生命のからくり

生命のからくり

869円 (税込)

4pt

現在の地球に存在する多様な生き物たちは、単純な化合物から進化してきたと考えられている。「生命」が単なる物質から決別し、その脈打つ「鼓動」を得たのは、どんな出来事が転換点となったのだろうか? 本書では、最近の生命科学の進展から得られた数々の知見を通じて、生命の根源的な性質を「自己情報の保存とその変革」という二つの要素と捉える。これらが悠久の時を経て織りなす「生命」という現象の「からくり」に迫る。(講談社現代新書)

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生命のからくり のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月28日

    私は生粋の文系人間で、理数系の書籍はことごとく避けてきたが、生命の起源とか原理に興味が湧いたので覚悟を決めて本書を手に取ってみた。

    本書の趣旨はシンプルで、生命の設計図に当たるDNAは自己情報の保存と変革の相反する性質を内包しており、それゆえ弁証法的に生物が今日の姿まで発展してきたというものである...続きを読む

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    購入済み

    2024年02月24日

    1章のブフネラや細胞内小器官とウイルスの比較検討から、生きているとはどういうことか、生命と非生命の境界はどこにあるのかと展開する話題にただちに引き込まれる。2章以降もどうやってDNAを中心とした生命のしくみが発達してきたのか、生命の本質は何なのかについて深い考察があり知識をアップデート出来た。ウイル...続きを読む

    #深い #タメになる

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    Posted by ブクログ 2015年02月05日

    ありきたりな表現で恐縮ですが、非常に興味深いものでした。生命は美しい、今、起きている様々な苦難も、驚くべきことも、ノイズのように見えることも、すべては生命の大きなリズムと流れの中にある。そういうことを思い浮かべました。
    核酸に内包された情報の保存と情報の変革のサイクルが機能し始めた時、「情報の蓄積...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月01日

    現代新書からほぼ同時に出ていた「生命誕生」と合わせて読んだが、どっちもかなり面白かった。こっちは生物学者、向こうは鉱物学者が、それぞれ最新の研究を紹介しながら生命の起源を探っている感じがした。当方の拙い理解で言えば、核酸とかタンパク質のような高分子化合物が出来る所までは、「生命誕生」の方が、具体的で...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年11月30日

    『ウイルスは生きている』からの流れでもう1冊読んでみました。科学史や最新学説の解説ではなくしばしばやや哲学的に「生命とは何なのか」「生命に特徴的なこととは何か」を考えることが本書のテーマです。

    読んでいて印象に残ったのは2点。まず1点目は「化学進化説」を前提とし、無機物と有機物、ウイルスと細胞を持...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年11月13日

    それなりに高度な内容だが文章が読みやすい。DNAやウィルスといった、なんとなくわかったつもりになっているけど、じつはよくわかっていないものを説明してくれる名著。

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    Posted by ブクログ 2016年03月10日

    一定の専門性を確保しつつ、明確なモチーフ(有用情報の漸進的蓄積。保存と変化)を下敷きに、一書がものされている。とりわけ最後のDNAから文明論にいたる考察は深い。

    生命の起源に関する記述はよくあるもので、かつ少なめ。

    ・単純な競争で考えると無性生殖のほうが有利である場合が圧倒的に多い。
    ・有性生殖...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月11日

    「生命」の持つ根源的なシステムについて、分子生物学の最先端の知見を踏まえて考察している。
    著者はまず、生命と非生命の境界について、細胞内小器官(葉緑体、ミトコンドリア等)、細胞内共生細菌、巨大ウイルス等を例に、細胞膜の有無、他の生物への依存関係の有無、ゲノムサイズ・遺伝子数等の観点から考察し、「そこ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年10月19日

    生物進化以前の化学進化が始まった原始の地球から現在の極まで、姿かたちを変えながらも心臓の鼓動のように、時を超えて生命の営みを動かし続けてきた動作原理は、生命の三つ「自分と同じものを作る」という性質と「自分と違うものを作る」という性質、その相克と葛藤が織りなすリズムである。そのような著者の生命観を科学...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年08月17日

    生命のからくり、という本だが、あまり印象に残らない本。先日読んだ『生命誕生』の方がよかった。
    最後に陰陽道やら、宇宙開闢以来のリズム、などを無駄に持ちだしてくるのでさらに評価が下がる。

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