清水俊二のレビュー一覧

  • さらば愛しき女よ

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    多分女の子は「長いお別れ」よりこっちが好きだと思う。
    熱烈なキスのあとにハンカチで唇を拭うマーロウに痺れました。新聞記者さんとの関係にもすっごいときめく。
    ハードボイルド小説なのに、どっちかっていうとよこしまな楽しみ方をしてしまいました。

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    2010年07月12日
  • さらば愛しき女よ

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    マーロウの気の利いたセリフがかっこいい。
    まだまだ読んでいないものが多いので、時間かけても読みたいな

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    2010年05月31日
  • さらば愛しき女よ

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    愛の在り方を考えさせられる。切ない結末に涙を禁じ得ない。チャンドラーのマーロウ物では押さえておいて間違いない作品だと思います。

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    2010年04月05日
  • 高い窓

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    プレイバックとかのように
    決してこの作品はエロスやロマンスがある
    作品ではありません。

    しかしながらこの作品には静かながらも
    一種の情熱があるのです。
    なんと言えばいいのでしょう、内なる熱といいましょうか。

    今回マーロウが依頼を受けた案件は
    裏がいっぱい秘められた依頼。
    色々は事実が現れては消えていきます。
    そして最後は読者も驚くであろう事実が…

    マーロウはやはり女性には優しいですね。
    女性にかけた言葉が非常に印象に残りました。

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    2009年11月09日
  • プレイバック

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    かの名言が非常に映える、
    静かに展開する大人の本。
    この作品はマーロウの周りにかなりの
    女が出入りし、そのうち何人かとは
    …な関係にまでなる、かなり色香漂う本です。

    でもそれでいてムッツリでないところが
    作家そのものの技量なんですね。
    非常にいい感じでした。

    決して派手な謎解き等、出てきません。
    でも読ませてくれるのです。

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    2009年10月23日
  • 湖中の女

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    第二次世界大戦下の時期に執筆されたこともあって、マーロウ他登場人物が戦争や徴兵について言葉空少なに語るシーンだけが取り上げられることの多い作品で、非常にもったいない! 良作ですよ!!
    まず、タイトルの勝利。そして、セリフの勝利。
    そっとドアをノックした先、『私の好きな場面じゃないな』の件はもう、鳥肌モノ。

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    2009年10月04日
  • 映画字幕の作り方教えます

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    私の最初の教科書です。中学生の頃から愛読しています。
    何度読んでも、古さを感じない!
    レクチャー形式の章もあり、
    自分で実際に字幕を作りながら読むとなお楽しいです。

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    2009年10月04日
  • さらば愛しき女よ

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    ネタバレ

     なんか複雑というより、散漫なプロットだな。だから高校のときに読んだ印象が薄いのかもしれない。よくわからんまま話が進んで、マーロウが最後にいきなりすべてのプロットをまとめ上げ、強引に解決してしまうのは、それこそいかにも推理小説的だという気がするけど。チャンドラーが批判していたそれまでの推理小説とはどう違うんだろう。こういうのはご都合主義とは言わないのか?
     でも逆に言うと、この煩雑さがリアルだということなのかな。チャンドラーに影響されたといいながら、この部分を勘違いしてやたらプロットの散漫な小説を書く奴がいそう。そういう作家の小説は読みたくないな。
     マロイの探していたヴェルマが、実はグレイル

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    2025年08月08日
  • 湖中の女

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    ネタバレ

     これはハードボイルドとしてだけではなく、推理小説としてもかなり優秀かも。犯人は、まあ誰をこの事件の犯人とするかはいろいろと問題があるにしても、結果的には怪しいやつがそのままなんだけど、被害者が入れ替わってるというオチはちょっとびっくり。これじゃあハードボイルドというよりも本格推理だよな。スカーフの使い方もうまかったし。
     キングズリーが最後までいい人だったのが以外だった。フロムセットはそれほどいい女には思えないんだけど、マーロウはキングズリーに嫉妬しまくってるのが笑った。なんかこれまでの作品と人物の造形が違ってて新鮮だった気がする。デガーモはとことん嫌な奴だけど、それでも最後にいくらかの哀愁

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    2025年07月16日
  • 長いお別れ

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    昔、大型書店でバイトしていた頃、バカ売れしていたレイモンド・チャンドラー。読んでみたいと思っていた元祖ハードボイルドミステリーを初めて手に取った。
    主人公のフィリップ・マーロウがカッコ良すぎ。極上のいい女も登場。ミステリーに引き込まれ面白くて一気読み。どんでん返しもあり、十分に楽しめた。
    大金持ちの妻を撲殺したと言う友達を逃亡させる私立探偵のマーロウ。友達の無実を信じ続ける。次の依頼人は金髪の美しい女。アル中の人気作家である夫が行方不明で探して欲しい、と言う。そして、2つの事件が交差していく。
    マーロウの癖が強い。ストーリーも粗削り。警察は殴りまくりの違法捜査するし、マーロウは隙だらけで普通は

