted by ブクログ 2021年03月24日
水に流せない過去の出来事のわだかまりをどうしたら良いのか、自分の感情ときちんと向き合おうと、淡々としながらも悩み、格闘している姿に、とても共感が持てる。
Posted by ブクログ 2020年10月07日
直達と、榊と、楓…物語は3人を中心に転がりはじめた。抱えた想い、自分でもわからない「心の持っていき様」、人への想いと自分の心。動きたいけど動けなくて、動きたくないけど動かされて、みんなモヤモヤしながらも進み続ける。もうどいつもこいつもめんどくさい!だがそれがいい(笑)。ことは大きさと重さを増してきた...続きを読むけれど、あちこちに挟まるボケの空気感がいい。次巻完結。どうなるのかな!?
Posted by ブクログ 2020年07月01日
この人の絵や奥行きや話の運びが、ほんと爽やかで清涼感やら透明感あって、好きだわ~としみじみ思いました。べた褒めしています。
倍返しだ、に笑ってしまい、定期的にくるギスギスナイトフィーバーが良い。
Posted by ブクログ 2020年01月22日
純情な高校生、なに考えているのかよくわからないけど魅力的な歳上の女性、或いは漫画家のおじさん、ハーフっぽい占い師、たまに帰ってくる教授、その人たちが一つ屋根の下でルームシェアして生活する。青年漫画、高橋留美子『めぞん一刻』以来、鉄板の設定である。
という風に展開するのは、平成で終わったのだろうか(...続きを読むもしかして昭和で?)、歳上の女性は実は高校生の父親のダブル不倫相手の娘であり、高校生は早々とその秘密を知り、更には女性は父親と鉢合わせ、或いは次々と隠れた関係が「突き合わされる」。結構ドラマチック、でもかなり日常系(キャラも)。でもまだ第二巻。うーむ展開がようわからん。非日常系日常マンガ?これが令和の日常系下宿ものか?
一応、2020年「このマンガがすごいオトコ編第4位」ということで読ませてもらった。面白くないわけじゃなく、退屈せずに読ませてもらったんだけど、おじさんはようわからん。