あらすじ
生後19ヶ月で視力と聴力を失いながら不屈の心で障害を克服し、平和と福祉のために闘った〈世界一有名な障害者〉、その壮絶な生涯。(巻末エッセイ・高橋源一郎)
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Posted by ブクログ
目や耳が不自由ということ以外、私はあまり知らなかったヘレン・ケラー。彼女の人生を簡略にまとめて綴った本書は、決して楽ではない彼女の人生を雄弁に語っていた。
生後19ヶ月で目も耳も聞こえない、漆黒の世界に足を踏み入れた彼女を、師アン・サリヴァンが導いていく。
障害者のために人生を捧げた彼女は、小さい頃から出来のいい素晴らしい人物だった訳ではない。師との二人三脚の上、彼女の努力によって勉強や仕事に従事していく。
世間のために活動しながら、世間に振り回されていく彼女。女性蔑視、障害者蔑視、奴隷制度からの解放ーーー、様々な価値観と戦いながら、彼女は自身の訴えを続ける。
いざ自分がその境遇になったら、同じことが出来ただろうか、と考えてしまう、そんな一冊だった。