友廣純のレビュー一覧

  • ザリガニの鳴くところ

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    勧められて読んだ。
    偏った事実で他人を判断してはいけないとわかっているのに、なんでやっぱりカイアの味方しちゃうんだろう。最後の結末に頭をポカリとは殴られた気分。

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    2026年01月25日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    カイアと言う一人の女性の人生譚、成長譚であり、湿地帯の美しさを描き、ミステリとしても上質。どこを切り取ってもハイレベルなすごい一冊だった。

    社会からも家族からも見捨てられサバイバルさながらに独りで生きてきたカイアがチェイスを殺すと言う結末は、迫害され最底辺に位置するものによるその最上位に位置するものに対する下剋上であり、それを助けたのは唯一の味方であった自然とそれにまつわる知識であったと言う構図がとても良い。
    しかし、テイトと幸せなその後を過ごしつつもそれを最期まで隠し続けたカイアの心情を思うと結局彼女は孤独であり続けたのではないかと、果たして幸せだったのか、報われたのかと勘繰ってしまう。

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    2026年01月15日
  • ザリガニの鳴くところ

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    なんとも不思議なタイミングで私のもとにやってきたこの本。頭で描く湿地の風景の中に取り込まれるように一気に読んだ。主人公カイアに共感してしまうところがあったり、彼女の凄さに驚いたり、とても魅力的な主人公だった。洋書は翻訳によって読みやすかったり読みにくかったりするけれど、これはとても読みすやかった。映画も見てみようかなと思う。

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    2025年12月25日
  • ザリガニの鳴くところ

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    私は、この本を読んで、「人生のピークは遅いほうがいい」って思うようになりました。
    ノースカロライナの湿地で、たった一人で生きる少女・カイアの話です。家族に見捨てられて、村の人に蔑まれて、でも彼女は息をしている。著者が動物学者だからか、自然描写がほんとに細かくて、読んでいるとそこに身体ごと入り込む感覚があります。
    何がいいって、この本は「ミステリー」として読んでも、「成長小説」として読んでも、「自然観察記」として読んでも、全部が成立するんです。複数の見方ができるというか。カイアという人物を、どの角度から見るかで、全然違う物語に見えてくる。
    読み終わってから何日間も、このカイアのことを考えてました

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    2025年12月13日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    ラストがなければ星4にしてたかもしれない。
    “なぜ被害を受けた側が赦すことで前に進まなければならないのか”
    許しを求められる立場にされることへの違和感や不条理を突くような一文が特に印象に残った。
    孤立が弱さじゃなく生きる力に変わっていく過程が、物語の芯としてしっかりと響いた。しばらく余韻に浸る。

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    2025年12月11日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    何度も泣いた。主人公がどうなってしまうのか気になり、ページを捲る手が止まらず1日で読んでしまった。感情が動かされっぱなしのお話。

    テイトが戻ってこなかった時、チェイスの婚約を紙面で知った時、戻ってきたジョディをなかなか受け入れられなかった時、お母さんが亡くなってたと知った時、、他力の幸せに裏切られて、何度も何度も孤独を味合わせられてもなんとか気持ちをやりくりしてるのが可哀想で…カイアが自然の中でたくましく生き抜いているのでそちらに気が向いてしまうのだけど、守られるべき子供が孤独に生きているというのが切なくて、何度も涙が溢れてしまった。

    チェイスに関して、貝殻をずっと付けていてくれたの、本当

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    2025年12月08日
  • ザリガニの鳴くところ

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    なるほど名作だった。
    ラストが少々エンタメよりの収束だったので、そこだけは好みが分かれるんだろう。個人的にはエンタメよりに収束させるよりも、文学的な方向に収束させて欲しかった気もする。とはいえ、そこは単なる好みの問題だろう。素晴らしかった。タイトルの「ザリガニの鳴くところ」というのも実に素晴らしかった。

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    2025年11月17日
  • ザリガニの鳴くところ

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    正直、こんなに分厚い小説を読み切れるだろうか?と手に取った時不安に思った。しかしすぐに、物語に引き込まれてあっという間に読み切ってしまった。

    それほどまでに夢中になれる要素が散りばめられている。
    アメリカ南部の情景を思わせる表現、湿地の自然や動物たちの生態、主人公の悲しくも純粋に生を全うする人生、彼女が出会う人たち…五感を通して訴えかけるものがこの作品には存在している。

    謎の死を遂げた青年の背景と、野生の生き物たちと生きてきた主人公が見事なまでにリンクして、様々な推測をさせる。
    そんなミステリーな要素や、主人公が家族や恋愛を通して感じる人間としての暗い側面や孤独と向き合う姿や感情が繊細に表

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    2025年10月29日
  • ザリガニの鳴くところ

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    家族に置き去りにされ、孤独の中で生きてきた少女の成長物語でもあり、村の青年の謎の転落を追うミステリーでもあります。

