山中俊之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
吉田さんと話して世界情勢とか知らないなと思って金山の本屋で購入
自分に足りない知識過ぎてついていけなかったところも含めて面白かった
まだまだこういった知識もつけていけたらと思う
基本的にはどの国にも事情がありながら
・アメリカ 中国 ロシア は自分の思う方向に
・西洋はアメリカの影響を受けながら逆にアフリカには過去の影響を今でも持つ
・軍事的に攻められやすいかという地理的な問題もかなり大きな影響を持つ
といったような共通項はあり面白い
その中でも地域の中で違う進化もあるので本当にそれぞれだなと思う
「いかなる背景を持って賛成しているのか、いかなる背景を持って反対しているのかを含めて考えることが聖愛kを読み解くためには重要です。」
今後、いくら経済力をつけても、おそらく中国が「世界全体の覇権国」になることはありません。その代わり、自らの勢力圏の内部や、いくつかの分野では主導権を握る「部分的覇権国」になり、アメリカなどと覇権を争う国になると考えられます。
たとえば先に述べたように、ここ十年あまりで急速に進んだEV化、再生可能エネルギーなどの環境分野では、世界トップレベルの競争力を持っています。環境問題という「人類共通の課題」でリーダーシップを発揮することは、国としてのメンツを保つためにも、中国にとっては非常に魅力的な道です。
その反面、レアアースなど重要な資源の産地が中国などに集中していることは、国際社会にとって新たな不安定要因ともなります。どこまでいっても西側の価値観や国家体制と相容れない国に、世界中の産業に欠かせない資源を握られていること自体が、外交上の火種になると見ざるを得ません
一国の安全保障は他国からの「攻められやすさ」の観点からインドを眺めてみると、まず北部の中国との間には、ネパール、ブータンにまたがるヒマラヤ山脈があります。この巨大な防御壁がなければ、中国とインドの衝突はもっと激しくなっていたに違いありません。
の文脈で高い評価を得ることが難しい中国にとって、「環境問題への貢献」は国際社会からの称賛を集めやすい格好のテーマなのです。
人権重視や民主化は国家運営に関わるところですから、そう簡単に西側の基準に合わせられません。その点、環境対策は、いわば中国共産党にとって「無害」な領域です。
レアアース採掘や綿花栽培の現場などでは、いまだに環境破壊や労働問題という暗部が存在しますが、それ以外のところでは、できることはたくさんある。EV化や再生可能エネルギーに一気呵成に取り組んで結果を出せば、ビジネス上の利益も拡大して、国際社会でのイメージアップを図れるという狙いがあるのでしょう。
総じて言えば、ロシアの「強さ」は地政学上の優位性と豊富な資源や動員力、科学、軍事、芸術文化に宿っており、「弱さ」は人口動態、産業多角化の遅れ、国際関係上の断絶や周辺との摩擦に表れています。
西側の価値観が支配的な局面では、ロシアの脆さが前面に出るでしょう。ただし、「国際関係は西側一辺倒ではなく、常に揺れ動いています。非西側諸国の自立性や優位性が増す局面ではロシアの強みが生きるでしょう。
とはいえ、冷戦時代のように「極を担う」というよりは、中国の傘の下で影響力を保つ。 -
Posted by ブクログ
海外の国々の立ち位置
アメリカとヨーロッパ。中国とロシア。そしてインド。
中東とアフリカ、ラテンアメリカの立ち位置は、超大国のアメリカに押さえられてきた部分もありますが、中国の台頭とかっての植民地時代の恥辱もあり、中国やロシアに傾いている面も否めないなと感じました。
それでも、この先も、経済、軍事、人材面で超大国であり続けるアメリカという世界観は崩れない。中国も、環境保護の分野で世界をリードするとある。
面白いのが、同じ植民地でも、アフリカと中東とラテンアメリカで西欧への考え方が異なる点。アフリカは同じ民族でもお互いを信用できないため、紛争が絶えない。中東は、西欧のエゴで民族を分断され、宗教的なものも絡み、紛争が絶えない。ラテアメリカは、先住民と混血することで、支配層と非支配層が融合することで、二地域ほどの混乱がない。一方で、富を持つものと持たざる者の対立。世界を一つの基軸で測れないことは、興味深いです。歴史的背景を知ることって、世界に限らず、人との関係でも大切。 -
Posted by ブクログ
一般常識を補強したくて読む。
さまざまにおもしろかったはずが、読み終わった今の感想としては、西欧人の過去にぐったり…
特にアフリカは本当に気の毒…家族を含む人々から虐待をうけてケアされずにいるひとのような印象を受けた。いや、ほぼ「消滅」してしまったアメリカ・オセアニアよりはましか?
