裕時悠示のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
心の声
アルフィーナは遂に99回目の死を迎えましたが、また蘇りました。100回目の人生はライオネット皇子が彼女を逮捕するために彼女の屋敷にやって来るところから始まりました。今回はこれまでとは違って、彼女はライオネットやその側近の心の声がわかるようになりました。しかもその声は彼女の無実を信じるものばかりでした。いささか調子が狂う彼女でしたが、このことがこれからの彼女の運命にどう影響するのでしょうか?
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ネタバレ 購入済み
公爵令嬢のアルフィーナ
公爵令嬢のアルフィーナはライオーン帝国の第一皇子ライオネットの婚約者でしたが、聖女デボネアによって無実の罪を着せられて何度も殺されたあげく、人生が巻き戻っていました。そして今まさに彼女の99回目の処刑が始まろうとしています。これまで処刑を回避しようとしたこともあったようですが、いつも死から逃れられないため、今では開き直っています。今回の処刑のあと彼女に100回目の人生はあるのでしょうか?
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匿名
購入済み少し残念だった
ヒーローはヒロインがいなくても大丈夫なんだと感じてしまいました。すぐに代わりをみつけてしまうとか、想いの軽さを感じてしまい残念に思ってしまいました。1巻は面白かったのですが、失速した感が否めないです。
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ネタバレ 購入済み
ちょっと
99回も冤罪で婚約者である皇子に殺されたヒロイン。100回目は魔力に目覚め悪の元凶となった聖女を断罪し幸せに、と思っていたらまさか処刑はされるのね。ただし首をはねられたのは自身に似せて魔力で作った人形。それを知らない皇子は愛していたヒロインを殺してしまい号泣。そのままヒロインは誰に知られることなく旅立ちます。
ただの断罪のザマァと思っていたら少し可哀想でした。号泣する皇子も、操られていた皇子とはいえ婚約者に100回も殺されるヒロインも救いがあって欲しいです。 -
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シリーズ最終巻。著者が予告していた、鋭太たちの修学旅行中の騒動をえがいた短編と、29歳になった鋭太たちが再会する物語が収録されています。
離島の医師としていそがしい日々を送っている鋭太のもとに、それぞれの夢をかなえつつあるヒメと愛衣がやってきます。つづいて、恋愛アンチとしての活動をおこない世のなかを騒がせている真涼も華麗に登場し、さらに彼女のライヴァルである千和もくわわって、以前の「自演乙」のように鋭太を取り巻くヒロインたちの騒々しい争いがくりひろげられます。
真涼のキャラクターで、若くして活躍中の経営者という設定には無理があるような気もしますが、ともあれ鋭太たちの高校時代から変わることの -
Posted by ブクログ
真涼が失踪するという事件が解決したあと、鋭太は医学部の一般入試のために勉強をつづけ、夢をかなえるために前に向かって進みます。千和やヒメ、愛衣の三人も、それぞれの希望する進路をめざし、カオルも自分自身のあらたに進むべき道を見つけます。
そして真涼は、ビジネスの世界でよりいっそう羽ばたくために、日本を旅立ちます。彼女は、鋭太をはじめハーレムのメンバーにその覚悟を問いかけ、鋭太たちは彼女の問いかけにそれぞれの答えを示します。
物語全体のエピローグにあたる巻で、これまでそれぞれのキャラクターがあゆんできた道が未来につながっていることが示唆されて、締めくくりとなっています。 -
Posted by ブクログ
推薦入試を受けることのできなかった鋭太は、一般入試での合格をめざしますが、そんな彼に周囲の人びとは冷たいまなざしを向けるようになります。そんな彼に手をさしのべ、理解者として振る舞ったのが、親友のカオルでした。カオルが、鋭太が試験を受けることができなかった理由を明かしたことで、鋭太への批判的なまなざしは消え去ります。やがて鋭太は、カオルの秘められた想いを知ることになります。
その一方、真涼は学校にすがたを見せず、鋭太は不安をおぼえます。そんな鋭太の前に、真涼の父親である亮爾が現われ、真涼はアメリカへ旅立ったと告げます。鋭太が受験を投げ打ってでも事故に遭った少女の命を救おうとした、ほんとうの理由 -
