山中俊之のレビュー一覧
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世界5大宗教である、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教のはじまりとそれぞれが重要視する教えの要点を学べる。そして、何故宗教が存在するかも考えることができる。
さらには無宗教が大多数を占める日本人にも仏教や神道の考え方が影響していることも発見できる。
本書は前書きを読むことが非常に重要である。
グローバル社会において、相手国の文化や価値観を知った上でビジネスを行うことは非常に大切である。それらの文化や価値観に最も影響を与える存在が宗教である。つまり、宗教とは世界の文化や価値観を知るための一般教養である。
何度も読み直す本。 -
Posted by ブクログ
ビジネスエリートを目指す人に対するメッセージが繰り返されます。私はビジネスエリートを目指す立場でも年齢でもありませんが、今のイスラエル問題を含めて理解を深める為に役立つと思います。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教だけでなく、仏教、ヒンデユー教についても興味深く読むことができました。
キリスト教の中でのカトリックとプロテスタントの違い、社会や政治に及ぼす影響が大きく、大統領選挙も違いを意識しながらニュースを見るとおもしろいと思いました。
イスラム教についてもシーア派、スンナ派の違いを知ることでイランの国際社会での位置を知ることで役立ちました。
日本人は宗教偏差値が低く、自分は無宗教だと考えてい -
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ネタバレこの本を読んだことにより、視野がかなり広がった。
法務省によると2022年6月末時点の在留外国人数は約296万人らしい。
同年10月時点での日本の人口は約1億2,495万人なので約2%は外国人という計算になる。
外国人と共生する中で異国や民族の理解は不可欠と言える。
ほとんどが同じ民族の国家という日本は世界からすると特殊という点は、言われてみればわかるが、あまり意識したことがなかった。
それぐらい民族という理解についての意識が薄かったので、かなり刺激になった。
歴史や宗教といった要素は民族の理解と切り離せないと感じた。
歴史の勉強は重要だと改めて思った。
行ったことがある国の民族などにつ -
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外交官とて長く培ってきた様々な経験を民族という視点から共有してもらえる非常に興味深い本。
今まで自分が有していた諸外国に対する偏見に気付かされた点と各民族の背景に潜む正負の歴史へ強い興味を駆り立てられた。
高校生の時より地政学や各地域の民族に興味があるのは自覚していたが、より詳しい民族概要(矛盾している?)に触れることができ、社会人になった現在より一層興味が湧いた。
他の著作に宗教入門があるらしく、まだこの本を読んでない方にはそちらから読んでもらいたい。その上でこの1冊に目を通すと世界情勢の背景に深い理解が得られるのでないかと感じる。
次に宗教に関する本を手に取ってみたいと思う。 -
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世界の紛争の原因に民族問題があるのは事実。
ただ、同じ民族だったら一致団結すると言う単純な話ではない。
近いエリアの国でも細かく分かってはいない。特に民族について。歴史を学んでも民族についての理解が深まるということではない。
フォーカスするようにあえて意識しないといけないが、この本で民族にフォーカスする意識が芽生えてよかった。
東アジア、東南アジアでは中国の影響を受けていない国はほとんどないとあり、確かにそうだなと。
それだけ人口が多いと影響力も増す。
p.198
近代(18世紀以降)の国民国家の成立は、世界史の教科書で肯定的に書かれることもあるが、クルド人、ユダヤ人、内モンゴルの -
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【印象に残った話】
・日本の天皇家は、6世紀初頭に即位した継体天皇から続く家系だと考えられており、少なくとも1500年は同じ家系で承継されているといってよい(世界中の皇室・王室の中でも最長)
・日本の演劇の筆頭である歌舞伎は、は安土桃山時代に出雲阿国(いずものおくに)という女性がはじめた「かぶき踊り」に始まり、時間を経て複雑なストーリーを持つ演劇に変化、元禄時代に本格的に発展した
・市川宗家(そうけ)の屋号「成田屋」は、歌舞伎の演技中に役者に声をかけるときに使う各家の呼び名のことを指す
・縄文時代は女性が主体的に日常的な意思決定を行っていたことが分かっており、女性の社会活躍が期待される現代と -
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私は宗教偏差値が本当に低いので、すごく勉強になった。
海外旅行によく行くけど、その時に文化の違いなんやなぁと考えてた点が、宗教と深く関わっていたり、基本中の基本なんやろうけどほとんど全てのことを知らなかったので、これを機に理解を深めていこうと思う。 日本人は宗教と聞くと何か怪しいものをイメージしてしまったり、理論的ではない神話の世界を想像してしまう。私は無宗教です、という人も多いと思う。
けれど、世界のあらゆることが宗教と結びついていて人々の倫理観とか価値観に影響を与えているということを、この本を通して理解できた。
海外で暮らしたいとずっと思ってるけど、宗教についてもっと深く知らないといけない