清水俊二のレビュー一覧

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    マーロウが落ち着ける安息の場所へと導くために、チャンドラーはこの本を書いた気がする。途中で本筋のストーリーとは関係ない人々が出て来て、寄り道のような会話のやり取りがあった。でもこの本の訳者の清水さんもその意図がいまいち把握できてなかったような感じが多分あって、翻訳にその?がにじみ出てしまってた。結果読み手としての自分も?マークだった。何かの信念が必要なんだよと言ってる気もしたのだが…。
    村上春樹の翻訳で是非読んで見たいなぁ。着実に翻訳作品を増やしてるからでるかもね。

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    2015年06月04日
  • さらば愛しき女よ

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    今度のマーロウは、咽喉を締め付けられても薬中にされても諦めない

    皆があっと驚くやり方で事件を一気に解決へと向かわせる

    マーロウは分かっていたようだが、その推理は最後の最後になってようやく語られる

    真犯人を警察に任せるのは、フィリップ・マーロウらしい

    ということで、畳み掛けるようなラストは見応えあった

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    2013年03月21日
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    レイモンド・チャンドラーの長篇作品のラストを飾る作品

    マーロウのあの有名な台詞も出てくる

    内容は、相変わらずダラダラ続く展開に間延び間を感じてしまうが、一貫してハードボイルドな雰囲気をかもし続けている

    ラストに、まさかの人物も出てくる

    マーロウの決断はいかに

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    2013年03月21日
  • さらば愛しき女よ

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    男前すぎるセリフに、乾いた文書。これがハードボイルドなんだ、と納得。ちょっと臭すぎると笑いながらも憧れたりします。

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    2012年10月30日
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    チャンドラーの遺作。あの名セリフがマーロウのセリフだったとは…今作のマーロウは手が早くて今までとちょっと違うけど、やっぱりカッコいいです!

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    2012年10月12日
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    『長いお別れ』に比べて、マーロウが色々な人に対して同情的(この言葉がぴったりとは思えないが)なように感じられた。
    だが、やはり相変わらず「この人が現実にいたらいいのに」と思わされる。

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    2012年06月13日
  • 高い窓

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    ネタバレ

    マールのキチガイっぷりがたまらない。マーロウの「どうにかしてくれ」感がひしひしと伝わってくる。誰も得をせず、誰も幸せにならない。かろうじてマールが救われたような気がするが、本人はそうは思わないだろう。少なくとも当面は。徒労感に襲われる。面白かったけどね。

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    2011年07月06日
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    これも何回も読み返している。疲れ切ったマーロウだけが印象に残る。だけどなにしろあの名セリフ「しっかりしていなかったら云々。やさしくなれなかったら云々」がでてくるやつだし。

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    2011年06月25日
  • 高い窓

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    『長いお別れ』よりもこっちが好き。ミステリとしての謎はすぐ割れちゃうけど、なによりチャンドラーは文章がいい。

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    2011年06月11日
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    ハードボイルドの巨匠、レイモンド・チャンドラーの遺作。

    この世の中は大体気に入らないことばかりだけど、自分の生き方にはつくづく嫌気が差すけど、それでもなんとか生きていくんだっていう、不条理で、でも不思議と前向きなんじゃないかと思う本。


    最後の場面、主人公が絞り出す、
    「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きている資格がない」
    "If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.&qu

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    2010年12月19日
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    面白かった。フィリップ・マーロウシリーズの最後の作品、というかチャンドラーさんの遺作らしい。

    依頼主もわからぬままに、ある女性の尾行をすることになったマーロウが…みたいな話。

    チャンドラーさんの本って、殺人事件が起こって、それをマーロウが解決していくっていう形なんだけど、極端な話、犯人なんかどうでもよくて、マーロウがどういうふうに様々な局面に向き合うのかが一番面白いと思う。
    一番の謎はマーロウは一体何を考えているのか、ってことな気がするし。

