中村安希のレビュー一覧

  • N女の研究

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    【収録内容】はじめに/第1章 やりがいのある仕事と半分の給料/第2章 正論で人は動かない/第3章 居場所をつくり社会の隙間を埋めていく/第4章 女の人生は変化していくもの

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    2019年07月04日
  • 食べる。

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    彼女の行動力に驚愕。
    未知の世界に足を踏み入れていく様は逞しくもあるが、同時に心配しながら読んだ。
    本書には書かれていなかったが、きっと危険な目に幾度となくあっているのだろう。

    世界には色々な環境で色々な食べ物を食べている人々がいることを、本書を通じて改めて知った。
    友人から旅の土産話を聞いているような、それでいて私自身も旅に出たような、日常とは違う世界に連れて行ってくれた。
    食べるという人間の根源である行為を中心に書かれていることが、生きること、生命力を想起させ、より一層印象に残る内容になっているのではないだろうか。

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    2018年12月05日
  • N女の研究

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    ボランティアではなく、NPOで働いて収入を得ている女性(N女)へのインタビュー集&考察。
    冒頭のNPOに転職しようとしている友人とのやり取りを読んでいる時点では、高学歴&バリキャリぶりが鼻について(ひがみかも…)読むのをやめようかと思ったけれど、通読すると大変面白かった。
    人助けではなく、税金を払ってもらって、将来の国をよくするためにNPOで就労支援をしているというN女の意見には深く納得した。
    魚をあげるのではなく、魚のとり方を教える。といったことが支援として重要だと感じた。
    一方で、スキルのあるN女が一般企業で働いた場合と比べると、給料に雲泥の差がある。夫の収入があるからこそ働けている人も多

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    2018年04月08日
  • N女の研究

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    NPO業界に従事する女性の物語。NPO業界の課題、女性視点で描くところが興味深い。メモ。
    (1)90年代に子ども時代を過ごした人たちにとって問題とは国内ではなく海外で起きていること、貢献とはイコール国際貢献を意味してはいなかったか。
    (2)女のキャリアライフは複雑だ。キャリア志向を持つ女性の多くは出来ることなら第一線で仕事をしたいと思いつつも男性と同じ様に100%では走り続けられないことを知っている。‥結局のところ自分の足で立ちたいという気持ちがあるならどこかの時点ではかなはず自分の問題と向き合わざるを得なくなるのだ。
    (3)学問は社会に還元しないと意味がない。
    (4)民間企業で進められてきた

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    2017年04月09日
  • N女の研究

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    批判的に読みながら疑問に思う点もいくつかあったが、大学生の読み物として薦めたい。大学職員という仕事もN女、N男の仕事であろう。

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    2017年02月07日
  • N女の研究

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    非営利組織で働く女性(N女)へのインタビューによるノンフィクション。
    皆、働く事に真剣な女性だ。
    また、非営利団体で働く女性というテーマが面白い。

    N女の定義として、エリート並みの学歴や職歴としているが、(文中で「ハイスペック」と称されるが、偏差値で人を判断しているようで、私は余り好きじゃない表現。)、そこに焦点を絞るよりも、様々な女性の非営利団体への関わり方を表現した方が面白かったのでは。

    とにかく「優秀な」若い人達ばかりが出てきて、就職活動や、会社での成功者のインタビューを見ているこにもなった。

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    2017年01月29日
  • N女の研究

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    ネタバレ

    中村安希さんの著書「N女の研究」は、NPOで働く女性(=N女)を対象にしたインタビューを踏まえて書かれた本です。

    「N女」といってもさまざまな方がいますが、
    この本の取材対象となった「N女」から、
    著者が盗みたいこと(学びたいこと)として挙げているポイントがあります。

    その一つが、「人は、自分とは違うという事実を受け止めること」

    [様々な壁にぶつかりながら、女性たちがそれぞれの道で奮闘してきたことはよく分かる。
    ただし、他の人に自分と同じ奮闘を期待してはいけないとも思う。あなたは育児も家事も仕事も完璧にやってきたスーパーウーマンかもしれない。
    すごい努力をしたのだと思うし、きっと環境にも

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    2017年01月10日
  • 食べる。

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    ネタバレ

    バックパッカーであり、ライターである著者が世界の僻地辺境へ行って現地で食べたものと、それを食べることになった過程、その周囲にいた人たちの生活、その人たちとのやり取りを淡々とした文章で描く。バックパッカーものは、ふわふわした印象を持つものが多いんだけど、かなり冷静に客観視しながら書いている感じ。旅もその聡明な感じのする姿勢などにもあこがれる。とてもではないが、口にいれることのないような、日本で言えば衛生的でないもの・・・・。エジプトのあの水の壺から水を飲むだなんて・・・・。でも現地で昔から使われている知恵で、いつも冷たいのだ・・・。グリーンティーとか、雑巾みたいな、なにかとか。おもしろすぎる。

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    2016年11月18日
  • 食べる。

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    ノンフィクションと小説の中間のような文章。ひりひりとした感じは、「深夜特急」を思い起こさせる。もう少し、続きが読みたい。

