村木厚子のレビュー一覧

  • 日本型組織の病を考える
    検察が、多忙が故に引き起こされた一官僚の文書ねつ造を、大きな事件と思い込み(?)、その裏を取るために自身も証拠をねつ造したという、やり切れない事件に巻き込まれた村木さんが、日本型組織の問題点を語った書籍。さすが官僚のトップまで務められた方の文章で、無駄がなく、難しい法案名なども出てくるがとても読みや...続きを読む
  • 公務員という仕事
    厚労省の役人がどんなことを考えて働いてるかがよく分かるの一冊。財務省と予算獲得論争や、福祉の現場との議論の進め方、そして法律策定までの険しい道のりが著者の経験を通して詳らかに記述されている。

    また、これからの新しい社会のあり方として、パブリックなものを管轄する行政、経済活動を行う企業だけではなく、...続きを読む
  • 日本型組織の病を考える
    元気が出る本だ.検察の悪あがきを冷静に対処して無罪を勝ち取った訳だが、それを糧にして様々な活動を生み出していくバイタリティーには感心した.家族の支援もだが、いろんな人を巻き込んで一緒に活動することが上手なんだなと感じた.優秀な官僚が出来の悪い政治家を助けてこの国を発展させてきたが、現在官僚も政治家も...続きを読む
  • 公務員という仕事
     「30歳未満の若手男性官僚の7人に1人が、数年内に辞職する意向」、内閣人事局が実施した意識調査で、そんな衝撃的な事実が報道されている。昨年11~12月に国家公務員の約3割を対象に実施。約4万5千人の回答ということであり、一部の公務員ではなく公務員全体の意識を反映した内容。背景には、民間以上にハード...続きを読む
  • 公務員という仕事
    あの冤罪事件の村木さんの著著ということで
    非常に興味を覚えました。
    来月から、公務員ではないのですが、非営利活動法人に
    出向する身である自分にとっても背中を押される
    内容でした。
    本の内容は、若者に向けたものでしたが、いくつになっても
    仕事とどのように向き合うかは、通じるものがあると
    思いました。
  • 日本型組織の病を考える
    思いの丈を全部書きました!と、とっちらかった感はあるけど、当事者だからこそのリアルな熱量がこもってる。

    どんな状況に立たされても自分の人生が今の自分に課した役割に目を向けて、一歩でも前進できるよう集中できる(塀の中でも!)強さの源泉が何かも綴られている。

    それが家族というのはわかるが、まさか名探...続きを読む
  • 日本型組織の病を考える
    自らの不当逮捕・拘留「郵便不正事件」の経験を踏まえ、日本組織を構成する人たちの均質性に注目して、組織の硬直化といびつな組織の論理について言及している。また、女性官僚として働いてきた筆者の子育てと仕事(転勤、子連れ単身赴任、海外出張など)についての経験談など綴り、若い世代へのエールを送っている。
  • 日本型組織の病を考える
    日本の組織の現状を憂い、柔軟でしなやかな組織への改革を訴える
    ご自身の冤罪を事例に、検察という最高権力が過ちを修正できない構造を戒め、日本組織の直面している課題とする
    建て前と本音のギャップが拡大し、組織を劣化させている
     
    同質性、勇気の欠如が組織の無謬性のフィクションとなるとき、小さな失敗は、ど...続きを読む
  • 日本型組織の病を考える
    村木さんの自伝みたいな一冊。官僚への愛あるメッセージが多いので、残業とバッシングに疲れた官僚には、ありがたい応援歌なのでは。
    郵政不正事件や、村木さんの官僚人生については、ドラマチックに描かれている。「よくぞ、そんな逆境を切り抜けられたな」という尊敬の念しか湧かないし、家族や同僚への感謝の言葉が続く...続きを読む
  • あきらめない
    寄り合い所帯ではミッションを言葉で表わす。できるだけ「阿吽の呼吸」ではなく、共有できる言葉を探す努力が必要。

