清水俊二のレビュー一覧

  • さらば愛しき女よ

    Posted by ブクログ

    男前すぎるセリフに、乾いた文書。これがハードボイルドなんだ、と納得。ちょっと臭すぎると笑いながらも憧れたりします。

    0
    2012年10月30日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    チャンドラーの遺作。あの名セリフがマーロウのセリフだったとは…今作のマーロウは手が早くて今までとちょっと違うけど、やっぱりカッコいいです!

    0
    2012年10月12日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    『長いお別れ』に比べて、マーロウが色々な人に対して同情的(この言葉がぴったりとは思えないが)なように感じられた。
    だが、やはり相変わらず「この人が現実にいたらいいのに」と思わされる。

    0
    2012年06月13日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マールのキチガイっぷりがたまらない。マーロウの「どうにかしてくれ」感がひしひしと伝わってくる。誰も得をせず、誰も幸せにならない。かろうじてマールが救われたような気がするが、本人はそうは思わないだろう。少なくとも当面は。徒労感に襲われる。面白かったけどね。

    0
    2011年07月06日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    これも何回も読み返している。疲れ切ったマーロウだけが印象に残る。だけどなにしろあの名セリフ「しっかりしていなかったら云々。やさしくなれなかったら云々」がでてくるやつだし。

    0
    2011年06月25日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    『長いお別れ』よりもこっちが好き。ミステリとしての謎はすぐ割れちゃうけど、なによりチャンドラーは文章がいい。

    0
    2011年06月11日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    ハードボイルドの巨匠、レイモンド・チャンドラーの遺作。

    この世の中は大体気に入らないことばかりだけど、自分の生き方にはつくづく嫌気が差すけど、それでもなんとか生きていくんだっていう、不条理で、でも不思議と前向きなんじゃないかと思う本。


    最後の場面、主人公が絞り出す、
    「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きている資格がない」
    "If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive."
    って台詞は、ヤセ我慢としてのダンディズムの極致だと。


    ヘミングウェイの何かの作品で「全ての優秀な人間は楽天的だ」って台詞があるんだけど、それと同じ意味と読んだ。

    0
    2010年12月19日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    面白かった。フィリップ・マーロウシリーズの最後の作品、というかチャンドラーさんの遺作らしい。

    依頼主もわからぬままに、ある女性の尾行をすることになったマーロウが…みたいな話。

    チャンドラーさんの本って、殺人事件が起こって、それをマーロウが解決していくっていう形なんだけど、極端な話、犯人なんかどうでもよくて、マーロウがどういうふうに様々な局面に向き合うのかが一番面白いと思う。
    一番の謎はマーロウは一体何を考えているのか、ってことな気がするし。

    この本で一番びっくりしたのは、紳士な警官が出てきたこと!
    他のマーロウシリーズでは、警棒で事件を解決とか、タフぶり過ぎているとか、悲しいくらい頼りにならなかったりみたいな警官ばかりが出てきてたので驚いてしまった。
    訳者あとがきによると、チャンドラーさんが実際に取材した警官がとても紳士だったので、そういうタイプの警官も書かねば、と思ったらしい。へえ。

    あとは、ホテルの老紳士も印象に残っている。
    訳者のひとも言っているように、なんでこんな人物が登場する必要があったのかは全然わからないけど、雰囲気を持った、心に残る人物だった。

    わき役ではホテルの受付のジャックとルシルも好きだった。
    ストーリーにはあんまり関係ないけど、やたらラブラブなホテルのフロント係。いい味出してたと思う。

    あ、あとリンダ・ローリングが登場したのにもびっくりした。

    0
    2010年12月02日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    ロング・グッドバイを読んでから読むと、ちょっと肩すかしをくらう。
    いちばん印象的だったのは、窓を懐中電灯でパッパッってやるところ(笑)。
    さすがフィリップ・マーロウ。タフな男だ。

    0
    2010年11月16日
  • さらば愛しき女よ

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    これも再読だけど、いいのか悪いのか結構筋を忘れていたのでドキドキしながら読めた。

    前科者の大鹿マロイが昔の恋人を探すなかで殺人事件を起こしてしまう。それ追っていくマーロウだったが…みたいな感じ。

    主人公のマーロウが逆境に立たされた時にでるセリフが面白かった。
    大鹿のマロイと一緒にいる時とか、刑事といっしょにいる時とか、要するに自分より腕力とか権力とかが上の相手といる時ほどユーモアが輝いている気がする。感想を書こうと振り返ってみて、好きな場面が冒頭でのマロイの酒場襲撃に出くわす場面と、ランドールやヘミングウェイと話してる場面なことに気がついてそう思った。

    0
    2019年01月16日
  • さらば愛しき女よ

    Posted by ブクログ

    「Playback」より2.5倍くらい楽しめた気がする。
    人をからかう皮肉屋でありながら人間臭さを失わない私立探偵フィリップ・マーロウ。彼はなんてマスキュリンな人なんだ…。

    確かに、「あく」が強くて、すれっからしで少々グレた女性は小説の世界に
    欠かせませんな。

    0
    2010年11月05日
  • さらば愛しき女よ

    Posted by ブクログ

    清水俊二訳をやっと読みました。やっぱり、村上春樹訳「さよなら愛しい人」よりも、クールで、タフで、ハードボイルドなフィリップ・マーロウがいます。素晴らしい。また、この大男で、無骨なマロイの純粋な愛情。なぜか、今回気になったのが、老富豪グレイル氏のやはり同じく純粋な愛。こんなにも愛される女の存在は驚異です。でもいいな。

