ペトスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
萌え萌えな感じの亜人女の子がきゃぴきゃぴ出てくる作品かと思いきや、読んでみるとそうでもない
”亜人”の悩み事の様に描かれてるけど。周りとの折り合いがつかなかったり、自分自身の身体のことで悩んだり、そういうのってたぶん誰しもが経験する思春期の悩み。それを”亜人”という設定を通してわかりやすくちょっとボヤかして描いているだけなのだと思う。現実の人間だってみんな顔も性格も違うしみんな悩んでいるのだ。
とはいえ”亜人”の設定もちゃんと活かされていてデュラハン子が頭を抱きしめられるのが好きだったり、サキュバスがあえて地味な格好していたりとちょっとニッチな萌えが散りばめられている。
そんなわけでなかなか良作でした -
Posted by ブクログ
ネタバレてっきり異種族ハーレムコメディかと思ってたら、思いの外ドラマでした。
バンパイアやデュラハンといった、いわゆるファンタジー世界のモンスターが現代の日本にいたら―
という話。
とはいえ、モンスターと銘打ったものの、人間社会に馴染める程度の特異性(物理法則は無視しているけど)を持つ異種に過ぎません。だからこそ、「差別や軋轢は過去のもの」として扱う事ができる世界観となっております。
で。
そんな世界で"ちょっとだけ人間と違う"「亜人」の女性達はどんな嗜好をもち、どんな生活をし、どんな事を考えているのか…を語るのが本作の流れ。
バンパイアは血を吸うのか、吸わなくても平気なのか。デュラハンは首が離れちゃってるけど感覚はどうなっているのか。サキュバスはエロエロな生活送ってるの…?とか。
それらを実に興味深く、かつ人間社会に受け入れられるように解釈・描写しているのが面白いです。
特にバンパイアのひかりはまさにバンパイアというイメージからは遠い、天真爛漫で元気っ娘。恋に恋してみたり、友達の恋愛に協力したりからかったり。実に楽しい。
そんなひかりをはじめとした亜人の女の子に囲まれる主人公の高校教師・鉄男はホントに羨ましい…と思いつつも、しっかり先生として彼女らの話を聞き、相談に乗り、フォローをしています。正直、ラブコメの主人公とは思えないほどしっかりしている。好感度高い。
全体的にラブコメしすぎず、それでいてシリアスにも徹しない、中々良いバランスのコメディになっていると思います。
続きが気になる1冊。
それにしても早紀絵先生のエロさ・残念さは凄いなぁ…。サキュバスの能力以前にこれはたまらないものがありますねw -
Posted by ブクログ
ネタバレ書店で試し読み用の小冊子を読み、おもしろかったので購入した。
こうした魔物や妖怪(本作では「亜人(あじん、デミ)」と呼ばれる)が出てくる日常系の話は好きなので、いくつか読んだことがあるが、落とし込む際にネックとなるのが魔物の性質だろう。
例えば、バンパイアは血を飲まなくても平気なのか。この問題を解決するために、大抵「輸血パック」か、そうでもなければ色の似ている「トマトジュース」なんかを使ってお茶を濁す場合が多い。
本作でも輸血パックやトマトジュースのくだりは登場するが、血を飲まなくても平気な理由の説明が非常に分かりやすくて感心した。
ただ、冒頭で当然のようにその存在が語られている「亜人」が、遺伝ではなく「突然変異」に近い形で生まれてくるという設定は少々理解に窮した。
冒頭では「古来から魔物や妖怪は存在していて、時には伝説の基になり、時には迫害も受けていたが、今では人間界に馴染んで共生するようになりました」と語られ、ここまではありがちだし、容易に理解できる。
しかし「遺伝ではなく突然変異」ということは、単純に亜人の夫婦から亜人の子が生まれるわけではなく、先天性の「特異な体質」として、人間同士の夫婦から突如「亜人」の性質を持った子供が生まれてくる世界なのだろうか。
作中に登場する小鳥遊姉妹も、姉はバンパイアだが妹は人間だし、両親のどちらかあるいは両方がバンパイアであるという説明も(少なくともこの巻には)見られなかった。
この設定が今後どう掘り下げられていくのか、あるいは一種のタブーとしてあまり触れられないようにしながら話が進むのか、少し気になる。
さて、1巻に登場する「亜人」は、家族の中でたった一人のバンパイアの少女。世界に3人しかいないデュラハンの少女。周囲と打ち解けず陰口に悩む雪女の少女。そして体質故に恋愛も出来ないサキュバスの女性教諭だ。
ともすれば量産型ハーレムラブコメの一つに成り下がってしまいそうだが、主人公の冴えない生物教師と亜人の女性たちがただいちゃつくだけではない。そこには亜人ならではの悩みと葛藤、そしてそれに対する主人公なりの「返答」も描かれる。
自らがマイナーであることに悩んでいる人々と、その他大多数の人々はどう付き合えばよいのだろうか?
