中屋敷均のレビュー一覧

  • 科学と非科学 その正体を探る

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    日本の高等教育が危機に瀕しているということを、行政はどれほど実感しているのだろうか。筆者が繰り返し訴えていることは、このままでは日本の高等教育は死に絶えてしまうということである。高等教育が研究の自由選択と多様性を維持できるよう担保することこそ、行政がやらねばならぬことなのに。
    本の題名についての最も端的な「物語」は、エピローグに集約されている。まだまだ「闇」は残されているのだ。

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    2019年08月20日
  • ウイルスは生きている

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    細胞をもたない単純な姿のため非生物とされがちなウイルス。しかし「細胞」をもつとは言い難い共生細菌や遺伝子数が千を超える巨大ウイルスの発見で境界はぐらついてるとか。
    ウイルスとは何か,生命とは何かを問いかけるために提出された極めて重要な概念を「丸刈りのパラドックス」と呼んだり,なかなか親しみやすく書かれてる。なぜ「禿頭のパラドックス」にしなかったのかがちょっとだけ気になるけど(笑)
    “「ある中学生の髪がどこまで伸びたら丸刈りでなくなるのか」という問題を、本書では「丸刈りのパラドックス」と呼ぶことにする”p.56

    タンパク質を作るリボソームを高性能3Dプリンターに喩えたり,導入部分での比喩も分か

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    2017年08月09日
  • ウイルスは生きている

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    ネタバレ

    2016/5/19 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
    2017/9/27〜10/3

    これは面白い。帯に「新たな科学ミステリーの傑作が誕生」とあるが、看板に偽りなし。生物と無生物の間は本当に混沌としてきた。こういうったことに少しは関係ある仕事をしているが、不勉強で知らなかった。いやいや、生物(あるいはその周辺)は本当に思い白いなぁ。

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    2017年10月03日
  • 生命のからくり

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    ありきたりな表現で恐縮ですが、非常に興味深いものでした。生命は美しい、今、起きている様々な苦難も、驚くべきことも、ノイズのように見えることも、すべては生命の大きなリズムと流れの中にある。そういうことを思い浮かべました。
    核酸に内包された情報の保存と情報の変革のサイクルが機能し始めた時、「情報の蓄積システム」が地球上に現れ、それが「生命という現象」であり、最初の情報革命であった、そして、地球上の生物のうち、人類が文字情報を獲得し、保存と変革のサイクルを手中にしたとき、第2の情報革命が起きたとする本書は、人類の文明の歴史の中に、生命、DNAが刻むリズムに由来する何かを見てとります。本書が解き明か

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    2015年02月05日
  • 生命のからくり

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    現代新書からほぼ同時に出ていた「生命誕生」と合わせて読んだが、どっちもかなり面白かった。こっちは生物学者、向こうは鉱物学者が、それぞれ最新の研究を紹介しながら生命の起源を探っている感じがした。当方の拙い理解で言えば、核酸とかタンパク質のような高分子化合物が出来る所までは、「生命誕生」の方が、具体的で面白く、そこから先の生物進化については「生命のからくり」の方が論理的な印象を持った。この本では特にDNAの持つ遺伝情報の意味を、他の物質への影響力というような新しい概念で説明している所が、面白く感じた。生物学に興味のある人は一読の価値あり。

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    2014年08月01日
  • わからない世界と向き合うために

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    中受で頻出と聞き読んだ。
    生物学とはいえやや曖昧な哲学的な本ではあるが、若者向けと言うこともあり読みやすかった。

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    2026年03月25日
  • 科学と非科学 その正体を探る

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    高校の同級生、ナカキンチャンおっと失礼、中屋敷均先生の科学と日常におけるエッセイをまとめた一冊です。
    科学の中にある不確実性といった高次元な話題から、高校や大学時代の思い出にまつわるエピソード、さらには関西人になったなあと思わせる阪神タイガースの話まで、思いの丈が詰まった内容だけに、多くの方に読んでいただきたいです。

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    2026年02月17日
  • 科学と非科学 その正体を探る

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    科学の課題や限界について書かれたエッセイ。

    タイトルからは難しそうな印象をうけるが、あくまでもエッセイであり、読みやすかった。しかし、長年科学に向き合ってきた科学者であればこそ、という内容ではある。

    科学を妄信しがちな現代人、特に、これから科学の道を目指す人にお薦めしたい本。

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    2026年02月15日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

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    遺伝子研究の歴史から最新の研究までをまとめた一冊でした。とくに印象に残ったのは、研究初期の「遺伝子の捉え方」が現在と大きく違っていたことです。いまでは二重らせん構造のイメージが一般的ですが、昔は“マトリョーシカのような入れ子構造”だと考えられていたという話には衝撃を受けました。

