安田登のレビュー一覧

  • 使える儒教

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    初心者向けに、やさしい言葉で分かりやすく書かれていてよかった。また、日々、こうすると実践しやすいなども書かれているのがよかった。儒教のイメージが少し変わった。

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    2024年02月19日
  • 使える儒教

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    何だか、今の精神状態に物凄く響いた。先だって読んだ、そのものズバリ、孔子漫画の影響もあるのかも。不惑をとうに過ぎたというのに、今更惑っている場合じゃないんだけど、いちいち身につまされる内容だった。分人にせよ、エンパシーにせよ、基本はここにあったんだ!という。儒学や論語に、もっと踏み込んでいかないといかんかな。

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    2024年01月05日
  • 魔法のほね

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    主人公の少年が「見捨てられた店」という名の骨董屋で手に入れた骨に刻まれた甲骨文字を読み解くことで、不思議な力を手に入れて、友人とともに古代の中国へ冒険に出かけることになる。甲骨文字は、漢字のもとになっている象形文字で、今の漢字と同様に部首とつくりを組み合わせて他の文字にしたりすることもできる。文字の成り立ちだけでなく、文字のもっている力や、昔の人間が抽象的な概念をどのように理解していたか、理解していなかったかということにも話が及んでいる。子ども向けの読み物なので、軽すぎるような気もするが、楽しく読んだ。

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    2023年07月20日
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性

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    『変調 日本の古典講義』 内田樹×安田登

    本書のあとがきで、安田登さんが内田樹の本について、読み終わったあとに何も覚えていないということをお話されていたが、全く同じことを私も正直なところ、思っていた。おそらく大学1年生から約10年間で70冊程度の内田樹の著作を読み漁ってきたが、この本について何が語られていたのかを話すのは至難の業である。ただ、全く覚えていないのであるが、読んでいる途中の自分、読んだ後の自分は不可逆的に何か違うものになっていることはわかる。
    特に、読んでいる最中には、どこかで思考のスイッチが入り、今自分の身の回りで起きていることや仕事等で悩んでいたことへの打開策が見えてくるとい

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    2023年07月08日
  • 見えないものを探す旅――旅と能と古典

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    ネタバレ

    能を観たくなった
    むしょうに歩きたくなった
    漂泊の旅人であるシテに共感

    P.161
    能の物語の多くは、漂白の旅人が異界と出会うというパターンを持つ。ふつうの人には出会えない異界も、漂白の旅人だけは出会うことができる。そして、漂白の旅人は異界と出会うことによって、新たな生を生き直すことができるのである。能を観るということは、その地平に観客も巻き込まれるということだ。それによって、能を観終わったあと、心身ともに新たな自分に変化して、新たな生の可能性を感じることができるのではないだろうか。

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    2023年04月14日
  • 役に立つ古典

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    大変やさしい語り口。

    そして、現代の新自由主義とは違う、優しい古典の本来の解釈。

    内容も手軽く優しいために、自分でもう一歩踏み出して調べたくなる一冊。

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    2022年04月23日
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性

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    「古典の知識つけたいな。難しいかな、でも学んで知ることができたらこれからもっといろんな本を楽しく読めるだろうな。ものの見方も変わるかもしれない」そんな思いを持ちながらも何もしていなかった私が、入門のようなものになるかもしれないと思って手に取った本です。読んだから知識が増えた、とは言えないけれども、自分のいろんなところが沢山の刺激を受けて、興味を示す範囲がぐんっと広がった感じがしました。心境の変化があったり、環境の変化があったり、少し期間を開けてみたり、そういう風にしながら何度も手に取って、言葉を咀嚼して、長く長く自分の変化を感じながら読んでいきたい本です。

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    2020年08月08日
  • 役に立つ古典

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    能楽師の著者が古事記、論語、おくのほそ道、中庸を読み解くもので、なるほど、確かに、「そうは読んでなかった」経験ができました。古典を「遅読する」こと、私もそれなりに実践してるつもりでしたが、まだまだでした。

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    2019年11月30日
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性

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    安田登を知らなかったので面白かった。内田も「安倍嫌い」イデオロギーを抑制してる限りにおいては面白い。

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    2018年08月24日
  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)

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    能楽を初めて観たとき(最近の話です)、舞台の緊張感がすごく気持ちよくて、なんだかハマりそうな予感がしました。
    主役(シテ)と脇役(ワキ)と各種囃子方はそれぞれ違う流儀の人で、演劇のような事前のリハーサルや練習はないと書いてあるのを読んで、ほんとうにびっくりしました。囃子方は伴奏ではないので、謡の間は聞こえるように音を小さくしたりもしない、というくだりもびっくり!
    日本の古典芸能なのに(というのもへんですが)、忖度とか全然ないんですね!
    あの潔いまでの緊張感の意味がわかった気がしました。

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    2018年06月24日
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性

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    能と論語が主に取り上げられていますが、どの章もすごく面白くて、一気に読んでしまいました。「能は物語の結末が必ずしも演劇的なカタルシスをもたらさなくて、見ている人には片付かない気持ちが残る。片付かないから繰り返し再演して遺恨を語らせることがエンドレスの供養になっている」という内田さんのお話に、最近「安達ヶ原」を見て片付かない気持ちになっていたので妙に納得しました!
    論語もいわゆる教科書的な道徳の話なんかでは全然ないと知りました。
    白川静さんの「孔子伝」にチャレンジしてみます!

