安田登のレビュー一覧

  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 安田登 特別授業『史記』

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    能楽師の安田登さんが開成高校の生徒に特別授業をされた内容です
    だからとってもわかりやすくておもしろい!!
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    . 「史記」を通して、歴史の中で思考の概念が生まれる過程がわかるということが驚きの視点でした。
    文字が生まれる瞬間、心や時間の概念生まれる瞬間、法が生まれる瞬間、全て「史記」から見えてくるんです

    無いものが生まれる瞬間。
    文字がない時代の人たちは、文字がある世界なんて想像もつかなかったでしょう。
    ということはこれからの時代を生きる私たちが今までにない概念を生み出すかもしれないということ。
    そのために歴史やいろんなことを学んでたくさん考えることの大切さがわかりました。
    ぜひ若い人たちに

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    2024年02月25日
  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)

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    安田登(1956年~)氏は、大学卒業後、高校教員を務めていたときに偶々観た能の舞台に衝撃を受け、27歳で下掛宝生流ワキ方の鏑木岑男に入門。国内外の舞台で能を演じつつ、学生の創作能や能についてのワークショップ等、能楽の普及のための幅広い活動に参加している。能や能のメソッドを使った身体論等に関する著書多数。
    本書は、能について、歴史、様式・形式、観阿弥と世阿弥、謡(うたい)、芭蕉や漱石への影響等、幅広い視点から解説したもので、目次は次の通り。
    第一章:能はこうして生き残った、第二章:能はこんなに変わってきた、第三章:能はこんなふうに愛された、第四章:能にはこんな仕掛けが隠されていた、第五章:世阿弥

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    2024年02月21日
  • 使える儒教

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    安田登さんの説明は
    ストンと腑に落ちる感じ
    今回も生きるヒントを
    いくつかもらった
    また読みなおしたい

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    2023年11月17日
  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)

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    著者は、初めての能で「松風」を鑑賞中、水面に浮かぶ月の風景を幻視してから能にハマり、能楽師にまでなられた方。私も初めての能で、著者までではないが、鑑賞中時間を忘れてトリップした経験があり、能は従来のエンタメとは何か本質的に違うのでは、と思ったことがあったので、興味深く本書を読めた。

    入門書に相応しく、能楽の歴史や、特徴や仕組み、効能などがカバーされていた。特に興味深かったのが、漱石や芭蕉、三島由紀夫や村上春樹などの現代の作家や漫画家の作品に見られる能からの影響。それら影響を受けた作品を改めて読んでみたくなった。

    最も印象的だったのが、現代の映画などを私たちはお金を払って「消費」する感覚で鑑

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    2023年10月23日
  • 古典を読んだら、悩みが消えた。~ 世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内

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    古事記、和歌、平家物語、能、おくの細道、論語の引用から筆者ならではの生きい方が書かれています。全体的には無理をしない、人と同じでなくてもよい、というような人生観が書かれているように感じました。
    おくの細道では、「旅を栖にする」生活を引用して、過去の自分との決別が書かれています。論語の「礼」では、「礼」は魔法のツールと言っています。お願いによって自分ではできないことも、やってもらってできてしまうことがある。礼の解釈の新たな一面を感じました。

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    2023年09月28日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 平家物語 こうして時代は転換した

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    新しい何かを学ぼうとしても、いきなり専門書に手を出すのはハードルが高い。そもそも、需要と供給の原則通り、専門書は価格も高い。

    そんな時、NHKの100分de名著シリーズは、非常にありがたい。当代切っての学者や評者の解説を、まあ普通の版元なら無理だよねというリーズナブルなお値段で、気軽に手に入れることができるのだ。

    本書は、摩訶不思議な能楽師、安田登先生が軍記物の名著『平家物語』を解説しておられる。「祇園精舎の鐘の声」で始まる名調子を大半の人は口ずさむことができるだろうし、重盛の「孝ならんと欲すれば忠ならず」という台詞をご存知の方も多いだろう。信長が好んだことで知られる幸若舞や能の『敦盛』は

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    2023年04月20日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 安田登 特別授業『史記』

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    中国史を少しずつ齧るにつれ、避けて通れないと感じるのが司馬遷の「史記」である
    どうしても敬遠してしまうのだが、でも気になる気になる…
    少しだけこの世界を覗いてみたい…

    そんな自分に天からの思し召し
    能楽師の安田登氏が解説
    何度も目からうろこを落としてしまった「異界を旅する能」以来だ
    とても楽しみである

    司馬遷の「史記」は三皇五帝と呼ばれる古代の伝説の王の時代〜前漢まで
    2500年以上の歴史が描かれる
    歴史書には、一般的な出来事を時系列に書く「編年体」と人物を中心に書く「紀伝体」がある
    司馬遷はこの「紀伝体」で描くことによって、直線的な歴史ではなく、歴史に物語が生まれ、たくさんの

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    2023年04月03日
  • 見えないものを探す旅――旅と能と古典

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    感覚として分かる
    言葉にして感想書くのは難しい
    やっぱりストンとくる感じ
    しばらく安田登さんの本を追っかけて
    自分なりの答え(感覚?)を
    つかみたい
    HUTBOOK STORにて購入

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    2022年09月13日
  • 魔法のほね

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    漢字の成り立ちや意味を楽しく学べるファンタジー。とても面白く甲骨文字について興味が湧いた。
    ただ、作中に四神が登場するのだが青龍、朱雀、白虎、玄武の内、玄武が王亥という猪の聖獣に代わっていて謎だった。

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    2022年07月13日
  • 役に立つ古典

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    新しい形の古典入門。特に日本人は死を迎えたからと言って、おわりではなく、死者と共に生活する文化があるのに気づいた。色々と古典を読んでみたい!

