村木厚子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
印象に残った箇所については、以下のとおり。
【P27】「考えるより、やってみる」。それは、取り立てて取り柄のなかった私の、生きる術の一つになっていると思います。
【P44】自分一人ですべてを背負わなくてもいい、チームの中での自分なりの役割を果たせばいいという安心が、仕事に対する気持ちのゆとりを持たせてくれました。
【P88】頑張ってみて、だめなら辞めよう。そう決心した途端に、面白いほど気持ちが楽になりました。
【P94】1日とか1週間のうちに、短くてもいいから自分が好きなことをできる時間、ご褒美になる時間があると、溜まっていく疲労やストレスの量も、違うように思います。
【P102】子 -
Posted by ブクログ
隠蔽、改竄。いつの時代も無くならない物なのかと改めて感じました。
ひとが集まり組織の体を成すとどうしてもこうした事態は起きてしまう。だからこそ、勇気が大事だと著者の村木厚子さんは言及する。
不祥事を起こす組織の共通点は、「必要悪と権利/権限」。これは必要悪だと言い出したらおしまい。そういう意識を変えるには勇気が必要。
そして権利/権限のある人間は常に情報開示と説明責任を負わなければならない。その為にはるーるづくりと教育が大切だと村木さんは主張する。
また、村木さんには意外な一面も。
六ヶ月の拘置所暮らしで耐えれた理由は、「名探偵コナン」の影響だという。
コナンから学んだ注意深い洞察力、疑い -
Posted by ブクログ
著者の村木厚子さんをは、申し訳ないが2009年の郵便不正事件で逮捕されたこと、その後無罪となったことしか知らなかった。
しかし、今年に入ってニュースで「若草プロジェクト」という若い女性をサポートする取り組みをしていることを知った。
そして、この本を見つけ、読んでみることにした。
内容は、公務員という一般的な株式会社とは全く違うであろう、組織の役割や人々の働き方。
この本の内容は、公務員について知った口ぶりで話す全ての人々に伝わるべきだ。何事も、外から見ただけの人と中で経験した人ではその理解は全く異なる。私はこの著者から公務員の仕事について聞けて、公務員自身が名前が残るわけでもない、何かに秀でて -
Posted by ブクログ
郵便不正事件で、検察特捜部の証拠改竄により逮捕・交流された村木さんの本。冤罪事件の件は、ネット記事でも見ていたが、何度読んでも市民が突然被疑者として扱われた時の立場の弱さ、検察という組織の問題点にゾッとする。
労働省で、女性活躍推進・障害者支援に取り組んだ時の心構えについては、職業人としてもワーママとしても、背中を押してくれるエピソードが多数ある。
最後の「ポチ」の話を見ていると、ユーモアを忘れない所が家族や周りの人から親しまれるんだろうなと、勝手に人物像を思い描いてしまった。
以下覚えておきたい言葉。
・comply or explain(遵守せよさもなくば説明せよ)
→必要悪という言葉