西欧人側としては、たとえば韓国に第二次大戦の責任を問われるときのような、真実自分のこととは感じられない(※私は。申し訳なさはあるのですが)感覚なのだろうか…
人間なんてこんなもんで、たまたま無双状態だったのが西欧だつただけかもしれないけれども。
だとすると、人間が22世紀を迎えるのは難しくないだろうか?
…ずいぶん鬱な感想になった。
昨今の気候変動と、被災する人たちと、私達の変わらない生活に、そして「人類が原因の気候変動などない」としカナダもパナマもグリーンランドも「アメリカのために」欲しがるトランプ氏をはじめとする今に、しょんぼりしているタイミングだからか? -
Posted by ブクログ
元外交官の著者による、非常にわかりやすい一冊。
わかりやすい、けれど扱う問題自体が複雑で、東欧・アフリカなどは地図を見ながらなのに頭に入りにくく、いかに日常的にこの地域情報に自分が触れていないかが自覚されました。
世界史でもあまり深く扱われないし旅行先にも選ばない国は、(向こうの人もお互い様だと思いますが)、良くないこととは分かりつつも、ニュースを見てもピンとこない自分がいます。
p.158 「セルビア語とクロアチア語は方言よりも近いくらいなのに宗教が違うので文字が違う」という状況だけでも複雑だと感じてしまうのに、旧ユーゴスラビアの「6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字。その中に自治州もあり」となると、どうしても想像ができません。
特に、他の国々にも言えますが、日本の無宗教?的な方がマイナーとは知りつつも、宗教的に見た民族連帯の部分が、これまた理解できない。
P.201 アラブ人であれば、国が違おうと標準アラビア語が理解できる、地理的にどんなに離れ、長い間絶縁していても...という凄い事実すらです。
とても勉強になりました。 -
Posted by ブクログ
「ビジネスエリートのための」
思ってたのとは少し違った。
全体的な印象としては「商談の場で異なる民族的なルーツを持つ相手の地雷を踏まないようにするための『基礎的な』知識」が扱われているようだった。
日本の民族偏差値は低いとの指摘にはそうだなあと思った。こと民族に関しては同質性が高いとは云えると思う。諸外国に比べればだが。
マーケットも割と大きいから、「外国」に無関心でもどうにかはなるというのもあるらしい。
だけれども、移動は人類の普遍的な行動であるというのも納得できる話だった。
「血統主義」で国籍は一つという日本のスタンスは世界的には珍しいらしい。古くから続く特性を押しとどめることはできないだろうから、偏見を持たず「その人」を受け入れるようにしたいと思った。
でないと本当に人類は滅んでしまうかも知れないな。とか。
人類を滅ぼすのは人類の排外主義なのかもしれない。 -
Posted by ブクログ
元外交官の著者による、世界各国の民族について解説された本。民族だけではなくて、各国の成り立ちや歴史、宗教・文化も紹介される。
非常にコンパクトで分かりやすくまとまっており、ためになった。またこの手の本にしては珍しく、著者の私見があまり入っていないため、シンプルで客観性の高い良本だと感じた。
少し駆け足な部分はあるが、ゆえにもっと世界史や宗教史を深く勉強したいと思わされた。
日本人は国家=国民=民族という考えをナチュラルに持っているが、そうではない国が世界には沢山ある(寧ろ多数派)であると再認識させられた。民族が先に立ち、国も国境も第三者に決められた枠組みでしかないという人たちも多くいる。
こうした純に知識を得るための本は、即時で短期的なレベルアップに効く。最近あまり読めていなかったが、こうした本もやはり継続して読むべきだと思った。