日本人の身体

日本人の身体

ビジネス・実用
968円 (税込)

4pt

4.0

「膝」と言えば、ピンポイントの膝頭ではなく太ももの前側全体を指し、「肩」と言えば、肩峰のみならず、首肩まわりの「界隈」を指す……おおざっぱであり曖昧であり、細かいことは気にしなかったはずの日本人の身体観。ところが、現代の身体に関する志向性はこれに逆行している。人間同士の境界も環境との境界も曖昧であったがゆえに、他人や自然と共鳴できていた日本人の身体観を、古今東西の文献や文学、また能の詞章を検証しつつ振り返ることで、「カラダ」と「ココロ」に分裂し、内向きになっている現代の身体観を、打開する端緒としたい。

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日本人の身体 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コンピュータサイエンスの本を読んだ後だったので、より人間の身体ということについて、人間とは何かについて考えさせられた。人間の直感、感覚というのは科学に置き換えられるのか、その中でも日本の持つ独特の感覚はどう数値化できるのか?等々非常に興味深い。能楽についての興味も深まった。

    0
    2015年03月22日

    Posted by ブクログ

    からだは元々死体を表した語であった
    と言うのに心底納得しました。前から「から」という部分があることを不審に思っていたので…「たま」の抜けた「から」だったのですね…
    そして、身体と精神?魂?は分離不能なものであるという考え方にも共鳴しました。体調次第で意見はすぐに変わるもの…健全な精神は健全な肉体に宿ると西洋風にも言いますし。
    心は腹に宿るという考え方が消えつつあるのが残念です。キレる人が増える原因の1つかもしれない。いろいろと考えさせられました。

    0
    2014年11月07日

    Posted by ブクログ

    言葉と身体の結びつき
    古典はやっぱり面白い奥が深い
    もっと知識を深めたい
    大誠堂書店(一宮)にて購入

    0
    2022年04月01日

    Posted by ブクログ

    日本人(国家に対する臣民という意味合いではなく、日本という風土に生きる人々の意)のあり方というものを深く鑑みてみたい人向けの良書。

    0
    2014年11月23日

    Posted by ブクログ

    能楽師である著者が、日本の伝統的な身体観についての考察をおこなっている本です。

    われわれが、西洋の科学的で分析的な身体のとらえかたになじんだ結果、自分自身の身体についてのもっとも直接的な知をうしなってしまっているのではないかという問題提起から、議論がはじめられています。そのうえで、著者自身がその伝統の一翼を担っている能についての例などを引きながら、分析的な身体についての知識によっては見えてこない、生きられた身体知のありかたが論じられています。

    「生きられた身体」というテーマについては、市川浩や中村雄二郎、竹内敏晴といった論者たちが考察をおこない、近年では鷲田清一や内田樹などの思想家たちも関心を示してきました。本書の議論も、そうしたすでに長い議論の蓄積のある身体論と響きあう内容をもっていますが、日本神話から中国や古代ギリシアなどにおけるさまざまな事例をかなり自由に参照しながら、現代に生きる人びとが身体知のほんらいの豊かさにふたたび目を向けるようにうながしています。

    「あとがき」で著者自身、「話は留まるところを知らなくなり、ほとんどもう一冊の本ができるくらいのものを書いてしまい、いつまでたってもまとまらなくなってしまった」と述べているように、やや奔放な議論の展開がなされているようにも思えますが、伝統的な身体知について考えるうえで興味深い切り口がいくつも示されているように感じました。

    0
    2023年05月28日

    Posted by ブクログ

    人間は言葉で世界を認識して分割する。本書は徹底的に言葉にこだわって、日本人の身体観を見つめ直す労作。こちらにもある程度の教養が必要な一冊かも(^_^;)

    0
    2019年03月13日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    皮膚に覆われていない粘膜の体の部位は意思を伝え、宇宙と更新し、人々と一体になると聞いて確かになと思った。(食事や性交)
    憐れみを旧約聖書や古事記、またはヘブライ語アッカドから考察するのは全て腑に落ちた。
    また縁側によるあわいの説明も納得が行った。
    確かに外部の者はずかずかと、縁側よりも中に入ってこないですもんね。。。
    外部と内部の者の接触、共有できる場所それが縁側。
    日本人が他人との区別を明確にせず、周りとの感覚共有や融合が西洋の文化と対比させられていて面白く感じた。


    0
    2025年07月26日

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