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『古事記』『論語』『おくのほそ道』『中庸』──代表的4古典に書かれている「本当のこと」とは? 私たちは何を知っていて何を知らないのか。古典の「要点」さえ理解できれば自分だけの生きる「道」が見えてくる。自分なりの価値観を見出していくために。古今東西の名著に精通する能楽師による、常識をくつがえす古典講義!
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Posted by ブクログ
大変やさしい語り口。 そして、現代の新自由主義とは違う、優しい古典の本来の解釈。 内容も手軽く優しいために、自分でもう一歩踏み出して調べたくなる一冊。
能楽師の著者が古事記、論語、おくのほそ道、中庸を読み解くもので、なるほど、確かに、「そうは読んでなかった」経験ができました。古典を「遅読する」こと、私もそれなりに実践してるつもりでしたが、まだまだでした。
新しい形の古典入門。特に日本人は死を迎えたからと言って、おわりではなく、死者と共に生活する文化があるのに気づいた。色々と古典を読んでみたい!
古事記、論語、奥の細道、中庸 4つの古典のメッセージをわかりやすくまとめている 古事記 描かれる死生観がとても興味深い。昔は因果の関係が世になく、死は魂が一時的に離れたものと捉えていたため、死に対する恐怖がなかったそう。 因果や時間については、映画『メッセージ』をみてから関心を持っているのでもっと...続きを読む深掘りしたい。 論語 齋藤孝さんの『声に出して読みたい論語』に載っていたものも紹介されていたが、解釈の違いがおもしろかった。こっちの解釈の方が腑に落ちたので安田さんの『論語』を読んでみようと思う。 奥の細道 芭蕉は『俳諧的生活』を重んじたそう。俳諧=和気あいあいとする笑いであり、俳諧的生活=和とユーモアある生き方。笑いにはきっと奥深さがあるのだろうなあと、その後『落語は心の処方箋』を読むきっかけになった。 中庸 全ての人には自分の成す『性』というものがある。その周りには『過剰』という誇りが積もっているので本来の自分の性をみつける必要がある。そうして、自力(その時々でぴったりな選択ができる、それを感じる力)と誠(成るべきものを成るべきように成せる力)によって道(性に従うこと)を実践したい。 やはり、古典は人生で大事なことを簡潔に伝えてくれる。ここで紹介されている本はじっくり時間をかけて何度も読みたい。 古典は色眼鏡。古典を知ると世界の見方が変わる たしかに、その通りだ。古典に限らず本というのはそういうものである。
漢字の由来から本来の意味を解きほぐす。 今まで中国由来としか思っていなかった漢字も、例えば"四十にして惑わず"も文字通りに捉えるのでは無く当時"惑"が無く、部首を除いた"或"による自分の範囲を決めない、区切らないという意味であると知り目から...続きを読む鱗であった。 ざっと読んでしまったがとても為になる。
面白い。母語である日本語で伝わらない、誤って伝わってしまうのは何故か、を非常に短く例を挙げてくれている。 本書で最も感銘を受けたのは正しい日本語がないというのを専門家から聞けた事だった。的を得た、的を射たや了解は失礼なのか、などネットミームでは様々な話が挙がっているが筆者の見解としてはどちらでも良い...続きを読むし、好きな方を使えば良い。言葉というのは日々変化しており、誤読されたものが広まったりする事も言葉の揺らぎとしてあるものだという認識だ。 しかし、読書好きとしてはやはり好きな言葉遣いがあり、それこそ正しいとして広まってほしいものだが、、、。 筆者は前作は難しいために売り上げが芳しくなかった事から本書ではかなり簡潔に分かりやすく書いたようだが、もう少し細かく知りたいと思った。
高校のとき、古文が本当に嫌いだったんだけど、この本を読んだら古典ってすごい!って素直に感じた。 数千年前の人が、人間が普遍的に大事にしたら生きることが豊かになる知恵をもっていて、それをこんなふうに残してくれてたんだなあ。 学びのきほんシリーズ2冊目なんだけど、このシリーズめちゃくちゃいい、おすすめ...続きを読むです◎◎ 2冊読んだところ、やっぱり思うのは、【否定せず違いを認め合うこと】。
論語 四十にして惑わず 孔子の時代に「惑」はなかった。孔子の時代の字で解釈すると全く逆の意味になる。 四十になったら固まらずにいろいろやれ。 そして七十で天命を知る。 奥の細道 俳諧の格を上げるべく鎮魂の旅、能レベルへの引き上げを図った。
「古典」として著名な「論語」「中庸」取り上げ、人それぞれの環境において「解釈」することだ、と言う。「切磋琢磨」では教祖うる事ではなく、自分の在り方に合ったやり方で自分を磨くこと、であり、「温故知新」では古いものを大切にする事だけではなく、古いものを知ることで新たな視点・考え方を生むだすことだ、と言う...続きを読む新たな「解釈」をすることが「古典的魅力を引き出す」手法だと教えている。中でも「中庸の5つの理解」(博学:知の空白を一つ埋めていく、審問:詳細な問いを立てる、慎思:じっくり思考する、明弁:答えを分けていく、篤行:丁寧に行う)である現代的な解釈をしてみると、疑問を持ち、詳細を調べ、思考し、仮説を立て、実行してみる、と解釈できる。
なるほどと思う部分と、ちょっとご自分に引きつけて解釈していないかな…と思う部分とが混在。 でもこの本のおかげで、この本で紹介された古典について、学生時代に教わった以降の新しい解釈を、自分でも勉強してみたいという気持ちは高まりました。
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