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Posted by ブクログ
公務員という仕事は、なってみないとなかなかわからない。身近にいれば、もう少し分かるかもしれない。(それは、どんな仕事でもそうなのだけど)
全てがそうではないにせよ、公務員は人を動かす仕事だ。動かし方の中に、法令規則通達といった言葉が入るのは少し特徴的かもしれない。言葉を生み、操る仕事だ。だから、前面に出てくるのはその文書達だし、文書がある限り運用する人々が異動したとて一見何も変わらない。
何に基づいて、どんな文言を生み出すか。生み出された文言をどのように解釈し、本質を損なわないように伸縮させつつ、どこかずっと先にあるかもしれない望んだ風景を手繰り寄せるか。その営みにはたくさんの人がいる。立場も違うし、何を言えるかも違う人々と折り合いをつけたりつけきれなかったりする。
そういう企画と調整について、ていねいに記された本だった。この本を読んだなら、公務員もまた、一筋縄ではいかない問題に取り組んでいることがわかるだろうし、そういうことに少しやりがいを予感する人がいればなってほしい。
Posted by ブクログ
著者の村木厚子さんをは、申し訳ないが2009年の郵便不正事件で逮捕されたこと、その後無罪となったことしか知らなかった。
しかし、今年に入ってニュースで「若草プロジェクト」という若い女性をサポートする取り組みをしていることを知った。
そして、この本を見つけ、読んでみることにした。
内容は、公務員という一般的な株式会社とは全く違うであろう、組織の役割や人々の働き方。
この本の内容は、公務員について知った口ぶりで話す全ての人々に伝わるべきだ。何事も、外から見ただけの人と中で経験した人ではその理解は全く異なる。私はこの著者から公務員の仕事について聞けて、公務員自身が名前が残るわけでもない、何かに秀でているわけでもない、さらには自分が手がけた仕事を最後までやり遂げられることもまれという働き方。同僚同士、あるいは専門家、あるいは将来その職を引き継ぐ人との連携で成り立っていること。
暮らしが、社会が良くなるようにとの思いで取り組んでいる人のことについて学べてよかった。
Posted by ブクログ
何かに不満を覚えたら国や公務員を頭ごなしに否定してしまう人にこそ読んで欲しい1冊。
公務員を志望する方に、公務員としての働き方やその内容を語ってくれる。
一際印象的だったことは、「法律は一度定めたら終わりではなく、社会の変化に合わせて更新し続けるものである」こと、そして恐らく一般が思うより遥かに省庁間の折衝が面倒であろうことだった。
古い法律はどんどん改良していくべきだと思うが、今や官公庁も人手が足りないし、メスを入れるまでも入れてから改良が終わるまでも時間がかかるものなのだと思えるようになる。
公務員とてひとりの人間なのだから、職や機能であれこれ憶測で判断してはいけないのだ。
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