橋本福夫のレビュー一覧

  • クリスマス・プディングの冒険

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    この本を読む限りでは、イギリス料理ってけっこう美味しそうです。表題作はクリスマスの雰囲気が楽しそう♪

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    2009年10月04日
  • 鏡は横にひび割れて

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    マープルシリーズ長編8冊目。セント・メアリ・ミード村にも色々変化があり、シリーズを順番通りに読んでいるので時の流れを感じた。高齢になったマープルはほとんど家にいて、安楽椅子探偵っぽくなっている。捜査担当のクラドック警部、友人のバントリー夫人、ヘイドック医師とお馴染みのメンバーも登場してくれて嬉しい。あとマープルが若かったらクラドック警部とお似合いだっただろうなあとちょっと思った。

    マープルは高齢とはいえ頭の良いしっかりした女性なんだけど、お年寄り扱いされることに複雑な感情を抱いているのは共感した。事件についても、トリック云々より人間心理のほうに重点を置いているのがクリスティらしくて良かった。

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    2025年12月05日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    クリスマスが近づいているので、クリスマス関連の小説が読みたくて、久々にアガサ・クリスティーを手にしました。ポアロのクリスマスと迷ったのですが、気分は短編でした。これには、最後、マープルも登場。嬉しいサプライズでした。
    クリスマスプディングの冒険、24羽の黒つぐみが特に好きです。どうも、デビット・スーシェのポアロシリーズを見過ぎているせいか、原作よりもドラマの脚本の方が馴染み深くなっています。だけれど、やはり原作の良さもあるなぁと思って楽しく読みました。ドラマのポアロと原作のポアロは似ているけれど、ちょっと違います。原作の方がシニカルなイメージ。それもまた読んでいて楽しい。

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    2025年11月29日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ネタバレ

    とても読みやすくてアッという間に読み終わってしまいました。

    マープルがしきりに子供が気になると言っていたので、てっきり成長した子供が復讐の為にマリーナを狙っていたのだと思いきや……
    上手く誘導されてしまいました。

    一カ所だけ、マリーナの夫が被害者の事を「あの女…」と表現している所があって
    何故なのだろうと思っていたのですが
    すでに夫は知っていたと言う事だったんですね。

    蓋を開けてみればシンプルなのに
    ラストまで謎が解けなくて
    とても楽しめました。

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    2025年10月31日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ネタバレ

    忘れられない過去の小さな出来事が大きな悲劇につながったお話。
    ミス・マープルは初めてで読み進めるのに時間がかかったけど、時代背景も含めて読んで良かったと思う。
    しばらく続けて読んでみたい。

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    2025年08月29日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ネタバレ

    今回のミスマーブル、意外と家の外に出ます。
    穏やかな街で次々に起こる事件はドラマチックだなと思いました。

    真犯人の動機は同情するものがありました。妊娠中の感染が生まれてくる子供に影響を与えることがあり、悪意のない他人が感染させてしまうのは悲しいと感じました。新型コロナウイルスの流行が拡大してから、誰かにうつさないようにすることの重要性を言われるようになりました。感染している人の軽率な行動から悲劇が起きたというのが、今の時代の風潮とも相まって、身につまされる気持ちになりました。

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    2025年08月05日
  • 複数の時計

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    他の人も書いているように、時計はメインではない。そしてポワロも登場する場面が少なく、今回は秘密情報部員のコリン・ラムが中心と言える。
    コリンはタイピストのシェイラが遺体を発見してびっくりして飛び出してきたところに遭遇する。現場は目の不自由な女性宅で、全く知らない男性が殺害されていたのだ。被害者の身元が不明で、人間関係も動機もわからない。そして関係者が続けて殺されるのだが、最初の被害者のことがわかるのはほとんど最後の方。誰だかわからないのに解決するとは驚きだ。

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    2025年05月08日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ホワイダニットものとしては上位に入るぐらい好きだ。
    悲劇的で泣きそうにはなるけど。
    ホント記憶を抹消して読みたかった、とつくづく思う。
    この意外性のある動機に純粋に驚かされたかったな。
    周囲の人間の話から徐々に事件の輪郭が浮かび上がる。
    その過程がめちゃくちゃ面白いんだよねえ。

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    2025年04月19日
  • 鏡は横にひび割れて

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    たぶん初アガサ・クリスティ。
    どう着地するのか最後までわからず、おもしろかった。
    感想を一言で言うと、現実的!
    トリックが理解しやすく簡単で真似できそう。(しないけど)
    動機も起こりうるだろう大変納得のいくものだった。
    ミステリーと言えば、これまで頭脳派の犯人or探偵役で構成される別世界のフィクションという認識だったのが、他人事ではない身近なミステリーとして読めてとても新鮮だった。
    あとは、セリフの後にいちいち続く、「〜と、◯◯が言った。」がめっちゃ多くて気になった。

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    2025年03月17日
  • 鏡は横にひび割れて

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    1962年の作品。
    ミス・マープルシリーズ長編8作品目。


    ミス・マープルの暮らすイギリスの田舎街、セントメアリミードにも近代化の波が押し寄せ、新興住宅地には若い家族連れや夫婦が越してきて住むようになった。マープルの友人のバントリー夫人は、かつて住んでいたゴシントンホールを女優のマリーナ・グレッグに売却した。
    マリーナ・グレッグと夫のジェイソン・ラッドは村の人々や映画関係の人々をゲストに呼んで、ゴシントンホールでチャリティーパーティーを開いた。そのパーティーの最中、新興住宅地に住むバドコック夫人が突然倒れ、死亡してしまう。このバドコック夫人には、ミス・マープルが散歩中に倒れたときに大変親切に

