村木厚子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
隠蔽、改竄。いつの時代も無くならない物なのかと改めて感じました。
ひとが集まり組織の体を成すとどうしてもこうした事態は起きてしまう。だからこそ、勇気が大事だと著者の村木厚子さんは言及する。
不祥事を起こす組織の共通点は、「必要悪と権利/権限」。これは必要悪だと言い出したらおしまい。そういう意識を変えるには勇気が必要。
そして権利/権限のある人間は常に情報開示と説明責任を負わなければならない。その為にはるーるづくりと教育が大切だと村木さんは主張する。
また、村木さんには意外な一面も。
六ヶ月の拘置所暮らしで耐えれた理由は、「名探偵コナン」の影響だという。
コナンから学んだ注意深い洞察力、疑いの目をもつことが役に立ったそうです。
また、読書家の村木さんのおすすめ本が何冊か紹介されていましたが、どれも読んでみたいと思いました。
「失敗の科学」
(マシュー・サイド著、ディスカバリー21)
「生き心地の良い町」(岡檀著、講談社)
「ローマから日本が見える」
(塩野七生著、集英社文庫)
西郷隆盛「南洲翁遺訓」
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Posted by ブクログ
著者の村木厚子さんをは、申し訳ないが2009年の郵便不正事件で逮捕されたこと、その後無罪となったことしか知らなかった。
しかし、今年に入ってニュースで「若草プロジェクト」という若い女性をサポートする取り組みをしていることを知った。
そして、この本を見つけ、読んでみることにした。
内容は、公務員という一般的な株式会社とは全く違うであろう、組織の役割や人々の働き方。
この本の内容は、公務員について知った口ぶりで話す全ての人々に伝わるべきだ。何事も、外から見ただけの人と中で経験した人ではその理解は全く異なる。私はこの著者から公務員の仕事について聞けて、公務員自身が名前が残るわけでもない、何かに秀でているわけでもない、さらには自分が手がけた仕事を最後までやり遂げられることもまれという働き方。同僚同士、あるいは専門家、あるいは将来その職を引き継ぐ人との連携で成り立っていること。
暮らしが、社会が良くなるようにとの思いで取り組んでいる人のことについて学べてよかった。 -
Posted by ブクログ
郵便不正事件で、検察特捜部の証拠改竄により逮捕・交流された村木さんの本。冤罪事件の件は、ネット記事でも見ていたが、何度読んでも市民が突然被疑者として扱われた時の立場の弱さ、検察という組織の問題点にゾッとする。
労働省で、女性活躍推進・障害者支援に取り組んだ時の心構えについては、職業人としてもワーママとしても、背中を押してくれるエピソードが多数ある。
最後の「ポチ」の話を見ていると、ユーモアを忘れない所が家族や周りの人から親しまれるんだろうなと、勝手に人物像を思い描いてしまった。
以下覚えておきたい言葉。
・comply or explain(遵守せよさもなくば説明せよ)
→必要悪という言葉が出てきたら要注意
・公務員とは、国民のニーズを制度や法律に翻訳する仕事
・0を1にするのはNPOの力
1を10に理論武装するのは学者の力
ペイする範囲で10を50にするのは企業の力
誰もが利用できるよう50を100にするのは行政の力
・負の回転扉(累犯犯罪者の問題)
・カナダのトルドー首相によるダボス会議での名言
「今ほど変化のペースが速い時代は過去になかった。だが今後、今ほど変化が遅い時代も二度とこないだろう」
・行政依存型社会→市民自立型社会 -
Posted by ブクログ
著者の生い立ち、これまでの経験、公務に対する考え方、民間に移った後の活動について、具体的なエピソードが自身の言葉で書かれており、働く女性の先輩の歩みという観点で、優しく背中を押される内容であった。女性のキャリア公務員が少なかった時代を切り拓いてきた世代の先輩方と同じようにはできないな…と感じることが度々あるが、与えられたポストで誠実に仕事を頑張り、周囲の助けを借りながら綱渡りでも諦めずに子育てと仕事と両立してきた著者のように、努力を続ければいいのかなと勇気づけられる。著者の本からはいつも励まされる気がする。
組織で仕事をするにあたり、本音と建前が乖離していないか、内輪だけで通用する考え方に凝り固まっていないか、意識的に考えるようにしたい。また、組織外での活動の機会を前向きにとらえて、自分の知識や考え方の偏りに敏感でありたいと思った。 -
Posted by ブクログ
書名と内容がイマイチ一致していない難はあるものの、それはそれで興味深く読めた。抑制的な文章から柔軟な思考や自己の状況を客観視できるクレバーな才が際立つ。
今現在('19/2)、皮肉にも厚労省の統計不正が問題になっているが、報道を見る限り引き返す(誤りを認めて説明する)チャンスはいくつもあったと思われる。残念ながら今に至るまで村木氏の教訓は何も活かされていない。官僚社会では村木氏の経歴や資質は異質中の異質であり、結局東大出のエリートが寡占する閉じた世界では物事は変えられないのだろう。そうすると村木氏が指摘するように「結果としての多様化」が進むように官僚の世界にもアファーマティブアクションが必要なのかも知れない。そうすることで失うものとのバランスにはなるが。
村木氏のような異才が今後もどんどん出てきて、女性やマイノリティの人々のロールモデルとなって欲しい。娘にもぜひ読ませたい1冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ酒井雄さいさん(さいの字がPCで出ない)が以前宗教関連の番組で、千日回峰行というとんでない荒行を2回も満行された阿闍梨ということを見て知っていましたので気を惹かれました。
更に村木厚子さんとの対談となればこれは読むしかないと手に取りました。村木さんの「あきらめない」を以前読みましたが、大変な精神力をお持ちの方だと感じていました。
まずはこの大阿闍梨が40を過ぎてからお坊さんになったことに驚き。
更にそれまでの人生も、いろいろな職を転転とされていたり気力の沸かない毎日を過ごしたり、大切な人を思いもよらない形で亡くされたりと順風には程遠いような人生を歩まれていたということにも大変驚きました。
ご自分でもおっしゃっていますが「お坊さんを目指す人は若い頃から志を持って仏の世界にはいるもの」的に考えている人は多いでしょうね。私もそうでしたからもう、ものすごくびっくり。
それだけに、酒井さんの生き様は到底真似できるものではありませんが大変勇気付けられます。
「何をするにも遅すぎることはない」はよく言われる言葉ですが、酒井さんの人生を知ると「そうかもしれない」と思わされます。
女性誌日経ウーマン発であるので女性向けのメッセージ満載の内容ですが、男性が読んでも大阿闍梨の言葉は深く染みると思います。
対談されている村木さんの発言の端々に、大変な苦しみを味わった辛さが滲み出ていて時々ぐっと迫るものがありました。よく耐え抜いたなと改めて思います。
この対談を読めたことは幸せです。