    そもそも上司は部下に仕事をしてもらわなければいけない立場。偉そうにする必要はない。

    ダメ上司の上に訴える時の心得→ごく客観的に「私」ではなく「会社」の立場で話す事。「上司のこことここが問...続きを読む
  • あきらめない
    郵便不正事件で冤罪で逮捕・起訴されたが、後に無罪判決が出て、厚生労働事務次官を務めることになる厚生労働官僚の村木厚子氏の自伝。
    「普通」の人のロールモデルになりたいという思いで生きてこられた村木氏の等身大の姿を感じることができた。リーダーシップの取り方はいつも「迷い中」というエピソードに表れているよ...続きを読む
  • あきらめない
    最初、普通の人もやってこれたよ、と言うのを書きたい。と書いてあったが、読んでいると、めちゃくちゃ働いているじゃん!と思った。

    けど、その姿勢は尊敬するに値していた。

    忙しいから、家族の絆が弱くなるわけじゃないんだな、と。

    仕事頑張っても、家庭を優先しても。
    どっちも取りたくても両方満足させるの...続きを読む
  • あきらめない
    前半の働く女性へのメッセージは、どれくらいのキャリア・年代の女性に向けたものなのか見えてこず残念だった。昨日読んだ『採用基準』の著者と対極にいる人だなあと思う。

    後半の郵便不正疑惑で逮捕されてからの検察、マスコミとの闘いの話はすごく良かった。知りたいことが書かれていた。家族の話は、自分の家族や支援...続きを読む
  • あきらめない
    文章を読んだ印象だと、淡々と静かに落ち着いて仕事をする頭の良い人という感じ。さすが高級官僚といった感じ。
    この前読んだ、坂東さんと上野さんの本にも、この村木さんのことが出ていた。
    「彼女は特別な人。有能で大人、強い女性です。」と。


    でも、
    「(出産で)部下に優しくなった」
    「部下に対して声を荒げ...続きを読む
  • あきらめない
    塩野七生 ローマ人の物語 人は皆、自分自身の肌合いに最も自然であることを最も巧みにやれるのである。

    部下との日頃のコミュニケーションが大切。仕事がうまくいくかどうかは、まずは組織の中がうまくいくかどうかにかかっている。それが実はトップの命題。

    議論が複雑になった時は原点に戻る

    ダメ上司のもとで...続きを読む
  • あきらめない
    同志のような伴侶と巡り合い、何でも話せる、最初に話したいと思えるのが旦那さんという点、うらやましく思いました。
    仕事に関しては、今の自分の働き方が”ゆるい”・・・このままでいいのか?でも、以前のような働き方を求められたら、続かないよな・・・と思いました。
    村木さんは全く平凡ではないと思います。
  • あきらめない
    大阪地検特捜部の証拠ねつ造事件として有名になった、郵便不正利用事件(「凜の会」汚職)の冤罪被害者である、元・厚生労働省児童家庭局長の村木厚子さんの手記。

    仕事やプライベートに関する半生記と、郵便不正利用事件の冤罪事件に関する手記が、ちょうど二章ずつ半々に描かれている。

    極めて普通の感覚の人のよう...続きを読む
  • あきらめない
    高知出身の女性といわれてまず最初に思い浮かべるのは我らが西原理恵子女史ですが、この方も穏やかな外見からは想像もつかない「はちきん」ぶりをその内面に持っているんだなぁとこの手記を読みながら思いました。

    俗に「村木事件」とも呼ばれる郵便不正事件の疑いをかけられて将来は「女性初の事務次官」との呼び声の...続きを読む
  • あきらめない
    まず、何も罪を犯していない人が、164日も拘留され、大切な時間を失ってしまったことに怒りを覚える。
    どんなに違うと説明しても、むこうの都合のいいように解釈され、言っていないことまでも作文をでっち上げられ、無力もいいところだ。
    家族だって仕事だって、名誉だってあるのに、間違いだったの一言で済まされるは...続きを読む
  • あきらめない
    読み終えて非常に筋の通った意志の強い人と思った。郵便不正事件の内容は半分未満くらいで、生い立ちと仕事の話を中心に働く人、特に女性へのメッセージが込められている。非常に丁寧な文章で読みやすい。
    仕事をする人ならば読む価値は十分だ。

    だが、事件の話は凄い。淡々と書かれてるが一般の人では耐えれないものだ...続きを読む