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    2018年04月28日
  • 日本人の身体

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    コンピュータサイエンスの本を読んだ後だったので、より人間の身体ということについて、人間とは何かについて考えさせられた。人間の直感、感覚というのは科学に置き換えられるのか、その中でも日本の持つ独特の感覚はどう数値化できるのか?等々非常に興味深い。能楽についての興味も深まった。

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    2015年03月22日
  • 日本人の身体

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    からだは元々死体を表した語であった
    と言うのに心底納得しました。前から「から」という部分があることを不審に思っていたので…「たま」の抜けた「から」だったのですね…
    そして、身体と精神?魂?は分離不能なものであるという考え方にも共鳴しました。体調次第で意見はすぐに変わるもの…健全な精神は健全な肉体に宿ると西洋風にも言いますし。
    心は腹に宿るという考え方が消えつつあるのが残念です。キレる人が増える原因の1つかもしれない。いろいろと考えさせられました。

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    2014年11月07日
  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)

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    ネタバレ

    良書。
    思ったより面白かった。
    世阿弥の偉大さ、豊臣秀吉の影響。時のお金持ちが芸術を育てる。
    能は見る人の想像力を要する。小説と同じだ。知識と人生経験がないと楽しめないのかも。

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    2024年06月22日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 安田登 特別授業『史記』

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    能楽師の安田登さんが開成高校の生徒に特別授業をされた内容です
    だからとってもわかりやすくておもしろい!!
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    . 「史記」を通して、歴史の中で思考の概念が生まれる過程がわかるということが驚きの視点でした。
    文字が生まれる瞬間、心や時間の概念生まれる瞬間、法が生まれる瞬間、全て「史記」から見えてくるんです

    無いものが生まれる瞬間。
    文字がない時代の人たちは、文字がある世界なんて想像もつかなかったでしょう。
    ということはこれからの時代を生きる私たちが今までにない概念を生み出すかもしれないということ。
    そのために歴史やいろんなことを学んでたくさん考えることの大切さがわかりました。
    ぜひ若い人たちに

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    2024年02月25日
  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)

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    安田登(1956年~)氏は、大学卒業後、高校教員を務めていたときに偶々観た能の舞台に衝撃を受け、27歳で下掛宝生流ワキ方の鏑木岑男に入門。国内外の舞台で能を演じつつ、学生の創作能や能についてのワークショップ等、能楽の普及のための幅広い活動に参加している。能や能のメソッドを使った身体論等に関する著書多数。
    本書は、能について、歴史、様式・形式、観阿弥と世阿弥、謡(うたい)、芭蕉や漱石への影響等、幅広い視点から解説したもので、目次は次の通り。
    第一章:能はこうして生き残った、第二章:能はこんなに変わってきた、第三章:能はこんなふうに愛された、第四章:能にはこんな仕掛けが隠されていた、第五章:世阿弥

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    2024年02月21日
  • 使える儒教

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    安田登さんの説明は
    ストンと腑に落ちる感じ
    今回も生きるヒントを
    いくつかもらった
    また読みなおしたい

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    2023年11月17日
  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)

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    著者は、初めての能で「松風」を鑑賞中、水面に浮かぶ月の風景を幻視してから能にハマり、能楽師にまでなられた方。私も初めての能で、著者までではないが、鑑賞中時間を忘れてトリップした経験があり、能は従来のエンタメとは何か本質的に違うのでは、と思ったことがあったので、興味深く本書を読めた。

    入門書に相応しく、能楽の歴史や、特徴や仕組み、効能などがカバーされていた。特に興味深かったのが、漱石や芭蕉、三島由紀夫や村上春樹などの現代の作家や漫画家の作品に見られる能からの影響。それら影響を受けた作品を改めて読んでみたくなった。

    最も印象的だったのが、現代の映画などを私たちはお金を払って「消費」する感覚で鑑

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    2023年10月23日
  • 古典を読んだら、悩みが消えた。~ 世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内

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    古事記、和歌、平家物語、能、おくの細道、論語の引用から筆者ならではの生きい方が書かれています。全体的には無理をしない、人と同じでなくてもよい、というような人生観が書かれているように感じました。
    おくの細道では、「旅を栖にする」生活を引用して、過去の自分との決別が書かれています。論語の「礼」では、「礼」は魔法のツールと言っています。お願いによって自分ではできないことも、やってもらってできてしまうことがある。礼の解釈の新たな一面を感じました。

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    2023年09月28日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 平家物語 こうして時代は転換した

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    新しい何かを学ぼうとしても、いきなり専門書に手を出すのはハードルが高い。そもそも、需要と供給の原則通り、専門書は価格も高い。

    そんな時、NHKの100分de名著シリーズは、非常にありがたい。当代切っての学者や評者の解説を、まあ普通の版元なら無理だよねというリーズナブルなお値段で、気軽に手に入れることができるのだ。

    本書は、摩訶不思議な能楽師、安田登先生が軍記物の名著『平家物語』を解説しておられる。「祇園精舎の鐘の声」で始まる名調子を大半の人は口ずさむことができるだろうし、重盛の「孝ならんと欲すれば忠ならず」という台詞をご存知の方も多いだろう。信長が好んだことで知られる幸若舞や能の『敦盛』は

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    2023年04月20日