村木厚子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
★痛くない正しい手錠のかけられ方まで講演するユーモリスト
この本は、今でも思い返すと許せない忌々しくかつおぞましい2009年に起こった郵便不正事件で検察のでっち上げた虚偽公文書作成容疑等により逮捕・起訴され、2010年9月に裁判で無罪を勝ち取って自由の身になった村木厚子さんが書いた、事件の顛末というよりそういう目にあった女性が半生を振り返り、揺るぎない仕事への自信と家族の絆をもとに、勾留164日間でもけっしてくじけなかった自らの確信的な生き方を、同時代に生きる女性へ向けて発信したメッセージです。
この本ももちろん大変興味深い内容ですが、私には、この本が上梓された半年以上前の雑誌『オール讀 -
Posted by ブクログ
発売当初から気になっていて、しばらく忘れていたところ、前の職場の同僚から勧められて思い出し、その日のうちに購入。
著者の村木さんは、厚生労働省の官僚として「普通の人」のロールモデルになりたい」と思いながら働いてきたにも関わらず、凛の会事件で逮捕・拘留されてしまう。のちに無罪が確定し、内閣府の政策統括官(共生社会担当)として職場復帰。現在は仕事の傍ら、雑誌に寄稿したり、拘留中に読んだたくさんの本を紹介したりしている。
この本には、そんな著者の人生の軌跡と、そのなかで著者が気づいたこと、後輩たちへのメッセージが、優しい語り口でたくさんちりばめられている。
自分が同じ業界で生きていているというこ -
Posted by ブクログ
・2009年に『郵政不正事件*』の冤罪によって逮捕された村木厚子さん(元厚生労働事務次官)の体験と調査に基づく現在の刑事司法に関する問題定義
*障碍者団体向けの優遇郵便割引制度適用の為の偽造文書を部下に作成させた疑い(虚偽有印公文書作成・行使容疑)
・自民党の稲田議員の主張や袴田さんの冤罪事件、ReHaQを見ていて、ウシジマくんの「洗脳くん」神堂の言葉を思い出して購入。2026年現在のホットトピックだろう
・逮捕→起訴されるまでの「調査」、裁判が始まってからの「審議」の課題を、検察・裁判官・官公庁の組織・人・業務、の切り口で明示している
・検察の起訴ストーリーに沿って自白を強要され録音録画も -
Posted by ブクログ
失敗を隠す文化の裏側には、失敗を責める文化がある。
この本は冤罪という国家の最たる人権侵害の温床について考察している。
著者は厚生労働省課長時代に冤罪で起訴された村木さん。
検察官の取り調べの過酷さや、生活基盤を破壊する「人質司法」の深刻さが当事者の実感を伴って記されている。
もし自分が今の司法運用下で、在らぬ容疑で捕まったらと、背筋が凍ります。
同質性を持つ組織では自己を省みて改革する力が乏しいことが言及されています。
重大な失敗の裏側には、その誘因となる小さな見過ごしがいくつもあり、その違和感に気づくにはできるだけ多様な視点が必要です。
自分が所属している組織に自浄作用はあるだろう -
Posted by ブクログ
何かに不満を覚えたら国や公務員を頭ごなしに否定してしまう人にこそ読んで欲しい1冊。
公務員を志望する方に、公務員としての働き方やその内容を語ってくれる。
一際印象的だったことは、「法律は一度定めたら終わりではなく、社会の変化に合わせて更新し続けるものである」こと、そして恐らく一般が思うより遥かに省庁間の折衝が面倒であろうことだった。
古い法律はどんどん改良していくべきだと思うが、今や官公庁も人手が足りないし、メスを入れるまでも入れてから改良が終わるまでも時間がかかるものなのだと思えるようになる。
公務員とてひとりの人間なのだから、職や機能であれこれ憶測で判断してはいけないのだ。