山中俊之のレビュー一覧
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☆全ての教養の基礎には宗教がある
世界の宗教を学ぶ事は全ての教養の基礎になると言うことを学んだ。今までは宗教はただの歴史で学ぶ事くらいに思っていて、歴史的な事実でしか宗教を学んでいなかった。しかし、これから海外の人とビジネスや交友をする時に、宗教の当たり前や日常、タブーを知らないのはあまりにも失礼だし、無知だと思われる事を痛感した。さらに、宗教の話題をあまり好まない日本人の風潮の中で育った自分には自国の宗教、つまり仏教や神道について自分の事として考える事がほとんどなかった。しかし、自分の生活の中には無意識に仏教や神道に由来する言葉や行動が多く存在する事を知った。自国の宗教について自分の意見や -
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ネタバレ○第2章 ユダヤ教
・IntelやDELL、Google、Facebookの創業者もユダヤ人p56
・イスラエルはITやベンチャーが盛んp56
・神は最初の人間アダムを創り、アダムの肋骨からエヴァを作ったp61
←男女差別的であると感じる人もいるだろう
・産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ。
我々にかたどり、我々に似せて、人を作ろう。そして海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うもの全てを支配せよ。(いずれも創世記第一章)p61
←多産の奨励(多神教には、神による多産の奨励がある)と、動物を支配せよと言う人間の優位性が示されている。
・善悪の知恵の実を食べた2人を見た神 -
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元外交官的な視点で見た、日本の歴史・文化で海外の人に刺さる5つのポイントが紹介されており興味深く引き込まれた。
①相対的な唯一性・独自性
②江戸時代の経済・文化・教育水準の高さ
③東アジア諸国との関係・合流
④絵画や演劇などの芸術
⑤固定観念を覆す史実
読んでみて思ったのは日本的な評価と海外からの評価目線の違いの意外性。
海外でも特に西洋は宗教的影響が文化・芸術に及ぶんだり自然は支配するものという観念があるが、日本では古来より自然との一体性が軸となり、横山大観や東山魁夷にも描かれている。
そうした軸が江戸のエコシティやありがとう、いただきますの概念、禅といった日本文化にも息づいていると感 -
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歴史(日本史)を学ぶ意義を知る上で、とてもよい本だと思います。
通史を学ぶのに適した本ではありませんが、日本人の特性・特徴を、日本史から捉え、説明する姿勢は、とても大切だと思います。
歴史について、史実を間違って捉えるのは問題だと思いますが、その流れを、自分なりに解釈することは、思考の訓練にもなりますし、人に説明する際も、私見であることを断れば、自分の解釈を伝えることは、そこに合理性が見られる限り、意味のある行為だと思います。
また、学校で学ぶ歴史は、どの国においても、自国にとって都合のよい視点から見たものを学ぶことになりがちですが、他国から見た視点の大切さを理解する上でも、とてもよ -
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池上彰さんの著書を読んだことがきっかけで、宗教に興味をもち本書を手に取りました。
歴史や文化を学ぶ上で宗教の知識は必要であり、それがとてもわかりやすくストーリーとしてまとめられていた。
ユダヤ教徒は優秀な人が多いことは耳にしていたが、スターバックスやリーバイスの創業者もそうだとは初めて知った。
ユダヤ教の旧約聖書、キリスト教の新約聖書、イスラム教のコーランについても今後勉強していきたいと思わせる内容だった。
宗教というと、あまり良いイメージを日本では持たれないが、世界では国家間の争いとなるだけの信仰を集めていることに気がつけた。
そして、宗教は企業の在り方と似ていると感じた。理念を信じ -
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ネタバレこれまで宗教に全く関心がなかったが、深みのある人間になりたい、教養を身に付けたいと思い手に取りました。
どこから手をつけたら良いかすらわからない僕にとっては、とても読みやすく宗教に関心を持つきっかけとなった
