村木厚子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「冤罪」を「創られた」村木さんだからこその、説得力。良き一冊。裁判官も検事も、超がつくほどのエリートでないとなれない職業だから、社会の信用も高い。自分だってそう思う。
本当に罪を侵していないことを知っているのは自分だけ。しかし、それを説明させてもらえない、有罪ありきの調書作成。さらに、身体拘束が続けられることの恐ろしさがわかった。
自由なんて空気みたいなもの、そんな考えはよくないね。
法務省の審議会のあり方も。
行政出身の村木さんが、同じ行政庁である法務省、検察庁の体質をここまで書くのは、ただ単に恨みを晴らすべくではなく、そんな冤罪を今後は作らせたくない、そんな思いだけだと思う。
いち国 -
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細野 祐二氏の公認会計士 VS 特捜検察 を読んで以来、
検察、刑事司法に注目している私としては、
この本の第一部、第二部は既知の内容。
村木さん自身のお話や、ニュースから情報を得ていた。
第三部法制審特別部会の生々しい議論については、
初めて知ったことも多かった。
この本を通じて改めて思うのは、日本(人)のよくないところ。
無謬性
個より国
御用学者
だ。
無謬性はもはや日本のビョーキ。
間違えたらアウト。間違えないものだけが偉い。
間違っても正せばいい、やり直せばいい、
という環境にない。
日本の特性なのか?
米中心の農耕社会がそうさせたのか?
そうは思えないのだが、、、
小学生 -
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まさに「おどろき」、そしてため息、の連続だった。
検察だけでなく警察、裁判所、学者も含め刑事司法の当局側全体が、治安維持を建前に、組織防衛が最優先で、冤罪や人質司法の問題を改善することにこんなにも後ろ向きだとは。トップクラスに優秀な人たちなのに、人権を軽視した旧態依然のやり方を変えられない、変えようとしないのがホントに不思議。
自分の冤罪事件から15年以上経ち、法制審の特別部会などで改善のため働きかけを熱心にしてきたにも関わらず、遅々として進まない状況に対する村木さんの失望と、国民にこの状況を理解して世論が後押ししてほしいという願いが伝わってくる。
とてもわかりやすく書かれているので、沢山の人 -
Posted by ブクログ
「まさか自分が逮捕されるはずはない」という思い込みは、ある日突然崩れます。本書は冤罪当事者にして元厚生労働事務次官が、自らの体験と改革の挫折を経て書いた、刑事司法制度への怒りと提言の書です。被害者として制度の理不尽を知り、官僚として制度の論理を理解し、改革委員として変革を阻む力学を内側から見た。その三つの経験が、本書に類例の少ない説得力を与えています。
【目次】
第一部 99.9%は有罪 おどろきの刑事司法
第一章 突然「犯罪者」にされた私の場合
第二章 刑事裁判 歪んだ「ゲームのルール」
第三章 罪を認めよ! さもなくば、すべてを奪う
第四章 「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」
第 -
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ネタバレ日本経済新聞の連載「私の履歴書」を読み、衝撃だった。その後すぐにこの本が出版され、読むことにした。
まず、日本の有罪率「99.9%」であることを肯定的に捉えていた自分にとって、世界的にみても高すぎであることや、村木さんのように冤罪を生んでしまう危険性があることを知った。いつだれが疑われ、犯罪者になってしまうか分からない恐ろしさを感じた。
また検察や裁判官がまるで己の利を考え、本来の仕事を忘れてしまっているのではないかとも思えた。台湾の検察総長の言葉として「裁判は、人間が行うものである以上、必ず誤りが生じます。誤りがあるなら、我々はそれを正す義務があり、正す機会を与えるべきです。私自身は、冤罪が -
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非常に有益な本。また非常によくまとまった本。一度は読んだほうがいい本である。日本の取り調べのあり方に問題提議を行う一冊であった。日本の検察の取り調べが世界的に旧態依然で、法務省のやる気の無さ、そのあり方が後退している実態がよく分かった。一体検察は人権というものをどう考えているのだろうか?疑わしきは検察の利益では、遵法精神に反するのではないか。こうなっている現状は国民の無関心にも由来するところもある。いつ自分が被疑者被告人になるか分からない。人質司法は社会の大きな害悪であり大問題である。検察や裁判所の組織的な問題でもあり、大鉈を振るう必要がある。100年以上前の自白に基づく証拠によって裁判が行わ
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検察は事実を積み上げるのではなく、先に描いたストーリーに合わせて証拠や供述を組み立てていく構造に強い違和感を覚えた。本来は「有罪と言えないなら無罪」であるところが、「無罪と言えないなら有罪」になっているという指摘は重い。
ただ、この問題は刑事司法に限らず、組織や日常の仕事にも通じると感じた。
人はどうしてもストーリーで物事を理解し、自分に都合のよい前提で判断してしまう。だからこそ大切なのは、誰かを糾弾することではなく、なぜ間違いが起きたのかを見つめ、同じ過ちを繰り返さない仕組みを考えることだとも、述べられていた。その通り、自分の働き方にも参考としたい。
私が日頃思っている「人は精一杯やって -
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公務員という仕事は、なってみないとなかなかわからない。身近にいれば、もう少し分かるかもしれない。(それは、どんな仕事でもそうなのだけど)
全てがそうではないにせよ、公務員は人を動かす仕事だ。動かし方の中に、法令規則通達といった言葉が入るのは少し特徴的かもしれない。言葉を生み、操る仕事だ。だから、前面に出てくるのはその文書達だし、文書がある限り運用する人々が異動したとて一見何も変わらない。
何に基づいて、どんな文言を生み出すか。生み出された文言をどのように解釈し、本質を損なわないように伸縮させつつ、どこかずっと先にあるかもしれない望んだ風景を手繰り寄せるか。その営みにはたくさんの人がいる。立場も -
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印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P27】「考えるより、やってみる」。それは、取り立てて取り柄のなかった私の、生きる術の一つになっていると思います。
【P44】自分一人ですべてを背負わなくてもいい、チームの中での自分なりの役割を果たせばいいという安心が、仕事に対する気持ちのゆとりを持たせてくれました。
【P88】頑張ってみて、だめなら辞めよう。そう決心した途端に、面白いほど気持ちが楽になりました。
【P94】1日とか1週間のうちに、短くてもいいから自分が好きなことをできる時間、ご褒美になる時間があると、溜まっていく疲労やストレスの量も、違うように思います。
【P102】子