【感想・ネタバレ】魔法のほねのレビュー

あらすじ

《いとうせいこうさん、推薦! 》
「心」のなかった古代にまで飛んでゆく少年少女たちの冒険。
エンデが読んだらきっと喜んだだろう。
私たちエンデの子供たちも、読めばそのわけがよくわかる。

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《著者初となるファンタジー小説!》

小学5年生のたつきは、ある日、迷い込んだ町で「見捨てられた店」という不思議な骨とう店を見つける。

そこで手にした「オラクル・ボーン」(魔法のほね)は、3300年以上前の古代文字が刻まれた、未来を予知するものだった!

祖父の助けを借りながら読み解くうちに、そこには、生贄にされる羌族(きょうぞく)のことが記されているとわかる。

たつきは友だちふたりとともに、古代中国へタイムスリップ!
三人は力を合わせて羌族の人たちを助けようとするが……。

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不安になるということは、何かを変えなければならないというメッセージなんだ。
死にたくなるほど不安になるということは、それだけ大きな変化がこれから起こるという予兆なんだよ。

〈人一倍弱虫だった少年が、試練を克服することで強くなる〉


イラスト:中川学

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【目次】
1 見捨てられた店
2 オルオルじぃじ登場
3 魔法のほねの数字を解読する
4 なんだ! 算数なんて簡単だ
5 茶々丸登場
6 霊獣たちの出現
7 風の声を聞く
8 羌の人たちのこと
9 四つの文字を教わる
10 残りの二文字のうち、最初の文字の解読
11 羌の人たちの歴史を教わる
12 「心」という文字に笑ってしまう
13 羌の人たちのことを夢に見る
14 魔法のほねの解読成功
15 見捨てられた店を探す
16 目を覚ましたら殷の時代に
17 殷の女王と王に会う
18 まずい約束をしてしまった
19 いのしし王亥を鎮める
20 魔法の本・漢和辞典
21 白虎とまたたび
22 龍、風になる
23 幸せをもたらす朱雀
24 婦好・武丁との別れ
25 羌の人たちと「心」
26 帰還

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Posted by ブクログ

主人公の少年が「見捨てられた店」という名の骨董屋で手に入れた骨に刻まれた甲骨文字を読み解くことで、不思議な力を手に入れて、友人とともに古代の中国へ冒険に出かけることになる。甲骨文字は、漢字のもとになっている象形文字で、今の漢字と同様に部首とつくりを組み合わせて他の文字にしたりすることもできる。文字の成り立ちだけでなく、文字のもっている力や、昔の人間が抽象的な概念をどのように理解していたか、理解していなかったかということにも話が及んでいる。子ども向けの読み物なので、軽すぎるような気もするが、楽しく読んだ。

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2023年07月20日

Posted by ブクログ

能楽師の安田さんによる児童書ということで手に取る。
中国の古代文字の成り立ちについて描かれたファンタジー。学習まんが(〇〇のひみつ)のようなノリで、知識と冒険が組み合わされていて面白い。
心とは未来を考える力。文字により考えを人に伝えることができる。

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

漢字の成り立ちや意味を楽しく学べるファンタジー。とても面白く甲骨文字について興味が湧いた。
ただ、作中に四神が登場するのだが青龍、朱雀、白虎、玄武の内、玄武が王亥という猪の聖獣に代わっていて謎だった。

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2022年07月13日

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