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    2022年06月17日
  • 役に立つ古典

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    古事記、論語、奥の細道、中庸
    4つの古典のメッセージをわかりやすくまとめている

    古事記
    描かれる死生観がとても興味深い。昔は因果の関係が世になく、死は魂が一時的に離れたものと捉えていたため、死に対する恐怖がなかったそう。
    因果や時間については、映画『メッセージ』をみてから関心を持っているのでもっと深掘りしたい。

    論語
    齋藤孝さんの『声に出して読みたい論語』に載っていたものも紹介されていたが、解釈の違いがおもしろかった。こっちの解釈の方が腑に落ちたので安田さんの『論語』を読んでみようと思う。

    奥の細道
    芭蕉は『俳諧的生活』を重んじたそう。俳諧=和気あいあいとする笑いであり、俳諧的生活=和と

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    2022年05月18日
  • 別冊NHK100分de名著 読書の学校 安田登 特別授業『史記』

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    史記に何が書いてあって、どんな示唆があるのか考えたこともなかった。殷や周の時代も含めて新しい知識を得られて満足。

    それぞれの時代で何が前と違うか、何が新しい概念として出てきたかも分かる。
    知的好奇心をそそってくれた。

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    2022年04月28日
  • 役に立つ古典

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    漢字の由来から本来の意味を解きほぐす。
    今まで中国由来としか思っていなかった漢字も、例えば"四十にして惑わず"も文字通りに捉えるのでは無く当時"惑"が無く、部首を除いた"或"による自分の範囲を決めない、区切らないという意味であると知り目から鱗であった。
    ざっと読んでしまったがとても為になる。

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    2022年04月07日
  • 古典を読んだら、悩みが消えた。~ 世の中になじめない人に贈るあたらしい古典案内

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    論語からおくのほそ道までさまざまな時代のさまざまな古典・芸能に触れられました。学校の教科書で習った直訳ではなく、漢字の成り立ち・その時代の背景などあらゆる方面から古典の解釈が進み、読みながら情報量の多さと語彙力にワクワクしました。学生の頃こんな授業を受けたかった! 日々の仕事中心の生活から自分と仕事を切り離し、「生きる」について考えを巡らせることができました。

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    2022年04月03日
  • 日本人の身体

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    言葉と身体の結びつき
    古典はやっぱり面白い奥が深い
    もっと知識を深めたい
    大誠堂書店(一宮)にて購入

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    2022年04月01日
  • 役に立つ古典

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    面白い。母語である日本語で伝わらない、誤って伝わってしまうのは何故か、を非常に短く例を挙げてくれている。
    本書で最も感銘を受けたのは正しい日本語がないというのを専門家から聞けた事だった。的を得た、的を射たや了解は失礼なのか、などネットミームでは様々な話が挙がっているが筆者の見解としてはどちらでも良いし、好きな方を使えば良い。言葉というのは日々変化しており、誤読されたものが広まったりする事も言葉の揺らぎとしてあるものだという認識だ。
    しかし、読書好きとしてはやはり好きな言葉遣いがあり、それこそ正しいとして広まってほしいものだが、、、。
    筆者は前作は難しいために売り上げが芳しくなかった事から本書で

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    2021年07月25日
  • 役に立つ古典

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    高校のとき、古文が本当に嫌いだったんだけど、この本を読んだら古典ってすごい!って素直に感じた。
    数千年前の人が、人間が普遍的に大事にしたら生きることが豊かになる知恵をもっていて、それをこんなふうに残してくれてたんだなあ。

    学びのきほんシリーズ2冊目なんだけど、このシリーズめちゃくちゃいい、おすすめです◎◎
    2冊読んだところ、やっぱり思うのは、【否定せず違いを認め合うこと】。

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    2021年05月06日
  • 能―650年続いた仕掛けとは―(新潮新書)

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    ネタバレ

    世阿弥の風姿花伝で能に触れた後、能のことをより勉強したいと思い購入。
    面白いなと思ったのは世阿弥の「初心忘るべからず」という言葉の解釈である。本来は物事を始めたときの気持ちをずっと忘れるなととらえられがちだが、本来世阿弥が意味した意味というのは「折あるごとに古い自己を断ち切り、新たな自己として生まれ変わらなければならない」ということである。これは知らなかったため、「はぁ~」と勉強になった。実際、室町時代の能と幕府に保護され式楽となった江戸時代、明治時代以降、戦後と4つのフェーズで能は大きく変化しており、形を変えながら生き残ってきたのはまさにその「初心忘るべからず」を体現してるなと感じた。

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    2020年11月29日
  • 役に立つ古典

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    論語
    四十にして惑わず
    孔子の時代に「惑」はなかった。孔子の時代の字で解釈すると全く逆の意味になる。
    四十になったら固まらずにいろいろやれ。
    そして七十で天命を知る。

    奥の細道
    俳諧の格を上げるべく鎮魂の旅、能レベルへの引き上げを図った。

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    2019年10月06日
  • 変調「日本の古典」講義――身体で読む伝統・教養・知性

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    買って読み始め、でもなぜか途中で置いたままだった。ふと本棚で目があって手に取り、読み始めると面白い。あちこち、開いてはパラパラ。ここまだ読んでなかったよなぁと思っていた章なのに、マーカーがすでに引いてある(笑)。でも、新鮮で刺激的に読める。こういう本は、何度も手に取って、その都度、開いたところを読むだけで頭が活性化するんだよな。『矛盾』の話とか、道徳と常識の話とか、あれこれ考えさせられた。この本は、そうやって開くごとに脳がわくわくするんだと思う。

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    2019年06月27日