あらすじ
NYタイムズではアート関連の記事が頻繁に1面を飾るなど、アートは欧米エリートにとって不可欠な教養である。他方、日本でそのようなことはなく、アートに対する扱いの差が、まさに欧米と日本のイノベーション格差の表れであると、世界97カ国で経験を積み、芸術系大学で教鞭をとる元外交官の著者は言う。アートに向き合うとき最も重要なのは、仮説を立てて思考を深めることである。そこで本書ではアートを目の前にして、いかに問いを立て、深い洞察を得るかについて解説。読み終わる頃にはアートの魅力が倍加すること必至の一冊
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Posted by ブクログ
アートを知ると世界が読める、まず自分自身がなぜアートと距離があるのか?の問いに対して、著者の仮説が学びになった。日本人がアートが特別なものとして切り離されてしまった理由は、「哲学が抜け落ちているため」というもの。アートを楽しむために、教養を身に付けたい。
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アートとビジネスが紐づくという話の部分をもう少し沢山聞きたかったが…全般としては世界のアートは歴史.特に、民族問題と大きく相関関係があるということを説いている。
個人的に大学でアートの歴史を学んでいたので、良い復習となり、少し遠のいてしまっていたアートの世界にまた足を踏み入れたいと思った。
Posted by ブクログ
古代から現代までのアートについて触れられていて面白かった。読みやすかった。
美の基準は古代ギリシアに由来してるのではないかと言われている
中国人が自分を大きく見せたがり、そのためには躊躇なくお金を使うのは遣唐使の時代から変わらない民族性
⬆️へーって思った
Posted by ブクログ
著者が言うようにアートに関して誤解していた。アートは感じるもの、上手な人のものと思っていた。そのため興味はあったけど難しく考えてしまって近寄りがたい存在だった。しかし、「アートは思考を促すもの」と全く違う視点から見ると身近に感じられ入りやすい。美術館に行ってみようと思う。
あと、勝手にアートは過去のものと決めつけていたが、現代アートの奥深さにも興味を持った。
Posted by ブクログ
Audibleで聴読。
アートの背景から、社会背景、政治、歴史を教養的に学ぶことができる内容だった。
アートは、知識のクイズになってしまっていたと反省した。タイトルや画家の名前を知っていることで満足してしまっていたので、作品が伝えようとしている社会メッセージや背景を感じることが疎かになってしまったことに気づいた。今後は、作品をじっくり鑑賞して、自分の言葉で感じたことを表現できるようになりたいと思った。
Posted by ブクログ
アートは哲学と深く結び付いており、その時代背景が反映されている。その歴史・宗教・民族性について一定の教養を身につけた上で、自分なりの問いを持ってアートに向き合うことで、思考の訓練となる。アートを通して問いを抽出し思考することで、VUCAの時代に必要となる自分なりの答えを出す力を養うことは、哲学の教育がない日本人にとってより重要になると思う。
元外交官で美術系大学教授である筆者が、これまでの経験から感じたことや理解したことを基に、世界各国のアートを素材として、激動の世界を様々な観点から考察するための最低限の知識を提供してくれる1冊。
Posted by ブクログ
冒頭はちょっと教訓めいた(知識の押しつけ)感じ。
途中からそれなりの内容だが、欧米人の見解が正しいというスタンスが見えることに不快感。
ユダヤの話、ロシア、アフリカなど歴史的背景。
ただ、いずれも欧米がかつて行ったことの後始末。
たとえばアフリカに近年台頭している中国などへの対抗からかつて奪取したアート作品を変換する動きに。決して良心からではない、計算ずく。
日本、香川の直島がアートの島になったのは福武総一郎氏、安藤忠雄氏の尽力によるもの。
Posted by ブクログ
2025.02.18 タイトル通り、世界情勢や歴史とアートの関係性を理解した上で、一部の作品を見ることができた。アートはやはり奥が深くて面白い。
Posted by ブクログ
アートの3つの効用
コミュニケーションツール 心を動かす 思考をうながす
時代が激変するときには一つの専門では追いつけない
ヨーロッパの感性は教育で育まれる、日本人は生まれながら自然を愛でる感性
アートは感じて考えるもの
カトリック教会が音楽や絵画を用いて教えを広めた
ギリシャ彫刻 オペラとイタリア語 母音で終わり伸ばせ音楽に向く
プロテスタントのドイツ、イギリスは偶像崇拝を禁止 画家や彫刻家が少ない
シェークスピアが文学から演劇を チャイコフスキーが音楽からバレエを
直島(瀬戸内国際芸術祭)と妻有(大地の芸術祭)
日本がアートのプラットフォームに