現実の社会が抱えるそうしたテーマを、「人間」と「亜人」のやり取りを通じて、このマンガは我々に問いかけているのかもしれない。
……なんちって。もっともらしく持ち上げてみましたが、単純におもしろいですよ。次巻は新キャラも登場するようなので期待しています。 -
Posted by ブクログ
前巻では京子の首を繋げるという一大実験をしたものの、本作の空気感は穏やかなものが常。だから最終巻だからと特別な何かが起こる事はなくて
それでも一つの区切りを見出すとしたら、それは原点回帰となるのか
鉄男が亜人に興味を持ち、ひかりがそんな彼に亜人の日常を語り始めた事から始まった物語。ならそんな物語の締めは日頃触れ合う相手だけでなく、触れ合えない相手にも語りかける事、日頃触れ合う家族や友人にも語る機会を用意する事となるのか
その手段がWebラジオになるのは色々と意外だったけど、顔出しというリスクを避けつつ素人が主張を行うには丁度いい媒体か
その際に鉄男が求めた「何を喋ったらいいかどう喋るべきかちゃんと考えないとな」という点。これまでも鉄男と亜人達の会話は方向性が無い雑談のようで居てその反面彼女達をもっと知りたいという目的が在った
なら、同じようにひかり達がWebラジオで話す際も雑談になったとしても「どうして話したいのか?」という目的が必要になるわけだ
最終話の語り合いは一見するとこれまでに登場した多くの人に語る機会を用意する場となっていて、その為に方向性が無いように思えるけれど、亜人をどう思っているか、亜人の自分をどう思っているかを滔々と語らせているね
それらの語りは亜人に関わる人達の言葉だから、亜人のWebラジオという目的に適うものになっている
ラジオの終盤に登場した質問コーナーは逆に言えば、ひかり達が触れ合う機会の無い人々の代弁のようなものか
亜人に触れた経験が無い、だからイメージも湧かない。そんな者から亜人とは生きるのが大変な存在ではないかと思えてしまう
そんな声に対して、当事者目線というより等身大の声で応えてみせたひかり達の様子は良かったな。あのシーンで彼女達はちゃんと考えてきたのだと判る
そして季節は巡り鉄男の元へ新たにやってくるのはまたしても亜人ですか
彼女もこれから時間を掛けて様々を語っていくのだろうなと感じられるラストは良い意味でいつも通りで良かったね -
Posted by ブクログ
前巻ラストに掲載されていただけで前フリとか全く無かった京子の首を繋げる一件。本当に前フリ無くはじまるのな!
首を繋げようと鶴の一声を上げたのは薫。それは果たして直感か未来予知か天眼通か
本作では亜人が日常をどう過ごしているか、という点を本当に丁寧に描き、時には亜人の性質をとても科学的に説明しているのだけど、京子の首に関してはSFが濃厚に混ざってくるなぁ。しかも今回はSFはSFでもファンタジー寄りのSFだ
デュラハンである京子の首を繋げる実験。それはまるで面白半分で行われているように見えて、教師がそこに介在することであたかも京子に未来への選択肢を与えているような形になっているのは面白いね
そもそも両親も京子がデュラハンのままでいいと言い切っている。デュラハンとして生きてきた京子にとって普通があの姿。けど、だからって首が繋がる可能性を否定するのも正しいわけではない。だから実験としてお試しする価値が生まれてくるというわけだね
読んでいる私達にとっては首が繋がっている状態こそ普通。でも一晩だけ体験した京子にとってその状態の方が不便だったというのはなんとも面白い話だね
一方で鉄男たち探求者にとっても京子が他の女の子たちと同じ目線でじゃれ合う姿を顕現できたことは一つの未来を掴み取れた感動にも繋がったようで
相馬にとってこの件は分岐点になると薫は言った。なら、今回受け取った感動は相馬に新たな探究心を植え付けるものになるのだろうか?それは亜人達の今後も左右していくことになるのかな?
