安田登のレビュー一覧

  • 使える儒教
    初心者向けに、やさしい言葉で分かりやすく書かれていてよかった。また、日々、こうすると実践しやすいなども書かれているのがよかった。儒教のイメージが少し変わった。
  • 使える儒教
    何だか、今の精神状態に物凄く響いた。先だって読んだ、そのものズバリ、孔子漫画の影響もあるのかも。不惑をとうに過ぎたというのに、今更惑っている場合じゃないんだけど、いちいち身につまされる内容だった。分人にせよ、エンパシーにせよ、基本はここにあったんだ!という。儒学や論語に、もっと踏み込んでいかないとい...続きを読む
  • 魔法のほね
    主人公の少年が「見捨てられた店」という名の骨董屋で手に入れた骨に刻まれた甲骨文字を読み解くことで、不思議な力を手に入れて、友人とともに古代の中国へ冒険に出かけることになる。甲骨文字は、漢字のもとになっている象形文字で、今の漢字と同様に部首とつくりを組み合わせて他の文字にしたりすることもできる。文字の...続きを読む
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性
    『変調 日本の古典講義』 内田樹×安田登

    本書のあとがきで、安田登さんが内田樹の本について、読み終わったあとに何も覚えていないということをお話されていたが、全く同じことを私も正直なところ、思っていた。おそらく大学1年生から約10年間で70冊程度の内田樹の著作を読み漁ってきたが、この本について何が語...続きを読む
  • 見えないものを探す旅――旅と能と古典
    能を観たくなった
    むしょうに歩きたくなった
    漂泊の旅人であるシテに共感

    P.161
    能の物語の多くは、漂白の旅人が異界と出会うというパターンを持つ。ふつうの人には出会えない異界も、漂白の旅人だけは出会うことができる。そして、漂白の旅人は異界と出会うことによって、新たな生を生き直すことができるのであ...続きを読む
  • 役に立つ古典
    大変やさしい語り口。

    そして、現代の新自由主義とは違う、優しい古典の本来の解釈。

    内容も手軽く優しいために、自分でもう一歩踏み出して調べたくなる一冊。
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性
    「古典の知識つけたいな。難しいかな、でも学んで知ることができたらこれからもっといろんな本を楽しく読めるだろうな。ものの見方も変わるかもしれない」そんな思いを持ちながらも何もしていなかった私が、入門のようなものになるかもしれないと思って手に取った本です。読んだから知識が増えた、とは言えないけれども、自...続きを読む
  • 役に立つ古典
    能楽師の著者が古事記、論語、おくのほそ道、中庸を読み解くもので、なるほど、確かに、「そうは読んでなかった」経験ができました。古典を「遅読する」こと、私もそれなりに実践してるつもりでしたが、まだまだでした。
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性
    安田登を知らなかったので面白かった。内田も「安倍嫌い」イデオロギーを抑制してる限りにおいては面白い。
  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)
    能楽を初めて観たとき(最近の話です)、舞台の緊張感がすごく気持ちよくて、なんだかハマりそうな予感がしました。
    主役(シテ)と脇役(ワキ)と各種囃子方はそれぞれ違う流儀の人で、演劇のような事前のリハーサルや練習はないと書いてあるのを読んで、ほんとうにびっくりしました。囃子方は伴奏ではないので、謡の間は...続きを読む
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性
    能と論語が主に取り上げられていますが、どの章もすごく面白くて、一気に読んでしまいました。「能は物語の結末が必ずしも演劇的なカタルシスをもたらさなくて、見ている人には片付かない気持ちが残る。片付かないから繰り返し再演して遺恨を語らせることがエンドレスの供養になっている」という内田さんのお話に、最近「安...続きを読む
  • 日本人の身体
    コンピュータサイエンスの本を読んだ後だったので、より人間の身体ということについて、人間とは何かについて考えさせられた。人間の直感、感覚というのは科学に置き換えられるのか、その中でも日本の持つ独特の感覚はどう数値化できるのか?等々非常に興味深い。能楽についての興味も深まった。
  • 日本人の身体
    からだは元々死体を表した語であった
    と言うのに心底納得しました。前から「から」という部分があることを不審に思っていたので…「たま」の抜けた「から」だったのですね…
    そして、身体と精神?魂?は分離不能なものであるという考え方にも共鳴しました。体調次第で意見はすぐに変わるもの…健全な精神は健全な肉体に宿...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 安田登 特別授業『史記』
    能楽師の安田登さんが開成高校の生徒に特別授業をされた内容です
    だからとってもわかりやすくておもしろい!!
    .
    . 「史記」を通して、歴史の中で思考の概念が生まれる過程がわかるということが驚きの視点でした。
    文字が生まれる瞬間、心や時間の概念生まれる瞬間、法が生まれる瞬間、全て「史記」から見えてくるん...続きを読む
  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)
    安田登(1956年~)氏は、大学卒業後、高校教員を務めていたときに偶々観た能の舞台に衝撃を受け、27歳で下掛宝生流ワキ方の鏑木岑男に入門。国内外の舞台で能を演じつつ、学生の創作能や能についてのワークショップ等、能楽の普及のための幅広い活動に参加している。能や能のメソッドを使った身体論等に関する著書多...続きを読む
  • 使える儒教
    安田登さんの説明は
    ストンと腑に落ちる感じ
    今回も生きるヒントを
    いくつかもらった
    また読みなおしたい

  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)
    著者は、初めての能で「松風」を鑑賞中、水面に浮かぶ月の風景を幻視してから能にハマり、能楽師にまでなられた方。私も初めての能で、著者までではないが、鑑賞中時間を忘れてトリップした経験があり、能は従来のエンタメとは何か本質的に違うのでは、と思ったことがあったので、興味深く本書を読めた。

    入門書に相応し...続きを読む
  • 古典を読んだら、悩みが消えた。~ 世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内
    古事記、和歌、平家物語、能、おくの細道、論語の引用から筆者ならではの生きい方が書かれています。全体的には無理をしない、人と同じでなくてもよい、というような人生観が書かれているように感じました。
    おくの細道では、「旅を栖にする」生活を引用して、過去の自分との決別が書かれています。論語の「礼」では、「礼...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 平家物語 こうして時代は転換した
    新しい何かを学ぼうとしても、いきなり専門書に手を出すのはハードルが高い。そもそも、需要と供給の原則通り、専門書は価格も高い。

    そんな時、NHKの100分de名著シリーズは、非常にありがたい。当代切っての学者や評者の解説を、まあ普通の版元なら無理だよねというリーズナブルなお値段で、気軽に手に入れるこ...続きを読む
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 安田登 特別授業『史記』


    中国史を少しずつ齧るにつれ、避けて通れないと感じるのが司馬遷の「史記」である
    どうしても敬遠してしまうのだが、でも気になる気になる…
    少しだけこの世界を覗いてみたい…

    そんな自分に天からの思し召し
    能楽師の安田登氏が解説
    何度も目からうろこを落としてしまった「異界を旅する能」以来だ
    とて...続きを読む