友廣純のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昨今の小説の表紙絵の傾向に疑問を持つ一人です。
この絵じゃかえって手に取りにくいんじゃ…云々。
この本も、表紙絵&タイトルと、内容がミスマッチを起こしているかわいそうな例だと思います…美女が醜いシリアルキラーに切り刻まれるような古典ミステリを予感させてしまう出来ですが、内容は全く別です。「The resurrectionist」元題は復活師かな?
南北戦争を背景とした人種差別と女性蔑視。いずれの歴史的差別問題を現代に掘り起こして(しまい)、苦悩する主人公。周囲は保身に走るばかりで味方も失い…と云う社会的な内容が濃いです。
この表紙絵やミステリカテゴリに指示した人はちゃんと内容読んでますかね -
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Posted by ブクログ
ネタバレ漢字の備忘録( ´_ゝ`)
潟湖(せきこ)、櫓(やぐら)
あーやっと読み終わった。時間かかった。
まず湿地ってどんな場所なのか知らない、なんとかドリとかなんとかワシとかも知らない、
というわけで情景を思い浮かべるのが激ムズから始まった。
翻訳も直訳に近いような、スラスラと読めるような日本語にはなってなくてほんと頑張って読んだ、って感じ。
野生の女、カイア。
話しかける相手カモメ、隠れる時は四つ這いで移動、足にクギ刺さっても自然治癒。
栄養取れてなさそうな食事ばっかしてたけど、それでよく175センチ?まで伸びたな。生命力すごい。
そして結局犯人カイア。
男装したり、おばあさんぽくして夜中 -
Posted by ブクログ
家族に見捨てられながらも、広大な湿地でたったひとり生きる少女に、ある殺人の容疑がかかる-。
初めてのディーリア・オーエンズsan。
ようやくご縁があり、読むことができました。
舞台は米国ノースカロライナ州の湿地帯。1969年に発見された死体と、1953年の”湿地の娘”の成長を追った2軸の展開。カイアの生い立ち、閉ざされたコミュニティ、ボーイフレンドたち。
湿地帯の森林や潟湖(せきこ)などの自然の描写がとても美しく、とにかく悪い人はカイヤに近づかないで! と祈りながら読み進めました。
裁判の結果は正直予想できてしまったのですが、最後の詩「ホタル」には胸を打たれました。
”愛もまた移ろう -
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Posted by ブクログ
地図にも載らないような小さな田舎町。肌の色が薄い黒人が暮らす町で生まれ育った2人は年頃になるとそこを飛び出して都会に向かった。1人は結婚に破れて娘を連れて故郷に戻り、もう1人は自分を偽って白人と結婚して娘をもうけ、家族や隣人を欺いて生きている。互いがどこにいるのか知らないまま、それぞれの娘同士が偶然出会ったことから、再び結びつけられる---
苦しみながらも自分に向き合って生きてきた姉と家族だけでなく自分をも騙して生きる妹。
私は肌の色による差別の本当のところを知らないので何とも言えないけど、アメリカでは根深いものがあって、それがこんな小説を生み出すほどのものなんだということが、何だかやるせない -
Posted by ブクログ
日本に生まれ育った人は、大抵見た目で人種を判断している。白人に見えれば白人だと思う。しかし人種というものに科学的根拠はなく、人間を人種で分けることは意味がないどころか危険なことだと考える人も増えている。アメリカでも現在はそうだろう。
しかし、ほんの少し前まではそうではなかった。
ジム・クロウ法(ワンドロップルール)により、一滴でも黒人の血が入れば、黒人と決まっていた。それがいかに個人や社会に浸透していて、人々を苦しめ、混乱させたかをリアルに感じられる物語だった。
見た目はそっくり、ということは見た目はほぼ白人だった双子が一人は白人(に成りすました、と描かれる)、一人は黒人のまま生きる。それが、 -
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アメリカ南部のマラードは、白人のように色の白い黒人が住む町だった。地図にも載らないほど小さなその町に住む美しい双子の姉妹デジレーとステラは、16歳のとき町が記念日の行事に浮かれている間に二人で家出をする。決して戻ることはないと思っていたが数年後、姉のデジレーは幼い子どもを連れて町へ帰ってくる。その子はデジレーには似ず、黒い肌の娘だった。
妹のステラは、白人として生きようと姉も過去の一切も捨て金持ちの白人男性と結婚していた。互いの今を知らずに、それぞれの場所で生きる双子だったが、その娘たちが偶然に出会う。
アメリカ建国以降続く人種の問題だけでなく、性同一性障害やDVなど、さまざまな社会問題をバ -
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ネタバレ色の薄い2人の黒人が故郷を飛び出す。
一方は黒人と結婚して故郷に帰り、もう一方は白人として暮らし白人と結婚して裕福に。
そしてその子供たちは、トランジェンダーの恋人を持ち、自分の本当の姿を見失う。
昔のアメリカに強く残る人種差別を濃く書かれた一冊。
白人になりすましたステラは、裕福に暮らせるけど秘密のせいで私生活や娘との関係が上手くいかず元の家族とも疎遠に…
一方のディジーは、真っ黒な子供を産み元夫からの暴力に晒されたが、娘や恋人や母親と良好な関係が築いた。
ちょっと悲しいのが、ディジーは娘に秘密を作らなかったけど、娘はディジーに秘密を作ったこと。
なんだか2人とも報われない…
ちょっと不