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    2024年03月24日
  • さらば愛しき女よ

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    何十年ぶりの再読。
    チャンドラーを読んだ人間と読んでない人間では、人生観が違うのではとまで思った少年時代。

    今回あらためて読んでみて、筋を追うだけでは事件の全体像が最後の最後まで分からないので、終盤マーロウが何をしたいのかチンプンカンプンだし、読み通すのにめちゃくちゃ忍耐が要った。

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    2024年02月24日
  • 長いお別れ

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    何かを隠すということは本当に難しいものだと思った。人を殺したこと、殺した人を知っていること、自分が殺したのではないこと、自殺したこと、自殺しなかったこと、すべてが苦労に苦労を重ねられて隠されようとしていたが、どこかしらから誰かしらに見つかっている。
    だが、単に悪いことはできないねという話ではなかったと思う。まず、何か「悪い」ことなのかがはっきりしないと思う。イギリスで会ったことか、結婚したことか、行方不明になったことか、忘れられなかったことか、金を持っていることか、道徳がわからないことか、首を突っ込んだことか、首を突っ込まなかったことか、いったい何が誰が悪い「から」こうなったのだろうと考えてみ

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    2024年02月16日
  • 長いお別れ

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    村上春樹訳
    長編ミステリー読んだの初めてだけど楽しめました。
    エピローグ難しかったけど読み応えあって私みたいにただただ読んでた身としては、なかなか言語化できないこの作品の魅力を伝えていた。
    そして、フィリップマーロウが最高に魅力的なので他のシリーズも読んでみたいと思った。
    ミステリーとして楽しむのはもちろんだけど、人間関係とか当時のアメリカの空気感、ジャンルの枠を超えて評価されるべき作品だとかんじた
    あと、個人的に寝る時にみる夢で作品をみるとかなり没頭してると捉えてるんだけど、今回はそれでした。夢にでてきました。こういうオールドアメリカの世界観に弱い

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    2024年01月25日
  • 緊急の場合は

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    アメリカで中絶が思想的・政治的立場を示す重要なテーマのひとつになっている理由が垣間見えた気がした。謎解き小説としても十分面白かった。

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    2023年04月10日
  • 緊急の場合は

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    ポケミスで読んだ。版を重ねて今では文庫になってると言う名作。ジェラシックパークの作者として有名だが、これも凄かった。派手なアクションはないが人間の心理を上手く表していて、1日で読んでしまった。

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    2022年06月28日
  • 長いお別れ

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    再読。60年以上前の翻訳なので、使われている日本語が古くて分かりにくいところもあるが、雰囲気がたまらなくよい。

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    2022年05月19日
  • 長いお別れ

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    村上訳と比べたくて読んだが勿論こちらも素敵だった。わかったのはムラカミさんのが春樹節ではまったく無かったこと。
    でも何もかもわかった上で別の訳者さんの本を読むのはなかなか時間がかかりました。

    おふたりの訳本を読み比べても長いお別れはマーロウのカッコ良さが溢れまくりで、最後は本当に長いお別れで終わる切なさよ。

    情景もまざまざと浮かぶし、古い作品だけど今の時代に読んでも少しも色褪せてない。とても面白い本でした。

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    2021年12月26日
  • 高い窓

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    結局あの紛失したコインはなぜ戻ってきたのだろう?
    最後の謎の解き明かしでもクリアに納得はできなかった。
    難しい。
    これで、チャンドラーの長編6作を読み終えたが、ほとんどが消化不良。
    すべて再読しないとだめだろう。

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    2021年12月26日
  • 長いお別れ

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    チャンドラーの小説は初体験でした。
    登場人物が多いので、多少、混乱しましたが、文章自体は、それほど難しくなく読みやすかったです。
    とはいえ、文章における表現の大人っぽさは充分に感じられる、これがハードボイルドなのだなぁ、と改めて実感させられました。

    ハードボイルドとはいえ、ミステリーとしても本格派で、予想外のラストに驚かされました。
    マーロウとテリー・レノックスの短いながらも、結びつきの強い友情に胸が打たれました。

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    2021年10月31日
  • 長いお別れ

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    「ギムレットにはまだ早すぎるね」という名セリフに惹かれて手に取りました。
    ハードボイルド小説を初めて読んだと言うこともあり中々理解できない点もありましたがじっくり腰を据えて読み終えました。

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    2021年09月04日