    湿地帯の鳥や動物たち、木々の描写が本当に静謐で美しくて読んでて映像が出てくるようです。小説版ナショナルジオグラフィックという感じ。

    読んでると「そいつに惹かれないほうがいいよー」と思うのですが、主人公には届かない。もどかしい。

    600ページある長編ですが、貧困や暴力や生き物の美しさとかいろんな要素が散りばめられていて、飽きずに読めます。私なんぞは涙なしには読めませんでした。

    ネタバレとかそういう無粋な表現では語りきれない結末が待っています。「人間もひとつの生き物」なのだと

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    2025年10月26日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    自分が湿地に住む生き物になってカイアを見守り続けたかのような小説。
    湿地のイメージが漠然としていたから、事前に「ノースカロライナ 湿地」を画像検索してから臨みました。(あとがきで「ディズマル湿地」がモデルになっていると知ったけど)

    翻訳作品を読み慣れてなかったため序盤は時間がかかりしんどかったけど、翻訳であっても美しい表現や著者独特の言い回しは受け止められた気がします。翻訳家さんのご尽力にひたすら感謝です。けどやっぱり原文のまま読める方々羨ましい…
    テイトやチェイスが登場してから先が気になって止まらなくなり、序盤のローペースが嘘みたいにするする読めた。

    事件後とカイアの幼少期以降を行った

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    2025年10月26日
  • ザリガニの鳴くところ

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    サスペンス要素はいらないんじゃないかと思いながら読んでいたが、読み終えた後は、それは主人公のミステリアスな雰囲気を際立たせてもいたんだなと納得した。
    動物学者が作者だけあって、自然の描写が本当に美しく感じたし、人間も結局、野生の本能を残している自然の一部であるのだなと思った。
    なによりも、ひとりぼっちで生きてきた主人公の、愛と孤独に翻弄される描写と静かな自然との対比が良かった。
    映画版も絶対見ようと思う!

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    2025年10月19日
  • ザリガニの鳴くところ

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    カイアのような孤独な人生は嫌だと思いつつも、そんな風に生きたいと羨ましいと感じたりもする。カイアの一生を体験するような話だった。

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    2025年10月17日
  • ザリガニの鳴くところ

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    ネタバレ

    最近読んだ中で抜群に面白かった!
    全体通して、具体的な情景や雰囲気、空気がどんどん頭に入ってきて読みやすい文章だった。またそれらを美しいとも思った。

    読み終えてから途中で挟まれる詩がカイアの気持ちをなるべく表現されているのではと思った。
    なのでそれらを読み返してみたらカイアは最後まで孤独と愛の間を揺れ動いていたのではと考えた。そして終盤、彼女は愛を選びテイトと結婚をする。(釈放後の詩では孤独を選ぼうとしてたように思える。)
    そこからアマンダハミルトンの詩は1回も出てこないので、その選択が彼女にとって最善だったかはわからない。

    釈放後、カイアはジョディを拒絶する。みんなで頑張ったのにまだ無理

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    2025年10月09日
  • ザリガニの鳴くところ

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    1960年代アメリカの片田舎で湿地に住む少女。差別に晒されている中ある殺人事件の犯人であると疑われてしまう。人間の善悪両面を描きながら、それを包み込むように存在する自然。孤独の素晴らしさと他者との関わりの難しさなど、物事の両側面を描くこの小説自体が全てを受け止める包容力を持った大自然のような小説だった。

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    2025年10月07日
  • ザリガニの鳴くところ

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    これはミステリーじゃない
    人生で1番好きだったかも
    出てくる植物とか動物を立ち止まって調べて、情景想像しながらゆっくり読み進めて行くのが楽しかった
    初めて顕微鏡を覗いたカイアが、"初めて星空を見たような気持ち"と言っていたのが印象に残ってる。そんな感性を持ってるカイアが大好き。

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    2026年01月13日
  • ひとりの双子

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    「ザリガニの鳴くところ」を読み終えたあと、たまたま手に取ったこの小説の翻訳も-友廣純さん-でびっくり!
    良い翻訳家さんだと思います、とっても読みやすかったです。
    小説としても完成度が高くて、人種問題をじわじわと感じることができました。
    …わたし自身は、イエローだけど、他者と変わらないただひとりの人間。今日自分の顔を鏡でみて確認したくなりました。

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    2025年06月03日
  • ザリガニの鳴くところ

    購入済み

    静かな波が立つ作品

    なんでしょうね。波は立たないストーリーなのに、読後、ココロが揺さぶられてしまいました。ジャケ買いっぽく買いましたが、正解でした。

    #切ない

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    2024年02月16日
  • ひとりの双子

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    「色の薄い黒人たちが暮らす町」で生まれ育った双子の少女。
    自由を求め家出同然に都会に出る。
    「白人」として生きる2人の道はやがて分かれ、全く別の生き方を始めるー。
    黒人差別があまりにも染み付いてしまっているアメリカ。差別があらゆる場面で顔を出す。
    『ビラヴド』と比肩する傑作。

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    2022年04月07日
  • ザリガニの鳴くところ

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    カイアの孤独とその孤独に寄り添う湿地の自然や生き物たちの描写が、とても詩的で情景も目に浮かびます。
    私自身もカイアほどではないにしても、人に対してかなり警戒心が強いタイプなので、辛い時は本当に心を許している人や自然や動物に語りかける気持ちがわかります。
    ミステリーだと思って読むともしかしたら少し物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、ひとりの少女の物語としてとても感動する小説だと思います。

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    2026年01月23日
  • ザリガニの鳴くところ

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    湿地帯の植物、鳥の羽など自然描写が素晴らしく、
    インドア派なのですがその場所で過ごしてみたいと思った。

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    2026年01月21日