中屋敷均のレビュー一覧

  • 生命のからくり

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    現代新書からほぼ同時に出ていた「生命誕生」と合わせて読んだが、どっちもかなり面白かった。こっちは生物学者、向こうは鉱物学者が、それぞれ最新の研究を紹介しながら生命の起源を探っている感じがした。当方の拙い理解で言えば、核酸とかタンパク質のような高分子化合物が出来る所までは、「生命誕生」の方が、具体的で面白く、そこから先の生物進化については「生命のからくり」の方が論理的な印象を持った。この本では特にDNAの持つ遺伝情報の意味を、他の物質への影響力というような新しい概念で説明している所が、面白く感じた。生物学に興味のある人は一読の価値あり。

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    2014年08月01日
  • わからない世界と向き合うために

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    中受で頻出と聞き読んだ。
    生物学とはいえやや曖昧な哲学的な本ではあるが、若者向けと言うこともあり読みやすかった。

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    2026年03月25日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

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    遺伝子研究の歴史から最新の研究までをまとめた一冊でした。とくに印象に残ったのは、研究初期の「遺伝子の捉え方」が現在と大きく違っていたことです。いまでは二重らせん構造のイメージが一般的ですが、昔は“マトリョーシカのような入れ子構造”だと考えられていたという話には衝撃を受けました。

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    2025年12月04日
  • わからない世界と向き合うために

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    ネタバレ

    科学が発達した21世紀においても、解明できないこと、思いもよらないことが起こる。
    生物学者の著者が、若い世代のに向けて
    予期せぬことが起こる、消えない不安の中で自分を見失わないための大切なことを、
    自身の経験や、生物学的視点から書かれた一冊。

    最後の、著者が小学生の時の友達のこと、
    「楽しい時間は一瞬で過ぎ去る」の一節で不意に泣いてしまった。
    全体としては、次から次へと議題がふわっと出て来て、淡々と持論を述べていく印象なのですが、最後の章だけ何となく感傷的。

    経済のところはトランプ政権のことも思い起こされ、必ずしも賛同しきれないところもありつつ。

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    2025年09月23日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

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    遺伝の謎に向き合い続けてきた科学の歴史から現在研究が進められている領域までが概説されているブルーバックスらしい書籍。後半はまったくの専門外の自分には馴染みのない用語も多かったがそれでも面白く読み進められる。メンデルの実験から、ワトソン、クリックの二重らせんモデルぐらいまでは知っていることも多かったが、そこから最近のエピジェネティクスなどの研究に至る経緯や背景などは知らないことが多く勉強になった。今後の研究の発展も楽しみな分野。

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    2025年07月31日
  • わからない世界と向き合うために

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    縄文人が狩猟していたため野蛮で、弥生人が稲作だから穏やかなみたいなイメージを持っていたけれどまったく逆だった、ということがよく分かった。

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    2025年05月17日
  • わからない世界と向き合うために

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    あとがきまでエッセイだとは気が付かず…
    散りばめられた『わからないこと』を自分の中に落とし込む楽しさがある気がしました。

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    2025年03月16日
  • わからない世界と向き合うために

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    「はじめに」と帯に書かれていた内容に救われた気持ちになりました。報われない、分らないこと世界ですが、考え、今の時間を大切にしていこうと思いました。

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    2024年05月05日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

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    もともと生物学の研究者だったけど、その分野を離れて15年が経つので、思い出すために読んでみた。

    途中までは知っていたし、ヒポクラテスとかの哲学には興味がないので読まなかった。

    RNAワールドやプリオンのところから読んだのだけど、これ素人が読んでわかるのかな?と思った。
    大学の生物学を真剣にやっている人くらいしか分からないのではないかと思った。

    著者は生物学に誠実な人だとは思った。
    僕はまあまあ面白かった。

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    2023年04月16日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