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    2025年03月14日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ネタバレ

    アガサクリスティのマープルもの。殺人がどうやって起こされたか、その理由は何か。一つ目の殺人から起こるその後の展開の意味づけとは何か。被害者となった人は取り違えで殺害された。それを最初に誰が言い、そしてその後の展開にどう影響するか。逆にそれが虚言だとしたらなぜそのような虚言を言う必要があったのか。一つ目の殺人が話の根幹であるが、ただその殺人の犯人は自然と浮かびやすい。だからこそのどうして殺したのかの動機、話の展開の中で散りばめられている人物描写、家族観、愛情、色々なものが結びついて動機が明らかになるとき、犯人には明確な殺意があること、被害者にも殺される要因があることがわかる。
    心の歪みに踊らされ

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    2025年02月24日
  • 鏡は横にひび割れて

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    アガサクリスティのミス・マープルシリーズ。
    マープルの友人のバントリー夫人が以前住んでいたゴシントンホールという屋敷にアメリカの大女優、マリーナ・グレッグとその夫が引っ越してくる。そこで盛大なパーティーが開かれるが、招待客の女性が毒入りの飲み物を飲んで死亡するという事件が起きる。

    ミスマープルは、周りの人から話を聞いた情報だけで事件を解決してしまう、まさに安楽椅子探偵。普段は穏やかなおばあちゃんなのに、謎を前にしたらワクワクしちゃう好奇心旺盛なところがなんともチャーミングでした。
    犯人が誰か、というのもそうですが、この作品の一番の見どころは何といっても殺人の動機。すごく納得のいく理由だと思っ

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    2025年02月19日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    一冊でポアロとミス・マープルの話が読めて嬉しい短篇集。
    作者が“クリスマスのご馳走の本”と称するだけあって、満足度もかなり高い。
    相変わらず面白いなあ。
    ホント読むだけで楽しい気分になる。
    どの話も良いけど、『スペイン櫃の秘密』では予想外の方向に話が転がっていくので思わず唸ってしまう。
    ポアロの脳内の犯人像と目の前の人物がピタッと重なった瞬間が、最高に面白いんよね。

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    2024年12月27日
  • 鳩のなかの猫

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    どちらかといえばサスペンスタッチの印象。
    犯人が全く予想できないが、しっかり伏線は張られていて演出のうまさは流石。

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    2024年07月13日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ネタバレ

    クリスティーの話ってタイトルがほんとに素敵
    これもお気に入りのタイトルのひとつ
    子供が犯人では無いか?!と思ったけれど、始めに戻った時、鳥肌!
    悲しいけれど終わり方がとても良かった、、!

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    2024年07月03日
  • 鏡は横にひび割れて

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    ラスト20ページ、短い謎解きで淡々と終わるのに内容は怒涛。静かな終わり方が、悲しい話だったな......。という気持ちをじわじわと広げているような気がした。

    「人生がまるで一方交通の道路みたいなのよ——自分がその道をあるいてゆくだけ。そういう人にとっては、他人は——そうねえ——部屋の壁紙程度にしか思えないのよ」
    というマープルの言葉がやけに印象に残った。

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    2024年05月22日
  • 鳩のなかの猫

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    ネタバレ

    これまでの作品の中で、トップクラスに犯人の目星がつかず、思考を巡らされた作品だった。
    怪しいと思われる人が殺されたり、白と思われている人が実は怪しい人のうちの1人だったりと、面白い論理の展開だった。

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    2024年03月11日
  • 鏡は横にひび割れて

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    誰がどう殺したのか。なぜ殺したのか。ミステリの醍醐味が詰まった作品。クリスティーはやはり女性のキャラクターを描くのが上手い。

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    2024年01月11日
  • クリスマス・プディングの冒険

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    ネタバレ

    クリスマスにクリスティを!ということで読んだ。
    表題作は古き良きイギリスのクリスマスを描いているそう。クリスマス・プディングを食べてみたい!作中で「エックス脚」という言葉が出てきたのが意外で驚いた。
    全体的に面白い短編集だったが、一つだけマープル。似たタイトルの作品がポアロにもあったような。
    あと、有能な秘書のミス・レモンが面白かった。
    解説が川原泉でびっくり!

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    2024年01月08日
  • 鳩のなかの猫

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    物語は壮大に二つのパートにわかれている。
     一つは革命が起きた中東の地ラマット。国王であるアリは信頼出来る友人のボブと国からの脱出を目論見ながら、王家に伝わる宝石をボブに託す。ボブは人知れず宝石を国外に持ち出す算段をつけて行動する。その後、革命に巻き込まれて彼らは命を落とすが、肝心の宝石は行方知れずのまま。
     一つはロンドン郊外にある名門女子校メドウバンク校。バルストロードは一代でメドウバンク校を立ち上げたやり手の校長。学校は倍率も高く王族等も通う。特徴的な教員が在籍しており、優秀な人達が多い。
     今作はこの二つの側面が合わさって、サスペンスミステリーの様相を持つ。謎解きの中心はメドウバンク校

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    2023年11月29日