    0
    2011年07月31日
  • 湖中の女

    Posted by ブクログ

    ちょっとマーロウのかっこよさは
    奥に引っ込んでしまっているので、
    いささか物足りなさが目立ちました。

    おまけにスリリングな暴力シーンも
    この作品ではなりを潜めてしまっています。
    おまけに女性との甘い場面もありませんし。

    多分チャンドラーの作品の中で
    一番目立たない作品でしょう。

    0
    2009年11月04日
  • 湖中の女

    Posted by ブクログ

    翻訳物は読み辛い…
    という苦手意識は忘れ、すっかりマーロウの虜に。
    何度ボコられても立ち上がり、自分の意思を曲げないマーロウには、「タフ」とか「意地っ張り」という言葉がピッタリ

    0
    2010年02月02日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    チャンドラーの長編3作目。チャンドラー長編の日本語訳は、例えばハヤカワミステリでも書かれた順番に発行されていない。ということで、私のような時代順に読みたい人のために何作目かを書いています。

    0
    2009年10月04日
  • 湖中の女

    Posted by ブクログ

    早川でレイモンドチャンドラーで訳が清水俊二のフィリップマーロウはかっこいい
    特にこの湖中の女はプロローグが良い
    依頼人とマーロウの丁々発止のやり取りが良い マーロウの目線に写る描写も良い
     
    湖中の女の名言は「私の扱いをきちんとする依頼人は生きているようです」
    映画の台詞にしたら 「あんたの命は俺次第だぜ」と こんなところかな

    0
    2009年10月04日
  • 緊急の場合は

    Posted by ブクログ

    M・クライトンがはじめJ・ハドスン名義で出した医学ミステリー。まだ中絶が違法だった時代のアメリカ。医学会の思惑や現場の医師の感情などのリアルな描写がたまらない。ドラマ「ER」もそうだが、M・クライトンの医学モノにはハズレが無い。

    0
    2009年10月04日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    レイモンド・チャンドラー『プレイバック』 (創元推理文庫)清水俊二訳から2024年、表紙も新たにアメリカの画家エドワード・ホッパー作品、田口俊樹訳で出版されている。残念ながら読んだのは1977年発行本になる。因みに『ロング・グッドバイ』は 2010年の村上春樹訳で読んでいるのだが...印象が薄く覚えが悪い。1976年には『長いお別れ』で清水俊二訳、更に2022年にホッパー表紙の 田口俊樹訳で発行、機会があれば読み比べをしてみたい。

    『プレイバック』の私立探偵フィリップ・マーロウは相変わらず格好いい。薄汚れたコロンボ刑事やフケまみれの金田一耕助とは違い、いちいち立ち振る舞いが格好いいのだ。決め台詞は「タフでなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」人生で言ってみたい言葉NO.1~だがしかし、チャンドラー最後の作品『プレイバック』はなんやかんやで評価が分かれる作品らしい。

    0
    2025年11月22日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     金持ちの依頼人を訪れるところから始まる前半部の展開は、まさしくハードボイルドの典型だな。だけど、マールではなくてマードック夫人が夫を窓から突き落としていたという、なかなか悲惨なラストが用意されているにも関わらず、一度は解決したかに見えた事件の真相をマーロウが暴くことになる「大いなる眠り」や、煩雑に見えた展開が最後に見事に収束する「さらば愛しき女よ」ほどの完成度には達していない。よく書けた詩をなくしたうんぬんのところはちょっとよかったし、駄作というわけじゃないけどね。そういえばいい女も今回は出てこなかったな。
     コインを盗んだ理由が偽造のためというのは思いつかなかったけど、それにしてもパレルモとかルイス・モーニーとかエディー・プルーとか強面の奴らが妙にものわかりがよくて、事件をややこしくしているだけというのはちょっとつまらん。それにマーロウの名探偵ぶりにも拍車がかかって、運の良さだけで証拠を集め、最後にいきなり事件の真相を推理してしまうのもなんかなあ。まあここで推理をしてマールをマードック夫人の屋敷から連れ出すだけで、警察にそれを知らせないというところがハードボイルドなのかもしれないけど。しかしマーロウって警察をないがしろにするよな。
     今回の犠牲者は、マードック夫人の夫を別にして、フィリップ・アンスン、イライサ・モーニングスター、バニヤーの3人。いつもより少なめかな。

    0
    2025年08月17日
  • 湖中の女

    Posted by ブクログ

    裏で糸を引く意味だと考えても、「湖中の女」が確かに中心人物だと言えると思った。

    また、マーロウの「私」視点で書かれてはいるが、地の文からマーロウが考えていることがわかるわけではなく、マーロウが見たものやしたことしかわからないし、そのほかに書かれていることもマーロウとその相手の会話文であるため、読者にわかることはマーロウの隣でマーロウの言動を眺めている場合と同じである。マーロウが気づかないことには読者も気づけないし、マーロウにしかわからないことは読者が知ることはできない。

    主観というのは、自分にだけ都合が良いものだということがよくわかる物語である。客観とは、それこそマーロウの顧客がマーロウから得られるものでしかないこともよくわかるいきさつだった。

    だが、読者がマーロウについて想像できることはあった。たとえば、「私」は、部屋が長い時間ずっと静かなことを「時が足音を忍ばせ」と表現し、実際にその後の場面で、自分と他人の足音に敏感なことがわかるため、探偵という職業に必要な繊細さを確かに持っていそうだと思える。また、時が足音を忍ばせた直後には、時間の経過を「三十分とタバコが三、四本たってから」と表していることから、「待つ」ことが日常のよくあるできごとであり、たとえ「待たされる」という望まない状況だったとしても、時計を見るのはだいたい30分間隔くらいという、気持ちに余裕がありそうな性格なのかもしれないとも思える。やはり探偵に向いている主人公だと思った。

    0
    2024年02月24日