鈴木有布子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ジャケ買いで久々の当たり。
木霊が人に恋し嫁ぐ村という設定がいい。異種婚姻譚ではあるけれど、物語の世界ではそれは決して異常事態ではなく、珍しいけれどしばしばあることと、として受け入れられている。人と木霊との間の子孫が持つささやかな能力も差別の対象ではなく、ちょっと便利な能力程度の認識でしかない。でも、自然と人間の共存というものともちょっと違う。この微妙な距離の掴み方が非常にいい効果を出している。
物語は、100年以上夫を待ち続ける木霊の”ほおずき”と、その5代先の子孫とを中心に進んでいく。第1巻はラストで唐突に3年の歳月が流れて終わる。第2巻がどういう展開になるのかかなり楽しみです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ特典ペーパーがつく書店(普段は全く行かないところ)まで行って購入してきました(笑)。
『ゆうまくんのまいにち』の設定とキャラを引き継いでの別主人公のお話。
楽しみにしてたので、勇馬とヒカルのその後が見られて嬉しくなりつつ歩の不憫さにひっそりと涙。器用貧乏…正に。
どの作品にも共通して漂うほんわりほっこり感が好きなのですが、そこに馬場さんが強烈なスパイスを与えてくれるところも大好きです(笑)。
単行本派なので雑誌の方がどうなっているかは存じ上げないのですが、女子同士のお話があったりしないかな~。と思ったり。
次巻にも期待してます。次の新刊ももちろん買う。