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『パチレモン』のモデルとなった「プリン」ことヒメが大ブレイクを果たし、彼女に告白を試みる男子も現われます。そのことを知った鋭太は葛藤をおぼえます。さらに、『パチレモン』再生に向けて動き出した真涼と、ヒメの後輩で彼女がもっと広い世界へと羽ばたいていくことを願う紅葉栗子(もみじ・りつこ)は、ヒメが鋭太のハーレムから離れることを鋭太に求めます。
そんななか、新生徒会長としてのしごとをはじめた鋭太は、修学旅行の行き先を決定するために骨を折り、さらに学園祭もはじまって、いそがしい日々を送ります。
今回は、ヒメの身に起きた大きな変化が鋭太のハーレムに危機をもたらすといった展開なのですが、中心であるヒメ -
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真涼は鋭太に対する想いを抑え込み、鋭太と千和の恋を応援しようとしますが、そんな彼女の不自然な振る舞いに千和は反発をおぼえ、二人の仲に亀裂が生じてしまいます。
他方、真涼の変わり果てたすがたを目撃した鋭太は、彼女も含めてヒロインたちを救うため、ハーレム王をめざすことを決意します。同時に彼は、医学部の推薦枠を獲得するため、生徒会長に立候補します。彼は「自演乙」のメンバーたちの協力をあおぎ、生徒会長の座を射止めるための作戦を練りながら、真涼や千和にハーレム計画を打ち明けようと、積極的に行動を開始します。
本巻の最後になって、ようやく真涼が思いがけないかたちで彼女のほんらいのキャラクターにもどるこ -
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鋭太を捨てて男とともに家を出た彼の母親の季堂美星(きどう・みほし)が、とつぜん家にもどってきます。母親を許すことができない鋭太は、家を出て愛衣の部屋に泊ることになり、愛衣はいっそう鋭太に対して積極的にアプローチするようになります。一方、鋭太と千和の幼なじみのきずなを知って身を引くことを決意した真涼は、そんな愛衣の振る舞いを苦々しく感じていました。真涼は、鋭太と千和が結ばれるために、愛衣に対する妨害をはじめます。
そんななか鋭太は、学年トップの成績をうばわれることになった最上(もがみ)ゆらの父親の話を聞くことになります。ゆらの父は整形外科で、かつて千和の主治医でしたが、千和は剣道をつづけること -
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真涼は鋭太に、フェイクの恋愛関係を解消すると告げます。鋭太は驚くものの、彼女の申し出を断る理由はなく、別れることに同意しますが、すっきりしない気持ちをいだくことになります。そんななか、鋭太は真涼の父親の夏川亮爾(なつかわ・りょうじ)に出会い、ことばを交わします。
真涼を「夏川家の宝石」としてあつかい、彼女の気持ちを考えようとしない父親は、真涼の母親と別れるにいたった経緯を鋭太に話します。一時は燃え立ったものの、やがて情熱をうしなってしまう恋愛に対してシニカルな見かたを語る真涼の父は、真涼の将来を彼自身の手でコントロールしようと考えていますが、鋭太はそんな真涼の父親にせいいっぱいあらがいます。 -
Posted by ブクログ
シリーズ番外編。真涼や千和の視点で語られる物語のほか、書下ろし短編「カオルのカオリ」が収められています。
ある日、鋭太と真涼の二人は、不良たちに襲われている美空美晴(みそら・みはる)という中学生の少女を発見します。二人は不良たちから美晴を救い出しますが、女子中学生にしてはあざとすぎる彼女の振る舞いに、真涼は不信感をいだきます。鋭太も、美晴の兄にとてもよく似ているからという彼女のことばを受けて、美晴と二人で遊園地に出かけることになりますが、やがて真涼と美晴の兄とのあいだにあった過去の出来事が、美晴のたくらみの理由であることが明らかになっていきます。
「カオルのカオリ」には、鋭太の親友である遊 -
Posted by ブクログ
鋭太と真涼が恋人どうしであるという関係がじつはフェイクであったという秘密が、ヒメにバレてしまいます。真涼は強引に秘密を守ろうとしますが、ヒメはその事実にショックを受けたのか、中二病をこじらせて奇行をくり返すようになります。
鋭太と真涼は、ヒメの奇行が学校内でうわさになることがないように協力し、その後鋭太はヒメに真実を語りますが、彼のことばを聞いたヒメは、真涼の真意を問いただします。
これまで真那の口から語られていた真涼の父親が登場したことで、次巻くらいでストーリー上のひとつの山場を迎えることになりそうです。本巻はその準備といった位置づけなのかもしれませんが、若干まとまりのない印象を受けまし