今後グローバル化が進み、国籍も、文化も、宗教も違う人達と付き合っていくためには、本書でいう「ブリッジする会話」が必要だと強く感じました。
「ブリッジする会話」とは、文字通り自分と相手に端をかけること。具体的には相手の国や社会、人の価値観を踏まえた上でその長所について話す。あるいは、相手の国や文化と自分の何らかの関係について述べるということです。
相手の国の歴史やぶんか、宗教、言語などに -
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ネタバレチェック項目9箇所。日本人は細やかな心配りや相手への敬意といった強みをすでに持っています、一方で、海外でのコミュニケーションには苦手感覚を持っているビジネスパーソンが多いのです、そして何よりも、世界での作法ともいえる「プロトコール」が日本のビジネスパーソンの間でほとんど知られていません。プロトコールとは、「国家間の儀礼上のルールであり、外交を推進するための潤滑油」とされています。プロトコールは、・国家間の儀礼として始まったこと、・多様な形態を取り入れるといってもヨーロッパ起源のものが多いこと、です。プロトコールには3つのレベルがある、第一に、土台となる世界標準のプロトコール、第二に、国・民族・
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大変にすばらしい本でした。私にとってまさにこういう本を探していました。
というのも、国際ビジネスにおいてのマナーというか、最低限の常識について、客観的な解説・アドバイスが欲しいと思っていたのですが、断片的な内容としては良いものがあっても、「総論」から解説してくれているものと出会えていなかったからなのですが。
それを「プロトコール」というのですね!本書で知りました。なるほど…
本書は、そのような「プロトコール」の総論から、かなり具体的な各論までを網羅していて、外国人とのビジネスや外国でのビジネスに関わる人は一読しておいて絶対に損はない内容ですね。
大変に参考になりました。 -
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一般常識を補強したくて読む。
さまざまにおもしろかったはずが、読み終わった今の感想としては、西欧人の過去にぐったり…
特にアフリカは本当に気の毒…家族を含む人々から虐待をうけてケアされずにいるひとのような印象を受けた。いや、ほぼ「消滅」してしまったアメリカ・オセアニアよりはましか?
西欧人側としては、たとえば韓国に第二次大戦の責任を問われるときのような、真実自分のこととは感じられない(※私は。申し訳なさはあるのですが)感覚なのだろうか…
人間なんてこんなもんで、たまたま無双状態だったのが西欧だつただけかもしれないけれども。
だとすると、人間が22世紀を迎えるのは難しくないだろうか?
…ずい -
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元外交官の著者による、非常にわかりやすい一冊。
わかりやすい、けれど扱う問題自体が複雑で、東欧・アフリカなどは地図を見ながらなのに頭に入りにくく、いかに日常的にこの地域情報に自分が触れていないかが自覚されました。
世界史でもあまり深く扱われないし旅行先にも選ばない国は、(向こうの人もお互い様だと思いますが)、良くないこととは分かりつつも、ニュースを見てもピンとこない自分がいます。
p.158 「セルビア語とクロアチア語は方言よりも近いくらいなのに宗教が違うので文字が違う」という状況だけでも複雑だと感じてしまうのに、旧ユーゴスラビアの「6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗 -
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「ビジネスエリートのための」
思ってたのとは少し違った。
全体的な印象としては「商談の場で異なる民族的なルーツを持つ相手の地雷を踏まないようにするための『基礎的な』知識」が扱われているようだった。
日本の民族偏差値は低いとの指摘にはそうだなあと思った。こと民族に関しては同質性が高いとは云えると思う。諸外国に比べればだが。
マーケットも割と大きいから、「外国」に無関心でもどうにかはなるというのもあるらしい。
だけれども、移動は人類の普遍的な行動であるというのも納得できる話だった。
「血統主義」で国籍は一つという日本のスタンスは世界的には珍しいらしい。古くから続く特性を押しとどめることはでき