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人種差別、格差問題、ナショナリズムの台頭、難民問題、経済摩擦、紛争…。世界で起こるさまざまな事象の根本には人種や民族の問題がある。グローバル化が進み、多様性の時代となるなかで、民族の知識はもはや必須教養となった。世界96カ国で学んだ元外交官が多くの取材や実体験からまとめた世界の民族の超入門書。
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Posted by ブクログ
様々の国の人種や民族を取り上げて、文化、社会構造などを考察していく内容になっています。 世界史に若干近い印象はありますが、外交官ならではの実際の現地の話、考察など非常に面白い。 海外の人がどのように人種や民族とらえているかがわかる内容になってます。 英語学習とか海外ニュース理解したい人はおすすめ #...続きを読む読書 #読書記録 #国際情勢 #読書好きな人と繋がりたい
自らを「単一民族」として捉えてしまいがちな日本人は民族偏差値が低い、本当にその通り…。タイトルの通り超入門なので浅く広くではあるが、自分の見識を深める一冊としておすすめです。
外交官とて長く培ってきた様々な経験を民族という視点から共有してもらえる非常に興味深い本。 今まで自分が有していた諸外国に対する偏見に気付かされた点と各民族の背景に潜む正負の歴史へ強い興味を駆り立てられた。 高校生の時より地政学や各地域の民族に興味があるのは自覚していたが、より詳しい民族概要(矛盾して...続きを読むいる?)に触れることができ、社会人になった現在より一層興味が湧いた。 他の著作に宗教入門があるらしく、まだこの本を読んでない方にはそちらから読んでもらいたい。その上でこの1冊に目を通すと世界情勢の背景に深い理解が得られるのでないかと感じる。 次に宗教に関する本を手に取ってみたいと思う。
世界の民族・人種問題について広く、浅く説明されている印象。 本書でも指摘されているが、事民族問題に関しては、自分も含め日本では何となく他人事のように考えられがちだが、アイヌ民族や、最近では在留外国人への差別的態度が問題視されており、決して対岸の火事ではない。 世界に向けた視点も大切だが、まずは...続きを読む日本の民族問題に関心を持ち、その背景、歴史、文化を知ることから始めたい。
世界の紛争の原因に民族問題があるのは事実。 ただ、同じ民族だったら一致団結すると言う単純な話ではない。 近いエリアの国でも細かく分かってはいない。特に民族について。歴史を学んでも民族についての理解が深まるということではない。 フォーカスするようにあえて意識しないといけないが、この本で民族にフォー...続きを読むカスする意識が芽生えてよかった。 東アジア、東南アジアでは中国の影響を受けていない国はほとんどないとあり、確かにそうだなと。 それだけ人口が多いと影響力も増す。 p.198 近代(18世紀以降)の国民国家の成立は、世界史の教科書で肯定的に書かれることもあるが、クルド人、ユダヤ人、内モンゴルの人々など、不幸な道を歩んだ民族(負の側面)も大きいことは注意。忘れてはいけない。 『民族のための国』というのは理想的な響きだが、マイノリティが居場所を失う問題も常に孕んでいることは忘れてはいけない。
民族=言語・文化・宗教、だとしている。 一般市民が知りたいであろう知識に絞って解説。 細かく定義しづらいニュアンスは、筆者の意見として理解出来る。
一般常識を補強したくて読む。 さまざまにおもしろかったはずが、読み終わった今の感想としては、西欧人の過去にぐったり… 特にアフリカは本当に気の毒…家族を含む人々から虐待をうけてケアされずにいるひとのような印象を受けた。いや、ほぼ「消滅」してしまったアメリカ・オセアニアよりはましか? 西欧人側として...続きを読むは、たとえば韓国に第二次大戦の責任を問われるときのような、真実自分のこととは感じられない(※私は。申し訳なさはあるのですが)感覚なのだろうか… 人間なんてこんなもんで、たまたま無双状態だったのが西欧だつただけかもしれないけれども。 だとすると、人間が22世紀を迎えるのは難しくないだろうか? …ずいぶん鬱な感想になった。 昨今の気候変動と、被災する人たちと、私達の変わらない生活に、そして「人類が原因の気候変動などない」としカナダもパナマもグリーンランドも「アメリカのために」欲しがるトランプ氏をはじめとする今に、しょんぼりしているタイミングだからか?
元外交官の著者による、非常にわかりやすい一冊。 わかりやすい、けれど扱う問題自体が複雑で、東欧・アフリカなどは地図を見ながらなのに頭に入りにくく、いかに日常的にこの地域情報に自分が触れていないかが自覚されました。 世界史でもあまり深く扱われないし旅行先にも選ばない国は、(向こうの人もお互い...続きを読む様だと思いますが)、良くないこととは分かりつつも、ニュースを見てもピンとこない自分がいます。 p.158 「セルビア語とクロアチア語は方言よりも近いくらいなのに宗教が違うので文字が違う」という状況だけでも複雑だと感じてしまうのに、旧ユーゴスラビアの「6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字。その中に自治州もあり」となると、どうしても想像ができません。 特に、他の国々にも言えますが、日本の無宗教?的な方がマイナーとは知りつつも、宗教的に見た民族連帯の部分が、これまた理解できない。 P.201 アラブ人であれば、国が違おうと標準アラビア語が理解できる、地理的にどんなに離れ、長い間絶縁していても...という凄い事実すらです。 とても勉強になりました。
「ビジネスエリートのための」 思ってたのとは少し違った。 全体的な印象としては「商談の場で異なる民族的なルーツを持つ相手の地雷を踏まないようにするための『基礎的な』知識」が扱われているようだった。 日本の民族偏差値は低いとの指摘にはそうだなあと思った。こと民族に関しては同質性が高いとは云えると思...続きを読むう。諸外国に比べればだが。 マーケットも割と大きいから、「外国」に無関心でもどうにかはなるというのもあるらしい。 だけれども、移動は人類の普遍的な行動であるというのも納得できる話だった。 「血統主義」で国籍は一つという日本のスタンスは世界的には珍しいらしい。古くから続く特性を押しとどめることはできないだろうから、偏見を持たず「その人」を受け入れるようにしたいと思った。 でないと本当に人類は滅んでしまうかも知れないな。とか。 人類を滅ぼすのは人類の排外主義なのかもしれない。
元外交官の著者による、世界各国の民族について解説された本。民族だけではなくて、各国の成り立ちや歴史、宗教・文化も紹介される。 非常にコンパクトで分かりやすくまとまっており、ためになった。またこの手の本にしては珍しく、著者の私見があまり入っていないため、シンプルで客観性の高い良本だと感じた。 少し駆け...続きを読む足な部分はあるが、ゆえにもっと世界史や宗教史を深く勉強したいと思わされた。 日本人は国家=国民=民族という考えをナチュラルに持っているが、そうではない国が世界には沢山ある(寧ろ多数派)であると再認識させられた。民族が先に立ち、国も国境も第三者に決められた枠組みでしかないという人たちも多くいる。 こうした純に知識を得るための本は、即時で短期的なレベルアップに効く。最近あまり読めていなかったが、こうした本もやはり継続して読むべきだと思った。
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世界96カ国で学んだ元外交官が教える ビジネスエリートの必須教養 「世界の民族」超入門
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山中俊之
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