鈴木有布子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ業の深い愛の深いお話。
この作者さんのお話は、いつも胸がぎゅっとして切なくなる。
私が持て余してる感情に共鳴して、言葉を与えられる感覚がすごくするので、胸が苦しくなります。
今回の話はたった一人の家族だった母親を亡くして、ほとんど会ったこともないおじに引き取られた智朗と従兄の克巳の話。
おじに引き取られても、なかなか素直になれなくてぶつかってしまう智朗。
対照的に、持病があるにも関わらず、明るくて人気者の克巳。そんな克巳には、智朗が考えもしなかった秘密があって……という話でした。
とにもかくにも切ない。
こんなにも一生懸命に必死なのに、なんというか、所詮高校生の悪あがきで -
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Posted by ブクログ
ジャケ買いで久々の当たり。
木霊が人に恋し嫁ぐ村という設定がいい。異種婚姻譚ではあるけれど、物語の世界ではそれは決して異常事態ではなく、珍しいけれどしばしばあることと、として受け入れられている。人と木霊との間の子孫が持つささやかな能力も差別の対象ではなく、ちょっと便利な能力程度の認識でしかない。でも、自然と人間の共存というものともちょっと違う。この微妙な距離の掴み方が非常にいい効果を出している。
物語は、100年以上夫を待ち続ける木霊の”ほおずき”と、その5代先の子孫とを中心に進んでいく。第1巻はラストで唐突に3年の歳月が流れて終わる。第2巻がどういう展開になるのかかなり楽しみです。