    購入済み

    すごい学びができる

    正直理解できないレベルの内容でしたが、80年代の生物学では想像できなかった常識が多く学べて、感動しました。RNA ワクチンや狂牛病、アルツハイマーなどにもつながるように思います。セントラルドグマのリセットができました。

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    2022年06月18日
  • 遺伝子とは何か? 現代生命科学の新たな謎

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    タンパク質をコードする塩基配列が遺伝子というところで知識が止まっている人(私も)にとって、最新の知見を簡潔に学べるのでお勧め。

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    2022年04月30日
  • ウイルスは生きている

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    人間は新型コロナを駆逐しようと躍起になりコントロールしようとしているが、新たな変異という「ジャンプ」を引き起こすだけで、もしかしたら余計なことをしているのかもしれない。

    生命はゆらぎのようなもので独立している生物という物はない。混じり合って存在しているカオス。
    これは仏教にも通じる概念だと思った。

    だから他人を病原体とみなして攻撃したり恐怖に駆られて人の夢を奪う社会は、ひとときのゆらぎに生きている私たちにとって健全であるとはいえないですね。

    生命を一段高いところから俯瞰して見せてくれる本。

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    2021年05月24日
  • ウイルスは生きている

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    ウィルスは自己増殖しないので生命ではない、と言われているが、生命とは何かを改めてよく考えると、実はウィルスも生命ではないのか、と問いかける本。
    蛾の幼虫に卵を産んで寄生する蜂(カリヤコマユバチ)の、寄生幼虫が寄主を巧に操るようすは、実はウィルスが関係しているとは、なんということか!
    生命進化は伽藍(整理され主導された環境)かバザール(種々雑多なものが入り交じっている環境)かなんていうのも、興味深い内容であった。

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    2021年04月14日
  • ウイルスは生きている

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    ウイルスとは何か、今まさに世の中を惨禍に巻き込んでいる新型コロナとは何か、なぜ生まれたのか、何者なのか、、よくわかる。

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    2020年04月11日
  • ウイルスは生きている

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    どちらかというと生物ではないという意見が主流なウイルスであるが、生物の進化はもちろん、さまざまな生命活動に密接に関わっており、それ自体も生命につながる存在であるからウイルスは生きているんだ!という主張と思われます。

    なんとも言えないけど、ウイルスに関する様々な話がとても興味深く、この宇宙は何でこんな複雑な仕組みを矛盾なく作りあげたんだろうと空恐ろしくなります。

    この世界は人間には解けない謎が多過ぎる。

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    2018年09月26日
  • 生命のからくり

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    『ウイルスは生きている』からの流れでもう1冊読んでみました。科学史や最新学説の解説ではなくしばしばやや哲学的に「生命とは何なのか」「生命に特徴的なこととは何か」を考えることが本書のテーマです。

    読んでいて印象に残ったのは2点。まず1点目は「化学進化説」を前提とし、無機物と有機物、ウイルスと細胞を持つ生物、「独立」して生きる生物とそうでないものとの間に、本質的な線引きなど不可能であること、また「進化」というのが能動的な過程などではなく「淘汰」と「偶然」の積み重ねによる結果論でしかないことを強調する筆者にとっても、生命の「進化」の過程の記述は目的論的なものとならざるをえないことです。「生命」を論じるときに独特のこのバイアス──「生命」について論じるコンテキストでありさえすれば仮にそれがDNAやRNAといった分子のスケールの実体であっても「戦術」や「戦略」を練る主体となりうるというこのバイアス──は、どうも私たちの思考、私たちの意識というもののある限界を示しているような気がしてきます。

    もう2点目は第5章で展開されている「生物」と「非生物」の再定義の試みです。このなかで筆者は生物の特徴をその双方向の作用力(相補性)にあるとしています。非生物(例えば鉱物)も結晶化や触媒作用などで他の物質に影響を与えその構造を変化させたりすることはできる。けれども生物(その最小単位は著者の考えではヌクレオチド)ではその作用が双方向である、と。

