筑摩書房編集部のレビュー一覧
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筑摩書房「ボルトレ」シリーズの中の一冊
大人になってから読む「伝記」 伝記というと子供のためのものというイメージだが大人になってから読むのも深みが加わって面白いと思う。
作家であり生物学者である「レイチェル・カーソン」
彼女の生い立ち 背景 家族とのこと 時代…
周りの人たち(支えとなってくれた人たち)…
「このことは伝えたい 伝えなくては…」という想い
を感じながら読み進めた。
彼女の最後のスピーチ「破滅への道 地球を守る道 どちらの道を選ぶべきか…」
環境問題が取り上げられ地球を守ろう‼の裏側で戦争や核実験が行われていることを想うと その言葉が心に刺さる -
Posted by ブクログ
二十世紀最大の偉大なる科学者アルベルト・アインシュタインの人生を分かりやすく紹介した本。
こういった読みやすい本で興味を持たせ、さらにその人物などを掘り下げるのには適したものである。
それにしても、「光のスピードで光を追いかける」といった疑問を10代で疑問を持つこと、その疑問を追い求め続ける胆力など、全くもって脱帽としか言えず、やはり科学の真理に達するものは、生き方のほぼ全てを(敢えて全てとは言いませんが)そちらに傾注する類稀なる素質が備わっているのか、備わるのかと思わざるを得ない。
そして学業も極端で偏りがちで、反骨心から権威におもねらず、職にも困るという時代を経るが、少ないながらも理解ある -
Posted by ブクログ
多くの人々は皆、成功を夢見、望んでおりますが、私は「成功は99%の失敗に支えられた1%だ」と思っています。
一人ひとり手を握ったんだ。オレは涙が出た。むこうの若い連中も泣いたよ。けど、オレは士気を鼓舞するなんて気じゃない。自分が嬉しいからやるんだ。オレは社長を辞めて、やっと人間らしいものにいきあたったよ。
現場で仕事している社員が宗一郎から手を指し出されて、油にまみれた手を拭こうとします。宗一郎はこう言いました。「いや、いいんだよ。その油まみれの手がいいんだ。俺は油の匂いが大好きなんだよ」
社葬なんかすれば交通渋滞の原因になり、世間に迷惑がかかる。そんなことはクルマ屋として絶対にやってはならな -
Posted by ブクログ
ネタバレ恥ずかしながらインディラ・ガンディーについてよく知らなかったが、とあるきっかけで手にした本書。インドにこのような女性政治家がいたとは。イギリスでマーガレット・サッチャーが首相になる十数年前にインドで首相になった彼女の生涯がまとめられた本書。強い意志で政治家になったというよりは、家庭や周囲の環境に押し流されるように導かれていったように思うが、やるとなったら一転射殺されるまでインドの国民のために奮闘した彼女の人生を知ることができた。
抱える問題が多かったインドにおいて、なかなか政策が功を奏することはなかったかもしれないが、彼女が尽力した痕跡はより多くの人に知られるべきと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ幼少期の恵まれない環境から、シャネルの名前を世に知らしめたファッションデザイナーの生涯をまとめた本。不遇の環境にありながら、唯一洋服の着こなすことでプライドを保ち、自分を奮い立たせるための戦闘服だったのではと思う。
非常に冴えたビジネスマンではあるが、私生活では恋多き反面、女友達は少なく孤独だった彼女の生き様がすこし物悲しくも感じた。才覚を現すことも恵まれたことだけど、プライベートを勝手に重ねて悲しげに感じてしまうのは日本的な考えなんだろう。彼女が成し遂げたファッション界への多大なる影響をリスペクトする、それだけで十分なはず。 -
Posted by ブクログ
市川さんのことは何となく知っているけど、説明しろと言われたらできなかった。大正の頃に単身アメリカに渡って各地を飛び回る行動力はすごい。家族や周りの人に大きな援助を受けて上京しておきながらすぐに逃げ帰ったり、数年単位で仕事をころころ変えるのはどうかと思うけど、今と違って社会情勢も不安定だし、結果として大きな仕事を成し遂げたのだから必要な経験だったのかもしれない。
このポルトレシリーズ、中高生向けっぽく簡単にまとめてあって、さらっと読める。でも、丁寧に作ってある印象。長谷川町子からオードリー・ヘップバーンまで幅広い人選だけど、どういう基準で選んでいるんだろう?