山中俊之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
海外の国々の立ち位置
アメリカとヨーロッパ。中国とロシア。そしてインド。
中東とアフリカ、ラテンアメリカの立ち位置は、超大国のアメリカに押さえられてきた部分もありますが、中国の台頭とかっての植民地時代の恥辱もあり、中国やロシアに傾いている面も否めないなと感じました。
それでも、この先も、経済、軍事、人材面で超大国であり続けるアメリカという世界観は崩れない。中国も、環境保護の分野で世界をリードするとある。
面白いのが、同じ植民地でも、アフリカと中東とラテンアメリカで西欧への考え方が異なる点。アフリカは同じ民族でもお互いを信用できないため、紛争が絶えない。中東は、西欧のエゴで民族を分断され、宗教的なものも絡み、紛争が絶えない。ラテアメリカは、先住民と混血することで、支配層と非支配層が融合することで、二地域ほどの混乱がない。一方で、富を持つものと持たざる者の対立。世界を一つの基軸で測れないことは、興味深いです。歴史的背景を知ることって、世界に限らず、人との関係でも大切。 -
Posted by ブクログ
一般常識を補強したくて読む。
さまざまにおもしろかったはずが、読み終わった今の感想としては、西欧人の過去にぐったり…
特にアフリカは本当に気の毒…家族を含む人々から虐待をうけてケアされずにいるひとのような印象を受けた。いや、ほぼ「消滅」してしまったアメリカ・オセアニアよりはましか?
西欧人側としては、たとえば韓国に第二次大戦の責任を問われるときのような、真実自分のこととは感じられない(※私は。申し訳なさはあるのですが)感覚なのだろうか…
人間なんてこんなもんで、たまたま無双状態だったのが西欧だつただけかもしれないけれども。
だとすると、人間が22世紀を迎えるのは難しくないだろうか?
…ずいぶん鬱な感想になった。
昨今の気候変動と、被災する人たちと、私達の変わらない生活に、そして「人類が原因の気候変動などない」としカナダもパナマもグリーンランドも「アメリカのために」欲しがるトランプ氏をはじめとする今に、しょんぼりしているタイミングだからか? -
Posted by ブクログ
元外交官の著者による、非常にわかりやすい一冊。
わかりやすい、けれど扱う問題自体が複雑で、東欧・アフリカなどは地図を見ながらなのに頭に入りにくく、いかに日常的にこの地域情報に自分が触れていないかが自覚されました。
世界史でもあまり深く扱われないし旅行先にも選ばない国は、(向こうの人もお互い様だと思いますが)、良くないこととは分かりつつも、ニュースを見てもピンとこない自分がいます。
p.158 「セルビア語とクロアチア語は方言よりも近いくらいなのに宗教が違うので文字が違う」という状況だけでも複雑だと感じてしまうのに、旧ユーゴスラビアの「6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字。その中に自治州もあり」となると、どうしても想像ができません。
特に、他の国々にも言えますが、日本の無宗教?的な方がマイナーとは知りつつも、宗教的に見た民族連帯の部分が、これまた理解できない。
P.201 アラブ人であれば、国が違おうと標準アラビア語が理解できる、地理的にどんなに離れ、長い間絶縁していても...という凄い事実すらです。
とても勉強になりました。 -
Posted by ブクログ
「ビジネスエリートのための」
思ってたのとは少し違った。
全体的な印象としては「商談の場で異なる民族的なルーツを持つ相手の地雷を踏まないようにするための『基礎的な』知識」が扱われているようだった。
日本の民族偏差値は低いとの指摘にはそうだなあと思った。こと民族に関しては同質性が高いとは云えると思う。諸外国に比べればだが。
マーケットも割と大きいから、「外国」に無関心でもどうにかはなるというのもあるらしい。
だけれども、移動は人類の普遍的な行動であるというのも納得できる話だった。
「血統主義」で国籍は一つという日本のスタンスは世界的には珍しいらしい。古くから続く特性を押しとどめることはできないだろうから、偏見を持たず「その人」を受け入れるようにしたいと思った。
でないと本当に人類は滅んでしまうかも知れないな。とか。
人類を滅ぼすのは人類の排外主義なのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
元外交官の著者による、世界各国の民族について解説された本。民族だけではなくて、各国の成り立ちや歴史、宗教・文化も紹介される。
非常にコンパクトで分かりやすくまとまっており、ためになった。またこの手の本にしては珍しく、著者の私見があまり入っていないため、シンプルで客観性の高い良本だと感じた。
少し駆け足な部分はあるが、ゆえにもっと世界史や宗教史を深く勉強したいと思わされた。
日本人は国家=国民=民族という考えをナチュラルに持っているが、そうではない国が世界には沢山ある(寧ろ多数派)であると再認識させられた。民族が先に立ち、国も国境も第三者に決められた枠組みでしかないという人たちも多くいる。
こうした純に知識を得るための本は、即時で短期的なレベルアップに効く。最近あまり読めていなかったが、こうした本もやはり継続して読むべきだと思った。 -
Posted by ブクログ
民族とは、人であり、国家であり、宗教であり、文化であり。決して、一言では表せないと思いました。
民族や人種差別を見た時に、どんなに立派な国家、アメリカやヨーロッパの国々でも、差別や人種問題が存在していたり、現在進行系でもある。中国てもウイグル人の問題が存在する。中国では、存在しないことになっていますがわ。どんなに、立派な国にも、人種差別は存在するのだなと。認めるか認めないか。自浄作用があるかどうか。
日本も、単一民族と思う人もいるかもしれませんが、アイヌ問題や沖縄も、日本と切り離されてきた時間も長いのだから、問題としては当然あるのかなと。
問題を認識したり、学ぶことで、初めて解決へのスタートラインになるんですよね。そして、歴史を学ぶことも大切。人は知らないことや未知のことを怖いと感じたり、避けることもあるのだから、小さな一歩から始めないとですね。