    すなわちヌクレオチド(DNA・RNAなど)はその化学的構造ゆえに自身の複製を生じさせ、そこからアミノ酸を、さらに自身の複製過程に影響するタンパク質をも生ぜしめる。タンパク質はその他の分子とともに細胞の構造材ともなる。細胞生物は互いに飲み込み飲み込まれて、あるいはオルガネラになりはて、あるいは寄生生物に踏みとどまり、何にせよより構造化された状態をとるようになる。細胞と細胞は互いにくっつき合い、分化しあって多細胞生物を生み出す。さらにそれら生物同士は生態系を構成して互いの「淘汰」や「偶然」に作用し合う。そして人間に顕著なように、生物は自身の外側に、個体と個体のその「あいだ」にあるる生物・非生物に作用して何がしかのもの──単なる道具のような具象的なものから文化や制度そして科学(!)のような抽象的なものまで──を生じさせ、それがまた自身のあり方に影響を与える・・・。

    ようするに「構造化する構造」、構造化する主体であると同時の客体でもある構造、自己の状態をもとに自己をも含む外部の状態に影響を及ぼし、そこからまた影響を受けるという、再帰的・反射的なはたらきをするオートマトンのイメージです。このイメージの中ではもはやどこまでが「独立」した個体だとか、どこまでが「生物」だとか、そういった議論は意味をなさない。ただ全体としての構造化の運動があるだけです。

    まあちょっと概念遊び的な感じもしますが、ヌクレオチドという生化学的な実体からはじめて社会・文化という人文科学的な実体にまでつながるのはちょっと気持ちいいものです。

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    2016年11月30日
  • 生命のからくり

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    それなりに高度な内容だが文章が読みやすい。DNAやウィルスといった、なんとなくわかったつもりになっているけど、じつはよくわかっていないものを説明してくれる名著。

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    2016年11月13日
  • ウイルスは生きている

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    ウィルスは結晶化もするが、寄生主の環境を使って自己生産も出来るし、進化もできる「生物」である。

    生物のあり方は非常に幅広く、共棲や寄生、環境依存まで含めれば個体という定義すらあいまいとなる。
    昨今流行りの腸内環境を見れば、体内に寄生する微生物のDNAは寄生主の人体が持つDNAよりも多いし、細胞内に寄生するミトコンドリアがなければ生体活動が成り立たないのだから。

    奥深い内容が興味深く、かつ簡潔にまとめられている良書である。

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    2016年10月14日
  • ウイルスは生きている

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    ウイルスは生物ではないと言われるが、本書では、ウイルスの構造や特徴を紹介するとともに、生物とは何か、ウイルスを生物と定義することの可能性など、生物の要件といった問題に説明を広げている。
    著者が主張するように、生物と生物もどきとの境界は曖昧で、これという「生物」の必須要素はなさそうだし、仮に境界線を引いてみても、それをまたいでしまうようなものの発見は今後も続くかもしれない。

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    2016年07月05日
  • ウイルスは生きている

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    これまでウイルスと生物の間には様々な二項対立的境界が引かれてきた。エネルギー代謝を行うか否か、独立した自己複製能や進化能を有するか否か…。本書は様々な事例を挙げながら、これらの分類の科学的根拠が極めて怪しいことを指摘してゆく。紹介されているウイルスや他の生物の振る舞いは意外性に満ち、これまで一般的とされてきた生物観がいかに特定の価値観に縛られていたかを驚きを持って知らしめてくれる。またそれにも増して、生物学的な意味での「自己」と「外部環境=他者」の境界のあやふやさについても興味深い示唆が得られるのが本書の醍醐味。ウイルスについて考えることは、「自分とは何か」について考えることでもあるのだ。なお、終章で著者のウイルス、ひいては生物、人間に対する思いが語られるが、僕はこういう特定の科学的分野にどっぷり浸った人のセンチメンタリズムはかなり信頼できると考えている。

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    2016年06月04日