    この本で一番びっくりしたのは、紳士な警官が出てきたこと!
    他のマーロウシリーズでは、警棒で事件を解決とか、タフぶり過ぎているとか、悲しいくらい頼りに

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    2010年12月02日
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    ロング・グッドバイを読んでから読むと、ちょっと肩すかしをくらう。
    いちばん印象的だったのは、窓を懐中電灯でパッパッってやるところ(笑)。
    さすがフィリップ・マーロウ。タフな男だ。

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    2010年11月16日
  • さらば愛しき女よ

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    面白かった。
    これも再読だけど、いいのか悪いのか結構筋を忘れていたのでドキドキしながら読めた。

    前科者の大鹿マロイが昔の恋人を探すなかで殺人事件を起こしてしまう。それ追っていくマーロウだったが…みたいな感じ。

    主人公のマーロウが逆境に立たされた時にでるセリフが面白かった。
    大鹿のマロイと一緒にいる時とか、刑事といっしょにいる時とか、要するに自分より腕力とか権力とかが上の相手といる時ほどユーモアが輝いている気がする。感想を書こうと振り返ってみて、好きな場面が冒頭でのマロイの酒場襲撃に出くわす場面と、ランドールやヘミングウェイと話してる場面なことに気がついてそう思った。

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    2019年01月16日
  • さらば愛しき女よ

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    「Playback」より2.5倍くらい楽しめた気がする。
    人をからかう皮肉屋でありながら人間臭さを失わない私立探偵フィリップ・マーロウ。彼はなんてマスキュリンな人なんだ…。

    確かに、「あく」が強くて、すれっからしで少々グレた女性は小説の世界に
    欠かせませんな。

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    2010年11月05日
  • さらば愛しき女よ

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    清水俊二訳をやっと読みました。やっぱり、村上春樹訳「さよなら愛しい人」よりも、クールで、タフで、ハードボイルドなフィリップ・マーロウがいます。素晴らしい。また、この大男で、無骨なマロイの純粋な愛情。なぜか、今回気になったのが、老富豪グレイル氏のやはり同じく純粋な愛。こんなにも愛される女の存在は驚異です。でもいいな。

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    2011年07月31日
  • 湖中の女

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    ちょっとマーロウのかっこよさは
    奥に引っ込んでしまっているので、
    いささか物足りなさが目立ちました。

    おまけにスリリングな暴力シーンも
    この作品ではなりを潜めてしまっています。
    おまけに女性との甘い場面もありませんし。

    多分チャンドラーの作品の中で
    一番目立たない作品でしょう。

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    2009年11月04日
  • 湖中の女

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    翻訳物は読み辛い…
    という苦手意識は忘れ、すっかりマーロウの虜に。
    何度ボコられても立ち上がり、自分の意思を曲げないマーロウには、「タフ」とか「意地っ張り」という言葉がピッタリ

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    2010年02月02日
  • 高い窓

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    チャンドラーの長編3作目。チャンドラー長編の日本語訳は、例えばハヤカワミステリでも書かれた順番に発行されていない。ということで、私のような時代順に読みたい人のために何作目かを書いています。

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    2009年10月04日
  • 湖中の女

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    早川でレイモンドチャンドラーで訳が清水俊二のフィリップマーロウはかっこいい
    特にこの湖中の女はプロローグが良い
    依頼人とマーロウの丁々発止のやり取りが良い マーロウの目線に写る描写も良い
     
    湖中の女の名言は「私の扱いをきちんとする依頼人は生きているようです」
    映画の台詞にしたら 「あんたの命は俺次第だぜ」と こんなところかな

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    2009年10月04日
  • 緊急の場合は

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    M・クライトンがはじめJ・ハドスン名義で出した医学ミステリー。まだ中絶が違法だった時代のアメリカ。医学会の思惑や現場の医師の感情などのリアルな描写がたまらない。ドラマ「ER」もそうだが、M・クライトンの医学モノにはハズレが無い。

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    2009年10月04日