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郵便不正事件で無実の罪に問われながら、虚偽の調書にサインをせずに164日間拘留された著者。極限状態にありながら、なぜそれに耐え抜いて無罪を獲得することができたのか。その「あきらめない心」の秘密を、半生を振り返りながら解き明かします。
著者のメッセージは「どんな悪いことがあってもめあきらめない。人生に何が起こってもリカバリーできる」。
日経ウーマンの読者である働く女性をコアとなるターゲット層としながら、震災後も力強く生きるための今の日本の指針の書として、また、ビジネスパーソン向けの「生き方、働き方」の啓発本として男性にも訴求する内容です。
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印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P27】「考えるより、やってみる」。それは、取り立てて取り柄のなかった私の、生きる術の一つになっていると思います。
【P44】自分一人ですべてを背負わなくてもいい、チームの中での自分なりの役割を果たせばいいという安心が、仕事に対する気持ちのゆとりを持たせてくれました。
【P88】頑張ってみて、だめなら辞めよう。そう決心した途端に、面白いほど気持ちが楽になりました。
【P94】1日とか1週間のうちに、短くてもいいから自分が好きなことをできる時間、ご褒美になる時間があると、溜まっていく疲労やストレスの量も、違うように思います。
【P102】子どもを授かったときが「産みどき」、そのくらいの気持ちでいいのではないでしょうか。私はあまり人生に関して計算しないようにしています。
【P106】力がついたから昇進するのではなく、昇進したから力がつく、ということなのかもしれません。下の段から背伸びしても見えなかったことが、階段を上がれば簡単に見えるようになる。
【P134】多くの世界を見て、さまざまな業務に携わるほど、自分の持っている経験や知識が有機的につながって、新しい分野がちゃんと自分の射程距離に入る。まさに、点が面になっていきます。
【P185】異動も昇進も恐れずにチャレンジして、行った先でのつながりを一つひとつ大事にしていけば、それが自分の財産になっていくように思います。
【P207】そんな時ほど、私はやるべきことを書き出し、「今、できること」をリストアップしていました。今できること、その次の段階で手が打てること、もっと後でしか出来ないことに分けると、実は、今この瞬間にできることはそんなに多くないことが分かるんです。
【P254】今回の事件を私が乗り越えられたのは、仕事で苦労したこと、失敗したことが全部生きたから。大変な目に遭えば遭うほど、その苦労や失敗は必ず後から役に立つ。
Posted by ブクログ
社会人になる前に購入しました。
村木事務次官、そしてご家族の人柄を知ることができた一冊。
前半は、仕事について。多忙な業務の中、冷静に現状を見つめ、道を切り開いていらっしゃった。与えられた仕事への向き合い方、私も見習って行きたい。
後半は事件について。追い込まれる中でも、決して屈しない。私だったら、どこかで折れてしまうかもしれない…。自分や周りの人を信じる強さを持っている方だと思います。この本を通して、事務次官の謙虚さ、そしてその中にある芯の強さを見ることができた。
つらいことでも、視点を変えれば楽になるかもしれない。
ご家族からの手紙は涙が出た。一緒に歩いていく夫婦、私の憧れです。娘さんとの、お互いを尊重し合う関係もとても素敵です。
Posted by ブクログ
これからワーキングママデビューを果たすため、読んで見た。上には上がいるなー;^_^A かなり頑張って働いていて、長時間子どもを預けなければいけない状況でも、最終的には父親も含め、どう子どもに向き合うのかなのだということを教えてくれる本だった。郵便不正事件のことも交えて、内容もドラマティックで読みあきなかった。村木さんのような官僚の努力があって働くお母さんが少しずつ楽になってきたりするんだーとわかった。すごい仕事だわ。
ふつうの人が働きながらママをできるよというロールモデルになりかったとあるのをみて、肩肘はらずに仕事と育児を子どもとともに楽しもうと思えた。
Posted by ブクログ
★痛くない正しい手錠のかけられ方まで講演するユーモリスト
この本は、今でも思い返すと許せない忌々しくかつおぞましい2009年に起こった郵便不正事件で検察のでっち上げた虚偽公文書作成容疑等により逮捕・起訴され、2010年9月に裁判で無罪を勝ち取って自由の身になった村木厚子さんが書いた、事件の顛末というよりそういう目にあった女性が半生を振り返り、揺るぎない仕事への自信と家族の絆をもとに、勾留164日間でもけっしてくじけなかった自らの確信的な生き方を、同時代に生きる女性へ向けて発信したメッセージです。
この本ももちろん大変興味深い内容ですが、私には、この本が上梓された半年以上前の雑誌『オール讀物』2011年3月号に掲載された特別寄稿「私を勇気づけた百五十冊」の方が、はるかに興奮する興味津々な内容でした。
大阪拘置所に勾留された村木厚子さんがその勾留期間の164日間で読んだ本が150冊だったそうで、
「本は、20日間の大きな緊張を強いられた検事による取り調べの強力な精神安定剤であり、また、その後いつまで続くか先の見えない勾留生活の一番の慰めでした」
「あのとき、心の均衡を保つことができたのは、そして希望を失わなかったのは、大好きな本があったから、しかも、それが大好きな知人・友人・家族から差し入れていただいたものだったからだと思っています。本に感謝、そして本を差し入れて下さった皆さんに、心から感謝しています」
不謹慎ながらそれを読んで、羨ましい私も拘留されて読書三昧したいななどと思ったものでした。今まで吉田松陰や大杉栄、三木清や河上肇、永山則夫やアントニオ・グラムシやレフ・トロツキーなどの獄中での読書記録を読んだことがありますが、たとえ凄惨な拷問があったりやがて虐殺される境遇にあろうとも、否、だからこそ極限的な読書する至福の喜びが読み取れて嫉妬に駆られたものでした。
彼女の読書は意外にもミステリが多く、佐々木譲や今野敏などにデニス・ルヘイン『運命の日』やサラ・パレツキー『サマータイム・ブルース』とかリック・ボイヤー『ケープゴッド危険水域』などという海外ものまである本格派で、小さい頃から江戸川乱歩『怪人二十面相』やガボリオ『ルコック探偵』それにホームズ、フリーマントル『チャーリー・マフィン』や大沢在昌『新宿鮫』や『刑事フロスト』シリーズ、マイケル・コナリー『ハリー・ボッシュ』シリーズを読んできたかなりのマニアです。
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ビジネス・実用
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