ペトスのレビュー一覧
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ネタバレ書店で試し読み用の小冊子を読み、おもしろかったので購入した。
こうした魔物や妖怪(本作では「亜人(あじん、デミ)」と呼ばれる)が出てくる日常系の話は好きなので、いくつか読んだことがあるが、落とし込む際にネックとなるのが魔物の性質だろう。
例えば、バンパイアは血を飲まなくても平気なのか。この問題を解決するために、大抵「輸血パック」か、そうでもなければ色の似ている「トマトジュース」なんかを使ってお茶を濁す場合が多い。
本作でも輸血パックやトマトジュースのくだりは登場するが、血を飲まなくても平気な理由の説明が非常に分かりやすくて感心した。
ただ、冒頭で当然のようにその存在が語られている「亜 -
Posted by ブクログ
前巻では京子の首を繋げるという一大実験をしたものの、本作の空気感は穏やかなものが常。だから最終巻だからと特別な何かが起こる事はなくて
それでも一つの区切りを見出すとしたら、それは原点回帰となるのか
鉄男が亜人に興味を持ち、ひかりがそんな彼に亜人の日常を語り始めた事から始まった物語。ならそんな物語の締めは日頃触れ合う相手だけでなく、触れ合えない相手にも語りかける事、日頃触れ合う家族や友人にも語る機会を用意する事となるのか
その手段がWebラジオになるのは色々と意外だったけど、顔出しというリスクを避けつつ素人が主張を行うには丁度いい媒体か
その際に鉄男が求めた「何を喋ったらいいかどう喋るべきか -
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前巻ラストに掲載されていただけで前フリとか全く無かった京子の首を繋げる一件。本当に前フリ無くはじまるのな!
首を繋げようと鶴の一声を上げたのは薫。それは果たして直感か未来予知か天眼通か
本作では亜人が日常をどう過ごしているか、という点を本当に丁寧に描き、時には亜人の性質をとても科学的に説明しているのだけど、京子の首に関してはSFが濃厚に混ざってくるなぁ。しかも今回はSFはSFでもファンタジー寄りのSFだ
デュラハンである京子の首を繋げる実験。それはまるで面白半分で行われているように見えて、教師がそこに介在することであたかも京子に未来への選択肢を与えているような形になっているのは面白いね
そも -
購入済み
そろそろまとめにかかっている感じ。
動機はともかく、おばちゃんの言ってることはそんなに間違ってないと思う。
いくら頭使ったって幼稚園児があんな高度なことは言えないだろう。亜人なみにありえない。
オーバーサイズの服を来た佐藤先生が可愛かった。 -
Posted by ブクログ
前巻ラストでとんでもない事態になる…!と前フリされていたから、この巻では果たして何が起こるのか?もしかして世界が崩壊してしまうのか?なんて身構えていたけど、まさかの何も起こらない展開にびっくりですよ
でも、日常的描写や本人達の想いを大切にする本作だから、何も起こらないのは逆に良かったのかも?
世界を揺るがしかねないような展開の後に薫から呈された疑問は「この世界の主役は誰なのか?」
これに対して薫が挙げた人物は意外だったし、ちょっとこの描写が後々どう活きてくるのか気になってしまうな
亜人の中では他人への影響が比較的低くて、それでいて普通の人間と亜人を繋ぐような役割を度々担うひかり
彼女がこの世 -
Posted by ブクログ
夏の暑さを感じさせるような第31~35話、独立した読み切りのような形となっている第36・37話のエピソードで構成された第5巻
雪は第1巻の頃は亜人の性質に悩む控えめな女学生に見えていたんだけど、話が進み様々な側面が見えていく中ですっかり面白キャラに転身した模様。
「おのれぇぇぇぇぇ~」と唸りながら水を冷やす図はちょっと笑ってしまう
学校のプールを貸し切る形で楽しむ亜人ちゃん達。学校のプールではしゃぐなら通常は学生が主役になりそうなものだけど、鉄男が言うには早紀絵の為でも有ったようで
鉄男はこういった気遣いができるからこそ、亜人たちから信頼され特に早紀絵からは好意を寄せられるのだろうね
そし -
Posted by ブクログ
少しずつ会話劇の枠を広げ日常ものとして成立すると同時に亜人ならではのギャグ描写が増えてきた印象
そんな中で第17・18話で描かれたのはやっぱり異質な話に思える
でも、この回で話されている内容って「日常の中にいる亜人」を描く上で非常に重要な回だったようにも思える
「日常」って何の事件も起こらない日々のことを指すんじゃなくて等身大の日々を指すものだと思っていたり居る。等身大だからその中では穏やかに生きる者も居れば犯罪を起こす者だって居る。第17・18話ではそういった日常の中で犯罪を起こす亜人に対して社会はどう応じているの?という面が描かれたのだろうなと思う
そしてそれは亜人を見守る立場である鉄男 -
Posted by ブクログ
鉄男と亜人達、そして亜人同士による会話劇は継続中。
各所で行われる会話が盛り上がるのはそれぞれの仲が深まってきた証でも有るし、それぞれの性質に違いが有るからこそ話題が尽きない面もあるのだろうね
そういった関係性が形成されるのは、やはり関係の中心にいる鉄男が亜人に対して偏見なく一人の人間として公平に扱っているからなのだろうな。同時に鉄男は彼女らが持つ性質に興味を持つが故にその性質がどこから来るのか真剣に考えている。
こういった人間が傍に居れば亜人という特殊性から齎される性質などに悩んでも一緒に悩み解決策を見つけてくれると信じることが出来る。そういった部分が強く出ているのが雪との関係性なのだろうね -
Posted by ブクログ
普通の人間とは異なる性質を持った「亜人」と呼ばれる存在が居て、それは特殊であるがゆえに倫理的問題を孕み簡単に扱うことを良しとしない。だから亜人に興味があった鉄男も簡単な研究すらすることが出来なかった
……のだけど、そんな亜人が普通に高校に何人も居るという不思議。特殊な存在なんだから保護しろなんて言うつもりはないけど、こんなあっさり何人もの亜人に出会えてしまうとはちょっと都合の良すぎる展開と思わなくもない。
けれど、この作品で描こうとしているのは「特殊な存在である亜人」ではなく、「日常の中にいる亜人」なんだろうなと思う
だから、あれだけ会いたがっていた亜人に会えた鉄男がすることは日常を脱しない程 -
購入済み
女性の肉体が男性にしか見えない
内容は文句なく好きですが、ちょっと女性の肉体の骨格、筋肉の付き方などが、男性のそれにしか見えなくて、終盤のサキエ先生が顔は女性なのに身体が男性という変な印象を受けて内容に集中できなかった。
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購入済み
ほんとに残念な漫画です
途中まで(4巻くらいかしら)は面白かったのに、どこで歯車が狂ったものやら・・・。デミヒューマンの仮想科学やエセ心理学みたいなのはスパイス程度でいいと思うんですが、いかがでしょう。思い切りアカデミックな方向に振った作品なら楽しめると思いますが、そういった作品を生みだすには作者の知識と教養が足りないようです。このまま巻を重ねても良い方向には進まないような気がします。