筑摩書房編集部のレビュー一覧

  • 武満徹 ──現代音楽で世界をリードした作曲家

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    自分の感覚を大切に思う気持ちから、大学で専門教育を受けることを選ばなかった…すごい自信というか、、根本には戦後に教育方針や教師の態度がガラリと変わったことへの不信感があったのかな。
    その結果、独創的な作曲を探求していけたのだから本当に素晴らしいと思った。
    独創的だけれど独りよがりにならなかったのは、幅広い交友関係を大切にしていたからではないかなと思った。

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    2025年11月22日
  • 岡本太郎 ――「芸術は爆発だ」。天才を育んだ家族の物語

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    波乱と情熱に満ちた人生を垣間見れる、とても興味深い内容だった。とにかく強烈な両親で読みながらエエ?!とかホント?!とかページを捲る手が止まらなかった。次々に出てくるビックネームの作家たちがこんな風に岡本太郎に関わっていたんだなぁとそれにも驚いた。日本、世界、混沌とした時代の中でこうして芸術が根付いていったのだろう背景にも注目したい。自由に芸術活動ができる現在は本当に有り難いことなのだと再認識もした。岡本太郎の作品を直に見てみたい。読んで良かった。

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    2025年07月14日
  • ココ・シャネル ――20世紀ファッションの創造者

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    とても面白かった。彼女はいろんな面で「初めて○○した女性」というのが当てはまる人。
    女性をコルセットやお花のついた大きな帽子から解放したのも、女性服にポッケをつけたのも、バッグに持ち手をつけたのも、香水瓶をシンプルにしたのも、ジャージー素材で女性服を作ったのも。あれも、これも。すべては女性が自由に動けるように。それほどまでにそれまでは不自由だったのだなあ。
    そういう行動の自由という面プラス、精神の自由という点でも攻め方がすごかった。
    わたしはヘラヘラしがちなのでキリリとしたココ・シャネルの生き方が眩しい。

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    2024年07月10日
  • ココ・シャネル ――20世紀ファッションの創造者

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    ネタバレ

    ココ・シャネルの人生を通して、彼女が作った服飾に対する価値観、服という作品、考えが読みやすくまとまっていて、ココそのものを知りたい人にとてもおすすめ。
    「CHANEL=高いハイブランドで、普通の人は買えないもの」みたいなイメージが普通だと思うけれど、孤児で生涯独身だった彼女の人生を通して「CHANEL」を見ると、全く違ったものに見えるだろう。
    中学生対象の本なので、CHANELの写真をもっと載せたり、ココがモード復活のきっかけとなったディオールのドレスなどが載っていたら、もっとわかりやすい本になったろうなと思う。

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    2024年07月08日
  • 武満徹 ──現代音楽で世界をリードした作曲家

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    ちくま評伝シリーズ
    取り上げる人々●スティーブ・ジョブズ ●長谷川町子 ●アルベルト・アインシュタイン ●マーガレット・サッチャー ●藤子・F・不二雄 ●本田宗一郎 ●ネルソン・マンデラ ●レイチェル・カーソン ●黒澤明 ●ココ・シャネル ●ヘレン・ケラー ●ワンガリ・マータイ ●岡本太郎 ●市川房枝 ●安藤百福●オードリー・ヘップバーン ●陳建民 ●マリ・キュリー ●魯迅 ●フリーダ・カーロ ●やなせたかし ●インディラ・ガンディー ●小泉八雲 ●石井桃子 ●武満徹

    人を知り、世界を知ろう
    「立派な人」として紹介するのではなく、失敗や挫折、それをどう乗り超えてきたか等「等身

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    2023年10月26日
  • ココ・シャネル ――20世紀ファッションの創造者

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    ファッション業界に大きな革命を起こした人であり、最後まで自分を信じ続けた人であったなと思いました。独特の感性もありここまでのし上がったところもあるかと思いますが、「怒り」によるエネルギーを常に持ち続けたことも勝ち上がった一つの要因であると思います。彼女の諦めない心と、チャレンジ精神は見習うところがたくさんありました。

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    2022年07月25日
  • 安藤百福 ――即席めんで食に革命をもたらした発明家

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    この方がいたから、今の僕らの生活がある。当たり前のように食べられるインスタントラーメンやカップ麺。これを世に出すのに、現代の僕らはどのくらい努力できるのだろう。ぜひ多くの人に読んでもらいたい一冊です。

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    2021年01月09日
  • レイチェル・カーソン ――『沈黙の春』で環境問題を訴えた生物学者

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    ちくま評伝シリーズ、沈黙の春を書いたレイチェル カーソンの生涯を端的に紹介。とてもわかりやすく、導入本として、おすすめ。児童書侮れない‼️

    科学者で作家のレイチェルは、沈黙の春を普通の市民に読んでほしいと思い冒頭には敢えてフィクションをいれ、親しみやすさを作っていたとは知らなかった。

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    2020年04月12日
  • ココ・シャネル ――20世紀ファッションの創造者

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    活動的で着やすい服を作り女性服に革命を起こしたガブリエル・シャネル、ジャージー素材やリトルブラックドレス、イミテーションジュエリー、両手を解放させたショルダーバッグ、ホワイトドレスまで。皆殺しの天使

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    2019年10月09日
  • 安藤百福 ――即席めんで食に革命をもたらした発明家