徐々に進展する鉄男と早紀絵。二人共に奥手であるが故に進展ペースがゆっくりというのも有るのだろうけど、やはり早紀絵がサキュバスであるために勢いで押したら間違いが多分に発生しかねない。鉄男と早紀絵がイチャイチャするエピソードの狭間に宇垣との会話を通してサキュバスがどう生きていくのかという点を描いている辺りからも、サキュバスである早紀絵が自分をどのようなものとして見て生きてきたかが判るようになっているのは親切設計
だからハグの前に握手という段階を踏みたくなるし、告白のタイミングだって難しい
ここで鉄男が早紀絵がサキュバスである点を関係ないのではなく、魅力の一つだと明言したのは格好良いね。そうして早紀絵の全てを好きだと露わにしたから、次の段階であるハグへ進めるというわけだね
鉄男と早紀絵は遂にカップルと成り、亜人たちは変わるようで変わらない毎日を生きている。日常は続いていく中で本作は次巻で終わってしまうのか…
終わりとしての区切りにどのようなものを持ってくるのか、それとも特別なものは何も持ってこないのか。それぞれの歩む時がどのような未来へ繋がっていくのか気になるだけに、どのような終わり方をするのか楽しみだ -
購入済み
そろそろまとめにかかっている感じ。
動機はともかく、おばちゃんの言ってることはそんなに間違ってないと思う。
いくら頭使ったって幼稚園児があんな高度なことは言えないだろう。亜人なみにありえない。
オーバーサイズの服を来た佐藤先生が可愛かった。 -
Posted by ブクログ
前巻ラストでとんでもない事態になる…!と前フリされていたから、この巻では果たして何が起こるのか?もしかして世界が崩壊してしまうのか?なんて身構えていたけど、まさかの何も起こらない展開にびっくりですよ
でも、日常的描写や本人達の想いを大切にする本作だから、何も起こらないのは逆に良かったのかも?
世界を揺るがしかねないような展開の後に薫から呈された疑問は「この世界の主役は誰なのか?」
これに対して薫が挙げた人物は意外だったし、ちょっとこの描写が後々どう活きてくるのか気になってしまうな
亜人の中では他人への影響が比較的低くて、それでいて普通の人間と亜人を繋ぐような役割を度々担うひかり
彼女がこの世界の主役であれば確かに面白いかもと思わせるだけの説得力は有ったね
……主役がどうとか、今回のように特に何も起こらず意味のない描写かもしれないけど
54話以降の話からはそれぞれが一歩踏み出し、成長していく様子が感じられた
ここに来て、遂に京子の気持ちに向き合って彼女の想いに返事をした鉄男。
鉄男の表情も言葉もなく、京子の表情の数々だけで話の流れを感じさせる描写は良いね
おまけとしてこの時の遣り取りの全文が掲載されているけど、もしあの台詞を本編でそのまま使用していたら二人共冷静すぎて味気なく感じてしまったかもしれないね
言葉がなく、京子の表情から推測するしかないから京子の気持ちに寄り添うことが出来るし、遅れてやってくる京子の涙も理解出来る
……慰めてるつもりがギャグ言ってるようにしか聞こえない薫の発言には思わず笑ってしまったけど。何故感動的展開の後にあれを入れてしまったのか(笑)
56話から語られるのは町一家の様子
京子はデュラハンなんて生きるのが難しそうな身の上なのに健気に育ったなぁなんて以前から思っていたけど、こんなに賑やかな家庭だったのね
ていうか、京子って後天的なデュラハンだったのか……
ある日突然娘の首が落ちるとかちょっとしたトラウマ映像ですよ?