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    2015年09月05日
  • 愛と憎しみの豚

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    世界のある地域では神聖視され、別の地域では忌避され、また別の地域では食料として重要な存在である豚さんの存在を追ってイスラム世界や旧ソ連を旅したルポルタージュ。万全の計画に基づくわけではなさそうな、わりと行き当たりばったりの旅の様子が描かれていて、それはそれで面白い。へんに分析的だったり、お膳立てや入念な下調べによらないぶん、疾走感があるとでもいうのだろうか。終わった旅をしたり顔で解説されるのでなく、いま旅をしながら一緒に困ったり迷ったりしているような感じがして、おもしろい読み味の本だと思った。
    そんなわけで、結局は確たる結論もないままに終わるんだけど、少なくとも以下の2つのことは印象に残った。

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    2015年05月31日
  • 食べる。

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    食べ物のエッセイだと思ったら、大間違い。国際文化を深く理解するバイブルになります。作者にはそんな意図がないだろうけど。

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    2014年04月13日
  • インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日

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    ネタバレ

    いやもう凄すぎる。よく生きて帰れましたと驚きです。そして、所々に出てくる援助へのあり方への問題定義が本当に現実的で、なるほどと納得しました。アスピリンとバッファリンで迷うところなど、すごく分かるなあと思いました。

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    2013年10月30日
  • インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日

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    これほどまでに過酷な旅をした女性がいることを知り驚いた。自由という言葉が似合う女性だと思った。自分には絶対無理、と思うことでも、彼女のように現地の文化を受け入れ、どこへいってもありのままの自分を出せる姿はうらやましくも感じた。

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    2013年10月23日
  • インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日

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    2年間ユーラシア、アフリカ諸国を女性一人で旅した記録。事前の十分な調査とそれぞれの国の事情に対応する偽装結婚等の知略になによりも感心した。しなやかな知性と感性を持つこの著者が活躍する場が日本にあることを祈りたい。

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    2013年08月16日
  • 愛と憎しみの豚【電子特別版】

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    豚を探して世界を巡る。全体に、特にシベリア編に漂う、あまりの行き当たりばったりさと言うか無計画ぶりには驚いた。これができるのは若いからで、こういうジャーナリストが一人くらいいてもいいと思う。

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    2013年06月13日
  • 愛と憎しみの豚【電子特別版】

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    「豚」を追いかけ、ゆるゆるなツテをたどりながら、北アフリカから東欧・ロシアへと無謀な旅を続けるという狂気じみた理解不能ノンフィクション。嫌いじゃないです。

    まず豚を追いかける動機の意味がよく分からない。それらしいことが冒頭に並べてあるが、「角煮に悩殺」とか一体何を言ってるのだろうか。
    そしてよく分からないまま「アラブの春」渦中に単身チュニジアへ飛ぶ根性。戦場カメラマンなみ。

    イスラム各国では忌み嫌われ、東欧では生け贄として捧げられ、ロシアでは人肉むさぼる独裁者スターリンにたとえられ、行く先々でその扱いが様々に移り変わっていく「豚」。
    追いかけるほど遠ざかっていく。著者と豚との距離感が絶妙で

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    2013年05月27日
  • 愛と憎しみの豚【電子特別版】

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    ピンクの表紙に惑わされて軽い読み物かと思ったら、違った。
    宗教的問題も絡んだりするけど、天候と物流が豚を食べる・食べないを区別するという説は興味深く面白い。豚を追っかけて世界各地を調査するバイタリティには圧倒される。

    個人的には豚を食べるならスペインで食べる頬肉が好きだな。生ハムもイイけどね。

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    2013年04月30日
  • 愛と憎しみの豚【電子特別版】

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    豚を鍵に世界の文化や宗教を読み解いていく。私も思わず豚肩ロース買ってきて、ことこと煮込んでしまったよ。ルポルタージュには、冒険心、計画性、ジャーナリズム、感情、性などの要素どれかが突出したものも多いが、中村安希さんのはすべてが抑制され絶妙にブレンドされていて品がいい。なのに気持ちが届く。次作がもっとも楽しみな作家のひとりだー。

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    2013年02月02日
  • インパラの朝 ユーラシア・アフリカ大陸684日

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    世界を巡った旅のノンフィクション小説で、作者の力強さと世界中の皆が持つ優しさ、そして拒絶が色鮮やかに書かれています。面白かったです。

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    2024年09月21日
  • ラダックの星

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    ネタバレ

    インパラの朝が衝撃的で
    面白くて、あっという間に読み終えただけに
    旅の話と友達との昔の話が交互に行き交って
    個人的には少し入ってきにくい内容だった。

    なぜ別々に書かずに
    旅の話の所々にミヅキの話を入れたのかな。
    もしかして旅の途中途中で思い出した場面のかなぁ
    とか考えたりした。

    中村さんの書く言葉は
    詩的で儚げで美しさもあるのに
    わかりやすく、その時の情景が目に浮かぶ。

    人は悲しみや悔しさややりきれない想い、
    期待、希望、夢、いろんなものを抱えて旅に出る。

    そして癒されたり、忘れることができたり、
    希望に変わったり、新たな目標ができたりして
    いくものなのだろう。

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    2024年04月09日