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    今NHKの朝ドラでやっている「まんぷく」のヒロインの夫、萬平さんの伝記。
    日清と言えば、チキンラーメンとカップヌードル。ガッキーのチキンラーメンに、かなり前の「ハングリー?カップヌードル!」という原始人が出でくるコマーシャルが今でも目に浮かぶ。

    安藤百福という人は、本当にスゴイとしか言えない。エジソンのように失敗したことを、失敗ではなく、成功しない方法を見つけた!という発想で、めげずに自分の思い描いた地点に到達するまで諦めない。まさにハングリー!の人だ。
    そして、早くからグローバルな視野を持っていた。
    何より、チキンラーメンを開発し始めたのが、無一文になった47才の時で、カップヌードルを作り

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    2018年11月28日
  • 魯迅 ──中国の近代化を問い続けた文学者

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    このポルトレシリーズは、ターゲットは中学生くらいだろうか、とても読みやすく人物はもちろん時代、地理、政治的背景も分かりやすく書いてある。
    魯迅は、著名な作家でその作品は日本でもよく知られているが、彼の人となりやその時代の激動の中国のことは多くの日本人にとって漠然としているのではないだろうか?
    この本を読み、近くて遠い国中国の近代史の一部を知ることが出来た。東山彰良の「流」や温又柔の「真ん中の子どもたち」も合わせて読むと、より近現代の中国と台湾を身近に感じることが出来ると思う。

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    2018年01月20日
  • 岡本太郎 ――「芸術は爆発だ」。天才を育んだ家族の物語

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    中国へ戦争に行っていたとは知らなかった。それも31歳の時だった。そこには悪意が感じられる。

    父母の奔放さが彼の特性を生んだ。

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    2015年05月05日
  • ココ・シャネル ――20世紀ファッションの創造者

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    「美しく、自由に生きるために」
    孤児院育ちから世界的デザイナーに上りつめた少女の恋と闘争の軌跡。
    自分の意思を絶対に曲げないし、常識にとらわれないココ・シャネルの生き方がよく分かった。

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    2015年03月18日
  • 長谷川町子 ――「サザエさん」とともに歩んだ人生

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    長谷川さんは15歳から漫画家デビューをしていた。長いキャリアだったんだ。サザエさんの休載も結構あったらしい。
    毎日ご苦労さんでした。

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    2015年02月23日
  • ネルソン・マンデラ ――アパルトヘイトを終焉させた英雄

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    復讐の連鎖を断ち切る勇気をマンデラさんは教えてくれた。
    力には力しか対し得ない。

    お互いに人との差を認める寛容さを持ちたい。

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    2015年02月17日
  • 小泉八雲 ──日本を見つめる西洋の眼差し

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    ちょうど、2025年9月29日から始まったNHKの朝ドラ「ばけばけ」では小泉八雲の妻・セツがヒロインのモデルとなっています。

    あらためて小泉八雲/パトリキオス・レフカディオス・ハーンの生涯を読み、その浮き沈みの激しさに驚かされます。ギリシャで生まれ、父親友母親とも離れ、左目を失明し、世話になっていた親戚が破産して学校を辞め、アメリカの各地やマルティニーク島を転々として日本にたどり着いたハーン。

    彼の数奇な人生を追いながら、再話文学の名手となったハーンの文学的素質がどのように育まれていったのかという点にも言及して、読みやすくまとめられています。

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    2025年10月02日
  • やなせたかし ──「アンパンマン」誕生までの物語

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    私が生まれてすぐに夢中になった作品、アンパンマン。その作者のやなせたかしをモデルにしたドラマが朝ドラになってるので、観ているのだが、すっかりハマってしまった。

    やなせたかしの本は過去に数冊読んで、その人柄とか考えに感動したのだが、改めて「やなせたかしとは何者か?」が知りたくなって本書を購入。

    いくつになっても「自分が何者か?」を模索する姿が、なんか自分と重なるなと思って読んでいる。ただ、なんでも器用にこなせるすごい人なんだなと読みながら驚かされる。

    周りからの依頼を断らず、「困ったときのやなせさん」でいたら、いつしか自分の辿り着く場所にたどり着いたという彼の人生。

    なかなか自分のなりた

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    2025年08月09日
  • 魯迅 ──中国の近代化を問い続けた文学者

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    高校の頃に、「故郷」が国語の教科書に載っており勉強した記憶があるが、今一つ魯迅は何が凄いのか、どんな背景をもった人物なのかが分からなかった。この本は魯迅の伝記として分かりやすくポイントを押さえており、また彼の本を読みたくなるようなか書き振りになっていた。

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    2025年06月14日
  • やなせたかし ──「アンパンマン」誕生までの物語

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    強さと優しさと勇気と。
    カラオケに行くと必ず歌うやなせさんの歌。
    求められることに応え続けて生まれたアンパンマン。
    優しさには痛みを伴う。
    いつもこころに。
    愛と勇気だけがともだち。

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    2024年10月12日
  • レイチェル・カーソン ――『沈黙の春』で環境問題を訴えた生物学者

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    作家になりたくて文学を専攻→生物学に興味が出て大学院では生物学に夢中に→その後生物学についての本を執筆「沈黙の春」(生物学+文学)

    一度は「これをやりたいからこっちは諦めよう」と思ったことも、長い人生の中で過去に学んだことが結局どれも生きてくるんだな。

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    2024年09月25日