でも、あの両親はそんな京子の姿に向き合った上で彼女との接し方を変えず、京子が涙を流さずに生きられるようにサポートをしていくと決めたわけだね
そんな両親の覚悟には胸が温かくなりますね
花火を見せられなかったあの日から前に進み続け、今では花火を見なくても別に気にしないし、両親が京子に構う理由も多分以前とは変わっている。でも、それがネガティブな変化ではなくて、ポジティブな変化だと感じられる描写の数々には思わずほっこりとした気分になる
前に進む決意をして、京子の想いに向き合い、自分の思いとも向き合うことにした鉄男。彼と彼女の恋愛がどうなっていくか、気になりますな -
Posted by ブクログ
夏の暑さを感じさせるような第31~35話、独立した読み切りのような形となっている第36・37話のエピソードで構成された第5巻
雪は第1巻の頃は亜人の性質に悩む控えめな女学生に見えていたんだけど、話が進み様々な側面が見えていく中ですっかり面白キャラに転身した模様。
「おのれぇぇぇぇぇ~」と唸りながら水を冷やす図はちょっと笑ってしまう
学校のプールを貸し切る形で楽しむ亜人ちゃん達。学校のプールではしゃぐなら通常は学生が主役になりそうなものだけど、鉄男が言うには早紀絵の為でも有ったようで
鉄男はこういった気遣いができるからこそ、亜人たちから信頼され特に早紀絵からは好意を寄せられるのだろうね
そして、早紀絵はそんな整えられたチャンスを活かすためにアピールを重ねたわけだけど……。サキュバスとしての力を全開で活かせる場でありながら、全く波風立たないって悲しいね……
鉄男はその鉄のような自制心でサキュバスのちからに抗っている部分があるのは確かだけど、同時に普通に鈍感タイプですよね……
第36・37話では陽子なる女性の家に現れた座敷わらしのざしことの触れ合いエピソード
舞台が学校ではなく家の中で、メインとなるのも陽子と座敷わらしの二人だけの為かこれまでの話とはかなり毛色が違う印象
座敷わらしの住む家には幸福が訪れる。それは有名な話だから、いざ目の前に座敷わらしが現れればそういった事態を期待してしまう。そして得てして幸福というものは向こうから訪れるものだと想像してしまう
でも、陽子の元には一向にそれらしい幸福は訪れなかったわけで。期待の裏返しやざしこを養っていけないのではないかという不安感からつい言いすぎてしまった陽子
その後に描かれた突然の別れのような事態はオチが判っていても少し怖くなるね
結局、幸福は訪れるものではなくいつの間にか手にしているものな訳で。一人暮らしの元に賑やかな同居人がやってきて、そこまで嫌じゃなく上手く共生できているならそれはもう幸福としか呼びようのない事態
最後には収まるべきところに収まる展開は呼んでいて気持ちが良いね
そういや、陽子って名字的にそういうことなんだろうけど、今後本編に絡んでくることって有るんだろうか……? -
Posted by ブクログ
少しずつ会話劇の枠を広げ日常ものとして成立すると同時に亜人ならではのギャグ描写が増えてきた印象
そんな中で第17・18話で描かれたのはやっぱり異質な話に思える
でも、この回で話されている内容って「日常の中にいる亜人」を描く上で非常に重要な回だったようにも思える
「日常」って何の事件も起こらない日々のことを指すんじゃなくて等身大の日々を指すものだと思っていたり居る。等身大だからその中では穏やかに生きる者も居れば犯罪を起こす者だって居る。第17・18話ではそういった日常の中で犯罪を起こす亜人に対して社会はどう応じているの?という面が描かれたのだろうなと思う
そしてそれは亜人を見守る立場である鉄男にとって無関係な話ではないから、宇垣からそれを伝えられるわけで
ただ、それは一介の生徒でしか無いひかりたちには無関係な話だから、それ以外の話では通常運転
第21話で京子がキスを意識して奇行してしまう話はちょっと好き。そして、京子の想いの一方通行なだけの話に終わらせず、京子の不注意に対して鉄男がつい声を荒げてしまう珍しいシーンを入れてきたのも好評価。相手を思い遣る気持ちは京子の一方通行なのではなく、双方向なのだと判る展開
……そこで重くなりすぎたかもしれない空気をあっさり崩してしまうひかりはファインプレーなのかどうか判断に困るけど