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    2025年12月04日
  • わからない世界と向き合うために

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    ネタバレ

    科学が発達した21世紀においても、解明できないこと、思いもよらないことが起こる。
    生物学者の著者が、若い世代のに向けて
    予期せぬことが起こる、消えない不安の中で自分を見失わないための大切なことを、
    自身の経験や、生物学的視点から書かれた一冊。

    最後の、著者が小学生の時の友達のこと、
    「楽しい時間は一瞬で過ぎ去る」の一節で不意に泣いてしまった。
    全体としては、次から次へと議題がふわっと出て来て、淡々と持論を述べていく印象なのですが、最後の章だけ何となく感傷的。

    経済のところはトランプ政権のことも思い起こされ、必ずしも賛同しきれないところもありつつ。

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    2025年09月23日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

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    遺伝の謎に向き合い続けてきた科学の歴史から現在研究が進められている領域までが概説されているブルーバックスらしい書籍。後半はまったくの専門外の自分には馴染みのない用語も多かったがそれでも面白く読み進められる。メンデルの実験から、ワトソン、クリックの二重らせんモデルぐらいまでは知っていることも多かったが、そこから最近のエピジェネティクスなどの研究に至る経緯や背景などは知らないことが多く勉強になった。今後の研究の発展も楽しみな分野。

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    2025年07月31日
  • わからない世界と向き合うために

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    縄文人が狩猟していたため野蛮で、弥生人が稲作だから穏やかなみたいなイメージを持っていたけれどまったく逆だった、ということがよく分かった。

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    2025年05月17日
  • わからない世界と向き合うために

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    あとがきまでエッセイだとは気が付かず…
    散りばめられた『わからないこと』を自分の中に落とし込む楽しさがある気がしました。

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    2025年03月16日
  • 科学と非科学 その正体を探る

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    ネタバレ

    科学と非科学、全体からの分離など、科学に限らず、学問や人生の本質に重なる話が多かったように思う。
    自然科学系には苦手意識があったが、非常に楽しく読むことができた。

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    2024年06月28日
  • わからない世界と向き合うために

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    「はじめに」と帯に書かれていた内容に救われた気持ちになりました。報われない、分らないこと世界ですが、考え、今の時間を大切にしていこうと思いました。

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    2024年05月05日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

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    もともと生物学の研究者だったけど、その分野を離れて15年が経つので、思い出すために読んでみた。

    途中までは知っていたし、ヒポクラテスとかの哲学には興味がないので読まなかった。

    RNAワールドやプリオンのところから読んだのだけど、これ素人が読んでわかるのかな?と思った。
    大学の生物学を真剣にやっている人くらいしか分からないのではないかと思った。

    著者は生物学に誠実な人だとは思った。
    僕はまあまあ面白かった。

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    2023年04月16日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

    購入済み

    すごい学びができる

    正直理解できないレベルの内容でしたが、80年代の生物学では想像できなかった常識が多く学べて、感動しました。RNA ワクチンや狂牛病、アルツハイマーなどにもつながるように思います。セントラルドグマのリセットができました。

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    2022年06月18日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

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    タンパク質をコードする塩基配列が遺伝子というところで知識が止まっている人(私も)にとって、最新の知見を簡潔に学べるのでお勧め。

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    2022年04月30日
  • ウイルスは生きている

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    人間は新型コロナを駆逐しようと躍起になりコントロールしようとしているが、新たな変異という「ジャンプ」を引き起こすだけで、もしかしたら余計なことをしているのかもしれない。

    生命はゆらぎのようなもので独立している生物という物はない。混じり合って存在しているカオス。
    これは仏教にも通じる概念だと思った。

    だから他人を病原体とみなして攻撃したり恐怖に駆られて人の夢を奪う社会は、ひとときのゆらぎに生きている私たちにとって健全であるとはいえないですね。

    生命を一段高いところから俯瞰して見せてくれる本。

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    2021年05月24日
  • ウイルスは生きている

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    ウィルスは自己増殖しないので生命ではない、と言われているが、生命とは何かを改めてよく考えると、実はウィルスも生命ではないのか、と問いかける本。
    蛾の幼虫に卵を産んで寄生する蜂(カリヤコマユバチ)の、寄生幼虫が寄主を巧に操るようすは、実はウィルスが関係しているとは、なんということか!
    生命進化は伽藍(整理され主導された環境)かバザール(種々雑多なものが入り交じっている環境)かなんていうのも、興味深い内容であった。

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    2021年04月14日